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2009/12/25

ヨーロッパの個人主義


今日はクリスマス。

キリストという人の造形は、
たいへん興味深い。

マタイ受難曲や、メサイアなどにも
引用されている『イザヤ書』
の中の言葉

He was despised and rejected--
a man of sorrows, acquainted with deepest grief.

彼は軽蔑され、そして拒絶された。
哀しみの男、そして、深い悲嘆に近しく

は、キリストという人の本質を
表している。

人々に救済をもたらすメサイアが、
社会からは軽蔑され、拒絶される
存在だととらえられていること。

ここに、「キリスト教」の
深い叡智がある。

ルートヴィッヒ・ヴィトゲンシュタインは、
トルストイのキリスト教に関する著作に
出会って、すっかり虜になってしまった。

一時期、「福音書」を持ち歩き
誰彼となく語りかけていたという。

ヴィトゲンシュタインの
『哲学宗教日記』を読むと、
彼の「自身」のとらえ方が、
個人と社会の間の「予定調和」
を前提としない厳しいものであった
ことが伝わってくる。

オスカー・ワイルドは、投獄されて、
初めて「キリスト」の本質を理解した。

東洋の集団主義に対して、
ヨーロッパの個人主義とはよく
言われることだが、
「個人主義」の一つの原型として、
キリストという存在があるのだと思う。

12月 25, 2009 at 08:14 午前 |

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コメント

クリスマス・イヴの宵は、この一年、地上におこった悪徳の数々に歯ぎしりしながら天を見上げていた。

そんな悪徳を起こすような心の癖から、キリストをはじめ古今の救世者たちは、人々を懸命に救おうとしていたことをふっと思う。

そしてその多くが、必ずしも大衆の賞賛を受けたわけではなく、むしろ大衆から軽蔑され、拒絶され続けたことを思えば、それでも人々を救おうと「慈悲を込めた無血の戦い」を続けた救世者たちに、心の中で深い敬意を表せざるを得まい。

おっしゃるように、ヨーロッパの「個人主義」は、救世者としてのキリストの孤独な戦いに、きっとその原型の一つがあるのかもしれない。

投稿: 銀鏡反応 | 2009/12/26 15:16:05

みやさんはじめまして、reiko。Gです
面白いお考えですね、  後悔している・・ 
みやさんは、優しい方ですね

受け入れても受け入れなくても、キリスト教では
神の裁きには、終わりの時がやがて訪れ
すでに死せる者も活ける者も、同じく裁かれるというのです
キリスト教徒は救われたと思っているだけで、
終わりのときには、わかりませんよ~~^^

終わりの時に、受洗しているからと叫んでも、神の判断は
公平ですものね、そんなこと関係ない との天からの声を聴きたくないです

受洗は、儀式であり、人間は、終わりの時のその際まででも
そむく可能性のある哀しいさがのまま生きているのですものね・・

救われたいと願って生きる人生は
地獄へ落ちてもいいと思って生きる人生より
少し楽かもしれませんね・・r

死んだら善も悪もなし、無になるんだから
キリストもお釈迦様もも関係ないという生き方も、
有っていいのでしょうね、そのひとの自由があるのが摂理

でも、死んだ人の後悔を想像するより
地獄はどこなんだろうと想像する方が
面白いかも知れませんね、現世だったりして・・

後悔先に立たず・・ 我に返らせていただいたクリスマス明けの
朝です

みやさん、ありがとうございます

           reiko.G

投稿: R.グランマ | 2009/12/26 10:07:24

キリストと個人主義を関連付けるのは、面白い考え方だと思います。

でも、キリストの言葉を受け入れることができなかったその当時の人々は、いま地の底で後悔していると思います。

投稿: みや | 2009/12/26 7:09:21

茂木さん、Hello♪(^-^)宝物探し中に♪いくつかのステキな宝石があって♪全部傷つけちゃったみたい(T-T)でも私、優しく、持って、見て、だけど、1つだけには想いとか力が、触れて、撫でて、目力とか(笑)強すぎたみたいで、そこにそっと置いたまま、見守ってたけど、傷つけて壊れちゃったのかな?壊れかけてたのに、私も同じ位そうだったから、怒ってるみたいで、ラブストーリーは突然に?(笑)みたいな感じ?(笑)(^3^)だけには離させないでよ(ゴツンッ笑)許さないから(;_;)みたいな?甘くではなく、それこそとにかくたちの時期だったから、例えばモグラたたきの感覚、もちろん叩かれてはいません(笑)それで、ツリーの横には本当に、とにかく(白のLEDだと思いますがイルミネーションされていて中にとにかくで回りがベンチになっていて座っていたのです1時間位が私の約束で(笑)(^o^)у駅に向かう前にちょっとその場所まで歩いて行って(-.-)y-~で、駅に向かいました(^.^)わかってるけどそうしたいから(^o^)уそれでラジオが来てるの放送で聞こえてたのも前にあって知ってるし、昨日チェック頼まれてたのかな、でも…?隣は若、甘納豆、前には千、オリジナルシュトーレン、隣は両口、サイレント、私は昨日もちろん休み♪(^o^)уきっと1番、怖い、かった事もわかっていたし(ToT)途中寒かったから中に入って雑貨、いくつかの世界のスノーなんとかで(どこかのキレイな水が入ってて、サンタクロースとか色々で、因みに私、そのグッズ大スキです♪(^o^)y パン食いきょうそう?(笑)try♪みたいな?(笑)仲直りできるかな?したいな(^o^)уところで、茂木さん♪私はサプライズの時には、両方の気持ちを持つように前からしてるのです、何年か前からだったかな?何時の間にか?怖くないように♪だから両方だとより自由に信じていられるから♪話は変わりまして♪(笑)優しい色のてぬぐい&優しくて力強いタケコプターに乗っていつも♪ありがとうございます♪(^o^)у探検中♪(^3^)(笑)それでは、茂木さん♪また今度です。

投稿: yoko | 2009/12/26 0:56:58

茂木健一郎さま

日付からです
明日から北海道は小樽にの私

半井小絵さん
映像にて函館山の

函館山、札幌藻岩山
そして小樽天狗山
北海道の三代夜景です

荷物、先に送ったスーツケースにスキーブーツの一足を
日曜日に持っていくグローブトロッターのスーツケースにも同じスキーブーツのフレックスが硬いのを、と二足体制のつもりが飛行機の手荷物預けは15キロまでですので微妙な重さ、もしかしたら持っていきたい、もう一足は断念しないとやも
荷物をまとめてましたら、こんな時間に、それも重量オーバー

寝ます。

投稿: 高木英樹 | 2009/12/26 0:53:56

茂木さん!以前から漠然と考えていたことが今日のクオリア日記で
さらに耕して知りたくなりました。
私はクリスチャンではありませんが、イザヤ書の言葉は深いと
思います。
また興味のあるものに出会えました。ありがとうございます。

投稿: aMuse | 2009/12/25 21:41:13

Merry christmas!
朝の光が晴れ渡った空を白く輝かせています
空の青が見えないほど、天が遠い朝です

クリスマスの意味を想いながら、
先生の文章を味わっています、室内の音楽は

 神よ我は神のみ前に進まん Baha 作品668 
 バッハの最後の作品と言われている、遺言の様な曲です
先生なら、あああの曲とメロディーが浮かばれることでしょう
 
痛いほど考え抜いた頭脳、歴史の中の、旅びちの様な人に、少しでも
触れることができるようになれて良かったです、
茂木先生のおかげです、読みたい本のメモがどんどん増えます
歳などとっておられません、(笑)
脱日常ではなく 老いて、再び心の脱藩、女浪人ですね~

語りえぬものに対しては沈黙せねばならない・・

茂木先生に教わったヴィトゲンシュタインの言葉を思い出しています
哲学する心は、孤独に耐えること・・ 悟りとは究極の孤独の認知

人間は、託すものなくして、精神世界を生き抜いていけるのでしょうか
それこそ、卓越した才能、脳の知力、感性的善思考の回路が備わっていない限り、凡庸な積み人のまま一生が終わるのです
せめて、足の指くらいは綺麗にして、願わくば天に召されたいものです

私はクリスマスを喜びつつ、いつもやがて来るイースターの春を待っています、春のこない冬なんて恐ろしくてぞっとします
凡人の、たよりは、空から降り注ぐ光に何かを見ることです
一本の雲の糸を欲することだと思います

鞭打たれ、人間らしく神に助けを求める叫びとともに天に召された人間イエス、キリストへの慕情は、
キリスト教徒のみならず、内省する心のうちに孤独を知る人間である限り、同じものを感じているのではないでしょうか、
信仰の有無とは関係ないと私は思っています、(

社会を想い、友を想い、家族を想い、見知らぬ人にも会釈をするとき
不思議と孤独が癒されていきます、不思議な感性です

茂木先生の、クオリアの窓は入口で、きっと書物によって
少しずつ、浸透していって、人々に生きる勇気を与えることと思います

宗教を固定することなく、仰ぎ見る摂理を信じていく学びに
救いが訪れるのかもしれませんね

  ☆彡イエスキリストのご降誕を祝し心より感謝します
                  reiko.G

 


投稿: R.グランマ | 2009/12/25 11:57:42

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