その楽しさを、彼らは一生忘れないだろう
ロイヤルパークホテルで、
文藝春秋の大川繁樹さん、
山下奈緒子さんと打ち合わせ。
笑ったり、ボルトとナットを組み合わせたり、
外のサンタの家を見たり。
Work in progress.
新しい試みはとても愉しい。
もう時間が来てしまって、
最後にふりかえって見たとき、
大川さんがまるでサンタクロースの
ように映った。
ほーほーほほ!
フォトジェニックな山下さんは
空想の動物さんみたいに。
ぴょん、ぴょん。
一年くらい前だったろうか。
有吉伸人さんが、「茂木さん、
これを見てください。この方たちは、
本当にまじめに俳句を教育に
活かそうととりくんでいらっしゃいますよ」
と一通の手紙を見せてくれた。
江東区立八名川小学校の
小山正見校長先生からのお手紙。
文字を追っているうちに、
情熱がしみこんできた。
美しく晴れた午後、
八名川小学校にうかがう。
教室から教室へ。
子どもたちが、俳句をつくっている。
お互いにどの俳句に心を動かされたか。
話し合い、伝え合う。
ああ、いい光景だなと思った。
ぼくも、かつて、あの机の間に
座っていた。
『天才バカボン』で、何でも
俳句にしてしまうおじさんが出てきて、
それのマネをして、すべて5、7、5
で言いあいっこをしていた。
女の子の方が精神年齢は高いもの。
きっと、ぼくたちのことを軽蔑して
いただろう。
それでよい。男の子のやけくそなエネルギー。
八名川小学校の生徒たちの俳句は、
よほど立派だったけれども、
男の子たちは鮎のような力に満ち溢れており、
女の子たちは路傍のスミレのようにたたずんでいた。
小山先生の情熱。
小学校のあるあたりは、小林一茶、
松尾芭蕉にゆかりがあるのだという。
歴史と、子どもたちの元気と。
ある晴れた日に、なかまたちとわいわい
俳句を詠み合った。
その楽しさを、彼らは一生忘れないだろう。
小山先生と再会を約して羽田へ。
高知へ飛ぶ。
11月 28, 2009 at 08:17 午前 | Permalink
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コメント
茂木さん! 長い生きして下さいネ!!!!!!
投稿: ボサノバ。 | 2009/11/30 11:19:29
茂木健一郎さま
平磯にて
食べ頃サイズのメジナを釣りました。
えぼし丸船長さんの判断で、う島は危ない平磯に!それで釣れました
えぼし丸船長さんに感謝
食べ頃サイズから魚拓サイズにチャレンジ!です!
お魚釣りもスキーと同じ最高です
投稿: TOKYO / HIDEKI | 2009/11/29 8:13:12
茂木健一郎さま
深夜3時前です
おはようございます
眠いです
初めてです、茅ヶ崎にお魚釣りで目覚まし時計に起こされ眠いのは
目覚ましより早めに起きていたので
期待感を持たない
先週の茅ヶ崎の沖磯
スズキ島での
あれ、あれでシラケているんですが逆に良い感じです
半井小絵さんの金曜日の段階、お見立て通り雨が降る、さて降雨の時間がいつなのか
雨具は持参のこと
磯屋さんのホームページ、昨日の釣果報告にでしたし雨は確実にですね
さて
起きます。
投稿: TOKYO / HIDEKI | 2009/11/29 2:53:09
茂木サン、俳句 ですか。
職場では 毎月 一句俳句を作り、 ベスト1 を選びます。
私は 才能がないらしく、選ばれた事はありませんが、 俳句を詠む のは 難しいけれど、楽しいですね。
投稿: サラリン | 2009/11/29 2:49:44
こんにちは
>『天才バカボン』で、何でも
俳句にしてしまうおじさんが出てきて、
それのマネをして、すべて5、7、5
で言いあいっこをしていた。
「茂木さんを、俳句にしてる、冬の僕。」(^^)
投稿: 俳句のクオリアby片上泰助(^^) | 2009/11/29 2:30:27
ロイヤルパークホテルで、クリスマスムードで楽しそうな雰囲気☆
茂木さん…女の子は精神年齢高いですか??
そうなのかしらん。私、自身を思い返しても…今までしたのは、どうしたら良いか分からないのを、ポーカーフェイスで隠すか、にこっと(^-^)する感じでした。たぶん私より経験のある方ですので、バレバレだったかもしれません。
心を動かされた事に対して、話し合い、伝えあう。
とても素敵!
私も今日、姉とライブに出かけ、素敵な言葉を受け取ってきました。
行って良かった。そして、今、私がこうしていられること。周りの人に感謝して、日々これからも生きていきたいです!
再会を約束してるからこそ…それが必ずあるからこそ。それまで張り合いを持って日々を過ごせるのだと私は思います。
投稿: 奏。 | 2009/11/29 1:26:22
茂木健一郎様
高知の文化戦略会議はいかがでしたか?
NHK『プロフェッショナル』を拝見していて
戦略という言葉がずっと苦手だった私だったのですが、
大学の先生が、勝つ研究発表に必死になる姿を見せて
くださり、世の中を良くするため美しくするために
勝ちたいことを伝えてくださいました。
闘わなくてはいけないこと痛感しました。
闘わなくてはいけないことは何かがわかりました。
NHK『プロフェッショナル』関係者皆様に
深く感謝しております。
もちろん、関係者皆様との対話の天才
茂木健一郎様に深く感謝しております。
投稿: Yoshiko.T | 2009/11/29 0:39:56
新しい試みは本当に
楽しいことです
わくわく
今日、『脳を育む』第5回公開シンポジウム
に参加しました
連続3回参加になりましたが
本日が一番理解出来たように
思います
それって少し進歩したからでしょうか?
投稿: 岡島妙英 | 2009/11/28 23:10:26
茂木さんも小学校時代、俳句遊びに興じた時代があったんですね。う~ん何と風流な…。というより、もっと楽しく、のびのびしたものが感じられる。
『天才バカボン』の“何でも俳句にするおじさん”は実は、芭蕉か一茶の化身なのかもしれない。
芭蕉、一茶と所縁のある土地柄の小学校で、少年少女が俳句を競い合う…歴史由来ある場所だけに、並々ならぬ繋がりを感じる。
5、7、5…子供達の伸びやかに楽しそうに、句を詠む光景が浮かんできます。
少年少女たちの瑞々しく、純粋な生命の息吹きに満ちた感覚は、俳句や和歌から「格式」という「邪魔なもの」を取り去ってしまう、そんな強い力があるように思う。
>その楽しさを、彼等は一生忘れないだろう
格式から自由になって、楽しく句を詠めば、きっとそうなる筈だ!
俳句、和歌といっても、その事始は、リズミカルな言葉遊びからきている筈だと思う。
古代の和歌も、はじめは遊びのような感じで詠まれたものもあるのではないか。
万葉集時代よりも、もっと古い時代には、それこそ何でも句にするおじさんのように、身の回りのもの、事を何でも歌にしていたのかもしれない。
それはきっと、万葉集には書き残されなかった歌なのだろう。
和歌も俳句も、もっと“格式”張らないで、子供の感覚そのままに、のびのび、生き生きとした感じで詠めたらいいな。
★茂木さん、高知へ出発されたのですね。龍馬が青春を生きた土地へ。
そして、来年の大河ドラマの舞台となる地へ。きょうよりも、素晴らしい出会いがあるといいですね!
投稿: 銀鏡反応 | 2009/11/28 21:03:02
北極星二次曲線なむ木枯らしぞ
投稿: 羊 | 2009/11/28 20:03:30
本気の先生の授業は子ども達も一生忘れないと思います♪
知性の火をわけてもらう感じでしょうか
子育てや学校の先生って楽しいでしょうね♪
心を尽くして集中してる先生の授業は、一生の宝物です。
(逆にルーティンな先生の死んだ授業のなんとつまらなかったことよ)
茂木ぃ先生も竹内薫先生もみんなの大事な先生ですね♪
(・ω・)/
高知と言えば坂本龍馬さん関連のお仕事なんでしょうか~
来年は坂本龍馬ブームが来そうですね♪
木村秋則さんの「奇跡のりんご」は舞台化して下さったら私も見に行きます!
木村さん、大好きです!\(^_^)/
あと茂木さ~ん
是非「脳科学と音楽療法」の本出して下さ~い(・ω・)/
そして世界中に音楽療法を広めて下さ~い\(^_^)/
(…これ以上仕事ふやすなよっ!)
な~んで音楽が発生したのかも面白いテーマですよね♪
核兵器がある一方で美しい仏像や音楽が存在するんですから人間て興味深いです。
では今日もよき午後を♪
投稿: 眠り猫2 | 2009/11/28 14:41:00
茂木先生^^
美しい朝が輝きとともに訪れています
時々、ちんぷんかんぷんな私、
ミューズはもう終わったんじゃないの・・・?
見直しました、 12月12日!
終わってなかった~~~
あれは、ミューズが下りてくるよって、コマーシャル^^
嬉しかったですよ~ 遅くなっても気付く事は素敵をもたらします
早速も、もしもし♪の電話を、
歯い、まだございますよ^^ の優しいお姉さんのお声
マリオンへ伺えることになりました!
ほーほーほほ!の気分ですよ^^
玲
投稿: R.グランマ | 2009/11/28 10:18:31
茂木先生のご講演を無料でお聞きすることができ、光栄に思いました。
特に、「ミラーニューロン」ということばが、印象に残りました。
いちばん大事なのは、教師の人柄。
あたかも自分がしているかのように映る。
ということは、わたしたち教師は、
相当大きな責任をもたないといけないということだと思います。
小山校長先生のおかげで、こんなステキな講演を聞くことができました。
ありがとうございました。
投稿: 加藤誠則 | 2009/11/28 9:35:24
茂木先生ありがとうございました。
心より感謝感激です。先生の講演は、自然に人の心を動かします。誰もが温かい気持ちになって会場をあとにしました。
「小学校教員になってよかった」
「私はもしかしたら俳句が好きなのかもしれない」
こんな感想を漏らす若い教員もいました。
心に灯をともすとでも言うのでしょうか。
保護者も多く参加していましたが、茂木さんの余りの人気ぶりにびっくりしました。
俳句教育にとっても、祈念すべき1日になりました。
有吉さんにも感謝です。よろしくお伝え下さい。
八名川小学校 小山正見
投稿: masami | 2009/11/28 8:28:46
たがそれを 知るや知らずや 神迎の
投稿: 〆張酉 | 2009/11/28 8:25:26