文明の星時間 神前の呼び名
サンデー毎日連載
茂木健一郎 歴史エッセイ
『文明の星時間』 第90回 神前の呼び名
サンデー毎日 2009年11月29日号
http://mainichi.jp/enta/book/sunday/
抜粋
「高千穂」という場所を、私は何とはなしに峻厳なる山々が連なっているところだと想像していた。何しろ天から神が降りてきたところ。人を寄せ付けぬ、切り立った崖があるのだろうと思っていた。
とりわけ、「高天原遙拝所」は、「高天原」が遠くにあって、そこを文字通り遙かに拝するのだろうと思っていた。「高天原」自体は聖域だから入れず、遠くから見るのだろうと思っていた。
私の想像の中では、「高天原」は陽光を受けて白く光っていた。天孫が降臨した岩のようなものがあって、そのあたりには清澄な空気が漂っているのだろうと思った。私は、その光景を、まるで実際に見たかのようにありありと思い浮かべることができた。
車が高千穂に近づくにつれて、何だか違うと思った。山々はあるものの、むしろ「里山」に近い光景である。いよいよ「高天原遙拝所」という標識が現れた。小高い丘に至る道がある。
全文は「サンデー毎日」でお読みください。
本連載をまとめた
『偉人たちの脳 文明の星時間』(毎日新聞社)
好評発売中です。
11月 19, 2009 at 08:24 午前 | Permalink
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受信: 2009/11/19 16:55:22
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コメント
サンデー毎日で全文拝読いたしました♪
いつもながらに素敵なエッセイですね♪
高天原♪天の岩戸♪天照大神さまに素戔嗚尊さま♪
宮崎県は神話の宝庫なんですね♪
日本の神話はこどもの頃に絵本で見た記憶しかないので~今図書館で借りた新潮CDで「古事記」を寝る前に聴いております♪
しかしこれがまぁほんとにもぅよく眠れてしまういいお声で~(こら!) あぁ、口承伝達神話ってきっとこんな感じなんですね!!
日本の神話に関しては、大好きな河合隼雄先生も沢山御著書を書かれていらっしゃる模様なので、ゆっっくりじっくり拝読するつもりです♪ビバ神話♪
神話は面白いのです♪
天照大神が人間だった時のお名前は~河合隼雄さんじゃないですか?
茂木さんもアマテラス系ですね♪
ほかほかあったかお日様系♪
47歳で遅すぎるって、まだ人生半分なんじゃないですか~?お能の世界でいったら、50代はまだ若造だって聴いたことあります♪
まだまだまだ!!!
投稿: 眠り猫2 | 2009/11/19 18:58:43