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2009/10/30

「義」

 『プロフェッショナル 仕事の流儀』
の収録。
 ゲストは、作業療法士の藤原茂さん。

 声を詰まらせながら語る
藤原さんの熱意に、
 心が動かされた。

 この世で教えるのがいちばん
難しいのは、「情熱」。

 いかに他の人に「熱」を伝えるか。
 向き合って、ただ単に自分の
思いをぶつけるのでは足りない。

 「ああ、この人は情熱があるんだな」
と思って、それでかえって冷静に
なってしまうかもしれない。
 
 寄り添って、同じ方向を見る。
そのことによって、熱を共有できる。

 熱は、伝えるものではなく、
共有するものなのではないか。

 慶應大学三田キャンパス。

 慶應大学のソニーの寄付口座
『イノベーション創出戦略マネジメント講座』
の連続公開シンポジウム
『人類・社会の新たなる発展を目指して』。 
の第一回「これからの教育を考える」。

所眞理雄さん、中鉢良治さん、
清家篤さん、前野隆司さん。

これからの教育を考える上で、
重要な役割を担うのは
「志の共同体」としての「私塾」
ではないかと思う。

幕末から明治にかけて、「松下村塾」
や「適塾」などの私塾の出身者が
維新の原動力になったように、
流動化するこれからの日本を
つくるのは志を同じくする者が
集う小さな規模の塾であろう。

そんなことを話していたら、
所眞理雄さんが、
「慶應義塾の「義」はそういう
意味なんですよ」とおっしゃった。

志をともにする者が集う場所。

そんな場所になれたら、大学は
積極的な役割を果たすことができるだろう。

学術情報自体はネットにあふれている。
大学の唯一の資産は、「人」なのである。

10月 30, 2009 at 07:43 午前 |

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義を貫けば ぶつかることも多く 生きにくい 要領よく立ち回り 如才なく生きるほう [続きを読む]

受信: 2009/10/31 0:01:11

コメント

僕の母校の専修大学も明治時代にアメリカに留学した4人の青年が作った学校です。
同じ「志(こころざし)」があったのでしょうね。
そんな母校に僕は愛着を感じています。

投稿: K・I | 2009/11/02 23:15:20

おはようございます、茂木先生!


゛熱は共有するもの゛成る程そうなのか、と思いました。次回のプロフェッショナルも楽しみです!


先生に頂いたサイン、私の宝物です☆☆☆


それでは本日もよい1日をお過ごしくださいませ。(*苗ω苗*)ノシёёё

投稿: | 2009/10/31 8:42:54

茂木さん、Hello♪(^-^)ステキな「義」♪朝が早すぎ(笑)♪(^.^)ところで、茂木さん♪「情熱」っていいですよね♪(笑)(^3^)それでは茂木さん、また今度です。

投稿: | 2009/10/31 7:26:46

佐賀は 陸の孤島。

投稿: | 2009/10/31 6:50:01

とても共感します
人種や性別、年代が違っても互いに場や志を共有し学び合うことで新しい何かが生まれる
そんな場をつくれたら・・といつも願っています

投稿: 星みゆき | 2009/10/31 1:52:34

茂木健一郎様
昨年、初めて適塾の史跡を訪ねました。
そこに現してくださっている緒方洪庵のことや、
集った人たちのことを知るうちに震えていました。
忘れちゃいけないことを思い出させてくださいまし
てありがとうございます。
「情熱」というにものがこんなにも激しくすさま
じい生き方をさせるのかと、
思ったことを思い出しました。
人には無限の可能性があることを自分にあらためて
いい聴かせたいと思います。

投稿: Yoshiko.T | 2009/10/31 0:58:22

こんにちは

>幕末から明治にかけて、「松下村塾」
や「適塾」などの私塾の出身者が
維新の原動力になったように、
流動化するこれからの日本を
つくるのは志を同じくする者が
集う小さな規模の塾であろう。


釈迦やキリストもソクラテスも、弟子を取って、小さな私塾のような事をしていた事になりますね。(^^)

投稿: | 2009/10/31 0:48:27

投稿2度目にて失礼します。

思えば、吉田松蔭も、緒方洪庵も、その人格・言動から、マグマのような情熱が迸っていたからこそ、多くの若者の魂を根底から揺さぶり、惹き付けたのだ。

そして、彼等を時代を変える志士に育てて行ったのだ…!

松蔭や洪庵以上に、内面から光のように情熱を迸らせている茂木さんのもとには、志を同じうする、若い逸材が集まり、ひとつの熱い知の揺籃が生まれている。

情熱と志ある所に人は集まり、情報や知識のみならず、さまざまなことを血肉にしていくのだ。

情報や知識の羅列を暗記させるだけの「学校」では、そういうことはけっして起こるまい。

人の心が冷めた時代になって久しい年月が経つけれど、こうした時代だからこそ、情熱と愛と英知、そして高い志に満ちた集まりが、光を放つ。

そしてそこには、本当の「教育」がある。

投稿: 銀鏡反応 | 2009/10/30 23:18:26

知識や情報を得るだけで“学び”が成り立つなら、今はネットでそれが全て事足りる。

ネットなぞでは得られないもの、それは「志」を同じうする者同士の「情」と、そして「義」、さらには「愛」である。

サイバー塗れのこの世の中、マグマの如き情熱に満ち、天を突くほど高き志を持ち、如何なるか分からぬ明日を切り開く意気に燃える者達が集いあう、血肉の通った“学びの場”がこれから先の乱世は断然、必要になってくると思う。

茂木さんの言われるような「志をともにする者が集う場所」が今こそ要る時は無さそうに思う。

学びへの情熱に燃え、真理を求め、究め、互いに励ましあい、切磋琢磨しあい、逞しく英知を磨き、次の時代を拓く力をつけていく。

そんな学びの場が生み出されなくてはならない。


「大学」の真の原点は「私塾」にある筈だ。

茂木さんが「私塾」を作られるとき、きっとそこから、この死に体のような島国社会を転換させるほどの英知と情熱とをもった若人が旅立ってほしいと願っている。

この社会を転換し、人々の幸福の為に尽くしてほしいと願っている。

キツイ言いかたになるけれど、今のこの島国の大学の中には、学生の就職準備の為だけにあるような、情熱をもて真理を求め、究め、崇高な英知を磨くという学問の崇高なありかたとはかけ離れた形の大学もあるような気がする。

就職は確かに大切だが、いわゆる只の『就職予備校』であっては、最早大学としての本来のありかたとは、ほど遠くなる。

だが、これからは、そんな大学は、遅かれ早かれ、世界的な知の潮流からは、綺麗に淘汰される事だろう。

熱い志に燃える人々が集い学び合う「私塾」からこそ、本当に未来を切り開き、世界を変え行く偉才が羽ばたいていくに違いない。

きょうの日記は茂木さんの「教育」と「私塾」への烈々たる思いが、文面からほとばしるように伝わってくる。

茂木さんの熱い思いが結実される日が、1日、否一秒も早くやってきますように!

投稿: 銀鏡反応 | 2009/10/30 21:07:45

こんばんは、茂木先生(^^)

 ❀ 義 について、キリスト教の理解では、神の御心にあっての義と   よくいわれます、単なる正義という概念から感じる義とは異なる   のですが

神学的なことは少し横に置いて、先生のおっしゃるように・・
次の先生の言葉に、志の共有感を味わうことができます
 
 * 寄り添って同じ方向を見る、
    そのことによって、熱を共有する

              とても感動的な言葉です!

人間が、全ての愛らしい他の動物達と異なるのは、その点ではないでしょうか、人は言葉を与えられたことにより、ここまで精神性の豊かさへと成長させてもらってきましたが、また完全な逆方向への精神の堕落も同時に持つに至っています

寄り添いつつ熱を共有しようという旗を掲げる人は、いそうでいない現代、人間本来の自由な精神を基礎に置き、高い境地で、人が他の動物と違った慈悲と愛の価値を根本に定め、価値観と考え方そして感じ方を
柔らかに共有しつつ、偶有性の海へ帆を上げなければいけないのでしょう
若者を率いてください、かつて若かった私は、政治世界や経済界などとは異なった世界から、リーダーが出てきてほしいと思っていました

教育は人の人たる基礎、その基礎において、偶有性の持つ論理は
大きな力になると感じます、

資産の一番は本当に人間です
先生の力を、その資産つくりに費やしてください

子供から、おばあちゃんまでわかる
クオリアの本を書いてください、クオリアは成人のものより
脳と心のタイアップを感じる始まりの、幼い時期から影響を受けていくのですものね、

大学だけでなく人は生まれた時から、教育は、幼き者と呼ばれる時代からすでに始まってるのですもの・・

グランマから見る茂木先生は可愛らしい、
人は可愛らしい人が好きです、情熱はそんな人の言葉から伝わっていくのだと信じています

可愛いとは純粋、愛につながる本当は上等な言葉だと思っています
成長すると男性には、可愛い人が減ってしまいます、
哀しいことです・・

ふとバックの中の竹富島の鳥笛を思い出しています
                       reiko.G
* 昨日の
  口座と講座の間違いをお許しください、ごめんなさい(^^)

 

投稿: | 2009/10/30 20:05:16

茂木健一郎さま

全日本スキー連盟ナショナルデモの沖さんのブログに以下のように

プリンスホテルを代表する軽井沢プリンスホテル

その顔に今期のスキーシーズンからの沖さん

他のナショナルデモさんはヨーロッパ遠征から今シーズンのスキースタートされてますが

本当はナショナルデモのお仕事も重要ですけど

日本のリゾートを代表する軽井沢の顔に今期から末永くなられる沖さん
お披露目の意味 以上に実は
あ!沖さんはウチの軽井沢からシーズンインですよ!と軽井沢プリンスホテルの皆様よりも申されるのが見えない大きなプラスなんですよね

軽井沢プリンスホテルは本当 日本を代表する凄いホテルの位置づけですからね 西武グループさまでは

私などコクド社員でもないのに、です
英樹が西武系以外のスキー場に行くの??と
西武観光本社の私の担当の方に叱責がと以前の体験
厳しいコクドと以前のことですので
今はコクドのような厳しさはないでしょうけどね

以下のように、です。

義 とは 誠なりですから偽りのない。

________

沖さん
てっきり、ヨーロッパかと それが自転車?
今年から軽井沢の顔になられる沖さん

シーズンインはお披露目の意味でも軽井沢より、そして軽井沢から都内のプリンスホテルにご宿泊、そのプリンスホテルから成田空港へのリムジンバスで そして海外遠征に参られるなど無理でしょうか?
お忙しい沖さん でも シーズンインは軽井沢から ぜひに!!

TOKYO/HIDEKI 2009-10-30 18:08:58 >>このコメントに返信

投稿: | 2009/10/30 18:24:54

こんにちは。
いつも楽しく興味深く著書やブログを拝読しております。

本日の日記を読みながら、私が先生の発信される言葉にいつも刺激を受けるのは、まさに先生の言葉には内面からほとばしる「情熱」を感じるからなのだろうなぁ、と思いました。

確かに、ただ知識を吸収するだけなら、情報はネット上にあふれていますよね。
でも、情報や知識だけれはない、それ以上の何か。
そういった情熱や愛、志といった「真理を求める心」に人の心は揺さぶられ、それらに触れて化学反応が起こり、感動を与え、人の心に火がつくのたと思います。

先生の情熱は、現代に生きるあまたの志士達の心を呼び覚ましているのではないか、そんな気がいたします。
これからも、日本中に先生の情熱の火を広げてください!
楽しみにしております。

投稿: | 2009/10/30 11:25:16

茂木さん、こんにちは。

おひさしぶりです。

先日は内藤塾、ありがとうございました。


「ああ、この人は情熱があるんだな」
と思って、それでかえって冷静に
なってしまうかもしれない。
 

自分はすごくそういうところがあるなと思いました。

情熱的な人、楽しそうな人がそばにいると、

なんだか自分はどうやっても敵わない気持ちになって、

逃げ出したくなってしまうんです。

それを、「一人が好きだ」とか「一人じゃないと楽しめない」

とか言ってかっこつけて誤魔化してる所が、

自分の弱さなんじゃないかって気がしました。

投稿: | 2009/10/30 11:19:37

おっしゃる通りです
とても勉強になりますいつもいいお言葉ありがとうございます

ボクも茂木さんのクオリア塾に入りたいです

ボクの志は『橋をつくること』です

投稿: | 2009/10/30 10:44:03

そういう所で80%、その人をつくる文脈があるのですね。

投稿: | 2009/10/30 9:22:25

『プロフェッショナル 仕事の流儀』
いつも楽しみにしてます。

風格を感じる人ばかりで、仕事への真摯な態度が
新しい仕事の価値を生み出しているようです。

みなさん創造的ですね。

一方、政治面はいつも他国の後追いばかり。。

あの国のあの制度はこうだと、国会議員がのたまう姿は
何とも滑稽な気がします。

比較として事例を示すことで、理解は早まるのでしょうが
独創的に、日本の慣習や風土に合ったものを作ろうとする
気概は感じられないんですが…

大丈夫かな???

投稿: jiro | 2009/10/30 8:58:55

茂木健一郎さま

私はスキーに対しても

義を考えてます真摯に

投稿: | 2009/10/30 7:48:07

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