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2009/10/18

人徳というものの差

京都から東京へ。

わが友、白洲信哉と対談。

おいしい中華料理を食べる。

小学館の渡辺倫明さんの仕切り。

終了後、信哉の盟友、
瀬津雅陶堂の瀬津勲さんの
展覧会「桃山」を見にいく。

唐津や志野など、よいものを
沢山見た。

「おい、寿司喰い行こう!」
信哉が電話している。

信哉のお母さんの明子さん
(小林秀雄さんの娘さん)、
陶芸家の福森雅武さん、
それに渡辺倫明さんと
神楽坂の「寿司幸」にうかがう。

先日、このブログに「信哉が
寿司幸に行って、新子ばかり30個も食べた」
「4人でいって、全員で100個
食べた」と書いたら、
それを信哉がいつまでも根に持っている。

「池田さんと一緒に、さすが自然科学者
は数字に正確だ、こっちはもののたとえ
で言っているのに、って感心して
いたんだよ。」と信哉。

「もののたとえ、と言っても、もう世間では
白洲信哉は寿司幸に行って新子を100個
食べる、ということになっていますよ。」
と渡辺倫明さん。

あれれ、いつの間にか30個
が一人で100個になってしまっている。

まあ、いいか。

カウンターに座る。御主人が握るのを
5人で次々と食べる。

もはや新子ではないが、コハダがうまい。

最後の一個を御主人が握ったら、
信哉の目がきらりと光った。

「よこせ!」と手招きしている。

御主人は、「えへへ」と笑って、
黙って明子さんの前においた。

「あれ、私に?」

「ええ、最後の一個ですから」
と御主人。

明子さんがおいしそうに食べる。

信哉が悔しがっている。
やはり人徳というものの差だろう。

福森さんが豪快に笑う。
信哉の料理や人生の先生。

ぼくも一度弟子入りしてみたいナ。

伊賀の大らかな空気が
寿司幸の中にこだました。


白洲信哉、福森雅武さん、白洲明子さん、御主人
(神楽坂の「寿司幸」にて)


手前に座るは渡辺倫明さん

10月 18, 2009 at 09:47 午前 |

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受信: 2009/10/19 6:28:04

コメント

土楽の福森正武の長女のダンナです
(ややこしくてすみません)

義父のご紹介ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。

もし、よろしければ伊賀にも遊びに来ていただければと思います。
(私は、東京にすんでいるので無責任な発言ではありますが・・・)

NHKプロフェッショナル仕事の流儀は毎週拝見させていただいております。

投稿: 長女のダンナ | 2009/10/24 13:16:59

茂木健一郎さま

おはようございます

メジナ、一枚
でも嬉しいです
その嬉しいとは釣り竿を替えたことで今までの釣り竿も素晴らしいですし今後も使いますが、切り札の釣り竿に嬉しいんです
昨日の茅ヶ崎の沖磯は私のお魚釣り、技量的に難しく、たまたまお魚が釣れたです
私よりベテランの皆様が事実、昨日も茅ヶ崎の沖磯に参っていた訳ですから。

偶有性

お魚釣りも偶有性に委ねる部分も、正しくウキフカセという釣り方をされていても、お魚が上がらないことは偶有性の不確実な部分と考えれば、それはそれ!
ベテランの方々ほど
がっかりされなくの釣り師の皆様が多いのは
自然に偶有性を感じられていらっしゃて、なのでしょうか?と、ふと。

お魚釣りが不発でも

磯屋さんの場合、朝、荷物を港まで送って頂ける、たつみさんと違い重いな!と荷物を港に個々が
しかし戻ってきた時、磯屋さん、朝、悪いね!とジュース一本サービスしてくれます
個々に一声かけたあと、勝手にジュースの冷蔵庫を開け私などは首を冷蔵庫に突っ込むみたく奥のコーヒーを昨日は頂きました
お魚釣りから揚がってきた後も、磯屋さんでベテランの方々のお話をそばで聞いているのも楽しいんです。
もちろん、たつみさんのベテランの皆様も素晴らしい方々で釣り場所にて有り難い実感です。

今日も元気にです。

半井小絵さんの気象解説も楽しみの平日スタートの月曜日。

投稿: TOKYO / HIDEKI | 2009/10/19 7:07:14

茂木健一郎さま

茂木健一郎さまに感謝です
偶有性
磯屋さんのサイト、本日の釣果情報
メジナ33センチ一枚 町田市高木
過程が私は嬉しくて
先週からの経緯の事実。
お魚釣りの素晴らしさは茅ヶ崎の沖磯に行くようになって益々です
渡船予約は、磯屋さんと、たつみさん、2つの釣具屋さんで、ただ同じ、えぼし丸で乗船ですし
二軒の予約は違えど、本日などは、マキエサをまくヒシャクを忘れた!と沖磯にて
私、声をかけやすいのでしようか、予備のヒシャク持参してませんか?訪ねられ、持参してますので すると、私は磯屋さんから予約ですが、その方は、たつみさんから予約、で、でも、普通に、どうぞ!目上の方でした、その方、ヒシャク、洗って返します!申されて
そんな!洗うなどされなくて良いんですよ
あ!私が逆に困った時に助けて下さい!
ヒシャクを拝借と気にされていた目上の方、逆に私が困った時に助けて頂ける!笑いがお互いに。
学生さんのグループでの方々

いつも、こんなに波があるんですか?初めて来たんです!との

茂木健一郎さま
日本の映画会社さんで映画上映の最初で磯に波がドーンと、あれみたいな波でした、いつもは、もっと穏やかな波ですよ!と私。

帰りの渡船の荷物を船に、たつみさんから予約のベテランの方が率先され渡して乗船、ところが渡船の屋根の部分に荷物を載せるのですが屋根には誰も上がってなく
船長さんに訪ねました
私が上がって良いの?

おー!頼む!

私もお手伝い
もちろん安全を考え私が出来る範囲での協力
荷物を、えぼし丸の屋根の後方に、次の磯にて乗船の方々の荷物のためにスペースを空けて

茅ヶ崎の沖磯でお魚釣り
渡船予約は、たつみさん、磯屋さんと別々でも
お魚釣りを楽しむ志は同じですし、私など、たつみさんから予約もでしたし

茅ヶ崎の沖磯でお魚釣り人情を感じます

お魚が釣れた楽しい!
そして人情もある茅ヶ崎の沖磯
私は茅ヶ崎の沖磯が大好きです。

さて、寝ます。

投稿: TOKYO / HIDEKI | 2009/10/19 0:18:33

こんにちは

>「もののたとえ、と言っても、もう世間では
白洲信哉は寿司幸に行って新子を100個
食べる、ということになっていますよ。」
と渡辺倫明さん。

>最後の一個を御主人が握ったら、
信哉の目がきらりと光った。

>「よこせ!」と手招きしている。


新子を店がたくさん用意していると、本当に信哉さんは100個食べそうですね。(^^)

投稿: 新子100個のクオリアby片上泰助(^^) | 2009/10/18 23:51:15

茂木サン 。
白洲家の皆さん、お母様 明子サン (OK!)
寿司幸 マグロや新子、美味しいそうですね。

たくさんの人格に揉まれ
丸くなったり、色がついたり するのですね

投稿: サラリン | 2009/10/18 22:59:08

茂木先生 こんばんは
神楽坂にお出ましでしたか・・・・
私は地下鉄で日曜日毎、それに木曜日にはコーラス練習に
御濠の牛込橋を渡ります

状況して30年ほどになりますが、神楽坂界隈も古いお店が入れ替わり徐々に変化しているのをかんじます

それでもまだ、路地のあちこちに昔ながらの佇まいが残り
懐かしい気分に浸れますね、

先生がお食事をなさるいろんなお店や、すし幸など、茂木先生の、折々に座られるシートがぼんやりと走馬灯のように想像できそうです

私も神楽坂でお食事もすることもありますが、昼間なので
先生とすれ違うこともないでしょうね・・・ 残念です

京都にいたころ、夫婦で柳宋悦の民芸運動の学びをしていました
木工芸科の黒田辰秋さんや、湯浅八郎先生もご健在で、歓談させて頂いたことを思い出します、昔のできごとですが、

今もそのころの学びが老いの日々の
暮らしに快い彩を残してくれています

人との交わりは、いいものですね~~
人は人との関わりの中で成長していく喜びがあるのでしょうね、

一人より二人がいい、二人よれば、友は友を呼ぶ・・ですね~
私も、ご一緒にお鮨を、ご相伴させていただいたような
幸せを味わうことができました

読後に、おおらかな内なるこだまが心にしみてくるようでした

* ところで、茂木さんは、こはだ、お好きなんですね(^^)

投稿: R.グランマ | 2009/10/18 22:25:24

茂木さん、Hello♪(^-^)忙しい中♪沢山の日記♪ありがとうございます(^o^)у私も♪(笑)そのステキでコハダが美味しい♪カウンター席(茂木さんの隣に(笑)座りたいです♪(笑)空いてますか?♪(^.^)私は♪かっぱ巻きで十分です♪(かっぱ巻きありますか?(笑)ところで、茂木さん♪ガリ付いてる♪(笑)しょうがないんだからね♪(笑)(^3^)それでは茂木さん、また今度です。

投稿: 水饅頭 | 2009/10/18 17:42:51

おや、モーツァルトがお寿司をつまんでる~と思ったら、白洲信哉さんでした。(^o^;)

本当にアマデウスに似ていらっしゃいますね♪

白洲さんとどんなお話をされたのでせうか?興味津々です!
今図書館ですが~図書館て素敵です♪
(ノ^^)八(^^ )ノ
本に囲まれてると落ち着きます♪

定家と言えば、百人一首と新古今和歌集だったかな~?と思い、今調べてます。
お能にも確か式子内親王との恋をテーマにした「定家」があったような……
定家は和歌の守護神ですね♪
冷泉家も日本の宝ですm(_ _)m

言語の起源と~意識の起源と~神話は~無意識で~繋がっているような~気がいたしますが~茂木先生はどう思われますか?(猫インタビュー)(・ω・)/

言語化しえないものとはなんなんでしょう?

謎です♪
謎ですが興味深いテーマです♪
テーマ発見!
世界不思議発見!!では♪

投稿: 眠り猫2 | 2009/10/18 13:17:06

なんとも、ほのぼのとしていて、会話の絶妙さに、思わず笑みが…。

何時しか一人で新子30個が100個になったりと、皆さんの会話のなかにユーモラスの味わいが滲みだしています。

人徳と上質なユーモアとは、2つであるようで実はひとつなのかもしれないですね。

白洲さんが何時までもお元気でありますように。

投稿: 銀鏡反応 | 2009/10/18 11:20:32

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