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2009/10/04

欠落の塊

漆器に関する仕事で、山中温泉。

田森佳秀に会った。

彼の人生のクラッシックである
「山本ツル」の話とか、
お腹つんつんのこととか、
いろいろ話を聞いて、
ゲラゲラ笑って、
外に出たら、きれいなまあるいお月さま。

ほれぼれする。お月さまを見ているだけで、
しあわせになれる。

その孤独で、冴え冴えとした存在。

夕飯の前、温泉に入っていた。

誰にでも、「欠落」というものが
あって、それに対する態度が
人生をつくるんだなあ、と思った。

そういう考え方は、突然訪れる。

孤独がない人。

髪の毛がない人。

恋人がいない人。

子どもがいない人。

お金がない人。

時間がない人。

落ち着きがない人。

物わかりがない人。

愛情がない人。

智恵がない人。

欠落、ばんざい。

そんなことを考えて、
手を思い切り伸ばして
お湯をぐるぐるとかき混ぜてそれから、
お空のお月さまを見たら、
その輝きは、確かに、
大いなる真空の中での
「欠落の塊」であるように
思った。


twitterから

kenmogi
In life, the death of something is often a start of else, since vibration always fills the void that is left.

kenmogi
What moon tonight. Shining so. In the middle of nothingness, proud existence, extremely sad and yet divine. Are we all like that actually?

10月 4, 2009 at 07:14 午前 |

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どこまでもどこまでも せせらぎは流れつづけ ときに歌うように穏やかに ときに囁く [続きを読む]

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危険思想家、 ときのう書きましたが、 先進思想家とでもしたほうが 良いのかもしれません。 [続きを読む]

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お月さまは 孤独なあなたが見上げるために 幽玄なる闇のなかに ぼんやり浮かんでい [続きを読む]

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コメント

茂木先生こんばんは

何々のない人 にたくさんあてはまっていました。
髪の毛はあるけれど...すこし減ってきた気がします。

万歳だからよいのだと思うことにしました。

きのうの夕まで塊を魂と読み違えていました。。


twitterのことばよいですね。とくにお月さまの記述が。 QJも
手帳に写しました。

...proud existence, extremely sad and yet divine.
Are we all like that actually?

お月さまはくっきりしていますね。

ほんとうにそのように思えました。

投稿: | 2009/10/05 18:17:35

欠落とお月様
 まんまる。白く。  漆黒のひろーい空に。

 やっぱり、茂木先生の感覚は、違う・・・けど、皆が実は眠っているけど持っているもの・・・だから、ピタッ とわかって 共感してしまう。

 考えてみれば、欠落を満たす方向に生きてきて、するとまた、反対の欠落が出て来て、それでまた、満たそうとするエネルギーが出て来て生きていける。 それがすべてではないけれど、生きるエネルギーになっている。

ただし、よい方に向けるか、まちがってしまうかで、やっぱり人生は大きく変わりますよね!  

投稿: | 2009/10/05 15:15:27

おはようございます 茂木サン
田森サンに 山中温泉にて お話出来て 楽しかったようですね。
田森サンのお顔アップや 茂木サンとの 手を繋いだポーズ など 浮かびます


「欠落に対しての態度で 人生が造られる 」

深いお言葉です。
少し 解りました。

茂木サンが
「欠落 ばんざい 」と
いう 言葉にも
また 意味を感じました。
教えて頂き、ありがとうございます。

投稿: | 2009/10/05 6:59:10

茂木さん、Hello♪(^-^)ステキなお月さまを見ながらの温泉♪よかったですね♪(^o^)уだけど茂木さん♪お湯をぐるぐるしてる時♪田森さんにツンツン♪(笑)されなかったですか?♪(笑)それと茂木さん♪(笑)宝物notebooks♪startしました♪(笑)(^o^)уそれから二子玉川6日までの♪6日は毎月1回ある会議でそれまでも仕事なのですm(__)mいつか見に行きたいです♪ところで、茂木さん♪ゴ〜ン♪(笑)(^3^)それでは茂木さん、また今度です。

投稿: | 2009/10/05 6:14:17

こんにちは

>誰にでも、「欠落」というものが
あって、それに対する態度が
人生をつくるんだなあ、と思った。


わたくし、日本人なのに、日本語が苦手です。(^^)

投稿: | 2009/10/05 3:05:13

十五夜の月明かり 茂木サン シンクロに 感動です。
眠りにつく 静かな時間
月と虫の音は いつの時代も変わらない。
忘れない思い出 喜び。
これからも たくさんの思い出が 人を豊かに 幸せを 育む 。感謝 。

投稿: | 2009/10/05 0:07:50

茂木健一郎さま

私の場合の表現としては
欠落感

と常に心の中では表現しています

私はスキーだけでしたら、旅でも無理かな、

お魚釣りを通し、感覚的な私の欠落感の一部に到達の心です

波の波長はリズムよく
それで波の大きさを勝手に判断など
しかし自然の中でです
満潮干潮の波の落差もそうですけど、一定の波長でも、突然の、うねり
これ怖いです

泳いでいる時の波の中で漂うのとは違います
磯の上で足のくるぶし程度の波でも怖いですし、磯に這い上がった波が引く時の海水も怖いです

本日の茅ヶ崎の沖磯
渡船予約の磯屋さんのサイトと、たつみさんのサイトを拝見し
平島群島は、うねりで波が這い上がって降りられず、烏帽子岩本島は
う島を最大限に本島との
私、半井小絵さんの気象解説から台風接近でも行ったことがあるので分かります

う島が降りられるということと平島群島はダメ
かなり難しい釣行と

本当に難しい時は烏帽子岩本島のみで、それも待機時間が二時間と烏帽子岩本島に接岸できなく港に一時戻り、それも体験してますし、その時の波が怖かった帰りの渡船、接岸したかと思えば離れたり
そんな体験の上で
本日の釣行は難しいと
そんな中でも釣果はメジナが出ていたみたい
ですけど
私の場合は
釣果もさることながら
無事に戻ってくること
ですので、それに以前

磯屋さん
うねりの中でよりも、釣行の良い日に!それが大切、との印象的です
私なりに、私なりに無理をして釣果があったとしても、うねりの中で無理しとの釣果はダメと私は思うので

釣果をという考えからすると欠落した考えですけどね
時として、欠落感は
気づくことでより良いプラス効果かと

本日は釣行には参らず

神奈川県は相模原市の釣具屋さんの相模屋さんに参り、ウキを購入しました
一個、1000円以上のウキですが高価なのは、もっとしますので、ちなみに。

さて、寝ます。

投稿: | 2009/10/04 23:57:40

私も月が好きで、茂木先生と同じように月を見上げたことをブログに書きました。これが嬉しくて、今日は久々にコメント書きたくなりました。
お忙しい中でも、月を見て『ほれぼれする。お月さまを見ているだけで、しあわせになれる。』と書かれるところに、共感し、茂木先生のことが更に好きになり『欠落ばんざい』と言うところで月を『欠落の塊』と思われるところが…なるほど…と…。
茂木先生と南直哉氏との対談本『人は死ぬから生きられる』を思い出しました。(特に、Ⅱ章『脳の快楽、仏教の苦』)
茂木先生の本は、どれも興味を持っていますが、この本は特におもしろいと思って読みました。
茂木先生が言いかけて止めた部分がありますが、今日のブログを読んで、本を読むと「あぁ…」と感覚的にわかる気がします。

投稿: | 2009/10/04 23:38:59

山の幸、海の幸を満喫なさったことでしょう。
北陸の奥座敷、冬にぜひ訪ねてみたいです。

「考える人」2009年秋号 偶有性の自然誌を拝読しました。
びゅんびゅんと風を切って走りぬけていく感じ、
どこまで行っちゃうのかなというスリルと振幅の大きさと・・・
茂木さんの書かれる文章には、比類なき魅力があります。
南の島の潮風も感じることができました。

気をつけていないと、生真面目街道まっしぐらの私です。
「フロー状態」に、ほど遠いのもむべなるかな。
でも、そんな欠点をわかりやすく諭していただきました。
今後の糧にいたします(やっぱり真面目)。

今夜の月も昨夜と違わず美しいですね。
一年で一番好きな季節の到来です。

投稿: | 2009/10/04 22:21:50

昨晩は、月をみんなでみた。すすきに、里芋、薩摩芋、饅頭を庭に供えて。
その夜、みんなが寝静まってから、独りで月をみようと外にでた。月は雲に隠れて、それでも雲越しに月をみて、何故だか、独り月に手を合わせた。

欠落バンザイ。

投稿: | 2009/10/04 22:19:00

「欠落、ばんざい」励まされる言葉です。
バッハは仕事に追われ同時代には評価されず、モーツアルトはお金に追われ、ベートーヴェンは耳が不自由で、ショパンは祖国にも帰れず、健康にも家庭にも恵まれなかった。
実在した偉人たちに比べれば自分の不自由さ加減なんて何のそのと思えてきました。

投稿: クララ | 2009/10/04 21:34:42

昨夜は望月、中秋の名月。雲はかかっていたけれど、その間から覗く白い満月が、実に眼に染みた。

考えて見りゃ、この世に「欠落」のないものなど、ほとんどないのだろう。みんなどこかが「欠落」しているのだよなぁ。

全てを備えて、欠ける所がないものは、宇宙を貫く「真理」「生命の法則」くらいなものか。

夜空に浮かんでいる円い月は、日が経てば、欠け始める。

人間は、自身に何が「欠落」しているか、その「欠落」を何で補うか。

その補いかたで、人生の行き先が決まってきそうだ。

でも・・・同じ欠落でも恐ろしいのは、他者の生命への慈しみがないことなのかもしれない。

歴史を見ると、そういう欠落が悲劇を招いている。今ある社会でもそれが悲劇を引き起こす。

ともあれ、地球自体も私達も、月と同じく大いなる『欠落の塊』なのに違いない。

明日から台風シーズンなので、くれぐれもお気をつけて下さい。

投稿: 銀鏡反応 | 2009/10/04 18:55:35

今は、焦っても、無意味だと感じる。 上手くゆくとき、上手くゆかないとき、できそうなことをやってゆく。

投稿: | 2009/10/04 18:01:08

私たちは何かしら足りないものを抱えて日々生きている(;^_^A

それに気づかない事もありますが、それに気づいた今は、補いたい…。そうじゃないと寂しい(><)

投稿: | 2009/10/04 16:50:25

今朝、この文章を目にして涙が溢れ出ました。
とても深い真髄をシンプルで優しい文章にされてますね。
昔、イタリア人のBFと愛って何なのかしら?って話してたら、
ピアニストである彼は「Mancanza=欠落」と答えたことに私は
え~っ?とあまり納得が行かなくて考え込んだ時があったけれど
年月を経て、不条理な経験に遭遇してマスマス、
地球が完璧な円形ではなく歪んでいることこそが、完璧なんだ、だからそこに生きる私たちや事象すべては愛なんだ、ってそんな風に思えるようになりました。作家であるあなたのご友人は、物書きなのにさっぱりあなたのように、温かいロマンあふれる文章をブログに更新する事さえあまりしません。科学するあなたの本がベストセラーになり、どうして彼の本が伸び悩んでいるかを、どうぞこの文章と共に諭してあげて下さい。孤独な薔薇への愛情が足りないのだと。。。ネッ!

投稿: | 2009/10/04 15:35:06

茂木先生 こんにちは♪
「欠落」も、このようにとらえられると、すごく前向きでいいですね~!私なんて、バンザイ三唱!出来ちゃいますから…笑! 先生が上げた欠落の中で、私は3~4個位当てはまりそうです!?まだまだ限り無くありそうですけど、この頃は欠落も、直したほうがいい物と、まぁ~しょうが無いから、つきあってやるか!と気楽に考える物と、二通りに考えるようにしています。お月様はぼんやりと、暖かい優しい光りで、(大丈夫、大丈夫、心配しなくてもなんとかなるよ。)と言ってくれているみたいで、心が弱くなっている時は、ウルウルしながら、お話し聞いてもらっています。先生の欠落の項目の中に、お月様を見ない人、と言うのを入れてもいいかもしれませんね?これだけで、いろんなことが分かりそうですから…笑。お月様は、欠けている時でも、裏ではちゃんと??しています。自分の欠落を認めて、これからも、うまく付き合って行きたいと思います…笑♪

投稿: | 2009/10/04 13:49:30

きのうのお月さま
わたしも、ほれぼれしました。

いろんな視点での
茂木さんの文章は興味深く。

いつも楽しみに
読ませていただいているのですが。

今日のコラム、最高です☆☆


欠落、いいですね。
みんな完全じゃなくて。

未完だからこそ、味わえる世界がある。

完全は自由じゃない。


そんな気がします。


そしてtwitterからの文
こころに響きます。

投稿: 月のひかり | 2009/10/04 11:40:11

茂木さまへ 人はみな大切な心は、心の中にある☆昨日のお月さまはとても綺麗でした。月の心は美しいのでしょうか?

投稿: | 2009/10/04 10:19:13

本当に昨日の仲秋の名月
素晴らしかったです。

裸足で御縁に降りて
月を眺め、思わずカシャリ

そして、もしその続きを書くとすれば
私はこう、書くでしょう。


その欠落は、

心底疲れ果ててしまった瞬間に
知らないうちにやってきたようだった。

今までは何も知らなかったのに
深く入り込めば 入り込む程に
何をすればいいかを知ったがために

背負ってしまうもの
避けられない宿命

ある日
突然に体の中に雷が音を立てて
それは やって来きた。
魂への大太鼓の轟きと
その胸に星が走るような激しい痺れ

それから、総てが変化していった。

生きているうちにその何かを成せ・・・と言うことを

何時になったら上手に
丸い、お月さんが描けるのでしょうか。
欠けているという事は、生きていると言うこと。
毎日が宿題です。

そして 毎日 龍の山を見上げる。

今日は天気がいい!
何処でであえるかい?

そうやって、空と海と山を見上げた。
いつも、欠落の塊と対話をする。

ここに、遊びに来ていてばかりもいられない。
さぁ、今日も出された茂木さんの宿題もするぞ!

では又、会いにきま~す。

投稿: オードリー | 2009/10/04 10:08:56

大いなる真空の中の欠落の魂・・  

茂木先生の言葉に出会えた朝です、
有名な茂木先生、おはようございます、 
そして、始めまして~~~~

あの有名な脳科学者、
それもそんな方にコメントなどさし上げても・・
躊躇しながら、キイを打っています、
少々、ドキドキ! いい歳をして!
私の言ういい歳は、良い歳、良い齢 のことです
おまけに良い時代です、あの茂木先生
おまけにはるか年上の、お洒落に言うとグランマが!

*何故ここに・・ 
今聴いている最中の
   バッハの有名な曲 音楽の捧げもの の導きです
   NHK ラジオ音楽の泉(皆川さん司会)

10月1日の月は雲ひとつない群青の空にお伴の星を一コ連れて
輝いてました、先生はお湯につかって R.グランマは 
レースのカーテンを開いたベットに寝ながら眺めました
全てが欠落の眠りへのいざないの搬送者がお月さまでした

そして・・

仲秋の名月、都心から一時間ほどの私の街の夜空に浮かんだ月は
水墨の濃淡の雲をかきわけ、泳ぐように何処かへ急いで
消え去りました・・

そして今朝、茂木先生とのここでの出会い

グランマにもこの秋はいいことがやってきそう・・です

                R.グランマ


投稿: | 2009/10/04 8:59:25

月は真っ暗な天空に開いた穴だ、という発想を読んだことがあります。
真っ暗な空の上には眩しいばかりの素晴らしい世界があり、月の丸いところから覗けるんですって。
面白いなぁと思いました。その世界は完璧なのかしら・・・

お腹つんつんのお話がとっても気になります

投稿: つばさ | 2009/10/04 8:14:06

茂木健一郎様
お湯をぐるぐると
かき混ぜて
それから
お空のお月さまを見たら、
その輝きは、確かに、
大いなる真空の中での
「欠落の塊」であるように
思った。

やっぱり茂木さんは
詩人でいらっしゃいますね!!

座ぶとん5枚!!(笑)ですね。

Danceの御友人との愉しいひとときを
書いてくださるとDanceの御友人との
これまでの楽しいエピソードが
いろいろと思い出されれます。

投稿: Yoshiko.T | 2009/10/04 8:08:31

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