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2009/09/06

数と詩情

考えてみると、もう数年間、
移動しながら少しでも時間が
空くと何か手元の仕事を始める、
そんな生活をしている。

席に座った瞬間にコンピュータを
開ける。
それが、日常と化してしまった。

開けた瞬間に、仕事の続きを
その先からやる。
クロックが動き始める。
仕事をそこで打ち切っていた、
続きをつむいでいく。

考えることもそうで、
歩きながら、問題の続きについて
あれこれと考えをめぐらせる。

タイム・シェアリング・システム
のようなもの。

そんな時間の流れの中でも、
詩情は時に心の中に忍び込んでくるから
不思議だ。

見上げると、満月だった。
不意打ち。
月齢を意識していなかった。

月の光は、太陽の光の465000分の1
の明るさだと、
石川賢治さんの本にある。

月の質感と、太陽の質感は余りにも
違う。

その相違が、465000分の1に限らず、
どんな数字にも帰着できないように
思えて、ぐるぐると考えが巡る。

数と詩情の間の、不思議な関係。

そう言えば、先日ロンドンで
白洲信哉とそんな
話をしたなと、夜道を歩き見上げて
思い出した。

9月 6, 2009 at 06:25 午前 |

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ホテルのプールサイドで、 映画のロケでの話しを中心に、 楽しく話す3人の鼎談。 [続きを読む]

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コメント

茂木先生 こんにちは♪
時間が空くと、手元の仕事を始められるそうですけど、先生はいろんな分野の仕事をしているので、何をやっても、仕事になってしまうのでしょうね!?音楽、美術、お芝居、生物、そしてお化粧のことや、それに関する女性の心理まで分かっているので、新しい分野のことって、あまり無いのかも知れませんね…笑。お月様は、優しくてホッコリと包み込んでくれるようで、見ているとすごく癒されます。昔は、十五夜になると、ススキと月見団子を広縁に飾って、お月見をしました。ただ月を見るだけでなく、わざわざそうすることで、お月様とゆっくり対話出来る気がします。これからは、月がとても綺麗な季節なので、少しの時間が出来たら、月見団子を買って、ススキが生えている公園で、一人でお月見とか、どうでしょうか?虫が鳴いているススキの公園で、月の光を浴びて、何も考えずに、先生にホッコリしてもらいたいです…笑♪

投稿: | 2009/09/07 15:13:30

こんばんは
今日は本当にきれいな満月ですね。
虫の声と涼しい夜風に引き立てられ、本当にステキな月夜です。
私は太陽よりも月が好きです。
日光浴は紫外線の関係もありちょっとだけでいいですが、
月光浴ができると日常を離れた感じで神秘的で幸福な気分になります。
人によって、また国によって太陽と月に対する親しみは違うんでしょうね。

投稿: | 2009/09/07 2:47:40

【タイム・シェアリング・システム
のようなもの。

そんな時間の流れの中でも、
詩情は時に心の中に忍び込んでくるから
不思議だ。

見上げると、満月だった。
不意打ち。
月齢を意識していなかった。】

24時間を、茂木先生の中で分け合って
使っていらして、移動しながらの時間をお仕事や
思考にと、時間を幾重にも共有しながら、
忙しくこなされていることが解りました。
本当に毎日お疲れさまです。

そのような時にも、ふと気が付く自然の美しさ。
雲や月や生き物や緑の美しさ・・・。

頭の中で数字が駆け巡る一方で、詩のような世界も同時に
広がっている豊かな世界感が伝わってきました。
幾層にも多様に展開なさる思考と、
ただ美しさに感嘆して佇むときと、
両方を楽しんでいらっしゃるのが、
科学者の目と詩人の目を併せ持つ、茂木先生らしい
自由さだなぁと感じました。

石川賢治さんの「月光浴」のサイトも拝見しました。
美しくて、はぁ~きれいだなぁと浸りました。
また欲しい本が増えてしまいました。

投稿: | 2009/09/07 0:53:54

こんばんは 茂木サン 。
今宵の月も なかなか 趣があります。鈴虫の音と月 この情景は ずっと変わらずにいつの時代でも 和み 癒されますね。

茂木サン、この場をお借りして お知らせ !

「 白洲 次郎・正子展 」開催するようです。
10月23日〜11月8日 10時〜 17時
盛岡市民文化ホール、展示ホール にて (マリオス4F)

前売 大人 800 円
当日 1000 円 。

白洲 信哉サン の ご両親様ですよね。写真のお二人はとても素敵です。
実に タイムリーな そして すぐに行ける所です。
ぜひ たくさんの方に ご紹介したい と思いました。
私も 見に行きます !

NHKドラマも 9月21日〜 23日 22時から 3夜連続で放送されるようですね。

こちらも楽しみです。

投稿: | 2009/09/07 0:21:52

茂木健一郎さま

日常の空間
飛行機の座席も


物事を一旦、横に置き、そして考えの続きを
集中力も、桁違い

さて、日曜日は
相模原市の釣具屋さんの相模原屋さんに参り徳島釣り遠征で使う小物をお買い物し直ぐに帰宅

相模原市のプール?
私?
私は行ったことないですね。

投稿: | 2009/09/07 0:08:44

(月といえば…)
そゆえば昨晩は満月でしたね♪
(・ω・)/
月光浴の写真、神秘的です。
月って原始地球に彗星がぶつかって散らばった破片からできたってお話は本当でしょうか?

だとしたら、地球と月は兄弟ですね♪
(*^o^)乂(^-^*)
ガシっ

月を見ると落ち着きます。
せっかくなので、西行さまの月の和歌をどーぞ

「さびしさは秋見し空にかはりけり枯野をてらす有明の月」
「面影の忘らるまじき別れかな名残を人の月にとどめて」

「冴ゆと見えて冬深くなる月影は水なき庭に氷をぞ敷く」

どれも「月光浴」を思わす和歌ですよね♪
西行さま、いいなぁ…(><;)
和歌って時空を超えて息づいてます。
(*v_v*)zzZ
わ、秋の虫がりー、りーと鳴いているのが遠くからリアルに聴こえます。
キリギリスの鳴き声ってどんなんでしたっけ?ギィギィ??なんて鳴いたかな……???ではまた~\(^_^)/
おまけ猫俳句
「銀色の薄たなびく月野原」by眠り猫2

投稿: | 2009/09/06 22:45:37

本当に今宵の月は くっきり、ハッキリと
真っ白に輝いていて、綺麗です。

冷たい風が、体をすり抜けていきます。

今日は亡き父の3回忌
無事に終えて実家の唐津から
先ほど車で戻りました。

車から降りると見上げれば月

何だか、父と一緒に この月を見ているようです。

唐津焼の器で、お酒でも飲みましょうかね。
・・・みんなで・・・ね。  

             ヘヘヘ・・・(^o^)v

投稿: オードリー | 2009/09/06 22:20:43

こんにちは

>そんな時間の流れの中でも、
詩情は時に心の中に忍び込んでくるから
不思議だ。

「E=MC2」とか、物理の式は、詩的でもありますね。

何か大きなモノをまとめようとすると、主産物や副産物として、詩的な言葉が頭の中に生まれるのかも?(^^)

投稿: | 2009/09/06 22:15:43

茂木先生 こんにちわ

>月の質感と、太陽の質感は余りにも
違う。

本当に そのとおりですよねッ。
茂木先生 男性なのに
その 微妙な違いに 着目されるのは 素敵です

実は 私は(すでにご存知かもと^^;)月齢を いつも気にしているので
茂木先生も 満月を お忘れにならないよう。
満月は 生き物に 大きく影響を及ぼしますものね

文字と数字は
物理学と情感に 似ていて

呼吸をする時に 無意識に肺に入ってきて
気分を変えてくれる 香りと
目にした時
心が すがすがしい気分になる 配色などと同様に

夢に出てくる 色と香りのように
螺旋のように 絡み付く気がします。

ちなみに 今夜6日は イザヨイですが
昨夜の お月様にも 負けない位 美しさを持っていますね

投稿: | 2009/09/06 21:52:59

ネットが本格的に世界に広まって以来、仕事のやり方から生活から、何もかもがコンピュータへのアクセスなくては、大抵、成り立たなくなっているように見える。

それはまさしく010101…といった「ビット」なる数字の羅列若しくは組み合わせの世界が我々の日常生活の中に入りこんでいる証拠なのかもしれない。

そんな時代でも、詩情というものはビットに取り囲まれて生活している我々の、目覚めているときの意識に、やさしく、柔軟に、すっと入ってくる。

ビットやその他の数式、数列には決して集約されることのない、生命の柔らかな息吹きが醸すロマン、それが詩情なのだと思う。

昨夜はオレンジ色に染まり、今東の宵の空から、静かに登ろうとしている満月を、家々の立ち並ぶ隙間より垣間見た。

時折、心に入りこむ詩情は、仮令どんなに忙しない日々を送っていても、何かを思い巡らしている人の心に、特に深く入って行くのではなかろうか。

月はとても涼やかな質感だが、太陽は常に自ら熱く燃えて輝いている。私が思うに、月よりも太陽のほうがヘヴィーな、それでいて輝き、力強いクオリアを感じてしまう。

この感覚は、言われているように、やはりどんな数式・数字などにも収まりきれない…クオリアそのものが、数式に集約されないもののはず。

詩情の誕生は、そこから滲み出るように、生まれてくるのに違いない。

数そのもの中にも、詩情がどこか、入り込んでいると思うことがある。数字をテーマにしたアート作品を見ると、それを強く意識できる。

宮島達男さんの作品は「金属的な匂い」のする数字たちの中に、不思議な詩情の芳香が漂っているように思える。それを思い返すに、数と詩情は不可思議な関係の中にあるのかもしれない。

投稿: 銀鏡反応 | 2009/09/06 17:15:35

開けた瞬間に進む、止まった時計。

太陽や月、星とのたくさんの出会いがある中で出会った私たち。

ゆっくりと、止まった時計をずっと動かしていきたい。

きれいな満月でした!

投稿: | 2009/09/06 15:08:37

茂木健一郎様
地球から人が行くことができた唯一の天体。
アポロの探検にどきどきしていました。

太陽。見つめたくなって視あげるたびに
まぶしくて、じっと見つめられない、
元気だけいただいて。
月はどんな時も対話さえしてくださるようで、
してくださって、子どもの頃から
そらが大好きです。
毎日、そらを見上げています。

投稿: Yoshiko.T | 2009/09/06 13:31:55

日常の忙しさ(農作業ですけど^^;)に追われていると、ふと何か大切なものを掴みそこなったり、気づけなかったりしたのではないかと不安になります。

先生の「脳を活かす生活術」を少しずつですが、読み進めています。宇宙の中の自分の存在を考えてしまいます。
ありがとうございます。

投稿: つばさ | 2009/09/06 13:20:19

茂木さん、こんにちは。
この頃は、フリーでお仕事をされる方が増えて‘タイム・シェア’
は、仕事上では当たり前ですね。

そんな中で、人間関係においては密度の濃さを求める方が増えて
いるのかな。

月と太陽・・・数日前に次期総理大臣となられる鳩山さんの奥様
がTVに出られており、「君は僕の太陽だぁ~!」とよく言われ
るのです・・・とおっしゃっていました。(笑)
鳩山さんって、ロマンティストでいらっしゃるのでしょうか?
オペラが大好き!らしいのですが。

そう言えば、言葉から受ける印象も月と太陽では全く違いますね。
「君は僕の太陽だぁ~!」とは言っても「君は僕の月だぁ~!」
とは言わない。(笑)

でも「お月様」には、月見草や月下美人などの美しい花の名前が
付けられていたり・・・月と太陽に因んだ言葉・諺をあげてみる
と面白いかもしれません。

今日は、サイン会やBunkamuraでの対談があるのですね。
わが家は遅めの「夏休み」で、今日は夫と愛犬と一緒に隣町の
浅草へ‘お出かけ’です。
少しずつ、東京の街に慣れ親しんでいるところかなー。

もう少し落ち着いたら「渋谷」や「新宿」にも足を運んでみたい
ものです。

サイン会での様子などは、明日の皆さんのコメントを楽しみにし
ています!!

では、今日も一日、お元気にお過ごしください。


投稿: | 2009/09/06 12:16:52

肉眼で可視出来る月の光と太陽のあの眩光。
数値化すると、それほどの差があるとは。
直接、肉眼で太陽光を見てはいけないということを否応なしに納得せざるを得ないですね(笑)
教科書の隅にでも書いてあったのなら、今までの人生の中でどれだけ役立っただろうと思いました。
ただやみくもに知識を頭に入れるより、根拠が明瞭な方が頭の中の記憶を長く温存されやすいですから。
465000分の1。
当分忘れられない数値になりそうですね。
ありがとうございました。

投稿: | 2009/09/06 10:49:30

本当に昨日のお月様はきれいでしたね。
自転車を乗っていたのでついつい鼻歌を歌ってしまいました。

思考しだすと一切なにも入らない私は、
歩きながらもパソコンに向かって歩く茂木さんは思考だらけなんだろうとしか想像できなかったのですが、気がつかれましたか。

昨日はなんだか寝付かれず、いろいろとちろちろと考えていたら、茂木さんって、あちこちで自然に触れ合える仕事もあって、その上、テレビにも出て、しがらみなどもあるとは思いますが、自由に生きているな~などと考えていました。

投稿: | 2009/09/06 9:49:45

茂木さん、Hello♪(^-^)目覚まし時計(携帯)がなる前に♪カラスの声で目が覚めた(笑)昨日♪夜空の月がスッキリキレイでしたね♪(^o^)уところで、茂木さん♪お団子好きですか?♪(^3^)それでは茂木さん、また今度です。

投稿: | 2009/09/06 7:51:44

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