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2009/09/24

Dinner party

Dinner party

カンタベリー大主教を囲むディナーパーティー

The Qualia Journal

24th September 2009

http://qualiajournal.blogspot.com/

9月 24, 2009 at 07:28 午前 |

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コメント

晩餐会

私は、東京の英国大使館での、カンタベリー大主教
(イングランド国教会の主席大主教;王室の結婚・葬儀・
その他の諸行事の司会もする)の、
Dr. Rowan Williams(ローワン・ウィリアムズ博士)
に敬意を表した、晩餐会に招待された。

私は、駐日英国大使のデヴィッド・ウォレン氏により
大主教に紹介された。
ウォレン氏は、強健な鋭い知力と健全な判断力
を身に付けた温かい人である。
この特別な晩餐会への、ウォレン氏の親切な招待を
受諾することは、偉大な喜びだった。

ウィリアムズ博士は、ケンブリッジとオックスフォードで
教育を受けた、そしてイングランド国教会の任務の上に
寛大な彼の見方で知られている。

 the Anglican Church
 イングランド国教会、アングリカン教会・・・
 the Church of Englandともいう。16世紀にローマ教皇庁
 から独立してつくられたイギリスの教会で、国王を教会の
 首長とする。聖書を重視するプロテスタント的信仰を中心
 とするが、カトリックの教えも入っている。カンタベリー
 大主教が最高位にある。
 イギリスおよびカナダ以外でのこの派の教会は
 the Episcopal Church(日本では「聖公会」)という。

彼は生まれながらの詩人である。
晩餐会の前に、いくつかの彼の詩が、英国大使館聖歌隊の
構成員による美しい音楽で始まった。

晩餐会で、私はレスターの主教の
ティモシー・スティーブンス師の隣に座った。
私はティムと活気ある会話を持った。

会話の間に、あることが私の心に(突然)浮かんだ。

私はティムに言った“ねえ、あることにたった今
気がついたんだけど”
“それは何?”
“ええとね、イングランドの文化について、
たった今僕の心に浮かんだことだ、
このようなちゃんとした食事の席で、
人々はテーブルの上の食事を問題にしないで話し続けるね。”
“そうだね、それはたぶん大いにほんとうだ”
“僕のケンブリッジでの、トリニティカレッジでの良き師
ホラティウス・バーロウ教授と僕は、時々夕食会
を持ったんだ。
僕は、出席した人々が、実のところ非常に優秀な
人たちが、如何にテーブルの上の食事に注意を払わないかを、
良く覚えているんだ、それは何故?”
“そうねえ、イングランドの人は、自身の特有の格別の文化が
原因で、僕はたぶんその理由を実感しないんだ。
たぶんイングランドの人々は、人生において食べることは
とても重要だとは考えないんだ”

晩餐会のあと、ポートワイン(ポルトガル原産の甘くて強い
赤ぶどう酒で、通例食後に飲む)の間に、
私はロンドンの地下鉄について論じ合った、そして
疑問が発生した。
イギリスの協議会の指導官と英国大使館の
文化的なカウンセラー、ジェイソン・ジェイムス氏が、
何故地下鉄のカードを“オイスター(牡蠣)”と呼ぶのか
について、あとでe-メールを送ってくれると私に話した。

ここにジェイソンからのe-メールがある。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
主題:世界はあなたの牡蠣

ビール醸造人の「慣用句と(教訓を目的にした短い)寓話」
の辞書によれば、その表現“世界は彼の牡蠣です”の
意味は、
「世界は、彼が成功と利益を引き出すことが出来る場所
として存在する、
真珠が牡蠣から抽出されることが出来るように。」

シェイクスピアからの引用を与えてくれた:

ファルスタッフ: 私はペニーをそなたに貸すつもりでは
        ありません。
ピストル: 何故、それでは、開けるだろう剣とともに
     世界は私の牡蠣です。

(ウィンザーの陽気な婦人たち、II、ii(1600))

最近の、“あなたは、望むものは何でも出来る完全な自由
を持つ”をちょうど意味する。
それは、人々の生涯の可能性への言及に、普段使われている。
──例えば、もし誰かが東京大学に入ると言ったら、
私たちは言うかもしれない“世界は彼の/彼女の牡蠣である”
と。

最上の尊敬をこめて。

ジェイソン・ジェイムス
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
タクシーで帰る道で、私は、モナコのみごとな上演から
ちょうど帰国された、歌舞伎俳優の市川海老蔵さんに
折り返し電話した。
海老蔵さんは、10月のそこでの上演のため
この週末博多へ行くことになっている。
私は彼の、石川五右衛門の演技の中に
彼の父市川団十郎がある、六歩の演技がどんなに最高か!
を述べたのだった。


難しかったけれど、興味深くて、
勉強になりました。
おかしな訳で、失礼になったらすみません。

真珠が牡蠣の貝殻から抽出されるように、
世界から実りを生み出すことが出来る。

有意義な会話が一杯満ちた楽しいお時間だったことが
伝わってきました。
食べることよりも、夢中で会話を楽しむ。
会話から得られるものの豊かさ。
思いがけない気付き。
思いがけない言葉、目が開かれるようなお話し。
だから、それが嬉しいから、
人々は、テーブルの上のご馳走を気にかけないで、
話し込み続けるのかもしれませんね。

広がる世界を探しに、豊かな会話を求めて、
晩餐会や夕食会に集うのでしょう。
そう思ったら、一番のご馳走は、会話。
行き交う言葉と分け合う感動でしょうか?

歌舞伎や能や舞台芸術も、リアルタイムで直に
感動空間を共有できるから、きっと同じように大切な
魂のなによりのご馳走になるのでしょうね。

投稿: | 2009/09/25 1:15:11

茂木さん、こんばんは。コメント欄にて失礼しますが、前に塩谷賢さんの講義音声をMP3で紹介していただいたと思いますが、どうやらリンク切れのようですので、再アップお願いできないでしょうか?
この方のブログによると、石黒さんは法政大学市ヶ谷キャンパスにて毎週月曜に科学哲学の講義をもたれるようです。
http://warabanshi.exblog.jp/12407589/
良い機会ですのでよろしくお願いしますm(._.*)m

投稿: | 2009/09/24 22:19:39

イギリス人は食べることより、むしろ知的会話を楽しむのですね♪
確かに同じドーパミンがでるのかも?

「世界はぼくの牡蠣である」ですか~
(;_;)
牡蠣の殻も固いから、ナイフで真珠を取り出す努力は必要ですね。
そぅ何事もベストを尽くす努力をしないと、いけませんね…… φ(.. )
自分だけの人生ですから~
茂木さんだって水面下では水鳥のように足バタバタして?努力されているんですもの。
大変な所をお見せにならないから凄いです。m(u_u)m
少しは見習わないといけないなぁと思いました(・ω・)/

投稿: | 2009/09/24 18:16:44

You spent a happy night at the British Embassy.
That sounds very nice to have a lively conversation
with the persons from the second home.

I have not known the expression
"the world is one's oyster".
As the metaphor between a pearl and an oyster
is beautiful, I'd like to try using the phrase.

Mr. Ebizo's performance in Monaco is the exact away.
I think Kabuki puts up a good fight
throughout the world.
Why does it move foreign people?
I am interested in " ma ", that is confrontation
with people, which is full of life and spirit.

投稿: | 2009/09/24 16:17:43

おはようございます。
週に一度は行く本やさんで茂木さんの本のコーナーができました。
かなり広く、本の表紙がしっかり見えるように飾られています。
今読んでいる次には、これを・・・・と楽しんでいます。

投稿: 青空229 | 2009/09/24 8:33:50

茂木健一郎様
茂木さんは教授してくださることや
驚かせてくださることや
人生の深みを魅せてくださることや、
書き出すと、ありすぎて.....
心のままに感じるままに
紡いでくださいませね。

投稿: Yoshiko.T | 2009/09/24 7:50:12

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