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2009/08/16

振り返って見た祝祭劇場

バイロイト最後の日。

街中心にある
辺境伯歌劇場 
に行く。

ヨーロッパでも数少ない現存のバロック・
オペラ・ハウス。

ワグナーは、劇場の大きさに惹かれて、
一時期、ここを祝祭劇場にしようと
検討した。

華麗な装飾の美しさに感銘を受けるとともに、
対してストイックなまでに簡素な
祝祭劇場の内装を思い起こし、
愛を感じる。


辺境伯歌劇場のプレート


辺境伯歌劇場内部


辺境伯歌劇場内部

川沿いの道を歩く。

川沿いの道

祝祭劇場へ上っていく道。
あちらこちらに、正装をした人たちが
歩いていくのが見える。

やがて、祝祭劇場が見えてきた。


祝祭劇場

今年は、これで
おしまい。

『パルジファル』。

ワグナー最後の作品。

ドイツの人々にとっての、
魂の探求のような演出。

幕間に、西日に照らされる祝祭劇場を見る。
さようなら、私はあなたたちの精神に
感染しました。


『パルジファル』幕間に。

辺境伯歌劇場を諦めたワグナーは、
郊外の緑の丘の上に祝祭劇場を
建設したのだった。

散歩を進めていくと、
ほど近いところに、
「緑の丘」(Grüner Hügel)と呼ばれていた
頃を忍ばせる風景が広がっていた。


『祝祭劇場』からほど近い緑の沃野

再び、祝祭劇場に戻る。
木の椅子に座る。ドアを締める音がする。
明かりが、すっと暗くなっていく。

やがて、夢の時間は終わった。

荷物を受け取る人が集う
クローク前で、鏡に向って
写真を撮る。


クローク前で。

駅への道を降りながら振り返って見た
祝祭劇場は、明々と輝いていた。


終演後。明々と輝く祝祭劇場。

8月 16, 2009 at 02:37 午後 |

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とある国の外国人は 「懐かしい」という日本語が好きだという その国にはそうした感 [続きを読む]

受信: 2009/08/16 21:34:44

コメント

威厳のある劇場の写真、素晴らしいですね。
あまり見る機会がないので、写真を載せていただけるととてもありがたいです。
ありがとうございます。

投稿: 個人出版 | 2009/08/17 17:20:59

川沿いの道。これは、もう、一幅の絵画ですね。遠近法、光と影のコントラスト。歩いたことのない道なのに、懐かしいのはどうしてなのだろう。心象風景なのだろうか・・・。

投稿: | 2009/08/17 1:55:57

茂木さん、Hello♪(^-^)素敵な旅になった様で♪私もうれしいです♪良かったですね♪海外には行った事が無いので(^.^)魅力的な画像♪素晴らしい日記を見て♪私も一緒に旅している感じになりました♪(^o^)♪ありがとうございます♪お礼に♪海話を1つ♪(笑)高校の時の友達で今は葛西に住んでいるのですが♪子供も居て(男の子2人♪7才♪4才♪)そして♪地元も一緒でいつも遊んでる♪友達(笑)の計5人で九十九里♪に行って来ました♪行きの高速道路と海までの道は渋滞でしたが、車内は大盛り上がりでした♪子供2人がキレイな色したビーズでかわいい指輪を3つも作ってくれました大切な宝物♪それと懐メロのCDを用意しといてくれた地元の友達♪クイズイントロドーンッ♪(笑)その時の光景がよみがえり♪楽しかったです♪やっと海に到着し駐車場に♪浜辺に出ると♪パラソル♪テント♪パラグライダー♪ウインドウサーフィン♪など沢山の人達が海の時間を楽しんでいました♪車内で4才の子が言っていたのですが♪もうすぐ海だね♪と言うと♪おんしぇん(温泉(笑)に行きたいと♪なので水際でプチ露天風呂を作ってあげると♪(笑)大喜びで♪つかりっぱなし♪(笑)次の波がザブ〜ンってきたら(笑)今度は7才の子が言ってた♪貝殻を一緒に探しに行こうねって♪小さくて色は白い生きた貝(何貝かは分かりませんが)観察してると♪あさりみたいな感じで砂の中に見事な動きでもぐって行くのです♪生きた貝はそのままで♪キラキラした砂浜にあった貝殻をいくつか拾い♪びー玉などが入ってる宝物入れの缶の中に♪帰りには私が楽しみにしていたお土産屋(あわびという店♪)で仕事仲間に九十九里の砂と小さな貝殻が入ってるボールペンと♪カニやタイや貝殻の形をしたサブレ等を買って♪お礼の気持ちとさせていただこうと考えていたのです♪とっても楽しい久しぶりの海と皆の再会となりました♪因みに焼けませんでした♪(っフ〜良かった♪運転してたから右のひじ下がうっすらだけで(^.^)そして今日も休みをもらっていたので♪映画を♪あの白い犬♪優しくて♪勇敢で♪頼もしかったです♪クールな感じで面白く♪ちょっぴり切ない♪ネコ♪仲間を信じる事を忘れない♪ハムスター♪私のお母さんがかわいいね♪観てみたいと言っていたので気になっていた♪ボルトを一人で(感動して泣いちゃったらと思ったりで)先に一人で観に行って来ました♪(3Dサングラスを渡されました♪(笑)手を伸ばしたら触れられそうなリアル感♪素敵な映画で感動しました♪私のプチ夏休み♪楽しい事はピンでとめておこう♪(笑)っあ♪まだ宿題が残ってた(苦笑)明日提出する来月のシフト表作り(初めて)茂木さん♪手伝っていただけますか?(ウソです自分でやります(笑)ところで、茂木さん♪私は茂木さんと♪取り巻く全ての人達が大好きなので♪これからもずっと♪宜しくどうぞですにゃん(笑)♪(^3^)それでは茂木さん、また今度です。

投稿: | 2009/08/16 23:38:15

こんばんは 茂木サン 。
素敵なドイツ バイロイトの旅 でしたね

終演後 の 光りで浮き上がった 祝祭劇場

きらびやかな 辺境伯歌劇場内部 も下から上階を見たら 圧巻 !


川沿いの緑のトンネルは 続いています

茂木サンの 素敵な夏休みに なりましたね

投稿: | 2009/08/16 23:19:53

こんにちは

「祝祭劇場」と、聞いて、お祭りなんですね。日本で言えば、よさこい祭り、阿波踊り、みたいなものでしょうか?

日本も、歌舞伎祭り、みたいなものを作って、海外の人も一週間で一巡楽しめる内容にすれば良いと思います。(^^)

投稿: | 2009/08/16 23:13:34

はじめまして。

私は27歳。叔父様?と呼べるくらいの人を、割と身近な存在で、尊敬したのは初めてかもしれません。

毎日の何気ない日常も茂木視野から見れたらどれほど世界が広がるだろうと、羨ましく、また、自分もその視野、心、を見失わないよう毎日空を見上げています。

たった一粒の雨で、自分が空と繋がっているような気になれるような気がして。
当たり前の事を素晴らしい。発見だ。と思える人でありたいと。

投稿: | 2009/08/16 22:47:46

辺境伯歌劇場も、素敵なところですね。
重厚な華やかさのバロック様式の装飾が、芸術的です。
でもやはり、シンプルな祝祭劇場に愛着を感じて
おられる茂木先生のお写真にも、そのお気持ちが
表れているようでした。
私も祝祭劇場のお写真を見て、貴重な世界で唯一の場所なのに
親しみを感じます。
たぶんとても恐れ多いことだと思いますが・・・。

川沿いの道、昔見た、美術の教科書に出てきた
日曜日の人々が歩いている絵のようなイメージ、
美しさです。(その絵は川はなかったと思いますが、
名前を忘れてしまいました。)

川沿いの道、きれいですね。
静かな、木漏れ日と川の流れの音と、鳥のさえずり、
虫の声などが、物思いに耽りながら歩かれる道に
満ちていて、心地よい散策が出来そうですね。

祝祭劇場の外の花壇も緑も建物も、青空もお日様も、
一体となって心地よいですね。

ここでしか見られない『パルジファル』。
堪能されましたか。
幕間の夕景の中の緑豊かな劇場の外と
感慨一杯のご様子の茂木先生。
一体となられて絵になっています。

祝祭劇場が出来る前の「緑の丘」は、きっと
こういう景色のところだったんだと、想像できます。
そのとてもきれいな緑の沃野を拝見できて、
自然の濃い緑の広がる空も美しいバイロイトは、
本当に素敵なところなんだなと感じました。

夢の時間が終わって、帰るときの、
名演が終わってしまった寂しさと余韻と、
魂が満ち足りた充実感と、名残惜しむ心地も
伝わってきました。

終演後の暗闇に明々と輝く祝祭劇場も
魂に響きますね。浸ります。

きれいなお写真の数々と、素晴らしい記憶と
ともに、お気をつけてご帰国ください。

今日も素晴らしい旅のアルバムを
ありがとうございました。

投稿: | 2009/08/16 22:43:15

お写真でご紹介の辺境伯歌劇場…内部のバロックの金襴と輝く華麗な装飾が美しいですね。

ヴァーグナーが心惹かれたのも、わかる気がする。

緑の沃野もなだらかで美しい。聖なる愚か者から救世主となったパルジファルが、あたかも丘の向こうから馬に乗ってやって来るのではないかと思わせる。

あるいは、ヴァルキュ―レとしてブリュンヒルデが、白馬にまたがり颯爽とした姿で現われるのではないかとも。

人間世界の実相、愛の矛盾と美しさを描き続けるヴァーグナーの作品を上演するシンプルな作りの歌劇場と緑の丘の取り合わせは、とてもピタリとくるのではないかと思う。

『トリスタンとイゾルデ』
『ニュルンベルクのマイスタージンガー』
『パルジファル』

ヴァーグナーの晩年期の作品に、夢のバイロイトで出会えた茂木さん、そして世界中のヴァグネリアンたち。

何時か自分も、そういう体験をしてみたい…そう思いつつも、これは死ぬまで果たせぬ夢かもしれない。

せめてYoutubeやCDで、彼の深い精神性を湛えた楽劇世界に触れることにしよう。

茂木さん、また来年も、バイロイトを訪れられれば、よいですね。


投稿: 銀鏡反応 | 2009/08/16 17:50:08

茂木健一郎さま

バイロイトに今回、接しになられる前 ミュンヘンでビールとお食事でしたかと

全く同じお食事とビールを次にご堪能の時
あれ?以前と違う感覚がほんの少し でしたり。バイロイトの輝くクオリアの後の お心模様はいかに?と とても気になってます私。

ミュンヘン 素敵な街ですね 参ったことない私

茂木健一朗さまの お写真から想像です。

投稿: TOKYO / HIDEKI | 2009/08/16 15:20:09

茂木健一郎さま

パルジファル 前奏曲と騎士の合唱が私は印象的です

NHKホールにおいて昔、聴いた ウイーン国立歌劇場の公演

第一幕の中での素敵な音色
タアーン タ、ターン タアーン ドーン
タアーン タ、ターン タアーン ドーン

パルジファルは第一幕終了時 拍手は厳禁でしたことは、もちろんウイーン国立歌劇場の日本公演でもでした。

バイロイト お花が素敵に咲いていて 
重量感溢れるワーグナーの音の響きの中でも確かにお花畑にいるような
優しい音色 騎士の合唱の前 そういえば きれいな響きだった記憶

聖なる愚か者 パルジファル そのパルジファルが救世主として

茂木健一郎さま バイロイトのクオリア 書籍で拝読のチャンスを
ぜひに。


投稿: TOKYO / HIDEKI | 2009/08/16 15:02:16

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