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2009/08/09

柿右衛門窯


佐賀空港から向かう道で見た緑

佐賀空港から西日に照らされる緑を
愛でた時から、
何だか知らないが神妙な気分だった。

有田に向かう車中で、母親に電話で
確認したら、小学校を過ごしたのは
佐賀の草場というところなのだという。

市内を走っている時、
「このあたりが草場です」
と言われたので、パチリと写真を
撮った。


佐賀市草場付近。

そう思えば、小さな母親が
飛び回っているような気もする。

今回の九州創発塾の期間中、
本当親切にいろいろして下さった
佐賀新聞社の中尾清一郎社長。

柿右衛門窯に
連れていって下さった。
有田で行われている分科会に
出席した後、道路で
すれ違ったのである。

以前から柿右衛門の濁し手
が好き。
白い地の上に描かれた草や花が
本当に愛らしい。

実見した柿右衛門窯は、
繊細な美しさに満ちた聖地
だった。

美しいものは、美しい場所で
つくられる。

休日で職人さんたちはいらっしゃら
なかったが、
隅々まで整頓され、掃除が行き届いた
仕事場は、それ自体が一つの芸術
作品のようだった。

裏側には見事な照葉樹林。

「一度も木が切られたことがない
森なのです。」と中尾さん。

クオリアは、そこに行って見なければ
わからぬ。

中尾さんは、柿右衛門窯のクオリアを
私にご紹介下さったのだろう。

案内して下さったのは、
柿右衛門窯相談役の酒井田正宏さん。

酒井田さんの語りに耳を澄ませて、
幸せな気分になってそれから、
外に出たら、美麗なハンミョウが
一匹、砂地の上に舞い降りるのが見えた。


柿右衛門窯にて


柿右衛門窯にて


柿右衛門窯にて


酒井田正宏さんと。(this photo by Atsushi Sasaki)


酒井田さんのお話に耳を傾ける。(this photo by A.S.)


酒井田さんと、窯の前で。(this photo by A.S.)

8月 9, 2009 at 09:22 午前 |

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コメント

茂木健一郎様

はじめまして。
いつもいろいろな所からお写真、情報ありがとうございます。

ところで私ももう10年くらい前ですが佐賀県に遊びにいき、手つかずの自然に感動した経験があります。特に鍋島藩が昔大陸から陶工を集めて陶器を作らせていた(軟禁/監禁状態でしょうか?)所が、今では鍋島藩窯公園として一つの行楽地となっていて、とても綺麗で面白かったです。
佐賀県はまた、確か故黒澤明監督がロケ地として使ったようで、記念の施設もあったように記憶しています。そちらには行く事ができませんでしたが。

どんどん自然が破壊され、近代化が進んでしまい、醜くなる一方の日本ですが、もしまだ佐賀の自然が健在であれば、さらに今後も保護されて行く事を願います。茂木さんももし機会があれば藩窯公園行ってみてくださいね。

投稿: | 2009/08/18 11:31:01

茂木さん、Hello♪(^-^)小学生の頃に過ごした場所♪再び見れて♪触れて♪良かったですね♪しかし今日の地震恐かったです(¨)仕事中だったのですが、茂木さん大丈夫でしたか?♪その後帰りの電車中で♪席が空いたので座ってたら♪1つ空けて隣の席に座っていた(かなり傾きながら眠っていた年輩の男性)その人がさらにどんどん私の方に傾いてきてしまい(笑)あともう少しで膝枕(笑)してしまう所でした(;^_^A今日はヒヤッとした瞬間がありました(笑)


ゝ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\     ゝゝ[ ̄‖ ̄‖ ̄‖ ̄]
ゝゝゝ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|     | |       |      |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

   i****
  「(・ε・)
  ヽ  }
   ┃┃
   ・ ・ ♪(笑)♪
ところで、茂木さん♪カモミールティはスキですか?私はスキです(^o^)уオススメです♪(笑)それでは茂木さん、また今度です。

投稿: | 2009/08/10 9:50:10

茂木先生、おはようございます!


こちらの記事、姿勢を正す想いにて拝読させていただきました。 ものつくりの原点は清掃にあるのかもしれません。


私もいつか人の心を動かすような作品をつくれたらと思います。
まずは日々の掃除を隅々と。


佐賀は先生にとって思い入れのある地なのですね。


本日は関東でも台風の影響が出ているやうで、足下お気をつけてお出掛け下さいませね。ヽ(´ω`)ノ☆☆☆

投稿: | 2009/08/10 7:59:36

「柿右衛門の濁し手」という言葉を初めて知りました。
ネット上にある画像を拝見しました。
上村松園の描く鮮やかで繊細にまとった純白の肌の女性達のようと思いました。

投稿: | 2009/08/10 0:16:08

こんばんは 茂木サン 。
佐賀は 茂木サンが 小学生時代に 過ごした 場所でしたか。 草場付近写真は青空と 瓦の家が 当時と変わらない町並みを 記憶を思い起こされたことでしょう よかったですね

柿右衛門窯 は 日本の素敵なお屋敷です

カワラブキの切り揃えた屋根 と 白壁 が美しい!
お庭の木々も (松、ツツジ、枝垂桜?) お手入れされている様ですね

酒井田サンより お話を聞いている 茂木サン 神妙な 表情です 。

私は九州には 行った事が 無いのですが、 暑さは かなり辛かった様ですね。 お疲れ様でした。

投稿: | 2009/08/10 0:11:07

茂木健一郎さま

野辺山スキー場で偶然、小澤征爾さまとリフトにの時の嬉しさと同じ嬉しさです本日、茅ヶ崎の渡船にて徳島の、いはら釣具店さんのこと、徳島のマリンピアのこと、パッと面識のない方と偶然にお話の中で通じたことマリンピアの潮位が下がった時の水位の高さ、あれは行ったことがないと分かり合えない

以前にも触れましたが
小澤征爾さまのクオリア
その感覚的なことです
徳島のマリンピアのクオリアの感覚

高いと申され

マリンピアの近くの駐車場代金ではなく海面までの高さですよね!と私

茂木健一郎さま
クオリア、クオリアを用いますと簡単に説明がつきますね

私はゴールデンウイーク、徳島に参り、マリンピアでもお魚釣りをしました。 もちろん、クオリアを意識してマリンピアの風景、感じたことをマリンピアのクオリアとして記憶

ですから、まるで徳島市内でお話しているみたいに
マリンピア、と私、申すと
その方

高い!

駐車場代金ではなく海面までですね!

自然な会話

茂木健一郎さま
そういう自然な会話ですと、阿南市の宿泊は?と、私に聞かれ

竜宮城というホテル、緑地公園の波止場がみえる、私、実は宿泊したことあるのでと即座

その方も、自然に、分かります!

神奈川県は湘南の茅ヶ崎の渡船乗り場でしたが
普通に会話では確かに徳島

私、こういう偶然の幸運が大好きなんです面識のない方との会話で

詳細に記憶はクオリアと置き換えれば

例えばマリンピア

マリンピアの大きな駐車場から道路を渡り、今は閉鎖されている別の駐車場のゲートを通っても良いし、その横のでも、波止場に出た、鉄の茶色の、例えるに大型船が停泊する時に船体に傷が入らないように?クッションみたいな、でも茶色の鉄の、反対側の一段落上がりテトラポットが入っている、そちら側で私は釣りをして、その後、テトラポット側でない、潮位が下がった後、かなり高い! 記憶のクオリアとして、一度しかマリンピアで釣りはですが記憶してます

ですから

高い!申された時

この方は駐車場代金ではなく潮位のこと瞬時に理解
もっとも、私からマリンピアとでしたけど高い、と、一言で 意味は明瞭に

茂木健一郎さま

クオリア 凄いですね!

茂木健一郎さま更新の記述とお写真

文章からのクオリアと
お写真からのクオリア

ありがとうございます。
私は茂木健一郎さまに、とても感謝です。

投稿: | 2009/08/09 23:39:07

陽に照らされた緑、お母さんが住んでいた地の抜けるような空の色。
こうゆう風景、とても素敵で、好きです(^-^)

陽に照らされた緑から、茂木さんは、どのような繋がりを感じられたのでしょう(^_-)

投稿: | 2009/08/09 22:37:50

佐賀空港からの眩しい緑の田園風景
のお写真、きれいな照らされた緑が
なんともいえず心地よいですね。
浸ります。
風も光もきっと心地よく、窓を開けたら、
虫の音もかえるの合唱も心地よく爽やかに
懐かしさを誘いながら、響いてきそうです。

子供の頃、実家の近くも、もっと今よりも
水田が多かったので、田んぼ沿いに散歩も
楽しかったのです。
ザリガニ採りの弟を迎えにいって、
田植え前の水を張った田んぼに落っこちて
泥んこになったことも、懐かしい思い出です。

【佐賀市草場付近。

そう思えば、小さな母親が
飛び回っているような気もする。】

小学校時代を過ごされたところを、
通られて、よかったですね。
蝶を追いかけた少年と
テレビで蝶が出てるよ!と呼んでくれたお母様、
蝶のために北海道に行こうと
連れて行って下さったお父様、
蝶の大好きな少年を見守る、
愛情と温かい眼差しを感じます。
お電話の向こうで、温かい声のお母様の
遠い日を懐かしむお気持ちも、
お元気な先生のご帰郷を嬉しく思われる
お母様の愛情も、伝わってくるようです。

大人になった(大学生の)アンが、親友フィルと
ともに、初めて生まれた家を訪ねた時、
それまでアンにはずっと、想像でしかなかった
両親の愛情、特に母の愛情を確かに
知ることが出来て、生きる力を得たように、
子供時代を過ごした場所は、そこに過ごした時代
があたたかなことがわかるほど、生きる力を
くれる気がします。
先生の心のルーツの場所でしょうか?


【休日で職人さんたちはいらっしゃら
なかったが、
隅々まで整頓され、掃除が行き届いた
仕事場は、それ自体が一つの芸術
作品のようだった。

裏側には見事な照葉樹林。】

【中尾さんは、柿右衛門窯のクオリアを
私にご紹介下さったのだろう。】

【酒井田さんの語りに耳を澄ませて、
幸せな気分になってそれから、
外に出たら、美麗なハンミョウが
一匹、砂地の上に舞い降りるのが見えた。】

美しいものが大好きな茂木先生の許に
蝶が舞い降りましたね。よかったですね。
柿右衛門釜の風景のお写真から
とてもきれいなところだということと、
一度も切られたことがない大きな木!が
判ります。
トトロの森みたいです。
佐々木厚さんが写されたお写真から、
アインシュタインのTシャツの茂木先生が、
中尾さんとご一緒に、酒井田さんの
お話しに耳を傾けられ、聖地の世界に浸って
いらっしゃるのが伝わってきました。
貴重なお写真と、素敵な日記を
ありがとうございました。
http://www.umakato.jp/waza/artist/artist28.html
柿右衛門釜のことを初めて詳しく知りました。
ありがとうございます。

投稿: | 2009/08/09 21:57:26

こんにちは

写真を見ると、柿右衛門窯の建物も芸術のよう、何皿の柿右衛門で作られたのだろう。(^^)

投稿: | 2009/08/09 21:56:53

こんにちわ。 天草は本格的な夏がやってまいりました。 カラッとしてます。 体は筋肉痛です。 九州にまだいらっしゃるんですね。 良い思い出ができるといいですね。

投稿: | 2009/08/09 13:18:39

茂木健一郎様
美しいひとときを過ごせることができてよろしかった
ですね。
茂木さんのブログを読ませていただきながら、
クオリアの問題を解かれる鍵となる
動的適応性と認知的安定性をつなぐこと
偶有性はこの世界のどこかにあると信じております。
穏やかに過ごされていること御健康を心から祈っています。

投稿: Yoshiko.T | 2009/08/09 11:46:05

お母上は佐賀の地にもご縁があったのですね。

小さく綺麗なハンミョウ君との出会いも、素敵ですね!

草場地区の、昔ながらの家並みが残されている光景は、私達が見ても、過ぎし昔日の郷愁を誘う佇まいを感じさせてくれる。

お写真に撮られた田んぼの緑が、眼に眩く、この上もない美しいものに見えた。

佐賀と言えば有田焼…有田の焼き物では、個人的には古伊万里の素朴な染付が一番好きだが、柿右衛門様式の作品もその精緻な作風が、気にいっている。

柿右衛門窯のたたずまい、まさに自然の気に深く包まれた「聖地」そのもの
だ。深い緑の中に萱葺きが抱かれているようだ。

>美しいものは、美しい場所でつくられる。

茂木さんの、この形容がまさにぴったりの場所だな、と思った。

酒井田さんのご説明に、真剣に耳を傾けられる茂木さんの後にある、煉瓦製の窯が、実にシッカリと作られている。

あの中から、見るものを魅了する美しいうつわが生み出されていくのか。

あの中で、燃える高温の炎と、土と、釉薬とが組み合わさって、滑らかで精緻な美の魂魄を持つ、美しいものが産まれるのだ…。

高温の中の化合によって、何処か神聖な、美しい生命を持ったものたちが、生み出される。それはおそらく、中世の錬金術が、この地で美を生み出す芸術に昇華したものなのかもしれない…。

そこに本当の、美のクオリアが、感じられるのかもしれない。

茂木さん、素晴らしい美との出会いをされて、本当によかったですね。

投稿: 銀鏡反応 | 2009/08/09 11:34:12

はじめまして。

毎日読ませていただいております。

有田に住む30歳になる者です。まさか先生のブログで突然有田のことが出てくるとは思いませんでした。家から程近い柿右衛門にいる先生の写真をみて、遠い存在だったのが、勝手ながら少し近く感じました。有田を訪れて感じられたこと、有田の良いところ、対外的にアピールすればいいところなど、少しでもお聞きしたかったです。

今後のご活躍も期待しております。

投稿: Mar | 2009/08/09 10:45:51

おはようございます。

不思議な、神聖なつながりですね。

お母様、懐かしい気持ちを想いおこされたのではないでしょうか...


青々とした田んぼと山が、いいですね!

竜が見れる場所かもしれません...~

投稿: | 2009/08/09 9:54:13

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