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2009/08/13

古典的なミュンヘンの夜

ミュンヘンに到着。

私が好きな街。

駅で、バイロイト行きの
電車のチケットを買い、
ワグナーの本を三冊入手した。

2009.8.13.

ブログとは何なのだろうと、
時々考える。

いろいろな側面があるだろうが、
一つには、言葉による、あるいは
写真と言葉による「アルバム」
としての意味があるのだろう。

野澤笑子さんからメールを
いただいた。
______
From: 野澤 笑子
To: Ken Mogi
Subject: お礼
Date: Thu, 13 Aug 2009

茂木さま

伊藤笑子、改め、野澤笑子です。
先日は、本当に、ありがとうございました。
とにかく、今は、「ありがとう」という言葉しか、思い浮かばず、
いつも以上に語彙が貧弱な自分を恥じるばかりですが、
心からお礼を申し上げたく、メールを差し上げました。
当日から日がたってしまい、お礼が遅くなり申し訳ない限りですが、
実は未だ余韻に浸っています。
茂木さんのくださった笑顔と、素敵なスピーチを思い出しています。

クオリア日記にも、たくさんの写真を載せてくださり、
とてもうれしかったです。ありがとうございます。
会社で見て、笑い、家に帰ってきて見て、また笑い、
……そんな毎日の繰り返しです。一生に一度くらい、いいですよね、
笑いすぎですが、ゆるしてください!
お盆休みで、今日から実家に帰省するのですが、
向こうでもまた家族と見て、笑いたいと思います。

本当に、ありがとうございました!!!
これからも、どうぞよろしくお願い致します
(3冊目のお仕事、楽しみにしています!)。

野澤笑子(自宅PCより)
________

野澤真一と、伊藤笑子さんの結婚式
当日の日記「幸せな一日」 は、今見てもすでに懐かしい
思いがあるのだから、10年後に見たら、
もっと懐かしく感じるのではないかと
思う。

私たちの人生は、二度と戻らぬ
一回性の連続である。

ミュンヘン中央駅近くのホテルに
荷物を置く。


ミュンヘン中央駅

大好きな旧市街へ。


旧市街への門

私の愛するアウスグティナーは、
店の外まで席が出ていて、
たくさんの人が時間を楽しんでいた。


アウグスティナーに集う人々

市庁舎の前を通る。仕掛け人形を見上げる。


ミュンヘン市庁舎

ダルマイヤーのウィンドウには、
冬のミュンヘンの気配があった。


ダルマイヤー


ダルマイヤーのウィンドウ

アウグスティナーには、冬の夜、
人通りもまばらな時に入るのが
好きだ。

国立劇場でオペラを見て。
それから、ダルマイヤーの橫を通り、
市役所を見上げながら
アウグスティナーに至る。

亢奮をビールで鎮めながら、
ゆったりと振り返る。

それが、私にとっての、
古典的なミュンヘンの夜。

国立劇場の姿を一目見て、それで
何かが満足して、引き返す。


国立劇場

今日はフランシスカナーにした。

プレッツェルを肴にビール。
プレッツェルの塩粒を、しげしげと
見る。

フランシスカナーのビール ヘレス。


大好きなプレッツェル。塩粒がたまらない。

それから、ヴィーナー・シュニツェル。

一人で食べていると、おかしなことばかり
考えて、
肉をビール瓶でとんとん延ばす、その
感覚をリフレインしていた。

もうそれで終わり。もともと、短い
夜にしようと思っていた。

明日はトリスタン。すべてを、
バイロイトの時間のために準備したい。

午前0時過ぎまで中央駅で
わあわあ歓声を上げていた若者たちの声も、
今はもう消えた。

朝まだ夜明け前に目が覚めた。

ブログを書き終えたらもう少し眠るつもり。

今日は、バイロイトでトリスタン。

8月 13, 2009 at 11:36 午前 |

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受信: 2009/08/15 9:47:29

コメント

ダルマイヤー、私も小さい頃から大好きです。
そこの商品を、両親は良くお中元に使ったりしてました。
ミュンヘんの町並みの御写真を見ていたら、
一昨年行った、オーストリアとスロヴェニアを思い出しました。
ドイツ界隈各国、また行きたいなーと思いました。

投稿: motoko | 2009/08/16 13:34:23

私もプレッツェル食べたい!!!私はアメリカで食べたと思います。食べ物に反応した自分が恥ずかしいです。

投稿: | 2009/08/15 2:49:55

13日の夜、私の居る所はとても暑かった。
でも、待ちに待ったカネタタキの音色が・・・。
最初は、かすれていた音が、段々と澄んだ音色に。
一筋の秋が運ばれてきたよう。
そして翌朝、白くなり始めた空に明けの明星が。
時計を見たら、4時16分だった。

投稿: | 2009/08/14 18:09:14

紹介してくださった野澤笑子さんのメールが、
うれしさで溢れていて、あらためて「幸せな一日」の
日記が貴重なアルバムとしてここにあること、
私たちも拝見できたことを、うれしく思います。
こうして幸せな記憶で満たされていく「クオリア日記」
は、本当にアルバムのようですね。

幸せな記憶の大きな追加となった、バイロイト音楽祭。
茂木先生の到着からの、静かなでも着々とその時を
迎える期待感が、伝わってきました。

まるで旅のアルバムを、皆さんと拝見しているようです。

ミュンヘン、きれいな素敵なところですね。

旧市街、現代に存在するのに、なぜか
まるで夢の世界のようです。
建物も、ウインドウも、集まる人々の様子も。

ジブリ映画の「魔女の宅急便」の街のよう。
魔女の主人公の少女キキが、パン屋さんで配達をしながら、
魔女の修行をして住む街。
通りかかったおじさんに借りたデッキブラシに乗って、
街の建物の上空を飛び、間一髪とんぼ少年を助ける場面の
舞台になった街に、似ています。

国立劇場も素敵ですね。
ここで夢のオペラが見られるのですね。
大きく期待に胸膨らみますね。
手作り感にあふれた塩粒のおいしそうな
プレッツェル。ビールも美味しかったですか。
幸せな物思いに耽る夜ですね。

【今日は、バイロイトでトリスタン。】
夢が叶って本当によかったですね!
おめでとうございます!

どうぞ今日も楽しい旅をお過ごしください。

投稿: | 2009/08/14 3:19:18

孤独は嘘もおべっかも必要としない最も正直な友人

の一人

かも。

投稿: | 2009/08/14 0:09:31

茂木さん、ミュンヘンで音楽三昧ですね(≧▽≦)
もぉ、想像するだけで、素敵です☆

数十年来の夢が叶う時って、どんな感じなのでしょう?ドキドキ?ふわふわと夢見心地?
私も叶えたいです。

ブログとは…何なのでしょうね。ここ数日、忙しい訳でも、面倒くさい訳でもなく筆…ならぬ、キーボードを打つ手が止まりました。私はネット上で、言葉を語りすぎているのでは?とも思ったからです。
確かにネット上だからか、ストレートに地を出せます。不安だったり、ドキドキ、逢いたい気持ち…とか。
しばらく止めてみて、私は伝えたいと思いました。そしてもし大切な人が見ていてくれたら、伝えて繋がりたい。


野澤さんの「ありがとう」の言葉。すべてが伝わりますね(o^∀^o)

大嫌いという言葉に真逆な意味があるように、沈黙にも言葉以上のものがこめられている。
わたしの大切にしたいことです。


茂木さん、音楽祭楽しんで来てくださいね☆(o^∀^o)

投稿: | 2009/08/13 23:39:33

文章の中にある何ものか。
印すという事はきっと、書かずにはいられない衝動や情熱。


一人っきりの外国の夜、センチメンタルな風がふく事を、身勝手に思いだす。


バイロイトへの期待が伝われば、何かせずにはいられない衝動や情熱。

私自身も、
魅惑される何かに、飛び込みたくなる衝動と情熱をさがしたくなる。


ベルベットの肌のような美しさはもやの中、高貴な深い深いレッドの淵からしかのぞけない旋律。


茂木せんせいの時間、すべては堪能しつくす時間がながれますように、そしてまた感化されたし。


投稿: | 2009/08/13 22:37:29

うわあ、なんだか本当にワクワクします。
幸せな予感いっぱい。

私も茂木さんの楽しさに感染してしまいそうです。
素晴らしい一日を。

投稿: | 2009/08/13 21:54:02

おおっ…!

プレッツェル、ビール!! とても美味しそうです!!

美しい街角で、いっそう気分良く酔えそうです。

ウィンドウも涼しげに洗練されてますね!

茂木さん、おひとりの旅ですか?
”そうさ、ぼくは素敵なひとりぼっち!”!??

30年来の期待と歓びは、確かに茂木さんが勝ち取ったものですね!!
おめでとうございます☆☄!!!
今日も存分に楽しまれてくださいね❤

投稿: | 2009/08/13 21:29:30

先日、Youtubeでヴァーグナーの名曲を幾つか聴いた。

楽劇「ニュルンベルグのマイスタージンガー」より
第一幕へのプレリュード、

歌劇「タンホイザー」より大行進曲、楽劇「ヴァルキューレ」よりヴァルキューレの騎行、などに耳をすませていた。

やはりヴァーグナーの音楽世界のスケールは壮大でダイナミックだと改めて思うしかなかった。魂の芯がわなわな震えるのを直に感じた。

私にとって、ブログとは何か?と考えると、その日その日に思いついたことを書き記すメモ帳的な性格を帯びているものでもあるし、以前からあることについての拙い考察を書き記すものでもある(ただし、ディープなプライヴェートな事項は、ウェブに書くわけにはいかない)。

クオリア日記を毎日読ませていただいているうちに、世に起き得るさまざまな事柄について、ホンの少しでも深い洞察をする事が、何時しか習慣づいていることに気付く。

まだまだ玉石混交の感が強いウェブで、茂木さんが日々の激務の中、毎日の日記に綴られる言葉は、瓦礫の中に混じる金剛石のように、強く明るい輝きを放っている。

そしてそういう言葉たちのお蔭で、ほんの少しでも世の出来事に、深く考えを廻らすことが出来るようになった。

それが身に着いたのは「クオリア日記」のお蔭だと思っている。ありがとうございます。

投稿: 銀鏡反応 | 2009/08/13 21:11:16

去年の4月末まで3年半、ミュンヘン郊外に住んでいました。

お写真、大変懐かしく拝見しました。
懐かし過ぎて、心臓がどきどきしてきました。

>国立劇場でオペラを見て。
>それから、ダルマイヤーの橫を通り、
>市役所を見上げながら・・・

・・・頬に当たる夜風と、周りの人々の靴音が聞こえてくるようです。

4年程前、茂木さんのご著書『脳と仮想』で初めてトリスタンの歌詞の一部を読みました。

兄を亡くしたばかりの私は、「自分の気持ちをわかってくれるのはこの世でワーグナーだけだ」と感じたことを覚えています。

その後ドイツ人男性と結婚をして渡独した私は、おととしの秋、ミュンヘンの国立劇場でトリスタンを2回観ることができました。

体中が薔薇色に包まれました。

そして今、私は日本で、茂木さんの明日のトリスタン体験に、心臓をドキドキさせています。

まるで自分がバイロイトに行くかのようです(笑)。

どうぞ思う存分お楽しみになってください。

感謝を込めて・・。

投稿: | 2009/08/13 20:42:53

親愛なる茂木様
ミュンヘンからの、素敵なお写真ありがとうございます。
今日、公開録画の申し込みをいたしました。
あとは、当選を祈るばかりです。

茂木さんが最近身に着けてらっしゃるブルーの腕時計、
あれもスウッチですか?
どんなデザインなんでしょうか。
興味津々です。

私の住む場所は、昨夜曇りで、
楽しみにしていたペルセウス座流星群を観測出来ませんでした。
今夜は星も出てるので、もしかしたら、確認出来るかも。
遠い空より、茂木さんの旅の安全をお祈りしています。

投稿: ブリちゃん | 2009/08/13 20:37:51

茂木先生こんばんは。

ミュンヘン、いいですね。
私は20年ほど前、初めて海外に行ったときに
フランクフルトからロマンチック街道を
経由して行った思い出の地です。

Deutsches Museumもありますね。
恐らく今私がミュンヘンを訪れたら、
20年前の記憶と今とが一気に結びついて、
何を感じるのかが興味深いです。

お気をつけて!

投稿: | 2009/08/13 20:09:44

こちら東京は台風一過、秋の気配が既に忍び寄りつつあるようです。

夏のミュンヘンに着かれ、素敵な最初の夜を過ごされて、とても幸せそうな茂木さんの様子が浮かんできます。

旧市街の城門を撮られたお写真、中世の香りがこちらにも伝わってきます。

ずっと遠い昔から、さまざまな人々の消息を、歴史として積み重ねてきた独逸の街並み。

城門や市庁舎、ショウウィンドウに染みこんでいったバイエルン王国時代からの、かさね合わさった時たち。

想像するにロマンティックな思いに駆られる。

バイロイト、ヴァーグナーの思いが凝縮された劇場、生きている間に一度は訪れたい所。

私自身は果たして、過ぎれば2度と訪れぬこの一生の間に、ここを訪れ、楽劇のロマンティシズムに酔い痴れる日が来るのだろうか。

今回の旅が、博士にとって、よい思い出の旅になりますように。道中が御無事でありますように。

投稿: 銀鏡反応 | 2009/08/13 20:06:37

茂木先生 こんにちわ

今 ミュンヘンにいらっしゃるのですね。
素敵ですね~

ビールとプレッツェル それ以外にも沢山召し上がってくださいね。

・・この間のジョギングは・・

投稿: | 2009/08/13 16:15:52

こんにちは 茂木サン 。
いよいよ 待ちに待った 時間 が 始まります♪
私達も 嬉しいです(笑)
ドイツは 建物も 見応えが ありそうですね。

野澤 笑子サン のメール
嬉しい いっぱいで
どうぞ 末永くお幸せに

投稿: | 2009/08/13 15:18:00

茂木さん、Hello♪(^-^)素敵な画像♪ありがとうございます♪(^o^)у街や人々も全てが良いですね♪たまにホウキに乗ったハリーが空を飛んでるみたいですよ♪(笑)楽しんで下さいませ♪ところで、茂木さん♪塩粒付いてる(笑)♪(^3^)それでは茂木さん、また今度です。

投稿: | 2009/08/13 14:48:51

茂木健一郎様
野澤笑子さんからのお礼文を読ませていただいた途端に
涙が溢れ出てきてしまったのはなぜでしょうか。
野澤笑子となっていたことの感動でしょう。
ああ、野澤笑子さん、お幸せな結婚を人生を祈ります。

茂木さん、ミュンヘンを堪能されていらっしゃるごようす
嬉しさ伝わってまいります。
今日は、いよいよバイロイトですね。
トリスタンは感動の扉という意味ですか。

投稿: Yoshiko.T | 2009/08/13 14:11:25

在原業平さんの歌、心にしみますね。

ミュンヘンには行った事がないので
写真の数々が珍しいです。

ありがとうございます。

いつか、ビールとプレッツエル
わたしも味わってみたいものです。

お体お大事に、良い旅を・・・☆


投稿: 月のひかり | 2009/08/13 13:49:47

茂木健一郎さま

バイロイトでの上演

夏の暑い時期に、今は定かではないですが冷房は入っていないと以前、なにかで読んだことがあります

観客とされても演奏家以上に体力的にも過酷かと
真偽はともかく
バレンボイムはバイロイト祝祭歌劇場の構造を巧みに、オーケストラピットの位置が目立たない
観光客から死角
指揮者のバレンボイムは上着は正装、下は短パンという、とにかく真偽は、ただ そんな話が出てくる位にバイロイトでの上演は過酷の極みと

その過酷な上演だからこそ、真のワーグナーのクオリアが

温泉卵のできたてホヤホヤのごとくワーグナーのクオリアが、ふわーっと、でしたり。


ミュンヘン
茂木健一郎さまの文章とお写真からミュンヘンの街のクオリアを感じさせて頂いてますが、
行かないと判らない!ミュンヘンのクオリア

本場ビールの味わい
それは風景とともに
そこでしか感じられないビールのクオリア

同じビールを日本に取り寄せても違う!

空間、その場所の質感、全てトータルとして、そこにビールがあり飲みほすことは、そこでしか味わえない 間違いなくクオリアかと

いいな!ミュンヘン!

最高!ミュンヘンですね。

投稿: | 2009/08/13 12:35:31

茂木健一郎さま

ミュンヘンの国立歌劇場といえば

バイエルン国立歌劇場!
カルロス・クライバー

こうもり、そして

バラの騎士!!

素晴らし過ぎミュンヘン!!
そして聖地バイロイト。

投稿: | 2009/08/13 12:00:50

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