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2009/07/24

Romantic Irony

Romantic Irony

The Qualia Journal
24th July 2009

http://qualiajournal.blogspot.com/

7月 24, 2009 at 06:17 午前 |

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コメント

It knew it for the first time . In master world.

The lecture at that time seems to be very clear . I trembled with the impact and impression.

The master lay and was the screen.It was also good .


I'm wishing your wonderful day.
(*⌒∀⌒*)/。・゜゜゜・。☆☆☆☆☆

投稿: | 2009/07/25 8:11:14

default network、romantic irony、不在を味わう、
養生、解放・・・現在そろそろまぶたの重い夜中というのに、
たくさんのことを考えることができました。
(寝て起きたら、これまでの空想の配列が
変わっていることを祈りつつ)
きっと、茂木先生に照射されて浮かびあがる、
美しい木漏れ日のおかげだと思います。
実体験でも、また日々ジャーナルにおいても、
たくさんの光を感じられ、それは本当に嬉しいです。
とりわけ、今日はスキンヘッド効果で、まばゆかったです。
(失礼いたしました)


投稿: | 2009/07/25 0:46:36

ロマンチック アイロニー

夏目漱石の偉大な傑作の『三四郎』の中に、
二人の大学生、与次郎と三四郎の間の
ユーモラスな一節がある。

三四郎は、これまでのところその論理を拡大した後、
彼は広田先生から少し影響を受け続けている
ことを考えた。
実のところ、彼はそれほど切羽詰ってはいなかった。

次の日、大学では、面白くない講義が続けられた。
しかしながら、午後3時の、講堂の中の空気と
同じ程度に浅薄な、浮ついた付き合いとは遠く隔たった、
三四郎は、第2の世界、学問的努力の世界
の構成員になることに成功した。
三四郎は、追分警察署へと歩いていて、
与次郎とばったり出会ったとき、かくのごとく感じていた、
偉大な社交界の人のように彼自身を判断した。

“ははは、へへへ”

与次郎は急に笑い出した。
三四郎の存在態度は、混乱した真面目な思想家だった。
警察署の警官ですら笑っているように見えた。

“なんだ?”三四郎は怒って詰問した。

“(君が何だって言ったんだ)なんだもないものだ。
歩くときは、ちゃんとした人間らしく歩くがいい。
君の歩き方では、まるでロマンチックアイロニーだ。”

三四郎は与次郎の言う西洋言葉の意味が
解らなかった。
(何も知覚出来ず話せないから)仕方がないから、
三四郎は“家はあったか?”ときいた。

“そういうわけで、ちょうど君のところを訪ねてきたんだ、
明日僕らは引っ越す。
君は来て手伝ってくれ、いいかい?”
与次郎は答えた。

“どこへ引っ越すんだ?”

“西片町10番地への3号。
そこへ朝の9時までに行って掃除するんだ。
僕も後で行くから、解った?
朝の9時までに。10番地のへの3号。
(それじゃまた。)失敬”

与次郎は急いで行き過ぎた。
三四郎は彼の下宿に急いで帰ってきた。

その夜遅く、三四郎は大学図書館に戻って、
“ロマンチック アイロニー”という言葉を
調べてみた。
ドイツのシュレーゲルが独自の概念を
提案した言葉だと見つけた。

その説によると、なんでも天才というものは、
何の目的もなく、意識して努力することもなく、
終日あてもなくぶらぶら歩き回らなくてはならない
という。

“ロマンチック アイロニー”の意味を見つけて
三四郎はやっと安心して、下宿へ帰って眠った。

(日本語の原書から翻訳(茂木先生の訳))

私の青春時代に小説の中のこの一節を読んで以来、
私は“ロマンチック アイロニー”という概念に
ずっと魅了され続けてきた。

今日では、神経科学の認識の中の、
デフォルトネットワークの概念は大変注目される。
私は時々、デフォルトネットワークと
ロマンチックアイロニーの両者間の関係を
比較考量する、そして共鳴するものを熟考する。


とても難しかったです。
おかしな訳になっていて、失礼になると思います。
申し訳ありません。
情けないことに、途中で挫折しそうになりました。
すみません。

日本語を英語で説明するのは、説明を加えたり
言葉を補ったりされていて、大変な作業であることが
解りました。
原文の味わいと意味を生かして、英訳なさった
茂木先生、素晴らしいです。
小説の中に見つけ出された概念を
今日の新しい概念と比べて考察なさること、
探求の世界は奥が深いですね。

投稿: | 2009/07/25 0:39:58

『Romantic Irony』! 浪漫的皮肉。

何という惹きつけられる響きのある言葉だろう。

『三四郎』に出て来る与次郎という男が、確か、この言葉を口にしている。
「ロマンティック・アイロニーだ!」

ロマンティックと名のつくものは、恋する心と常に絡まっている。誰かを愛する魂の背中にひっついている。

投稿: 銀鏡反応 | 2009/07/24 21:24:07

茂木健一郎様
アインシュタイン、ワーグナー、リヒテンシュタイン、小林秀雄、
そして夏目漱石

茂木さんが、上記の方々と共に生きておられることをいつも
感じております。


Nowadays, in the cognitive neurosciences, the concept of
default network is very much in focus.
I sometimes weigh the relation between the default network
and romantic irony, and ponder the resonances.


時空を超えて、共鳴できる御人物が在ることは幸せなことですね。

投稿: Yoshiko.T | 2009/07/24 12:51:34

私も目的の特にないプラプラ散歩が大好きです♪(猫のパトロールみたいによく散歩します)

落ち着いているように見えて、実は落ち着きがなく案外に動き回っているとよく言われます♪
大好き散歩コースは井の頭公園と新宿御苑と神代植物公園かな♪
あと高尾山も♪
(高尾山は散歩とは言わないですかね)
遠くに行かなくても地元でも楽しいです♪
定期で行ける駅の街をふらふらしたり。
(知らない街を歩くのは脳が活性化?するかもしれません?)
こんな所にこんなものが!発見!と、見つけるのが楽しいのです。o(^-^)o

ロマンチックアイロニーというのですね。

茂木先生のおかげさまで、英文読むの楽しくなりました♪

お忙しいのに毎日素敵なエッセイをありがとうございます。
m(_ _)m

投稿: | 2009/07/24 7:52:17

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