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2009/07/05

ベッドを出して、すやすやと

上海に来た。

リニアモーターカーに初めて乗る。

日本の新幹線で、時速300キロは経験
しているはずだが、
それを超えた時から、確かに感覚が
変わった。

対抗車線のリニアモーターカーと
すれ違った時、おもわず「うわあ」
と声が出た。

相対速度は時速700キロを超えて
いたに違いない。

速度メーターが、431キロに達する。

視界のオプティカル・フローが
未体験の質を持つ。



わずか7分間の旅。

速度が130キロ増えたことで、
確実に変わったことがある。

内側に残って、消えない。

ドライヴァーズ・シートは、シンプルな
作りで、
速度を概念として操作するテーブルのようだった。


2010年に万博を控えていることも
あり、上海は至るところが
建設ラッシュ。

機材を持ちこむことが
できないということで、借りにいった
郊外の団地で、しばらく
佇む。

家族が、犬を囲んで談笑している。


「科学を学び、科学を用い、科学を愛せ」
というスローガンの看板がある。

これ以外にも、たくさんの看板が
団地内にあった。

木々の緑がやわらかく、小鳥たちの
鳴き声が心地良い。

上海中心街の外白渡橋へ。

地球が二つあり、大きなタワーがある。

すぐ近くにはロシア領事館があって、
門を開けてドラム式の洗濯機を
運び入れるところだった。

移動の道のりはよく覚えて
いない。

途中、高速道路の休憩エリアで降りて、
夜の空気を嗅いだ。

南京は、やわらかな闇に包まれていた。

南方の都らしい、ゆったりとした
空気。

スイカを売っている。男が上半身裸で
働いている。

店の橫の路上で、おじいさんが眠っている。

ベッドを出して、すやすやと
気持ちよさそうに眠っている。

きっと、働いている男のお父さん
なのだろう。

息子が仕事に精出す橫で、夜風に吹かれて
すやすやと眠る。

あるべき人生の姿は、時に不意打ちで
訪れる。

だからこそ、旅は私たちにとって
欠くべからざる友人となるのだ。


7月 5, 2009 at 09:25 午前 |

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コメント

茂木健一郎さま

物事には過程、首尾一貫
お魚釣りも、そうだと思います

徳島で沖堤防で降ろされ時、実は集団でこられていた方々、良かった!どこで釣るかと、と

私は人間観察は特に初めての場所では良くみてます、それが、その場での処世術ですよね、これは私に限ったことではなく
お見通しの上ですから
その上で私、途中の沖堤防で、なんと降ろされ
と、判らないように面白、おかしくなだけで
渡船の船長さん、
帰り際、その徳島では有名なのでしようか集団の皆様をお見送り
それは数日、通いでも後にも先にも、あの船長さんの笑顔で集団の方々に、また宜しくお願いします!船長さんが挨拶されている光景は、その日しか

もちろん悪い訳ではなく
渡船さんのお仕事としてですからお客さんの優先順位は有る訳です
その光景をみて、沖堤防で降ろされたことは
それはそれで合理的な判断が船長さん集団の徳島で釣りで有名な皆様には働いた訳

学びの一つでした

昨日の茅ヶ崎の沖磯での光景もしかり

釣れる釣れないは
釣り座の確保

そんなのは当たり前で
こいつ釣りを知らないな、と、釣りをされている方々でしたら笑うでしようが、実は笑えない話なんですよね

さて、それでも茅ヶ崎の渡船に乗り今後も釣りですが
釣れることには期待せず
逆に、昨日でしたら釣り座の そこで釣れるのが小さいメジナでしたら
いかに、その釣り座で釣れる小さいメジナを釣り上げるか!と、考えを冷静に仕掛けの角度、ウキの浮力を替えてみたり
次の
鴨川での釣りを見据えたことをして良かったです。

こういう気づき
私は楽しいです。

投稿: | 2009/07/06 6:51:46

茂木健一郎さま

おはようございます

昨日、学びました

場所取り、釣り座のことです

集団で来ていると
実は茅ヶ崎の沖磯
あれ?一人で場所を二カ所独占され私は取りたい釣り座が取れず、観ていると後での渡船でお仲間がいらし独占

それでアオリイカを大きいの釣り上げられてました

常連さんならではの特権とともに
黒鯛などのポイントが限られている茅ヶ崎の沖磯は集団の常連さん独占

ちなみに、こういうことは徳島では
そういうことをウチはさせません!それで抽選をして釣り座をお一人お一人、渡船に乗る前にするんです!

ゴールデンウイークに
永井渡船さんにて私、途中の沖堤防で降ろされの時、実は上手い方々が
それで私を途中で降ろし
私を一見さんと永井渡船さん、しかし次の日も次の日も参ると、船長さんの雰囲気が変わり
あれ?ところで初日の
それで今回は乗せて頂くことはなく次回と考え

事前に集合場所も徳島に着いてから明るい日中に中村港という場所から出る渡船さんに、港に集合は古いバスが、それが事務所!との参ると判りましたが、日中に事前確認をしにの際、中村港まで行く道が一部狭 釣りに行く時は、まだ暗い時間帯、少し道に不安
それもあり小松島の比較的、判りやすい永井渡船さんに、それでも日中に事前に行っても当日、暗い道で迷い乗り遅れもしたり実は、そういうこともありの、ようやく乗れた日に一人、沖堤防にで
中村港から出る渡船さんに確認しましたら
ウチの場合は常連さん初めての方の区別なく、そういう初めての方を沖堤防で降ろしは、あー!上手い方々、集団さん!が、その日に!
そういうことのないよう抽選をして、お一人お一人の釣り座を事前に決めてから乗船して頂くんですよ!

茂木健一郎さま
渡船さんで抽選がある、と 明記されたり事前説明される渡船さんは
私のように一人で釣りにの場合は集団さんのように釣り座独占され昨日のような、雑誌でも釣れないとの茅ヶ崎は沖磯の、ウ島 外側の釣り座、本当! 思いました。

集団さんで来られていても、それはそれですが
後から来るお仲間のために、チャランボをお一人で二本立てては

そういう行為が許されている茅ヶ崎の渡船システムにがっかりとともに
釣れるのが一番ですが、同じ料金を支払い渡り
ですのでお仲間のために釣り座の独占には疑問とともに
釣れる釣れないではない
釣り師の姿、佇まい

私は大切にします。

釣り座の抽選をされない渡船の場合は、こういうことと昨日は学び良かったです後々を考えても。

投稿: | 2009/07/06 6:16:46

茂木さん、Hello♪(^-^)ヴン♪lalala♪エッフェン?♪(笑)抜き打ちで(笑)マイクのテスト中♪(笑)上海に来ていたのですね♪私の方がうわぁ〜ですよ(笑)知らなかったし気付かなかった(苦笑)いつ上海に?♪(笑)そして時速700キロ、そこまでは出てないですよね♪(笑)見間違い勘違いでは?♪(笑)それで上海はどうでしたか?♪(笑)良かったですか?♪(笑)辛かったですか?♪(笑)また行きたいですか?♪(笑)もういいですか?♪(笑)ところで、茂木さんそういう新幹線以上の世界も(笑)あるのですね♪それでは茂木さん、また今度です。

投稿: | 2009/07/06 4:34:35

茂木先生 こんにちは♪
リニアモーターカーに試乗されて、他では出来ないスピードの体験いいですね~!日本のリニアの試乗会の抽選に、以前応募してハズレたので…笑。スピードのある物はなんでも大好きです!上海は建築ラッシュですね。亡き父が上海育ちで、中国語を話せたので、行ったことは無いのですが、なんだか上海には親しみが持てます。父が元気な時に、上海の日本人小学校を訪ねて行って、たしかまだ顕在していたので、入れてもらった、と言う話しをしていたと思います!??昔の中国は、お財布を忘れても必ず見つかる、と言ってたように思います。今はどうでしょうか?街も人も変わりますね!でもベッドですやすや、のお父さんの世界は、昔も今も変わらずに、同じ時間が流れているのでしょうか?まだまだ安心な中国が残されている気がします。上海は、以前見たお芝居の「上海バンスキング」のイメージです♪

投稿: | 2009/07/06 2:04:31

こんにちは

リニアで時速430Km、7分の時間と、一日中寝ているスイカ屋のおじいさんの時間、中国は時間のスケールも大きい。(^^)

投稿: | 2009/07/06 1:27:52

茂木健一郎様
なんて魅惑的なところなのでしょう。

このベッドを出してすやすやと眠るおじいさんの
姿に、茂木さんの感想が心を打ちます。

投稿: Yoshiko.T | 2009/07/06 1:15:36

偶然ですが、夕食の時に家族でスイカを食べました。
上海にいらしていたのですね!

不思議な対比がそのまま存在する街なのですね。

上海の、未来的なリニアモーターカーの超高速と、
建設ラッシュの慌しいような先進を求める、先を急ぐ感じ。

ゆったりした南方の街の気配が伝わってくる
犬を囲み語らうほっとするような親子と、
なぜかおおらかに外で眠るおじいさん。

車が走る道路脇(もう少し車道からお店側にベッドを
移動しないと、走ってくる車が怖そうで心配ですが
車はちゃんと大きく避けて速度も落として通過するので
しょうか?)に不思議な存在感のある、
青天井(夜空天井)のベットですやすや眠るおじいさんと、
傍らで働く息子さんの空気。
先生の仰るとおり、人生の、
人が根源的に求める子供のひとり立ちを
見届け安心したい気持ちと、
任せて肩の荷を降ろして、見届けながら
安らかに人生の晩年を静かに送りたい願いが、
不意打ちで実現されている姿に出会うことって
あるんですね。
日常を離れた旅が会わせてくれるご褒美みたいですね。

安心感のようなもの、おじいさんが息子さんに
寄せる安心感、来し方の苦労も報われたであろう
充足感と、働く息子さんに対する信頼と嬉しい気持ち
も伝わってくるような気がして、
嬉しいような温かさに包まれるのも不思議です。

お忙しい中、素敵な日を送られた様子を
伝えて下さり、ありがとうございます。

ご帰国もどうぞお気をつけて、楽しい旅を
お過ごし下さい。

投稿: | 2009/07/06 0:36:22

茂木健一郎さま

上海、テレビゲームの上海を連想です、ちなみに私はテレビゲームは出来ないのですけど

リニアモーターカー
そうなんですよね営業運転されている事実、日本では実験段階から実用化へ移行らしいですね。

本日のお魚釣りも楽しく
タナというお魚が釣れた水深、面白いと、ふと
両手を広げた長さを1ヒロと表現されます
例えば、3ヒロとタナを表現、でもです、ウキと綱引きのオモリが実はと
ウキの浮こうとする浮力がBサイズとすると、オモリもBサイズにし綱引き出来て、お魚が掛かるとウキが沈み判る!システムなんですが

Bサイズよりも重い3Bサイズのウキを使いましたらオモリも3B

ところで波などが力に作用して浮力がプラスされ波がウキを浮かそうと、それで浮力に合うオモリより重たいオモリを着けてウキとオモリの綱引きが保たれも
そして、3ヒロ
お魚は3ヒロの水深でとアドバイスを受けてとしましたら、両手を広げながら3ヒロに
でも人それぞれ両手を広げた長さ、それだけではなくウキの浮力もと、何気に今のレベルでの私は、あれ?と

浮力が違うとオモリも違うので 軽いオモリと重いオモリでは海中で沈む速度が違うから軽いオモリで3ヒロと重いオモリで3ヒロでは水深角度が違うとしか角度が違うと同じ3ヒロでも到達水深が違いますよね。
そして
垂直水深3ヒロでお魚が釣れたと表現されたとしましたら自分のウキの浮力での水中角度を考えて垂直水深3ヒロになるようにしないとと、でも垂直水深でタナが判る方は今の段階の私では、真似の出来ない凄いです。

極端な話、ハリからウキまでの海中は 針金のように直線であれば、でも、そんなことは
糸のたるみ、ハリからウキまでの糸が長くなればなるほど、たるみが!垂直水深3ヒロを取るとしましたら水中角度も浅からず深からず、それに見合うウキの浮力を考えて
私、実はお魚釣りの時、こういうことを考えています、意外に楽しいですよ

本日、茅ヶ崎の沖磯、ウ島、私の釣り座では、小さいメジナをメインでしたが自分なりに考えて釣れたお魚は、それは嬉しいです。

ちなみに
浮力の凄いのがリニアモーターカーの浮力、これは凄いの極みです。制御をいかに安定性を持ってされているのかな?
リニアモーターカー
そして
山間部がある北海道
リニアモーターカーにされれば良いのに!と、思います。

投稿: | 2009/07/05 23:50:00

ふい打ちで訪れる、あるべき人生の姿に、私も早く出合いたいなぁ(≧▽≦)

上海も素敵ですが、茂木さんが日本にいないと思うと…何だか寂しいです(><)早く日本に戻って来ますように(o^∀^o)

投稿: | 2009/07/05 20:30:52

茂木さん
上海にいらっしゃるのですか。
無事のご帰国、お願い致します〜!

投稿: | 2009/07/05 20:27:53

茂木健一郎様 心の中で涙があふれ出た。貴方は時々 私の心に まっすぐ するっと 滑らかだけど強い感動をともなわせて入ってきます。
あのスイカ売りの写真 夜景 道路 ベッド・・・愛情の深さ、無駄を削ぎ落とされた文章も心地よく、ああ幸せだなあって 私の心がいっています。いいことないなって 思っていたけど もうちょっと また、色々 努力工夫してみます。美しいですね、「あるべき人生の姿」って。

投稿: | 2009/07/05 19:30:43

コメントごぶさたしており、失礼いたします。
ご挨拶は、
そろそろこんばんは、の時間になりましょうか。

上海の湿度はたかいのでしょうね。


なかなか旅にはでれませんが、日常のちょっとしたステップも、
トランジットしてるみたいと、
とらえます(笑)

仕事のま。
お礼状をかいたり、こうしてコメントを書かせて頂く。


なんだかちょっと愉しいです。


投稿: | 2009/07/05 18:09:54

中国、楽しんでくださいね

投稿: | 2009/07/05 14:04:31

旅はいいですね。ここ20年、海外へは行っておりませんが、「心の旅」は遠くまでしたような気がいたします。
 
 合田先生との討議、2回参加させていただきました。
 私は今、週に3回ほど、リハビリセンターに足を運んでいます。
 人は年をとる、それは自然な営み。「夜ね、とても大きな声を出し続ける方がいるの。その方、お坊さんだったそうなの。」 
 その話を聞きいて、悲しいような、愛おしいような説明しがたい思いがいたしました。センターでの現実は、見をさらしてみないとわからないことが多いようにも思います。
 
 前回の討議の「わが母は語る能力を失ったのではなく、黙る能力を失ったのだ」というピエール・パシェの言葉が、思い出されました。
 
 季節の変わり目、茂木先生、皆様、どうぞご自愛くださいませ。
 
                 草々      *ゆう*

投稿: | 2009/07/05 13:10:10

茂木先生 こんにちわ

とてつもないスピードを体験されたのですね
上海・南京
両方ともまだ行った事がありません。
着々と開発途上にあるのですね。
・・小鳥と共存できる街になって欲しいものです


>あるべき人生の姿は、時に不意打ちで
訪れる。

本当に同感です。
トラヴェラーになると それが顕著に目に付きますね。


子犬を囲んでの写真と
西瓜売りの写真の2枚目と3枚目が とても好きです

投稿: | 2009/07/05 11:31:26

そのむかし、上海と言えば、エキゾティックな妖しき都…“魔都”のイメージがあった。

戦前の上海は外国租界があり、ジャズが流れ、着飾った紳士淑女がナイトクラブで夜通しダンスに耽る“上等な快楽”の都でもあった。その裏では、関東軍などによる諜報活動やマフィア的な集団の、丁々発止の駆け引き、奪い合いの舞台であった。当時男装の麗人といわれた川島芳子もいた。

芳子はラストエンペラー・溥儀の従姉妹でもあった。

きょうの「クオリア日記」、かつての魔都上海の、今の姿の一端が活写されてて、何だか不思議な印象。

外白渡橋のあたりは、過去と現在、そして進行中の未来とがカオスのようにまじりあった混沌世界。

如何にも未来を突っ走っている、今の上海を象徴しているかのような巨大なタワー、後に林立するスカイスクレイパー。

それらを包む淡いミルク色の空気が、未来的な景色を柔らかに変えている。

何もかもが、成長しゆくこの都市の象徴に思える。万博を控え、街は益々発展するだろう。

建設現場で猫グルマを押す作業員のおじさんの姿に、かつての東京の光景が重なるようだ。

それにしても、リニアモーターカーがもう走っているなんて…日本では30年以上たってもいまだに試運転段階なのに。

南京は近・現代史できわめて重要な事件が起こった場所なんですよね。あの時、多くの市民が犠牲になったという。中国の人達は今も、この事件を決して忘れないようにしているのだろう。

そこのスイカ屋で、沢山のスイカに囲まれてすやすや眠るおじさんを見ていると、日本の昔ながらの下町の、夏の一光景とこれまた重なって見える。

スイカ屋のおじさんは、私達の近所によくいたおじさんの姿でもあった。

ともあれ茂木先生、そして皆様、思う存分旅を楽しまれますよう…。
これからのエピソード、楽しみにしています。

投稿: 銀鏡反応 | 2009/07/05 10:41:22

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