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2009/06/30

文明の星時間 フリン効果

サンデー毎日連載
茂木健一郎 歴史エッセイ

『文明の星時間』 第70回 フリン効果
サンデー毎日 2009年7月12日号


http://mainichi.jp/enta/book/sunday/ 


抜粋

 ニュージーランドの心理学者ジェームズ・フリンは、人間の知能について、興味深い現象を報告している。
 先進工業諸国では、過去数十年にわたって、標準的なテストの結果として得られる人々の平均知能指数が上昇し続けているのである。オランダでは、30年間で約21の知能指数の上昇が見られた。イギリスやベルギー、ノルウェーなどの諸国でも、同程度の上昇が報告されている。人々の平均知能指数が上昇し続けているというこの現象は、発見者の名をとって、「フリン効果」と呼ばれるようになった。
 知能指数は、人間の多様な能力の一部分に過ぎない。よく、歴史上の天才の知能指数はどれくらいだったかということが議論されるが、知能指数だけで、その独創性がわかるわけではもちろんない。
 それでも、知能指数は、人間の「頭の良さ」の一つの目安にはなることは確かである。フリン効果が示すことは、過去数十年間、人間の「頭の良さ」は上昇し続けているということである。

全文は「サンデー毎日」でお読みください。

本連載をまとめた
『偉人たちの脳 文明の星時間』(毎日新聞社)
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6月 30, 2009 at 08:07 午前 |

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コメント

車や洗濯機に、エアコンだって… 後から出てくる物の方が性能がよくってカッコいーのと、同じ理由なのかなぁ~?!


スターウォーズでいえば… アナキンとルークの、まさに運命の1歩くらいの隔たりってカンジかも (*_*?

… ただ、影響を及ぼしたとも取れない、フリンさんの“フリン効果”って、少し不思議な感覚でした └|∵|┐

投稿: ぽち | 2009/07/02 22:46:52

こんばんは。知能指数は 情報処理能力や理解度 をみるものかと思います。 今の社会に足りないのは想像力や創造力や 感情を コントロールする力が足りないような気がします。

投稿: サラリン | 2009/07/01 22:16:31

連載を読ませていただきました。

時代の進展に伴ってあがっていく、情報量の増加と伝達速度に比例して、知能指数(IQ)が時代とともに上昇すればするほど、優しさとか、他者に対する思い遣りとか、悪と不条理を憎む心とか、そういう人間にとっての“よい心=魂の財産”を、私達は欲望に負けて、手放そうとしている。そんなことを、如何しても考えてしまう。

障害を抱えても、懸命に生きている多くの人よりも、寧ろ何の障害もなく、五体満足に生きているような、我々の方が、その喪う頻度は高そうだ。

社会を震撼させかねぬ、眼を覆うべき悪徳が、情報の氾濫に伴う知能指数の上昇と共に顕著になってきているのは、もはや憂慮を通り越した事態になっているように思える。

難しいかもしれないが、これからの時代に必要なのは、IQの上昇よりも、やはり、人間にとっての“魂のよき財産”を取り戻すことなのだ。

投稿: 銀鏡反応 | 2009/06/30 21:40:12

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