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2009/05/02

空間的配列の妙

何かをする時に、テンポの設定
というのは大事である。

本を読むにしても、じっくりと行間を
考えながら読むこともできるし、
速読することもできる。

文章は、逡巡しながら書くことも
できるし、無意識を解放するがごとく
奔流の運動に身を投ずることもできる。

早く書いた文章が悪いとは限らない。
勢いがあったり、一種の有機的運動性が
あったり、かえって因子の並び方に
天の配剤が見られることも多い。

 ソニーコンピュータサイエンス研究所

脳科学研究グループの会合
The Brain Club。

チェゴヤで、野澤真一と
乱数について議論。

東京芸術大学の布施英利さんの研究室で
今春修士論文を書いた信國容子さんが
研究の内容を発表してくださる。

表現行為において、制作者の意識された
意図を越えた表現がなされるということと、
心脳問題の関係について。

田辺史子が、

A. Mendelsohn, Y. Chalamish, A. Solomonovich, Y. Dudai
Mesmerizing Memories: Brain Substrates of Episodic Memory Suppression in Posthypnotic Amnesia
Neuron, Volume 57, Issue 1, Pages 159-170

を紹介。

イスラエルのワイツマン研究所のグループ。
催眠術にかかりやすい人について、
映画を見せた時の記憶の想起
の抑制がどのようなメカニズムで起こっている
かをfMRIで示した研究。

続いて戸嶋真弓が、
Miia Sainio, Jukka Hyönä, Kazuo Bingushi and Raymond Bertram
The role of interword spacing in reading Japanese: An eye movement study.
Vision Research
Volume 47, Issue 20, September 2007, Pages 2575-2584

を紹介。

日本語の表記において、文字間のスペースにはどのような
意味があるか。


ひらがなと漢字が混ざっていると、
文字間スペースがなくても
スムーズに読むことができる。

新宿で乗り換えるたら、
「あれ、茂木さん」と声をかけて
きた人がいた。

『プロフェッショナル 仕事の流儀』
のディレクター、生田聖子さん。

高円寺で降りる。

駅からすぐの場所に、「座・高円寺」
はあった。

こけら落とし公演、井上ひさし作
渡辺美佐子出演の『化粧』 
を見に行く。

建築家の伊東豊雄さんにお招きいただいた
のである。

伊東豊雄さんは、「座・高円寺」を設計された。

劇場の前でぼんやりしていると、
伊東さんが風のようにふわっとやってきて、
それからしばらくして住吉美紀さん、
それに伊東さんの奥様がいらした。

『化粧』は、大衆演劇の女座長を主人公
とした一人芝居。

「現実」と「仮想」の関係が入り交じって、
スリリング。

井上ひさしさんは言うまでもなく現代
有数の芝居の書き手だが、そのうまさに
改めてうなった。

5月31日までの今回の上演期間中に
「上演600回」を迎えるという
渡辺美佐子さんの『化粧』。

冒頭の、一人昼寝をしているシーンから
もうすでに観客の心を惹き付けている。

約90分間、ずっと一人で満場の
人々を魅了するその力量はさすが。

舞台の上では、人間のすべてが顕れる。

演技をしながら化粧をしていくという
その設定も巧み。

鏡があるという設定になっているが、
渡辺さんは実際には何も鏡を見ずに化粧をする
ことになる。

その面白さと不思議さを堪能した。

初日ということで、井上ひさしさんの姿。
丸谷才一さん、池澤夏樹さんもいらしていた。

1982年初演。おそらく長く
古典として残っていくであろう『化粧』。
おすすめです!
伊東豊雄さんが設計した斬新で温かい
劇場空間も味わうことができます。

ロビーに降りると、目黒実さんがいらした。

「座・高円寺」で開催されている
絵本カーニバル 
を企画されているのである。

「ひさしぶりです」とご挨拶する。

5月5日には、絵本作家の荒井良二さんと
目黒実さんの対談があるとのこと。

阿佐ヶ谷の中華料理屋で、
伊東豊雄さん、奥様、生田聖子さん、
住吉美紀さんと懇談。

心の芯が踊り出すような楽しい時間。

本当にありがとうございました!

一人帰る夜道。
伊東豊雄さんの描くスケッチの、空間的配列
の妙について考えた。

5月 2, 2009 at 07:54 午前 |

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 高円寺は、昔住んでいた町の中央線の最寄り駅だったので、馴染みがある。その高円寺 [続きを読む]

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窓から観えるのは、くもり空なのに… ベランダの床には、手すりの影とおひさまの光が映し出されています。 イチョウの葉っぱが伸びやかに広がって、樹形も一回り大きく観えています。 時おり、ゆったりとした風に揺られて、とっても気持ちよさげです!... [続きを読む]

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コメント

日本語にスペースがないと文章よみにくそうですね^^ゞ 4歳のめいっこが最近、ひらがなカタカナが読めるようになってきました。車などに会社名が横書きで書いていると、○○かいしゃ を、ゃしいか○○と読む(^_^) 違う違う、右から読むんだよ、と言うと、どうしてなんだ?と譲らない^^確かに左から読む場合もあるしなあ、と思ってたら、「分かるように、矢印書けばいいやん」と言っていました^^ またある日、ファッションセンターしまむらのを、レまむら と読んでいました^^ そんなめいっこと一緒に、いつか茂木先生の講演会や、荒井良二さんのワークショップに参加したいと思う今日この頃。


投稿: みか | 2009/05/09 6:17:03

テンポ、確かに。
テンポがいい文章は読みやすいです。
考えすぎてテンポが乱れてくると私は自分の文章が嫌になったりしますが、そんな時もとにかくやる事が大切と言い聞かせています。

ダダダダダ…のテンポは頭の回転が追いつかない為、私はカタカタカタ、 カタカタ…という感じでパソコンと向き合っています。

早く書いた文章は、書道に似ているかなぁと思います。
文章だけでなく、即興、芸術もそうなのでしょう。
″今″この瞬間の心の動きが伝わる処が一番の醍醐味だなぁと感じます。
私は茂木さんの文章は好きです。
草むしりした後の、きれいに畝と苗だけになった畑の様な感じ。
すっきりさっぱりした畑!
その畑にみみずや幼虫、蟻とかが生息していて、畑には美しくて大きなひまわりや、小さくて可愛らしい小花や、おいしそうなインゲン、ナス、ニンジンとかが さまざまに、生き生きと育まれているイメージです。茂木さんの優しい温かい表現がこのようなイメージとして浮かびました。

私は常に自分に100点を求めていたので、仕事や生活でも不平不満があったのだなと思いました。
でも、100点なんて、一生あり得ない!って思いました。
生き方全般において、80点合格にして、もっと楽しもう、もっといいものを求めていけばいいのだ!と 思いました!
早く作業をして、洗練させていくこと、が私のまず、第一かな、と。

つらつらと関連薄くて文章も長くなり、すみません。

そう、空間的配列は、即興が命であり、天の配剤による輝きが著しいものが最高となっていますね!

投稿: 光嶋夏輝 | 2009/05/07 19:57:16

こんにちは
風がすごく気持ち良いですね..

同じ色の点

素敵な表現でした。
見つけられるのはほんとうに幸せなことで
手放してはいけないですね。

もっと言いたいですが
言葉に出来ません。

さいきん少し自分のことを考えるゆとりが出来ました。
この1年ほどは思うように動けなかったことから
すこしずつ解放されてゆくような感覚がしてうれしいです。

南さんとの本を読み終えました。
衝撃があって

また書きたいです。

読んでくださってありがとうございました。

大事な先生
お体にお気をつけてくださいね。

投稿: M | 2009/05/04 16:14:46

正確な言葉はうる覚えなのですが、一年のうちに何回かふと頭をよぎる井上ひさしさんの言葉があります。思い出す前後に何か関連性があるわけでもないし、井上ひさしさんを意識して作品を見たことがあるわけでもないし、特別なファンというわけでもないので、摩訶不思議としか言いようがないのですけれども。

その言葉というかフレーズといいますのは、一昨年放送されたNHKの100年インタビューに井上ひさしさんが出演されていた時のもので、確か・・・「書物というものは書いて世に送り出してしまえばそれきり。ある意味生半可で、ナルシスト的なもの。でも、舞台は目の前にお客さんがいて、幕が開いた瞬間から反応を受けないわけにはいかない。ある意味真剣勝負だし、書くことよりも何倍も覚悟がいる」といった内容でした。

偶然見た番組でしたので、こうもナゼ頭の中に残っているのか、はたまたナゼ時々ぬっと姿を現すのかわかりませんが(^。^;)茂木さんのこの日記を目にした事実もしかり・・・私にとってやはり何か意味があるものなんだろうな~と思った次第です。

投稿: やみな | 2009/05/03 22:44:46

茂木健一郎さま

おはようございます

明らかに起床時間が遅くなりました私です

と、申しても午前3時30分前です

テンポ

私の場合は行動パターンとして認識しています。
さて、コンビニに寄り永井渡船さんへ、ただし、お魚釣りは本日までで
明日からは観光という
新しい行動パターンです。

投稿: TOKYO / HIDEKI | 2009/05/03 3:27:59

こんにちは

私は、夜型人間か、最初のスピードが遅く、その後加速していくタイプなのです。たとえば、ニュースをチェックするとき、最初の25件のニュースを見ていくのに、45分ぐらいかかりますが、その後、だんだん速くなります。

また、私の場合、頭の中でイメージを固めて、文章を書き始め、文章を書く上で、再発見することが多いです。


最近では、朝、茂木さんのブログを見て、夜に、今日のやる事が終わり、茂木さんのブログにコメントを書くと眠たくなるので、その後、寝る事が多いです。(^^)

投稿: 夜型人間のクオリアby片上泰助(^^) | 2009/05/03 2:59:25

 今晩は。
 娘のドライヤーで、電源が落ち、一瞬で消えてしまった文章を思い出して書くのは、難しい。
 その時考えた事、頭の中でまとまっていたものが、突然崩れてしまう。

 そして想い出した。
 高校生の時、現国の先生が「・・・例えば、帰宅途中の電車の中で、窓ガラスに向かって、暗い外の闇の中に鏡のように映る自分を見ながら、自己の内面を深く見つめてみるのも悪くないぞ」と授業の中で言われたことがある。ここに居るのにここに居ない感覚。心ここにあらずにちかいのかな、ここに帰って来るけれど、ここから意識が飛ぶような感じの。
 
 90歳のおばあさん。認知症で要介護度5。初めは、先程まで食事介助していたのに、少し間が空いて部屋におむつパッド交換に行くと「あんた誰かね?」。忘れちゃうのも仕方が無いのかなと思っていた。チャンネルが切り替わるというから。
 昨日食事介助のとき、「嫌だ」と言っていたのに、私に交代してから、なぜだか食べてくれた。チャンネルが切り替わったみたいだった。「おっかさ(お母さん)」と不意に言った。「こんなに沢山食べたから、お母さんもきっと褒めてくれますね」と言った。いつも傍に居る人と覚えてくれたのかな。
 同じテーブルの方に「ねえさ(姉さん)」と言ったこともある。タイムスリップしているのかな。今なのに今じゃないかもしれない不思議な感覚の空間の中に、一緒に入っている感じがするときがある。時々「今ここ」に戻ってくる。「次これ食べますか?」と訊くと頷いてくれる時もある。でも違う世界に行っているのかなと思うときもある。ここにいるけれど。そう思っていると、不意に「いつもお世話になっております」とか「宜しくお願い致します」と言われて驚くこともある。「この人私らよりしっかりしてるね」と同じテーブルの方が言う程です。
 子供のように無邪気な目のときと、うつろな目のとき、真面目に挨拶してくれる時、穏やかな時、拒絶する時、いろいろな感覚の中にいるのかな?と不思議ですが、どんな人より投げやりじゃなく、もしかしたら私よりも生きる事にまっすぐ。しっかり食べて生きている。本来持っている生きようとする力って凄いなと感じます。

 先生のブログも帰宅後、拝読しています。今日やっと『人は死ぬから生きられる』『プロフェッショナルたちの脳活用法』が届きました。明日も明後日も仕事なので、夜通し起きてて読破したい気持ちを我慢して、前者を途中まで読んで(できればこのままどんどん読みたいです)、このブログも拝読して、書かせて頂いています。読みたい御著書が多くて困ります。

 物思いに耽ることも、考えずにぼーっとすることも、どちらも好きで大事だなと自分では思っています。

 『プロフェッショナル仕事の流儀』住吉美紀さんも大好きです。応援しています。これからの放送も秋の放送も楽しみです。パワーを感じて分けて頂いて、自分も頑張りたいです。

投稿: 発展途上人 | 2009/05/02 23:01:46

茂木健一郎さま

チヌ、黒鯛

私、昨日も掛けてはいるんですけどハリス切れ

本日も。

普通、掛けたチヌは逃げようと少々パニックみたいな引きを
でも、昨日あれ?ハリス切れ、なんだろ?

地元の釣り師の方より
テトラポットは上だけではなく海面下もテトラポットだからチヌはテトラポットに逃げ込みハリスを切られる

そして本日も二回、強い引き込み

リールは常に万全でないと

つり場には2つのリールを持参しないと

ブレーキの部分
以前、茅ヶ崎は柳島石積堤防にて、謎のお魚に引かれリールが破損
ブレーキ部分が破損の、そこメーカーに修理して頂いたのに、よりによって今、また破損
本日、つり場で気がつき、予備のリールは宿泊先で、
意外に納得、仕方ない

初動の引き込みには遅れる想像が的中

そして、あ!テトラポットに逃げ込むチヌ!

判りました。

私、本日は二回、チヌを確実に掛けてましたが

アイナメの小さいのと
カサゴ

でも、チヌが来た時は
潮の流れが、ウキが良い感じに、たなびいて

どちらも、ウキが流れの抵抗を受けつつの時に

帰りの渡船で
本日、お会いした釣り師の皆様

恰好良く

小松島一文字のチヌは百戦錬磨のチヌだから
テトラポットから出てきて餌を食べたら、また、同じテトラポットに普通に戻るから、それも普通にテトラポットの部分でハリス切れを知っている
慌てて沖に出てくれれば良いのに!ちやんとテトラポットに戻る
本当、小松島一文字のチヌは百戦錬磨!

と、申されながら船内で他の方々と笑いながら

百戦錬磨のチヌだから!
茂木健一郎さま
楽しいです
帰りの船内が特に
釣果云々ではなく

なんとなく楽しいんです
永井渡船さんに明日も

いはら釣具屋さんで
すでに餌は調達済みです
夕方から三時間
仮眠を宿泊先で

遊びに来ていて疲れが出てきては初めてです
いつもは自宅に戻った後、安堵し疲れが出て、ですが今回は、そもそも旅先で仮眠などしたことがかかったので
びっくりです、とともに
楽しい毎日が楽しいです。

茂木健一郎さまの以前の記述

奈良でメダカを自然に見つめられて

ふと、思い出しました

自然体

言葉では三文字ですが

意味深長な自然体の自分への気づき

茂木健一郎さまの書籍を拝読させて頂き始めました昨年から

もし、それが今から拝読を開始でしたらと考えますと、え?

私が、今の私の心境には来年ということですから。

昨年から拝読させて頂き始めましたことに
幸運を感じています。

投稿: TOKYO / HIDEKI | 2009/05/02 22:25:31

今日の日記を読み、空間的配列の事を色々考えていたら…飲み会等の時に座る席や大切な事への自分の感じ方という事に思い至りました。

近くにいるから見えること・分かること。
近すぎて見えないこと。
遠くにいるからこそ見えること・分かること。が、あると思います。

どちらが良いか分かりませんが、その場を楽しむのが一番(o^∀^o)

何かの意味があるはずですから…(^^)

投稿: 奏。 | 2009/05/02 19:35:20

いつもお忙しい茂木先生
GWをいかがお過ごしですか
きっと新しい発見に心弾ませていらっしゃるのでしょうね

皆それぞれにそれぞれの場所で忙しくしていても
同じ宇宙を見て同じ時間が刻々と過ぎているのですから
どんな時間を過ごしたのかは食生活と同義になりそうです

Henry Van Dykeが言ったように
自分の時間を自分の価値で満足に歩めたらいいのでしょうか

ハプニングや出会いで共有できる時間も
普段の距離があるほどミラクルです
今日はどんな出会いがあるのでしょう

それからスペースを空けずに読める日本語は
画期的ではないでしょうか

投稿: ukulele mam | 2009/05/02 15:43:29

追記
hitomim様、宇宙ステーション脱出おめでとうございます!!
このままドンドンドンドン良くなりますように~!!

投稿: 眠り猫2 | 2009/05/02 15:02:36

茂木ィ先生、こんにちわ
(・ω・)/今朝、マスクして職場の机をきゅっきゅっきゅっきゅっとアルコール消毒していたら、
「そこの衛生保健局の方」と同僚に話しかけられました。
「えっわたしィ?」
「なんだか新型インフルエンザ物凄く心配してるみたいだけど、今回は弱毒性らしいよ」
「逆賊性??」 「弱毒性!!もし新型インフルエンザにかかっても、タミフルまで使わずに治るケースもあるみたいだよ。ああたが心配してるほど、毒性が強い訳じゃないみたいだよ。今のところは」
と、言われました~(・ω・)/
「ほぇ~」
「てゆーか、どちらかとゆーとああたのワクチン製造してほしいよねぇ。はっはっは」とか笑われました。
その人もついでにアルコール消毒しちゃおうかと思いましたが、やめました。
このまま沈静化してほしいものですネ。気をゆるめてはいけないのだ。やれることはやるのだ。
茂木ィ先生が仰るように小惑星が落ちてくるなら、人類一蓮托生で未練ないですけど(笑)
ではではお邪魔しました~

投稿: 眠り猫2 | 2009/05/02 15:00:17

「何かをする時に、テンポの設定
というのは大事である。/

早く書いた文章が悪いとは限らない。
勢いがあったり、一種の有機的運動性が
あったり、かえって因子の並び方に
天の配剤が見られることも多い」

テンポ、そしてタイミングについて
改めて学ばせていただいています。

昨夜「化粧」をご覧でしたか!
「演技をしながら化粧をしていくという
その設定も巧み。

鏡があるという設定になっているが、
渡辺さんは実際には何も鏡を見ずに化粧をする
ことになる」

井上さんはそのような設定のことを
「劇場の機知」と呼んで
一貫して腐心されているようです。
「化粧」と「父と暮せば」
ほんとうに現代演劇の果実だと思います。

投稿: 島唄子 | 2009/05/02 14:46:41

「座・高円寺」のニュースは、新聞でちょっとだけ読んだことがあった。が、それが、あの伊東さんの設計によって作られたものだったとは!う~ん、これは初耳だ。

渡辺美佐子さんの「化粧」という一人芝居は未だにみていなくて申し訳ないのですが、機会があったら、拝見したいと思います。

それにしても・・・1982年の初演からずっとロングランなのですね。凄いです。一つの舞台を長く続けていけるというのは、ひとえに役者の体力と、その芝居に賭ける命がけの情熱、幾世代の観客を何時までも惹きつけ続ける役者の魅力、そして、なんといっても何時になっても通用する優れた脚本、これらの相互作用のような気がする。

茂木さん、すばらしい舞台をみられて、本当にうらやましいです。

化粧というテーマは、人間、特に女性にとっては、実に普遍的なテーマに他ならない。実は社会的な自己を獲得するために化粧をする、というけれど、普段はそこまで考えることなく、(少なくとも私の場合)身だしなみのつもりで化粧していることが多い。

化粧とメタ認知とは深い関係があるように今は思うが・・・「化粧する脳」を読んで考えてみたいと思う。

ところで、文章を読むとき、自分の場合、多少難しい漢字や漢語が入っていてもさらっと読んでしまう。また若い頃から、戦前までの旧仮名遣い文章に親しんできたので、それも読めてしまう。

文章を書くとき、こういうPCでのタイピングでは思いつくままに文字を打ち込むこともあるけれど(ただしこういうコメント投稿では考えている時もある)、ペンや鉛筆を握って書くときは、多少はじっくり考える時もある。

文字と文字の間にできるスペースには、「空」の意味があるように思える。かつて行間を読め、と言われたことがあるが、それは行間という「空」の中で自らその文章に込められたメッセージについて思いをめぐらせよ、ということだったのかもしれない。

文字間、行間にできるスペースという「空隙」、その空隙の中にはまって、文章が語りかけるメッセージや意味合いについて、様々に考えながら読むと、心の奥底にそれらが響きながら、落ちてくる、という・・・少なくとも私はそのように思う。

それがどんなかたちで落ちて響いてくるかは、空間的配列の如何によると思う。


さてこれからGWが本番を迎えます。若葉の輝く日々が続きます。

茂木さんにとってこの黄金週間が、すばらしく充実した日々でありますように。

投稿: 銀鏡反応 | 2009/05/02 14:00:55

丸善オアゾで表現がまとまらず質問できませんでした。養老先生は「数学者には数学が実在するという」と書いていらっしゃいますが、理学部出身の茂木先生にとって、時系列の言語表現と数学は、先生のクオリア研究のうえでどのような関係にあるのでしょうか?
 また、アルファベットの言語より広く脳を刺激している日本語の組みあわせは、先生の研究に何かヒントがあるのでしょうか?
 素人の素朴な質問です。
 蛇足ですが、本店に初めて行き、万華鏡やら映像やら大変楽しめました。若い女性ファンから小栗旬より素敵といわれたときの先生の笑顔はとてもチャーミングでした。どうぞこれからも花咲かケンさんで。

投稿: mike | 2009/05/02 11:34:54

 文章を書くとき、ひらがなと漢字のバランスって考えますよね。

 勿論漢字が沢山入っていると、読みやすいのですが、手当たり次第に漢字を使っても、自分の心情を上手く表すことはできない。程良くひらがなにほぐして、バランスを取ることが大切なのだと思います。

 例えば、さるゲームのセリフの一人称の使い方に、うーん。と唸ったことがあります。
 クールな人は「おれ」
 血の気が多い人は「オレ」
 真面目で堅い人は「俺」
…という具合に、これだけで、漠然とした人柄が出てくるのが面白いです。

投稿: 岡島 義治 | 2009/05/02 10:35:03

宣伝です。
座高円寺は、私のアルバイト先のドンマイ福祉工房が旗揚げに深く関わっています。
おかげさまで、猫の手も借りたいほどの忙しさ。
今日から高円寺は、大道芸ありのフェステバルです!
今日もめいっぱい働くぞー!
みなさま!連休は、高円寺へ!&ドンマイ福祉工房とロカヴォアをよろしく。

投稿: 象の夢 | 2009/05/02 8:48:40

茂木健一郎様

おはようございます。
井上ひさし氏作、渡辺美佐子さん出演『化粧』も
観たいですけれど、伊東豊雄さんが設計された劇場
というのも拝見したいですね。
『プロフェッショナル』の番組での伊藤氏の建築家と
しての在り方や、建築物のデザインの独特な魅力、
チームでの仕事ぶり、またあの若々しさには、
教えられるものがありました。
茂木教授、本当にお幸せそうですネ!^^
今日も素晴らしい日を☆

投稿: Yoshiko.T | 2009/05/02 8:30:26

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