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2009/05/17

そのような生き方をしていたから

 横浜駅近辺にて、
アインシュタインについて話す。

 PHP研究所の横田紀彦さん、木南勇二さん、
それに桑原晃弥さん、吉田宏さん。


横田紀彦さん(手前)と木南勇二さん(奥)


桑原晃弥さん(左)と吉田宏さん(右)


 小学校高学年の時に、ロゲルギストの
『物理の散歩道』を読んで物理学に
興味を持ち始めた私が、
 決定的な影響を受けたのは、中学1年生の
時に読んだインフェルトの
『アインシュタインの世界』 だった。

 以来、アインシュタインがしたような
世界観の革命を目指しすのが
人生の最大の野心となった。

 
 横田さん、木南さん、桑原さん、吉田さんを
相手にアインシュタインについて話していて、
いろいろな思いがよみがえってきた。

 アインシュタインは深い。
 そして、広い。
 人生の半ばにして、初めてわかる機微もある。

 天才とは何か。それはつまり、生き方の
果実だと思う。

 単に思考能力にすぐれている、というだけでは
アインシュタインのような革命はなされ得ない。

 アインシュタインは、反逆児であった。
 生涯、独立自律の人であり続けた。
 その激烈なる内面は、尋常のものではない。

 当時のギムナジウムの権威主義的、形式的
教育に対して、アインシュタインは反発し、
ドロップアウトした。


It is a miracle that curiosity survives formal education.


 戦争と、それを支えるメンタリティに対する
アインシュタインの嫌悪。

He who joyfully marches to music in rank and file has already earned my contempt. He has been given a large brain by mistake, scince for him the spinal cord would fully suffice. This disgrace to civilization should be done away with at once. Heroism at command, senseless brutality, deplorable love-of-country stance, how violently I hate all this, how despiceable an ignoreable war is; I would rather be torn to shreds than be a part of so base an action! It is my conviction that killing under the cloak of war is nothing but an act of murder.

 斬新なアイデアと世界観をもたらす人に対して、
人々が時に見せる抵抗と反発についてのアインシュタイン
の言葉。その理論自体も、特に当時のドイツ国内において、
揶揄され、批判された。

Great spirits have always encountered violent opposition from mediocre minds. The mediocre mind is incapable of understanding the man who refuses to bow blindly to conventional prejudices and chooses instead to express his opinions courageously and honestly.
 
 当時批判を
浴びていたバートランド・ラッセルに対する
擁護の言葉である。
 
 アインシュタインの言葉は強い。
 力を持っている。
 それは、アインシュタインが、
そのような生き方をしていたから。

 ただ単に、IQが高いだけでは、人は
認識革命家にはなれない。
 
 創造性は、勇気の量に比例する。

 アインシュタインに関する愉快なカートゥーンを
いくつか。

Einstein develops a theory of nevativity.


My wife doesn't understand me.

You, of all people, violating the speed limit!


最後に、アインシュタインの「創造の苦しみ」

The pain of creation in Albert Einstein.


 朝日カルチャーセンター横浜で
講演をする。

 横浜駅の通路は、たくさんの人で
にぎわっていた。

 毎日新聞図書編集部の方々から
お花をいただいた。
 温かいお心遣い、ありがとうございます!


5月 17, 2009 at 09:29 午前 |

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受信: 2009/05/17 11:39:02

コメント

茂木先生 こんにちは♪
あのぅ~どうでもいいようなことなんですけど、アインシュタインの舌(気分的にはベロと呼びたい感じです…笑)を出して写っている、あのお茶目な写真ありますよね!どう見ても舌が主役のように思えて、ならないんですけど(笑)とても長くて、立派な?舌なので、アインシュタインは舌足らずだったのでないかと、思うのですけど、先生はそんな話し、聞いたことありませんか?私は舌足らずなので、どうしてもそこに興味が行ってしまいました。日本語なら聞いてすぐわかりますけど、英語の舌足らずも、すぐわかるんでしょうか? 科学者ではない部分のアインシュタインがわかると、少し身近に感じられて、親しみがもてる気がします。たとえば、舌で鼻を触れるとか(私は昔、出来ました…笑)そんなエピソード集があると、面白いなぁ~!と思いました…笑♪

投稿: | 2009/05/19 21:20:07

こんにちは

アインシュタインは人類に大きなアハ体験させた事ではないでしょうか?

もしも、その後、アインシュタインが「E=mc2」が嘘だと言っても、その事実は変わらない所が、面白いのではないでしょうか?(^^)

投稿: | 2009/05/18 0:22:17

茂木さん、おはようございます♪Mint Twigs美味しかったです♪♪(^-^)v開けた瞬間、わぁ〜繊細な感じって思いました。そしてスッとするミントの香りがまたよかったです♪ところで最後の所で、アインシュタインさんはそんな一面もあったのですね、まるで、「これでもいいの?と自問してるみたいσ(^_^;)で、何かに遠慮?でもしてたのですかね?(笑)奥が深いですね。 それでは茂木さん、また今度です。love♪

投稿: | 2009/05/18 0:22:09

 人が反応をする、作品を世にPRODUCEする、すばらしいことです。

そのおかげで私は何度救われてきたことでしょう。何の気なしに公共の本棚にあった宮本武蔵の漫画、世に対して不平や不満、仕事での環境の不具合をあげつらえる私の不細工さを気づかせてくれました。不意にラジオから流れてきた椎名林檎さんの新曲、本当に大事なものが私には掴めているのだろうか?、しかし、気負わずとも、「そこに」あるのだと思わないか?と語りかけてきます。これは決して諦めではない。見るともなく聞くともなくそこにある強い光だろうと思う。生き方があらわれる。私は茂木さんのアインシュタイン体験のようなものは持ち得なかったのですが、その気持ちのかけらぐらいはわかるような気がします。なにやらうまくかけないのですが、澄んだ心持であります。世界はすばらしい。

投稿: | 2009/05/17 23:32:05

人と話しているとき、時々、はっとさせられる言葉に出会います。
その言葉が、その人にピッタリあっていて、今まで生きてきた道のりを、感じることが出来るからだと思います。

苦労してきた人で、人柄や風貌からは、そのように苦労したような感じを受けさせない人。そのような方の言葉は、説得力や温かさも含め強さがあります。

投稿: | 2009/05/17 18:24:05

茂木健一郎様

素晴らしい生き方を伝え、
わかちあわせてくださりありがとうございます。
風の旅人の編集長さんのメールにありました
的確な[茂木先生の存在感]に感謝しながら、
茂木先生はどのようにメタモルフォ-ゼされて
いかれるのかしら...と思う日々です。
『自由とは何か』を書いておられる、
PHP研究所の皆様にアインシュタインについて
話されている...
茂木先生の深さ、広さ、宇宙の重さを
微かにでも知る思いです。
私は、もっと一生懸命に生きなきゃです。
もちろん楽しいと感じることへ^^

茂木先生、生き生きとご研究、楽しいご執筆、
様々なお人との出逢いを、同じ志向楽しいお仲間との
ひとときを思い存分お幸せであってくださいませね。
いつもお祈りしています。

投稿: Yoshiko.T | 2009/05/17 18:11:26

アインシュタインに関して
これまであまり興味を持ったことがなく
どうせわたしにはわからない数式の生みの親、
くらいにしか考えていませんでした。
でも、戦争に対する熾烈な言葉を読むと
彼の言ったことがまだ世界で克服されていない
ことに気づかされます。
熱い怒りや嘆きを持った認識の革命家として
アインシュタインを眺めると
ちょっと無関心ではいられなくなります。
「創造性は、勇気の量に比例する」
ともすればわたしたちは人に伝わらなくなることを
恐れ、平凡に居心地の良ささえおぼえますが
せめて「生き方」に反することだけは
表明すまい、と思います。
生き方に沿ったその足元に
ディテールに
ふりしぼった勇気に
世界との切なる虹の橋が架けられますように。

投稿: | 2009/05/17 12:46:08

こんにちは。
いつも楽しく読ませて頂いています。
『アインシュタイン』の内容は興味深いです。
創造性と勇気の関係は納得しました。
毎日、感動の連続で、
脳が本当に喜んでいます。
そんな時、あ~生きているんだなって
実感しますね。
ありがとうございました☆

投稿: | 2009/05/17 12:34:15

茂木ィ先生、おはようございます(・ω・)/
先ほどご近所の教会の鐘の音が、胸に響いてきました。
鐘の音って素敵です\(^_^)/
数年前に聴いたサンマルコ寺院の鐘の音、時々よみがえってきます。
旅って不思議ですよね。時間が結晶化されるみたいで、感覚で捉えたものが不意によみがえってくるのです。
昨日は帰りに朝日カルチャーセンター(新宿)に寄って資料いただいてきました。
今の職場から徒歩5分でした!
あとはなによりも時間の問題なのだなぁ。
資料拝見してたら、ヤバいですこれ(笑)みんな聴講したくなります(笑)
茂木先生の講義は言うに及ばず。
りんぼう先生の古典文学講義に、南師の「私という困難」ニーチェにウィトゲンシュタインにハイデガーにラカンにデリタにサルトルまでって最後のカタカナは哲学者としか分かりませんが、ウィトゲンシュタインとサルトルは特に惹かれます
わからないから余計知りたくなるのかな?
茂木ィ先生は中学生でアインシュタインの虜?になるなんて、まさに「知の申し子」だったのですね!
素晴らしいです。ご本楽しみにしています

投稿: | 2009/05/17 12:11:05

茂木さんおはようございます。

アインシュタインに詳しくないので断定できませんが、茂木さんは今を生きるアインシュタインです。
茂木さんは、頭が良くって、とてもスマートで、やさしさの人だと感じます。
昔は必ず反発や戦いが手段だったけれど、
茂木さんは、明るい勢いと、健康的なエネルギー、建設的で前向きな話術で人々を魅了し、夢を実現化できる勇気とガッツがあると信じます。
今の時代が求めるのはそんな人間!

そこにLIVE感は大変重要です。
ラジオでは、一番大切な身近な人に向けて喋る気持ちが大切だって別所哲也は言っていました。
茂木さんは常にそこを外さない。

強くて明るい愛の波動が必要なのですよね!
私もそこを大切にして生きたい。

投稿: | 2009/05/17 12:03:27

やっぱり、「100%・勇気~♪」なのですね!!

投稿: | 2009/05/17 11:55:40

こんにちは。茂木先生。今日も心が。
 反逆児、ドロップアウト。我が息子。
 今になって、茂木先生のこのクオリア日記や数数のご著書を拝読させて頂く幸運に満たされ、日々、謎が解けて行きます。
何にも悪く無かったのだと。親の私の方が、むしろ、引きずられて、愚かだったと、一昔もたって救われています。  ただ、校長、教頭、担任が、本当に゛3羽烏が揃っただけ゛だったのだと。  そう、いって下さる専門の方のおっしゃる事も、渦中にあっては。・・・。校長の保身だよ・・と指摘してくれた友もあったこと、いまさらながらに感謝です。今、ただ、元気に生きててくれるだけで十分なのに、汗水たらして働く人になりました。ただ、見守るだけの、今。多様性の海にようやく目が見開いたところです。

投稿: | 2009/05/17 11:34:26

不世出の天才は、形式的・権威的なものに、常に反抗する。アインシュタインを思い返す時、真っ先に浮かぶのは、そんな生き方だ。

真の天才は、激しいまでも、権威というものの持つ、奴隷化の悪魔性と戦い続けるものだ。ドロップアウトしてまで戦う。そうでなければ、権威に負けてしまう。

自分は一介の凡人に過ぎないけれど、そういう生き方を少しでも、志向していきたい。

大正の頃だったか、アインシュタインが日本にやってきた時、当時の人々は彼が発していたメッセージを如何受けとっていたのだろうか。

おそらくは、彼の真意を真っ直ぐに捉えた人は、あの当時、ごくごく僅かだったのでなかったか。

私達が、彼から学ぶことは、まだまだ、宇宙の総量くらいに多い。

一番学ぶべきは、きっと「勇気」だ。

投稿: 銀鏡反応 | 2009/05/17 10:50:59

           意志ださん

用もなさそうなのに 意志ださん が来る。

  用も足さずに  意志ださん は帰る。  そんな積み重ね

          創造に至るかもしれない  そんな生き方


   きっと来週も来る  来ないと淋しい  意志ださん

         「いいじゃないですか。」 が口癖

投稿: | 2009/05/17 9:56:46

茂木健一郎さま

活字の大きい茂木健一郎さまの書籍を拝読をさせて頂く心の本日

感動する脳

拝読させて頂きます


感動することを
やめた人は、
生きていないのと
おなじである

アインシュタイン

少し睡眠してから拝読させて頂きます。

投稿: | 2009/05/17 9:43:03

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