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2009/03/10

とにかく素敵な人

親友の竹内薫がcompassionに満ちた
文章 
を書いているカルデロンのり子さんの
問題は、そもそも「法」とは何か
ということを考えるよいきっかけに
なるのではないか。

実定法だけが唯一の法源ではない。
カモン・ローもまた法源である。

そして、カモン・ローは裁判官によって
「発見」されるのである。

人間の認知プロセスにおいては直感が
重要な意味を持つ。
直感は、明示的なルールでは書き尽くすことが
できない。

法律の条文に必ずしも縛られるべきでは
ないというのは、認知プロセスの本質に
照らせば当たり前のことで、
法に対するエキセントリックな立場
では決してないのである。

条文をやたらと振り回す人が、
できそこないの人工知能に似てくるのも
また当然のことである。

コモン・ローの精神においては、
個々の事例についてまずは妥当な
判断が何であるかを探り、その後で、
そのような判断がなぜ行われるのか、
法理を逆に探る。
法律関係者が自覚しているかどうかは
別として、実際に起こっている認知プロセスは
そのようなものである。

何よりも、他人の痛みがわかる人
にならなくてはならない。

竹内薫のように。

私は靴紐を解いたり結んだりといった
面倒くさいことは一切しない。

つま先で床を蹴って入れてしまうのである。

家を出る時に、左の靴をカッカッカッと
やっている時に違和感があった。

なんだか、つま先がへこんでいるような
気がする。

しばらく走って、足元を見てはっと
気付いた。

左の靴が、古い方を履いてしまっている。

しばらく右左が違う靴を見下ろして考えた。

靴下が左右で違うということはよくあって、
周囲の人に気付かれないことが多い。

しかし、靴が左右で違うというのは初めてである。

新しい右はモンク・タイプのもので、
左は紐タイプである。

さすがにこの違いには気付くだろう。

このままエキセントリックを通すか、それとも
戻るか。

世間の常識の圧力は大きい。

悄然として家に帰り、靴をはき直して
駆けだした。

『プロフェッショナル 仕事の流儀』
の収録。

ゲストはサッカー日本代表の中澤佑二さん。

とにかく素敵な人だった。

ぼかあ、中澤さんを、断乎応援するゾ!

中澤さん、ワールドカップでのご活躍、
心からお祈りいたしております!

3月 10, 2009 at 07:02 午前 |

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コメント

あれ?¿??
今日は3月11日、水曜日だったのですね!

読んでない題名(とにかく素敵な人)があって日付をみたら3月10日。
なぁんだ!今日の分じゃん!
――でも、何で昨日書いたコメントの下に並んでいるんだ???

そこで携帯電話で確認し、水曜日だったと判明!!
気付いたら水曜日は残り2時間に!!
今週は時間の流れが速い様です。
すみません、どうでもよい話です。

茂木さん違う靴履かれていたのですねー。
ぜひお目にかかりたかったです。
日本はエキセントリックを受け入れる・許容する・共有する点において冷やかなものがありますからね。

私はたまに爆発しています。
こんな女の相手になりたがる人なんていないだろーなーって自分でも思うくらいです。
別に迷惑をかけている訳ではありません。
人目を引こうなんて思ってもいません。
ただ、自分の気が済まないものですから…!
いえ、そんなに変な格好をしているのではありませんよ。
ただ、いつもより爆発していると思っているので、自意識過剰になっているだけなのかもしれません。

茂木さんにお目にかかる時は爆発なんてできませんよ!
努めて普通〰にしていますよ!
まだ2回しかお目にかかってないですね。
たくさん会えてる?気分に 勝手になっていました!(^^)!

「何よりも、他人の痛みがわかる人
 にならなくてはならない。」

本当に大切な事です。
この言葉も今日の戒めです。

「ぼかあ、中澤さんを、断乎応援するゾ!」
私もそうします!(^^)!
へへっ!

投稿: | 2009/03/11 22:11:37

茂木先生お早うございます♪
 
先ずカルデロンのり子さんの件ですが3/9日に最後の仮放免通告がされ、9日には父アランさんが強制収容されのり子さんが1人残るか、三人で帰るか決めなければ13日には母、娘共に強制収容されるとのこと。法に従い子どもの人権を犯す、憤りを感じます。
英国では、7年以上の違法滞在者で子供がいる場合は家族全員に永住権が与えられるそうです。(心身が伸びゆく大切な時期に子供を住み慣れた地から追い出すべきではないという理由のもとに)
 
無知ですが御著書『脳と創造性』第2章論理と直観に英国のカモン・ロー少し書かれてあり自分なりに考えました。
一部の官僚が決めた紙に書かれた条文に従い、その全てが正しいという基準のもとにあらゆる事象を判断するのはやはりおかしいのではと思います。 
法が全て正しいとなれば世間の常識は時に弱い者を排除するという非人道的な動きになるのかもしれません。これは恐ろしいと個人的に思います。
 
 
中澤さんとても素敵な方なのですね!楽しみです♪
それでは本日も、先生にとって素敵な1日となりますように。(●^∀^)/。・゜゜゜゜・。☆☆☆

投稿: | 2009/03/11 7:28:18

そして何より、人の痛みの分かる人でありたい。
また、その ゆとり を持っていたいです。


今日の茂木さんの日記から。大切なものを頂きました(о^∇^о)

投稿: | 2009/03/10 22:29:56

直感は、やはり合っていると思います!
私の場合、直感で気になっているモノは、後になるにしたがって、より際立ってきます。

茂木さん。ホッとしました(・・;)靴履き替えに戻って。さすがに…気になりますもん(;^_^A


法律等を考えるにも、まずその人をしっかり見てから、その人のその場にあった法を探してもらいたいですね!(о^∇^о)

投稿: | 2009/03/10 22:22:46

茂木先生 こんにちは♪
街で左右違う靴を履いた先生を見掛けても、朝カルで生茂木先生の講座を聞いているので(あっ!先生、いそいでいたのかしら?左右の靴が違う…クスッ!)と思い、返って好感がもてますけど、もしテレビや著書でしか知らない方だと、間違えて履いて来たとは、思わないと思うので(あれっ!左右違う靴履いている!?やっぱり脳科学者って少し変わっているのかしら?)と思われちゃうかも知れません。そんなことで圧力がかかるのは疲れますね。常識に囚われないと言っても、実(内容)のあることなら、常識は破って行く価値があると思いますけど、内容が伴わないことは、ただの変わり者になってしまうと思います。もし靴を履き間違えたのを、気付かずに出かけたら、途中で靴を買って履き直しますか?それとも、もう履いて来ちゃったから、今日は一日このまま通しますか?どちらにしても常識を破って行くのには、すごくエネルギーがいることですね♪

投稿: | 2009/03/10 22:11:45

昨日、カルデロンさん一家の父親が入国管理局に強制収容されてしまったニュースに、ハラワタがぐらぐら煮え繰り返る思いになった。

若しこれから、カルデロンさん一家が日本定住の意志を変えなければ、全員を強制送還するというのだ。

が、それではのり子さんや、家族の幸せという時点から考えたら、あまりにも冷酷で、結果的に不幸を齎しかねない。

入国管理局と法務省のあまりに柔軟さのない対応に、私自身も、腹の底に眠っている怒りのマグマが噴き上がりそうであった。

その人間の状況に対して、既成の法律条文をただ振りまわすだけで、柔軟にして直感的な認知力の働く余地のない、あまりに硬直したそのありように、これでははまさに『既成の条文』というプログラミング通りにしか動かない『できそこないのロボット』のようでしかない、と思わざるを得なかった。

彼等は「どんなケースであろうとも、不法入国を冒したものは、有無を言わさず、強制送還するのが法に則った正義である」と、長い間、思いこまされているのだ。

仮令不法入国であっても、個々の事例に合わせ、如何にしたら彼等にとって妥当で、その後の彼等自身の幸福が確保されるか。そのへんを柔軟に対応する、ということが彼等には出来ないのか。何故スネークヘッドなどと言った悪い事例といっしょくたにして、一家にとって不幸な処分を下してしまうのか。

まさに一体「法」とは何の為、誰のためにあるのか?

ありとあらゆる立場の人々の、幸福の為なのではないのか?

あらゆる人間の、心の痛みを救う為にあるのではないのか?

法律をこれから学ぶ人は…それは、私達ひとりひとりも勿論そうだが…どのような他者であっても、彼等の痛みに敏感にならなくてはならない。

少なくとも、私自身も、他人の痛みに鈍感至極な『出来そこない』にはなりたくないと思う。

投稿: 銀鏡反応 | 2009/03/10 21:25:04

「とにかく素敵」と「ぼかあ」と「ゾ!」・・の表現に、茂木先生って本当にいいなあ~!って思いました。

投稿: | 2009/03/10 8:34:34

茂木ィ先生おはようございます(・ω・)/
ぷくくっ茂木さんでも靴はき間違えたりなさるんですね(^o^;) 親近感がわきま~す。
法律は大切なものですが、人間の魂を抑圧したり押さえ込むものでなく、解放する法であってほしいです。
ヒューマニティに立憲してほしいです!って変な日本語…
だって本来法は人を守る為にできたもののはずですから。
その法が守るべき人は皆平等であるはずです。
といっても、今の日本の現実はなんだか弱肉強食みたいになりつつある………(Θ_Θ)
弱肉羊としては、狼さんに食べられないようにサバイバルが大変です(笑)メエメエ。
最低限の衣食住が確保できれば、精神面では本や音楽でお金をかけずに豊かにすることができるから、なんとかみんなでシンプルエコライフで幸せになることってできないのかな。
消費することで経済が成立するってパターンから循環することで経済が成立する社会への転換が必要かもしれません。水みたいに

投稿: | 2009/03/10 8:23:15

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