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2009/01/15

焦点は結ばれ

 ダニエル・フィンツィ・パスカが
子どもの頃よく通って
いたという教会は、ルガーノの街中に
あった。

 「あそこにボクの家があったんだよ!」
とダニエルが教えてくれる。

 「おばあさんの家はあそこにあって、
そこから教会が見えたんだ!」

 教会の中には、壁一面に天使たちが
描かれていた。

 小さいものや、大きいもの。
白い服を着たものや、青い布をまとったもの。

 「子どもの頃、ここに座って牧師さんの話を
聞いている間、天使たちがずっと自分を
見ているような気がしたんだ」
とダニエル。

 「数えたりもした。一つ、二つ、三つ・・・と。
そんな経験が、『コルテオ』に出てくる天使たち
のイメージにつながったんだろうけれども、
発想は無意識の中から生まれたと思う。構想を
練っているうちに、そういえば自分が
子どもの頃かよっていた教会には
天使がたくさんいたなあ、と思い出したんだ。」

 神は、人間と直接やり取りすることが
できないので、天使を通してメッセージを
伝える。

 「天使といっても、いろいろな種類が
あるんだ。」

 神や宇宙というものを、抽象的な
概念としてとらえるのではなく、
 「天使」という具象を思い描くことで、
さまざまなものがいきいきと動き始める。

 ダニエルが通っていた教会は、そんなに古い
ものではなく、絵が描かれたのは
1940年代から1950年代なのだという。

 自分が子どもの時にいつも見ていて、
しみ込んでいるものがやがて開花する。

街のカフェで、ダニエルと話した。

 「この街は銀行が多いだろう。あれも、
これも、それも銀行だ。ボクの友達で、
ボクのような仕事をしているのは一人も
いないよ。みな銀行員や、弁護士や、
医者とかさ。ぼくは役者や演出をやっていると
言ったら、しばらく前までは親戚とかも
うーん、それはどうかなあ、という反応
だった。すべてが変わったのは、
トリノ・オリンピックの時。あれがきっかけで、
まわりがボクを見る目が別のものになったんだ。」

 「コルテオ」の中には、シャンデリア
のシーンがある。
 4人の女性たちが、シャンデリアにぶら下がって
天を舞う。

 そのシャンデリアがある教会へと
向かった。

 湖のほとりの道は、陽光に照らされて
あたたかい。

 「このあたりの植物を見ろよ。もっと温かい
気候で育つようなやつばかりだろう。この一帯
は特別なんだ。向こうをごらん。あれはイタリア
の平野だ。逆に、こっちの方にはアルプスがある。
ここは、全てが始まる特別な場所なんだ。
あそこまでがイタリア平野で、そこから、
一つ山、二つ山、三つ山と重なってやがて
アルプスに至る。ここの土地には、特別な
エネルギーが満ちているんだよ!」

近くの山からは、ここでしか見つかって
いない恐竜の化石が採れているのだという。

「アフリカ大陸がヨーロッパ大陸に
ぶつかって、ぐぐっと山が盛り上がる。
その境目がこのあたりさ!」

シャンデリアの教会の中で、ダニエルの
発想法について聞いた。

「眠るのが一番いいと思う。ボクと
仕事をする人は、議論をしていて、
むずかしいところになると、『ちょっと眠って
いいかい』とボクがいうので、最初はとても
驚く。ボクはすぐに眠りにつくことが
できる。失礼、と眠って、5分もたてば
目覚めて、その時には、もうアイデアが
出来ているんだ。夜はあまり眠らない。
せいぜい4時間くらいかな。でも、
昼間にそうやって少しずつ眠って、
その度にアイデアを生み出しているんだ。」

 ダニエルに、脳科学の話をいろいろ
すると、とても興味を持ってくれた。

 クラウン(道化)の化粧の問題は、
自己の社会的構築のテーマと大いに
かかわる。
 夢を見る時に脳の中でどんなことが
起こっているかということと、化粧の
社会的意義の話をした。

「ぼくは、道化の化粧をすると、とても
力を得たような気分になるんだ。」
とダニエル。

「さあこれから劇場に詰めかけた聴衆に
向き合うんだ、という時に、道化の化粧を
すると、何でもできるような気がしてくる。
スイッチがぐっと入るんだ。スーパーマンに
なったような、そんな気分になるんだよ。」

話しながら、教会に附属した墓地に
たどり着いた。

『コルテオ』は、人生の最後を迎えた
クラウン(道化)の葬列がテーマになっている。

ゆかりの人たちにとっては、故人に
まつわるたくさんの思い出が
つまっているであろう墓の間の道を歩く。

「もし自分が死んだとしたら、どんな葬式に
なるか。その時、どのような様子を想像するかで、
その人の精神状態がわかるよ。幸せな人は、
自分の葬式には、きっとあの人も、友人たちも、
家族も、ゆかりの人たちも来るだろうと
考える。自分の亡骸を見ているうちに、
みんな泣き出したり、思い出を語ったり、
秘密の打ち明け話をしたり、そのうちに
みなワインを飲んで、わいわい話して、
最後は少し楽しく儀式が終わる。そんな様子を
思い浮かべると、お葬式というのもそんなに
悪いもんじゃない。」

「一方、人生がうまく行っていないと
感じる人は、自分の葬式にはひょっとしたら
誰もこないんじゃないか、なんて考えて
哀しくなるよね。その意味では、自分の葬列を
考えるということは、自分の人生が幸せか
どうかの一つの目安となるんだろうと思う。」

「コルテオ」の中には、クラウン(道化)が、
子どもの頃庭であやつり人形とボールで
遊んだ思い出など、たくさんの回想シーンが
出てくる。

「自分の人生の最後に、振り返ってみれば、
あんなこともあった、こんな経験もした、
と様々な思いが込み上げてくるはずさ。
自分の葬列を考えるということは、つまりは
自分の人生をその豊かさと複雑さの
全体において捉えるということを意味する。
その意味では、死ぬことは確かに悲しいこと
だけれども、その最後を想像して、自分の人生を
振り返ってみることで、一つの『癒し』(セラピー)
にもなると思うんだ。」

生きていてこそ、自分の死も想像することが
できる。「メメント・モリ」(死を忘れるな)。
ダニエルの芸術は、人生を振り返る際に
人の心に浮かび上がってくる、さまざまな
「詩的真実」に満ちている。

スロープを降りたところで、ダニエルと
別れた。

もう今回の旅も終わりである。
街に戻る。
夕暮れのルガーノ湖で、鳥たちがぷかぷかと
浮かんでいるのを見た。

船着き場が、まるで十字架のように見える。

十字架の向こうには、山。

そこかしこに、象徴世界への入り口は
隠されている。

時には、ふだんの生活を遠く離れることで、
焦点は結ばれ、真実は姿を現す。

ダニエルとは、また東京で会うことが
できるはずだ。


ダニエルが子どもの頃通った教会にて。


ダニエルと教会の天井を見上げる。


教会でダニエルと話す。


教会のエンジェル(その1)


教会のエンジェル(その2)

教会のエンジェル(その3)


教会のエンジェル(その4)


ダニエルのご両親と。


毎年新しい飾りがつくられ、クリスマスの朝、
幼子キリストの人形が置かれるのだという。


ルガーノの街のカフェにて。


シャンデリアの教会に至るスロープ


スロープは陽光に照らされて。


教会の中のシャンデリア


墓地にあった天使の像


ルガーノ湖の船着き場。まるで十字架のように。

1月 15, 2009 at 03:22 午後 |

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コメント

以前
「ピエロとクラウンは、ちがうのですか?」
と、フランスの方に尋ねたら、
「全然違います」
と彼女は答え、
「クラウンは…」
と、大切な何かを語っているような真剣な表情で説明し始めた。
そんな彼女を目の前にして、自分が身にまとってきた人間へのまなざしと、彼女が受け継いできたそれとが、その本質の部分で全く異なっている、という思いに包まれていった。
ピエロもクラウンも道化師と訳してしまう国に育ったから?
“コルテオ”の反響文を読みながら思い出した。

投稿: masami | 2009/02/23 12:32:45

こんにちは。
ご帰国後も寒さや時差をもものともなさらぬ、いつも通りのご活躍ぶり、心底頭が下がります。

こちらのエントリを拝見し、思い出したことを、ご参考にはならないレヴェルのものですが、2点、書き込みます。

1.5分睡眠の件

大学時代の学年担任?の教官が、同じような方でした。彼の場合、目を瞑ってしばらくすると「睡眠の底にきたことがわかる」ので、浮上されるそうです。それで、約5分。レム睡眠にしては…
この眠りでアイディアが生まれていたかは、残念ながら確認しませんでしたが、記憶力は抜群の方でした。懐かしいです。
睡眠、というか、夢中での創作につきましては、古くは中国の詩人たちや、懐かしいベンゼン環に至るまでさまざまな分野に及んでいますが、このような創造活動を行っている「自己」とはなんなのか、考えさせられます。

2.化粧の件

O.ヘップバーンが、身につけていたジバンシィの衣装について、ダニエル氏と同様のことをおっしゃっていました。
(ジバンシィの服に自分は守られる、といったようなことです)
化粧をしない、例えば人形浄瑠璃の遣い手や大夫たちの中にも、衣装を着ける中で、舞台への力を得ているケースがあるのでは?と拝察いたします。
個人的には、なので、化粧の力?は、道化や社会人として規制がかかる以前といった、ちょっと奇抜なタイプのものに、最も大きく現れるような印象があります。
(昔、ポーラ文化研究所のアンケート結果をさわったことがありますが、そこでもたしか、年齢が上がると化粧をしてもしなくても、大して変わり映えはしない…といった回答が増えていた記憶があります)

散漫なコメントですが、以上です。
ご帰国後は、いつにもましてご多忙かと存じます。でも

ベンヤミンにはクレーの天使
クオリアにはロココの天使

です。
どうぞ縦横無尽にご活躍ください。
寒の入り、お風邪などお召しになりませぬように。

投稿: コバヤシアヅミ | 2009/01/19 23:23:29

茂木先生
こんにちは
ご無事にお帰りでよかったです。

ダニエルさんは、発するひと言ずつが意味深いのですね。。
特別なエネルギー

ルガーノは幻想的な感じのする町なんですね。
日の感じもあって
船着場の写真はとくに。。 不思議ですね。。

教会の細いスロープも上るのが楽しそう
中の色合いなどにイタリアにちかい感じをうけました。

12日の朝日新聞の中の、GLOBEというのに
オバマさんの記事があったのでとっておいたら、
うしろの一面は指揮者の大野さんで
ワイルドな感じのお写真が載っていました。
プロフェショナルの再放送があったらいいなあと思います。


先生は帰国の早々から講演がつづきですね。

昨夜はたのしみだった第一回目に行けず残念でした。

贋作・桜の森の満開の下か、その前だったか..
夢の遊民舎のお芝居を見た記憶がありました。

野田さんのお話も震災のことも聴きたかったのですが..
また先生にお会いできるのを楽しみにしています。

がんばって下さい。

投稿: M | 2009/01/17 14:40:51

ルガーノは、私が崇拝するイタリア人ピアニストA.B-Mが晩年をすごした土地です。『伝説のルガーノリサイタル』というDVDもあります。

すばらしい写真を拝見するにつけ、演劇でも音楽でも美術でも日本が輸入できなかったのは雰囲気であることを強く感じる。

このところのダニエル+モギの写真を見ていると、不条理演劇(古い言い方やなあ)で“Waiting for Qualia”でもできそうな感じが漂ってきます。

投稿: fructose | 2009/01/16 17:50:25

茂木先生、冬の旅お疲れ様でございました。そしてお帰りなさいませ\(*´∀`*)/
ご旅行先から惜しみ無く記事とお写真をupしていただいた先生に心から感謝しております。
本日も先生にとって素晴らしい1日となりますように。☆☆☆ 
 
ああ、我も1人の美しき男と心の旅をさすらおう。そしてその旅の終わりには、世界が明々と輝き、その声に唄い、触れることができる。我が見つめる男の眼差しは陽光となり私を包み込むであろう。
天使が運ぶ星々の砂。銀色の羽が時を刻む。
この喜びに、この歓喜に私はおののき震えあがる。夢が現実となるその瞬間に。

投稿: wahine | 2009/01/16 13:26:49

お二人はなんだか双子みたいですね(笑)。

ダニエルさんの「ぼくは、道化の化粧をすると、とても
力を得たような気分になるんだ。」という言葉、
そういえばなにか神事を行うとき仮面をかぶったりメイクをしたりする文化がほとんどですね。
人間の脳に共通する行動による効果なのかしら…。
私だってお化粧をするとちょっと「やるぞ!」って気になりますもん。
鳥が羽を美しく広げて自分を立派に見せようとすることなども、何か似たものがあるのでしょうか。
ほんの小さな石やお守りなんてのも、効果は無さそうですが、身に付けていると心を強くする場合がありますね。
ちょっとした変化によって倍増する力。
仏様は何ものにも頼らなかったけれど、縁ある物に、心動かされるものに素直に頼って生きていくのも素敵な人生かなと思いました。
茂木さんの過ごされたやわらかなひととき、分けていただけて嬉しいナ☆

投稿: ゆきーた | 2009/01/16 10:07:17

> 神や宇宙というものを、抽象的な
概念としてとらえるのではなく、
 「天使」という具象を思い描くことで、
さまざまなものがいきいきと動き始める。

もしかしたら、中間子みたいに、物理脳と意識をつなぐモノがあるのかもしれませんね?

写真を見ると、TVカメラが・・・、番組放送楽しみにしております。(^^)

投稿: 天使のクオリアby片上泰助(^^) | 2009/01/16 6:34:21

「シャンデリアの教会にいたるスロープ」
この写真を見たとき、空に意識が引っ張られました。

行ってみたいです。
明日講演に参加させて頂く事を楽しみにしております。
たいへん寒い夜となりました。お身体ご自愛ください。

投稿: hana | 2009/01/16 0:52:30

 四人の写真に、ちょっと感動しました。

投稿: 中村蔵人 | 2009/01/16 0:48:12

茂木健一郎さま
今回の貴重な旅お疲れ様でした!神は直接人間に接する事は出来ない、天使を通じて…と。→アドルフシュタイナ-、もっと勉強したいと思っております。
人生が終わった時…→誰に何と言ってもらいたいのだろうか?… という事を考えてみる。そうする事で自分自身が対象の人たちと、どの様な関わりを望んでいたかが分かると聞いた事があります。実際に考えてみると発見が。如何でしょうか~?
シルクドソレイユの公演、是非見てみたいです!

投稿: spider | 2009/01/16 0:18:05

親愛なる茂木様
旅の終わりって言葉にならない情感が迫ってきませんか?
旅情というのでしょうか。
私も旅気分を味わいたくて、今イタリア人の作家アントニオタブッキのインド夜想曲を読んでます。
友人に勧められたのですが、幻想的で不思議な本です。
クラウンも不思議な存在ですね。子供の頃クラウンが行進する夢をよく見ました。
夢といえば、1月3日に多分茂木さんの夢をみたと思います。
真夜中の高層ビルの屋上なのですが、巨大な現代アートのオブジェがあり、その前に茂木さんがいらっしゃるのです。茂木さんの後ろには青い地球が輝いているのです。
不思議だったなぁ~あそこは一体どこでしょうか?(笑)
茂木さん、どうかお気をつけてお帰り下さい。
とりとめなくてスミマセン。
お休みなさい ~

投稿: 眠り猫2 | 2009/01/16 0:15:01

茂木さんこんにちは!
ダニエルさんとお話してお互いに素晴らしい交換がありましたね。
可愛らしい天使がいーっぱい!!数えきれなさそう。天使はよく目を下に向けていて視線があった事はありません。
でもその天使の慈悲に満ちた表情が好き。会社机のビニルの下に画をいれています。安心と満たされた気持ちが戻ってくるから。もちろん元気な天使も好きですよ。教会のエンジェル(その2)、なんて微笑ましいの!!(その4)には惹かれますね。あの目が好き。
キリスト教の文化は親しみがあります。年少・年中はカトリックの幼稚園でしたから毎朝幼稚舎の隣にある礼拝堂で「アーメン」と言って十字を切って祈っていました。お祈りの言葉や行事、特にクリスマスは厳かで神秘的だったな。キリスト教文化の全てが一つに幾何学模様みたいに繋がっている緻密な壮麗な美しさが好きです。

ルガーノに何故茂木さんは行ったのか、何故ダニエルさんに出会ったのか、何故この旅が始まったのか、旅を終えて全てがつながったわけですね。そうですよね、答が解っていたら旅には行きませんよね。

素敵な人に共通する点の一つは、自分の体験、経験、日々を素敵な言葉で表現できる、輝かしい思い出にできる才能があるところだと思いませんか。それで自分も周りの人も幸せになれるんです。

私たちの周りにはそんな仲間がいる。

小さい頃から母が「私が死んだら灰は海に撒いて。子供をきちんと見れるヒトとだったら父が再婚しても構わない。私は60位で死ぬと思う。」とよく言っていました。私は何でそう「死ぬ、死ぬ」と言うの!?と怒って悲しくなっていました。今の私は「死」という言葉に拒否感をあまり抱かなくなりました。茂木さんの影響もかなりあると思いますが、この世の中心が自分だった時代から″諸行無常の宇宙の一部″なんだという考えに変わったからだと思います。
でもまだ自分の家族に死が訪れた場合なんてなかなか想像したくない気持ちが自分の死以上にあります。

自分の確実な死を意識すると、日々が違って見える気がする。一瞬一瞬が大切で愛おしい。まわりの命あるもの全てが輝いて見える。(青天の日はとくに!!!!)死を意識する事は現実を見る事だと思う。今を生きることに一生懸命になれる。迷っている暇はない。

毎日の行動に磨きがかかります。
つるつる天使の輪の髪と上手くいった化粧は確実に気持ちが上がります。早起きしてでも手に入れる価値があるものです。
夜みる夢も大好きだから、今日はこの辺で……。

最近 未から申の方角に一際輝く星があります。
あれは何と言う星でしょう???友達はシリウスだと言ってました。
あんなに強く輝く大きな星を2週間前くらいに初めてみました。それからずっと毎日見ています。

投稿: 光嶋 夏輝 | 2009/01/15 23:09:20

初めまして(^-^)v
応援してま~す。

頑張ってくださぁい(^o^)/♪

投稿: あけみ | 2009/01/15 22:54:04

教会の写真を見ていて、今回の旅行にカメラでの取材もあったのかしら??と思いました。茂木さんと、ダニエルさんのお話で、心に響いたのが『ここは、全てが始まる特別な場所なんだ』という所。すぅ〜っと心に入ってきました。
ダニエルさんのお話にあるクラウンのメイクをする時の事、ひょっとしたら茂木さんもテレビに出る時などのメイクで、同じような感覚があるのかしら??
生きていてこそ!出来ること、感じられること沢山あると思います。
詩的真実…幸せな響きですね!その真実を、ぜひ将来への飛躍に繋げていきたいなぁ。

投稿: 奏。 | 2009/01/15 22:06:49

茂木先生こんばんは♪今頃は雲の上でしょうか。何度か早とちりしてしまいましたが、無事にごゆるりとお戻りになられるよう祈っております。(*´ω`*)また後程じっくりとコメントさせていただきます♪\(●∀●)/

投稿: wahine | 2009/01/15 22:02:52

私自身も、自分が死んだ時のことを思い浮かべることが、つい最近だが、よくある。

自分の告別式のシーンまで浮かんでくる。ごく近い親類から近隣の知り合い、学校時代のクラスメイトまで、告別式の会場にやってくる。そんな様子を空の天辺で見ていて、泣いている自分がいる…そういう光景が頭に浮かんでくる。

これは以前に、近所の知り合いが亡くなった記憶も、関係しているのに違いない。

そうやって、死ぬ、という何時か必ず訪れる、逃れ得ぬ厳粛な時を、意識もしくは無意識のところで、忘れないようにしているのかもしれない。

ここ数日の「旅日記」を見させていただいて、ふと思ったのだが、『死ぬ』ということは、一方ではこのうえなく大きな悲しみでもあるのだが、見かたを変えると、自分が、新しい生命体として生まれてくる為の『祝祭』もしくは『前夜祭』のようなのかもしれない。

よりよく『死』という『前夜祭』を迎え、次に新たに、地上に生まれてくる為には、今この有限の命を、己らしく、それこそ前途に何があっても、強く、孜々として…悲哀も歓喜もひっくるめ、堂々と生ききるしかないのではないか…そのように思えるのだ。


ダニエルさんの、小さな頃に通われたという教会に描かれたエンジェルたちの絵の色彩が、とても鮮やかで美しく、見るものに深い安らぎや癒し、希望を与えるように感じられます。

“天使”という存在は、死という、次の生へ向かうための『前夜祭』をやさしく荘厳してくれるものたちの象徴のような気がする。

そして、地上に生きる多くの人々の心に、生きる希望と夢と、明日への活力、そして何よりも、如何なる乱世にも負けない勇気を与える存在のメタファーでもあるように思える。(“地上の天使”)

ダニエルさん茂木さん、お二人を見ていると、さながら“地上の天使”といった感じがいたします。

そろそろ「冬の旅」も終わりですね。何卒、御無事でご帰国されますように。

投稿: 銀鏡反応 | 2009/01/15 21:54:18

茂木さん ありがとう あなたの心の旅が素直な文章を通して本当に身に沁みます 出発点はみんな違っていると思っている けれど 本当はみんな 同じところから来て、同じところに帰っていく だからその間は 人は「好きなこと」をすればいいと思います 大切なのは どうしてそれが好きなのか そしてその好きなことをどう自分のものにしていくか 自分の好きなもので周りの人とどう接していくのか この3つを真面目に考えれば それだけで十分なんだと 最近つくづく思います どうぞお気をつけてご帰国ください shanti,

投稿: shino | 2009/01/15 21:23:50

茂木健一郎さま

ふと

ダニエルさんは、国籍がイタリアなのでしょうか?
スイスに幼い頃よりと

トリノ オリンピック

イタリアのトリノですよね

もし長野オリンピックの閉会式の演出を、あの時、長野ではどうでしたでしょう?

イタリア人という意識でトリノオリンピックの閉会式演出を、ではなく

私は

茂木健一郎さまが

地球人 茂木健一郎さまという感覚はヨーロッパの皆様に共通されている本質 クオリアではないのかな、と

トリノオリンピックの閉会式演出を手がける方を選ばれたのは

イタリアのクオリア

私は、そう感じます

投稿: TOKYO / HIDEKI | 2009/01/15 20:06:41

茂木さんの記事を見ていると、外国へ行きたくなります。
外国には私のまだ知らないエキサイティングが溢れている事を再認識させられます。

投稿: たくあん | 2009/01/15 19:55:56

茂木健一郎さま

携帯で拝見した先ほどは気が付かず パソコンで お写真 大きく拝見しましたら 

テレビカメラ?? 日本の?

ご帰国の際 成田空港にテレビ局の方がお出迎えされテレビ局に直行と
思っていましたが もしや そのまま皆様で?

そして 素晴らしい 今回のことをテレビで拝見が叶うのであれば
とても素敵なことと

ん? 取材同行で もしあるならば もし、ですが
成田空港にお出迎えの いつも そうなのでテレビ局の方がお出迎え
他局の方のお出迎えでも そのシーンも できれば。

ご多忙の茂木健一郎さま いつも成田にはテレビ局の方が!ですものね

ご帰国の途 どうかご無事に。

投稿: TOKYO / HIDEKI | 2009/01/15 19:51:43

茂木さん、おはようございます。
綺麗なお写真をた~くさん、ありがとうございます。

茂木さんの「冬の旅」もそろそろ終わりなのですね。
今回の旅はゆっくりと出来て英気を養われたご様子・・・。
良かったですねー。(*^。^*)

諺に「いかによく死ぬかは、いかによく生きるかである。」
というのがありますが、一言でいうならばそんな感じなので
しょうか?!

四十台半ばを過ぎると‘自分の死に際’のことを考えたり
しますね?!
‘死に際’を想像することはと~っても良いことだと私も
思います。

誰に傍にいてほしいか、どの様な葬儀をしてほしいか・・・
などなど。

茂木さんは「脳と仮想」をお墓に一緒に入れてほしい!と
おっしゃっていましたね。
茂木さんのお墓にはこの本がたくさん持ち込まれるのかな?(笑)

本当に‘船着場’まで、クロスにみえますね。
よく窓の枠がクロスになってたりしますね、ヨーロッパの方では。

気にしながら見ていると全てがそんな感じに見えてしまうので
しょうか?(笑)

最後に「眠り」について。
私は普段、す~っと眠りにつける方なのですが、少し寝不足の時、
シエスタなんぞをしてしまうと夜がなかなか寝られない!という
タイプです。(笑)

つい最近、珍しくも眠れないことがありましたが、二度寝なんて
してしまうと夜が最悪です。(笑)
様々だから、自分はどうしたら熟睡できるのかを知る事が大事
ですね!

天使は、本当にいろいろありますね。

私は茂木さんのファンだから、たとえ何が起こっても「天使」の
ごとく?!応援し続けましょう。(笑)

焦点が結ばれるって素晴らしい!!
元気になって帰国される茂木さんに期待‘大’かなぁ~。(笑)

どうぞ、お気をつけてお帰りください。(*^。^*)

投稿: 茂木さんの崇拝者より | 2009/01/15 19:11:26

自分が死んだら、どの辺りの知り合いが来てくれるかを頻繁に考えてるので、これも精神的に良いことだったなのかな~と思いました。

投稿: ケコ | 2009/01/15 18:52:57

こんにちは
旅行お疲れさまです。
やはり世界はシンクロしてる感じですね。
点と点を繋げて一本の線にしたいですね。

投稿: 石井広隆 | 2009/01/15 18:19:23

「メメント・モリ」死を想えは僕も聞いた事があります。死を考える事で今の自分に出来る範囲が広くなります。
ダニエルさんは、その発想を劇にしてしまうなんてすごいと思います。「コルテオ」に少し興味が湧いてきました。

投稿: 櫻井英貴 | 2009/01/15 17:01:07

特別なエネルギーに満ちている、特別な場所!!だから何もかも美しいのですね!!

投稿: ふぉれすと | 2009/01/15 16:53:26

茂木健一郎さま

クオリア

ダニエルさんも、まさしく 私は強く感じます

投稿: TOKYO / HIDEKI | 2009/01/15 16:21:32

はじめまして、宜しく。
↑のことについてではないので恐縮です。只今「生きて死ぬ私」を拝見させて頂いております。(この本のタイトルのセンスいいですね。)
ブロードの制限バブル説は新鮮な驚きでした。成る程これで色々なことが説明がつきますね。・・・ユングの言っていることも、アインシュタインが言ってることも。間違っていたら失礼。 また時々「クオリア日記」拝見させて頂きます。

投稿: ひょうたん | 2009/01/15 16:16:14

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