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2009/01/28

無くて七癖

 総務省。
ICTビジョン懇談会。

 隣に座った野村総研の村上輝康さんと
お話する。

 米倉誠一郎さんとお目にかかるのは
先日のセーラ・マリ・カミングスのイベント以来
だった。


 NHK。
 『プロフェッショナル 仕事の流儀』の
打ち合わせ。

 考古学者杉山三郎さんの回。
 担当は、末次徹ディレクター。

 えー、昔から、無くて七癖と申しまして、
どんな人でも、よく観察するとその人
ならではの仕草や口調があるもんですな。

 河瀬大作デスクのクセは、
眼鏡を頭の上にすること。


河瀬大作さん。

 河瀬さんのこの姿を見るたびに、
ぼくは「ど根性ガエル」のひろしを思い出して
しまう。

 柴田周平デスクのクセは、
自分の頭をなでること。

 柴田さんの髪の毛は短い。
 それで、触ると、きっとモコモコ
して気持ちが良いのだと思う。
 だから、打ち合わせをしながら、
ついつい触ってしまう。

 柴田さんの気持ちはとても
わかる。
 ボクもさわってみたい。


頭なでなで柴田周平さん

 有吉伸人チーフプロデューサー
のクセは、打ち合わせをしながら
 「半眼に入る」こと。


半眼に入る有吉伸人さん

 決して、眠っているわけではない。

 目を半ば閉じて、うつつとまぼろしの
間をさ迷いながら、様々な想念を練り上げる
のである。
 
 天才肌の有吉さんならではである。

 住吉美紀さん(すみきち)のクセは、
ペン回し。
 とてもうまい。
 
 今回は残念ながらその瞬間を
とらえることができなかったので、
 かわりに、取材ビデオを
見ている住吉美紀さんの写真を
お送りします。


末次徹ディレクターと住吉美紀さん。

 中国に取材に行っているという
カメラマンの
 原田人さんからメールをいただいた。


原田人さん。『奇跡のりんご』の木村秋則さんの畑で。

 原田さんの文章が、ぼくはとても好きだ。
 原田さん、取材大変でしょうが、
どうぞお気を付けて。

From: harada
To: kenmogi
Subject: NHK原田です。明けましておめでたうございます。

茂木健一郎さま

たいへん遅くればせながら、明けましておめでたうございます。
一月も末に、失禮致します。

まいにちのクオリア日記、旅先にて愉しく拝見させて戴いてをります。
なかでも、中歐紀行では、以前Bauhausを訪ねたときの晩秋の森の匂ひを、
「生活帖」では、小学校の冬の朝、教室がスチーム暖房で暖まつてゆくときの
埃つぽいやうな匂ひと、窓に差してくる朝陽の色とを思ひ出しながら読みました。
併し、冬のドイツとはいへ、零下十度を下まはるとは尋常でない寒さですね。
青森の山間部でも積雪は2メートルを越えますが、
日中にそこまで冷えることはそれ程ないやうです。
大寒の旅、お疲れさまでございました。


私のこんどの旅では、寒さを離れて中國は廣洲にきてをります。
香港の少し北にあたり、気温は摂氏10度から28度。
氣温計の水銀柱は日によつて昇降しますが、
この季節で凍えないのは、廣い中國大陸でもこのあたりだけだとききました。

ご存知の通り、中国では農暦の正月・春節を前に、
数億人の人々が一斉に故郷を目指す大移動が、毎年のやうに行はれるのですが、
今囘はその膨大な量の人々を無事に故郷へとどける鐵道の驛を舞臺に
「春運」を支える人々を取材してゐます。

東京の朝のラツシユのやうに人を詰め込んだ儘、長途數千里の大陸をかけつづける大編成の客車が、
昼夜を措かずに内陸に向けて發つてゆくのを驛の歩廊で見送つて、
はぢめはただその人間の量に驚き、身動きもできない車内では、
座席に著けずに、立つた儘で一昼夜以上を旅する人もあるなどと、
想像を絶するやうな道中の苦難に驚くばかりでした。

ところが、列車で帰郷する人びとにきいてみると、
この大都市へ出稼ぎにきてゐる人びとは、年に一度、故郷へかへつて家族にあふ爲だけに、
日頃の苦勞を耐えて生きてゐるのだから、切符がなかなか入手できなくても、
家路にどんな困難があらうとも、そんなものはぜんぜん平ちやらなのだと
みな口々に云ふのです。

中国の人たちの、故郷へ寄せるつよい想ひを知ると、
その帰郷の喜びを満載にして流れてゆく客車の窓明かりが
とても暖かに見えるやうになりました。

匂ひといへば、さいきん中国の街は、以前のやうな獨特の匂ひが薄れてきてゐるやうに感じます。
石炭や薪の煙の匂ひはなくなつて、ただ自働車の排氣によつて空氣が濁つてゐます。
それでも、毎日大量の帰省客を運び続けてゐる旧型の客車には匂ひが染み付いてゐました。
それは、人の汗や煙草や食べものや、それらのものが混ざつた、
愉快ではないがさう不快でもない匂ひです。
ホームに入つてきたばかりの空の客車に、その匂ひだけが詰まつてゐて、
車内には既に生命が一杯のやうで、圧倒されました。

昨日が春節・元日でした。
人びとをそれぞれの故郷へ返してしまつた街は、東京の正月のやうにがらんとしてゐます。

またまた長々と乱文を失禮致しました。

近いうちにお仕事をご一緒させて戴ける機会があると嬉しいです。

本年も何卒宜しくお願ひ申し上げます。

原田人

1月 28, 2009 at 08:35 午前 |

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赤い国にやってきた 青い屋根の工場群 同じ形の集合住宅 街はクラクションが鳴り響 [続きを読む]

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コメント

スタッフのみなさん黒のいでたちなんですねぇ〜
不思議です。
茂木さんも黒が多いですよね。

投稿: カンパチ | 2009/02/03 3:18:57

河瀬大作さんの写真の次に、突然、ど根性ガエルのアニメを入れてくださり、少し驚きましたが、面白く思いました。
サブリミナル効果ではありませんが、さりげないことが、逆に大きな効果をもたらすようなことがあるのかもしれません。(濡れていたのでしょうか)
カオス理論とか、バタフライ効果と同じ考え方なのかもしれません。
しかし、些細なことを、
大げさに取り上げるのは、よくないときもあるので、気分を害することがないように配慮し、注意をしていきます。
{カットされたくないので、自分の役まわりを探し、今後はそれに徹します。}

投稿: | 2009/01/29 22:19:58

茂木先生 こんにちは♪
癖って自分でわかっている癖と、無意識でやっている癖と、二通りあると思います。友達に「いつも走り回って動いているけど、物事はひとつも終わってないんだよね!」と…。私「それって、ただせわしないだけで最悪だよね…笑」と。思わず二人で笑ってしまいましたけど、いまでも走り回る割には、いろんなことが解決していません(笑)まぁ~走るだけでも体にはいいから、いっかぁ~!と思ってますが、トホホ…状態の癖です(笑)それと枕カバーの端を手で触ると、気持ちがすごく落ち着き、だんだん端が柔らかくなり、触り心地がよくなると、ますますいい感じになって、寝る前に触ったりしています。これは小さな頃からなので、何かのストレスのはけ口で、やり始めたことなのではないかと思いますけど?今もやっていると言うことは、まだその問題が、解決していないと言うことなのでしょうか?その癖がどうしてついたのか考えると面白そうですね♪

投稿: | 2009/01/29 18:12:55

茂木先生お早うございます♪
毎回先生の記事を拝見させていただき思うのですが、プロフェッショナル班の皆様、本当にとっても素敵な方々ですね。((●∀●))
ど根性ガエルの画像には意表をつかれました,笑
わたくしめも頭に触ってみたいです♪
今年も半目の有吉さま…ツボでございます♪住吉さんのbestショットも楽しみなのです♪
いたずら写真家モギー先生の癖はどんなものでしょうかしら?(*^ω^*)

原田さんの文章、美しく風情があり、中国の列車の中の情景がありありと映し出されるが如く、良い香りのする記事と拝見させていただきました。

それでは先生、本日もお寒いですから暖かくされてお出掛け下さいませね。
いったらっしゃい。(*⌒∀⌒*)ノ☆☆☆

投稿: | 2009/01/29 8:06:02

このまえ、枡一さんに行ってきました、とても素敵ですね。また伺いたいな~って思える雰囲気がありますね。

投稿: | 2009/01/29 7:19:13

河瀬大作さんの写真の次に、突然、ど根性ガエルのアニメを入れてくださり、
少し驚きましたが、面白く思いました。
サブリミナル効果ではありませんが、さりげないことが、逆に大きな効果をもたらすようなことがあるのかもしれません。
カオス理論とか、バタフライ効果と同じ考え方なのかもしれません。

投稿: | 2009/01/29 0:50:04

原田さんの文章いいですね、まるでアルバムの写真を1ページずつ見ているみたいに映像が浮かび上がってきます。

投稿: | 2009/01/29 0:31:41

癖ですか…。

人には言えない・見せない幼稚な癖が

私にはあります。

幼少からの癖だから 何度も注意されたけど、

きっと一生直らない。

茂木さんの癖は何でしょう?

ある部分に対して茂木さんはとてもクールだと 感じます。

(癖じゃないけど…!!)

(私は 茂木さん-100度の雪の女王)

投稿: | 2009/01/28 23:36:02

クセ…私にもあります。と、思います。話したり、何気ないふとした時に出ること。文章を書いていて、読み返すと同じような言葉使いをしていたり…。
私も原田さんのメール好きになりました。愛があります。溢れていますね!特に…中国の人たちが故郷に帰る時のお話…胸があたたまります!

投稿: | 2009/01/28 22:58:59

『プロフェッショナル』スタッフのみなさんのくせは、なかなか味のあるものですね…!

すみきちさんの『ペン回し』見たかったです。有吉さんの『半眼』はまさに藝術の域に達しようとしています…!(微笑)

くせ…そういえば、自分にも人が見れば「おまえ、おかしいんじゃない?」とツッコマレかねない、ヘンテコなくせが幾つかあるらしい。

それは、空想に浸りながら、動きを止めてしまうことである。その時、私の視線は定まらず、どこをみているか分からないそうである。

あと、面白いことをひとりで考えると、つい口元がニヤケる。これも、周囲に注意されて、はじめて気がつく。

まぁ、こればかりは幾ら注意されても、なかなか直らない。

何せ、小さい頃から独自に習慣として、身についてしまったものだから、いくら変だからよせ、と言われても、無理に直そうとしてもだめだと思う。

それはさておいて『ど根性ガエル』、夢中になってみていました。

今思えば、平面ガエル・ピョン吉とひろしの奇妙な、しかし熱い友情は、イマドキの世となっては貴重なもののように思えます。

町田先生の例のフレーズ『教師生活25年!』も、面白かったなァ。これをいう時の町田先生のオーバーな演技に笑ってしまったことを思い出す。

異質な世界の者同士が出会い、不思議な友情を結ぶ・・・それもシャツに貼りついたカエルと人間…。ギャグも面白かったが、今考えたら、それは異形の者と人間との奇妙な友情生活の物語だったのかもしれない。

そんなピョン吉とひろしを、周りの人達が受け入れているのというのもスゴイ。

『ど根性ガエル』…よくよく考えたら、これは不思議に深い物語なのだ。

追伸:原田さんの文章からは、いつも独特の芳香が漂っておられます。果ての無さそうな中国の大陸で、大きな民族大移動が行われているそうですが、その一方で、原田さんの文にあるように、独特の文化が失われつつあるのも厳しい現実のようですね…。

投稿: 銀鏡反応 | 2009/01/28 21:19:01

こんにちは

メガネを頭に乗せ、短い髪の毛を触りながら、半眼で、ペン回しをすれば、何か、頭の中で、ひらめきが起こりそう。(^^)

投稿: | 2009/01/28 20:46:28

カメラマン原田さんの文章いいですね、情景や感覚に触れる全てがまるで、アルバムの写真をみている様。

投稿: | 2009/01/28 18:56:15

茂木さん、こんばんは。
今日のお題は、「無くて七癖」ですか・・・。
少し気になるタイトルですねー。(笑)

どんな人にも‘癖’はあるものだとは思いますが、
自分の‘癖’は、何でしょう?!(笑)
具体的な仕草は思いつかず。
性格的にはやや心配性ではありますが・・・。
茂木さんは?!(笑)

因みに「犬」には、‘癖’があります、一匹一匹・・・。
シーズー犬は、‘モンローウォーク’と言って、
お尻をフリフリして歩くのです。(笑)
かわいらしいお色気があり、夫はシーズー犬の女子に
メロメロです!(笑)

ヘンな‘癖’でなければ、お愛嬌!って感じですね。

でも、茂木さん、柴田さんのツンツン髪を触ってみたい
のですか~???(笑)
握手やハグする感覚で触るのだったら歓迎されるかも
しれません?!(*^。^*)

カメラマンの原田さんの文章は、本当に特徴がありますね。
まだ、お若い方の様ですが、初めて目にした時は少し驚き
ました。
クラシックで素敵だと思います。

久米さんの番組は生番組なのでしょうか?!
この頃、よく拝見しています。

では、後ほど・・・。


投稿: | 2009/01/28 18:21:57

親愛なるモギィ様
今昼休みですって今日もごはんが美味しいです。ありがたやありがたや…
有吉さんの半眼癖は私もです。 よく寝てるの?って色んな人に顔のぞかれます(笑) あと癖といいますか、妄想癖があります。妄想して思い出し笑いをするので、明らかに挙動不審です。先日も上司と目があい、視線をそらしてから、思い出し笑いをにま~~~っとしたら、上司が何故俺見て笑うんだ?って来ちゃいました。失敗~アイコンタクト気をつけます。
私も内気なので、なかなか人様と視線を合わせられないのですが、茂木さんが視線の報酬のお話されていたので、できるだけ 視線を合わせてニッコリする努力してます。ニッコリといいますかニンマリ? あ、もう戻らなきゃ~!乱文失礼いたしました~

投稿: | 2009/01/28 16:45:53

 ぬぉぉぉぉぉっ!?!?!?!
 も、茂木先生がアニメの話をしているっ?!?!?

 何か新鮮。すっげー新鮮。新たな一面発見!って感じ?

 僕は茂木先生の頭でウズラを育ててみたいですねぇ(笑)。

>原田さんの文章が、ぼくはとても好きだ。
 宮澤賢治を彷彿とさせますね。
 何か懐かしくて、暖かい気持ちになれます。

投稿: | 2009/01/28 12:53:49

茂木さん、こんにちは!

ド根性ガエル。なつかしすぎます。笑。
子どものころ、ちょっと不気味に思いながらも
喜んで見ていたのを覚えています。

半眼の有吉さん、見た目の静けさとは違って
きっとすごい勢いで、構想を練っておられるのでしょうね☆

原田さんの文章、、宮澤賢治さんのような。
茂木さんがとても好きだと言われるのが、よくわかります。

中国の匂ひと、原田さんのまっすぐな、透明感溢れる想ひが
伝わって来ました。

投稿: 月のひかり | 2009/01/28 11:29:05

原田さんの文章に脳が愉しんでいました
様々な日本語が乱れ飛ぶ世の中ですが
こういうのも素敵だなと思いました。

読んだり書いたりする機会が減っていると言われて久しいですが
記す内容はもちろん
記す方法にも個性が現れる時代ですね。

話し方の違いを知るように
メールに趣を感じます

読み手への思いやりに心が留まると想像も膨らみます。

原田さん、魅力的な方なんでしょうね
スタッフの皆さんも

投稿: | 2009/01/28 9:26:52

茂木健一郎さま

青森と文中にで

昔は、以前は東北新幹線、盛岡か終着駅でしたが今は青森方面に延長

雫石スキー場中心でした以前の私
でも

盛岡は実はバスで雫石へと向かう中継の街
というイメージ
あとは
私の場合は東京に住んでますが当時も
スキー連盟登録を
盛岡市スキー協会さまの傘下のスポーツデスクというスキークラブでしたこと
そういえば
スキーシーズン以外に盛岡へ以前、日帰りでスポーツデスクにの時
川を鮭が泳いでいて

盛岡では普通の光景との
スキーの中心、今は小樽なので

盛岡市?私、高木英樹は
全く参ってはないのにね。

どういうことかな?

と少々

でも、謎は解け

だから!という

釈迦の無記として

投稿: | 2009/01/28 8:54:48

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