ルターからバッハへ
サンデー毎日連載
茂木健一郎 歴史エッセイ
『文明の星時間』 第49回 ルターからバッハへ
サンデー毎日 2009年2月8日号
抜粋
なぜ、バッハはあれほどまでに見事に神の栄光を音楽にすることができたのか? 生きるとは、二度と繰り返すことのない時間の流れのこと。かの地に赴いて、バッハの信仰の背景にあった具体的な事情に思い至り、歴史の中の「魂のリレー」の機微に改めて目を開かせられた。
アイゼナハ郊外のヴァルトブルク城を訪れた時のこと。ワグナーのオペラ『タンホイザー』の舞台である古城の一角に、歴史上あまりにも有名な小部屋を見いだした。宗教改革の立役者、マルティン・ルターが迫害を逃れて一年あまりを隠れ住んだ場所。ここで、ルターは新約聖書をドイツ語訳した。この一冊の翻訳書が、その後のドイツ語の発展に影響を与え、宗教改革の起爆剤となったのである。
全文は「サンデー毎日」でお読みください。
1月 25, 2009 at 06:45 午前 | Permalink
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
茂木先生おはようございます♪
先生の冬の旅にてルターの宗教改革とバッハの音楽この2つのテーマが融合し、溶け、いきいきと動き出したのですね。土地の精霊。
聖トマス教会のパイプオルガンの音が私の耳にも届くかのよう。
若き日激しい落雷の中、死に直面することで信仰に導かれたルター。その行動は決して揺らぐことのない宗教的確信に支えられていた…宗教的確信、確信をもっている人は強い意思の持ち主でもある気が致します。
ルターからバッハへ。二人の天才の間にかかった虹の橋…時空を超え美しいクオリアとなり七色に響きわたるかのようです。
因みに昨夜私も三日月と、少し離れたところに輝く星、それとオリオン座を見ました。余りにも寒かったのでふと見上げましたらとても綺麗だったのです。
先生も見られていたのやなあと思い嬉しい朝でございます。
少しはゆっくりされていらっしゃると良いな。。と思いながら、今週も先生にとって素敵な1週間となりますように。(*⌒∀⌒*)/☆☆☆
☆Me ka Mahalo☆
投稿: wahine | 2009/02/02 7:04:57