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2009/01/20

あのノートを読んだ後だからなあ

ソニーコンピュータサイエンス研究所

脳科学研究グループの会合
The Brain Club。

 箆伊智充が、
Arzy et al. (2008) Self in Time: Imagined Self-Location Influences Neural Activity Related to Mental Time Travel. J. Neurosci. 28, 6502-6507.
を紹介。

私は、
Lightman, A. & Gingerich, O. (1992) When Do Anomalies Begin? Science 255, 690-695.

Oxley et al. (2008) Political attitudes vary with physiological traits. Science 321, 1667-1670.
を紹介。

関根崇泰が
Harbaugh et al. (2007) Neural responses to taxation and voluntary giving reveal motives for charitable donations. Science 316, 1622-1625.
を紹介。

田谷文彦と、データについて議論する。

内閣府の方との打ち合わせを終えて
戻ってくると、関根がホワイトボードに
数式をたくさん書き付けて何やら
弁じていた。

腕組みしてしばらく聞く。

関根教授、おもしろい講義でした!


講義をする関根崇泰クン。

朝日カルチャーセンター。

劇作家の野田秀樹さんとの対談。

野田さんは、一見どんなに
シリアスに見える劇でも、必ず
「なんちゃって」というベロを出す
のだという。

「ベロを出さないままに終わるのは
まずい」と野田さん。

飛びながらせりふを言う。

「軽さには、それを裏付ける鍛錬がなければ
ならない」。

思うに、ベロを出すとは、ニーチェの
『ツァラトゥーストラはかく語りき』
で喉の奥に噛みついた蛇を噛み切って
立ち上がる男と同じことだろう。

Der Hirt aber biss, wie mein Schrei ihm rieth; er biss mit gutem
Bisse! Weit weg spie er den Kopf der Schlange -: und sprang empor. -

Nicht mehr Hirt, nicht mehr Mensch, - ein Verwandelter, ein
Umleuchteter, welcher _lachte_! Niemals noch auf Erden lachte je ein
Mensch, wie _er_ lachte!

---Also sprach Zarathustra---

打ち上げに塩谷賢がくる。

塩谷のノートを、野田秀樹さんが
熱心に読んだ。


野田秀樹さん、塩谷賢のノートを読む。

塩谷が「一つ質問があるんですけれども」
と言うと、野田さんが笑って
「あのノートを読んだ後だからなあ」
と応えた。

野田さんが帰られた後、塩谷は
「いやあ、野田秀樹という人はいいねえ」
と言った。

「なぜ、あんなにストレートでいられるんだろう。」

塩谷の長い髪が、うねうねくねくねと揺れた。


野田秀樹さん、塩谷賢と。

1月 20, 2009 at 09:43 午前 |

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» God Bless Barack Hussein Obama トラックバック 御林守河村家を守る会
Barack Hussein Obamaアメリカ大統領は、 Husseinというミドルネームがもつ意味を 世界に伝えようとしたといいます。 彼は、当選するまでの”one phrase” politicsを捨て、 つまり「Yes, we can. We can change」をいちども使わず、 夢や興奮からすっかり醒めたかのよ�... [続きを読む]

受信: 2009/01/21 8:36:31

コメント

蛇と見ると、メドゥサを思いました。
ニーチェの蛇も、神話の蛇も、浮き出る血管など、因果関係はないかもしれませんが、
繋がっていると考えたいです。相関関係(バタフライ効果)はあるのではないでしょうか!

投稿: | 2009/01/22 0:38:02

蛇と見ると、メドゥサを思いました。
ニーチェの蛇も、神話の蛇も、浮き出る血管など、因果関係はないですが、
繋がっていると考えます。相関関係(バタフライ効果)はあるのではないでしょうか。スネーク!

投稿: | 2009/01/21 23:45:19

茂木健一郎さま
感覚も自分自身をとおりすぎるもの。自分自身をまるで他人の様に客観的に見る事が大事で、そしてそうする事でいろいろにつながっていくと→それは脳科学から見るとどう言う事なのでしょうかと…ふと。。。

投稿: | 2009/01/21 16:04:26

茂木健一郎さま

野田秀樹さまも恰好良い方

スマート

そしてストレートな方なんですね

私はピッチャーでいうと
技巧派
カーブ、シュート
時には

消える魔球?

ストレート直球勝負は体力がないと!
考え方の体力

茂木健一郎さまも、そうですが
考え方の体力をお持ちの方、とても
私は恰好良いと思います。

投稿: | 2009/01/21 7:37:50

先生の「青ざめた時代」の座右の銘でもあられるニーチェの“喉に噛みついた蛇を噛み切る”鋭い言葉で胸に刺さります。
“軽さにはそれを裏付ける鍛練がなければならない”何度か繰り返し読みやっと少し理解できたような感じです。まずはニーチェを勉強しなくては。
塩谷さま、参拝させていだだき大変光栄に思います!哲学は奥が深く非常に難しく感じます。
野田さんとの3ショットも、関根教授のお写真もとても素敵です。
それでは先生、お休みなさいませ。
(*^ω^*)ノ☆☆☆

投稿: | 2009/01/20 23:27:09

野田さんの塩谷さんへの応え、素敵ですね!
真っ直ぐ…誠実な感じがします。そしてその人に、向き合っていて真剣な感じです。
私は、何方もストレートな所、持っていると思います。そして、仕事等をしていて、その人のそういう所を何気なく見たり、感じて素敵だなぁって思います!

投稿: | 2009/01/20 22:33:37

野田秀樹さんとの対談、お疲れ様でした。


シリアスな劇の中で、「なんちゃって」ってベロを出すなんて、他の俳優や演出家には、なかなか出来る事ではないのではないか。

「軽さには、それを裏付ける鍛練がなくてはならない」とは、恐ろしいほどの厳しい試練を鍛えに変えた者の吐ける台詞ではないかと思った。


野田さんの劇は、今だ見ていないが、彼自身の、その飄々とした風貌に、これは本当にただものではないような、そんな凄さを感じている。


最後に、お3方のグッドショット、塩谷さんと野田さんの、醸されている雰囲気が何ともいい感じです。

投稿: 銀鏡反応 | 2009/01/20 22:18:16

おはようごさいます!!
ホワイトボードに描かれる数式を見るたび、「美しいなぁ…!!」。数式や図を眺めるだけで茂木さんたちは理解し合えるのでしょう??言葉以外にそんな事ができるなんて羨ましい。もっとも、数字系以外だったら言葉無しに感じ取る事ができるものもありますよ!笑

茂木さん、私、今すごく感激しています。
一気に幸せになっちゃいました!!もう、満面の笑み。
何故かって!?
私の大切な尊敬する友達が最高に嬉しいメールをくださったからです!!ん、その内容ですか!?
内緒です!!
茂木さんにもおすそ分けできるかな、この文章で(*^^)v
茂木さんも全く無関係ではないのですよ!!
ふっふっふ。
では、今日も絶対いい一日ですね!!!!

投稿: | 2009/01/20 21:32:57

野田さんとの対談、拝聴しました。
貴重なお話が聞けて非常に嬉しかったです。

野田さんが今後について、
「ビジョンはないけど、自分がやっているものをどうつなげていくか、いつも考えている」というようなことを仰っていて、
私はまだ仕事も正規の社員というわけではないし未だに学校に籍を置いていて、やっていることが点々かもしれませんが、これがいつか振り返ったときつながって一本の線になるように、これから頑張っていこうと思いました。
もちろん、まだ20代なので半生を振り返るなんて阿呆なことはしません!!
茂木さんがアインシュタインを語りだしたときはびっくりしましたが、
そんな変な?おちゃめな?おじいちゃんとは全く知らなかったので
ちょっと親しみを感じてしまいました。

茂木さんはテレビで拝見したまんまの方でした。
会場の方の誰よりも「聴く!!」という気持ちが伝わってきました。

ありがとうございました。

投稿: | 2009/01/20 20:47:32

野田秀樹さんの舞台を
拝見した事があります。
動きもセリフもNO STOPで
強烈でした(*'o'*)
野田さんは、手塚治虫さんに
『ファスト』の舞台化を頼まれて
いたはずですが
あれは、もう実現されたのでしょうか?

茂木さんのBlogにこんな事
書いてしまい、すいませんm(_ _)m
気になったものですから…

投稿: ぱろっと | 2009/01/20 20:46:40

 プレゼンテーションの講義で、「腕組みは『対話の拒絶』なので、人の話を聞くときはしない方が良い」と聞きました。

 それ以来、腕を組まないように気をつけていますが、何かおちつかねーんですよねぇ…

 さて、この仮説、黒か白か…?

投稿: | 2009/01/20 15:03:56

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