ドイツは遠くなりにけり
ドイツは十年ぶりとか、二十年ぶりとかの
寒波だということで、
マイナス十数度などと冷え込んだ
空気の中を歩き回っている。
現地の観光局や博物館の関係者が
綿密なスケジュールを組んで
下さっているので、バッハ、ゲーテ、
シラー、ヴァグナーなど、ドイツが
生んだ大文化人たちの事蹟を
ずいぶん精しく知ることができた。
ライプツィッヒに到着して、
やっとインターネットが通じた。
折に触れて書きためた文章の
一部をもって、日記に替える。
全文は本の一部として出版される
予定です。
ワイマール、エアフルト、アイザナンアなどの都市を擁するチューリンゲン地方は、ドイツの中央に位置する。「チューリンゲンの森」は、ドイツ最大の山脈地帯なのだという。そのチューリンゲン地方と隣接するザクセン州のライプツィッヒに、初めて旅をすることになった。
今まで、ドイツには何度か来ているが、考えてみると南部のミュンヘンが中心で、ドイツの中部及び北部はほとんど訪れていなかったのだった。
私の人生を振り返ると、「ドイツ的なもの」とのかかわりは深い。高校生の時、かの国の文化にすっかり染まった。最大の出来事は、リヒャルト・ヴァグナーの楽劇との出会いである。『さまよえるオランダ人』、『タンホイザー』、『ローエングリーン』、『トリスタンとイゾルデ』、『ニュルンベルクのマイスタージンガー』、『ニーベルングの指環』、『パルジファル』。神話的世界の中で繰り広げられる精神の力学に、すっかり魅せられた。
フリードリッヒ・ニーチェの哲学に大いに影響を受けたのも、高校生の時である。一番最初に読んだのは『悲劇の誕生』。続いて、『善悪の彼岸』や、『ツァラトゥーストラはかく語りき』へと読み進めた。ニーチェは、近代以降の人間の根本的条件を先見してしまった人だと思う。それは、「神を失った」という単純な図式には収まらない、むしろ日常的な心理の洞察にさえ満ちているものだった。中途半端な自己欺瞞を許さない。「冷徹なる世界認識から発せられる精神エネルギーの超新星爆発」とも言えるニーチェの思索は、さまざまなことに悩んだ思春期の「青ざめた時代」に大いなる慰めとなった。
「世界は美的過程としてのみ是認される」。「舞踏」。「喉に噛みついた蛇を噛み切る」「太陽のように目を輝かせて立ち上がる。」
激しくも生命の力に満ちたニーチェの言葉は、長い間「座右の銘」となった。
大学生の時には、一時はドイツに留学することまで考えた。ドイツ語を集中的に勉強した時期もある。ザビーネ永田さんの語学ゼミを聴講した時には、興味がドイツの古典的文化から現代ドイツ社会に対する興味へと一気に広がった。
その後、私の心がドイツ的なものから離れていってしまったのは、社会全体の潮流と無関係ではなかっただろう。ドイツの文化世界は、人間や世界に対する深い洞察に満ちているものの、ますます機能主義的に、そして実際的になっていく現代の中ではなかなかその位置を見つけにくかった。ドイツ文化の独特の感触に通じていたとしても、どんなことも短い時間で割り切っていこうとする今日の人類の「パス回し」の中では取り残されてしまいがちである。いつしか、私の中では、あれほど好きだったドイツ文化が、かすかな甘い痛みを残す記憶へと変貌していってしまったのである。
そうこうしているうちに、ドイツ文学科の人気がなくなり、定員割れしたり、ついには進学者がゼロになった年もあるなど、いろいろな噂が伝わってきた。
「ドイツは遠くなりにけり」。
私個人の人生においても、世界全体の趨勢においても、そのような感慨を抱かざるを得ないような時間の流れが続いた。
それが、この二三年か、徐々にドイツ的なものが気になり始めていた。インターネットが普及し、グローバリズムが進行する中で、何ごとも英語中心主義でやることへの懐疑が首をもたげ始めたということもあるのだろう。ドイツ語の運命は、日本語の運命でもある。地球環境の問題への覚醒から、「多様性」をこそ志向する現代の潮流の中で、英語一極主義は明らかに反動的である。
それにしても、ドイツのことが、なぜこのように気になっていたのだろう。ドイツの文化や、言語が、忘れかけていた「宿題」のように思われるのはなぜか。干天に慈雨を求めるごとく、無意識の中からドイツ的なものを探究する衝動が生まれてくるのはなぜか。
その答えを求めて、かの国への「冬の旅」に出かけた。きっかけは、ドイツが生んだ大作曲家、ヨハン・セバスチャン・バッハである。
1月 10, 2009 at 04:07 午後 | Permalink
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コメント
こんにちは。゛冬の旅゛。20才の時、ドイツから帰国されたばかりのドイツリートの先生に学ぶ事が出来た。夢のようだつた。シューベルトの゛冬の旅゛。ドイツ語の素晴らしい詩、発音、ことば、妙なる調べ。美しいうつくしい世界。 哲学書も少しだけれど・・・数十年もたった今、ようやく、また、青春の続きの興味を愉しく再開してみようとしています。
投稿: ぶらんか | 2009/01/12 13:42:38
Guten Tag Mr.Mogi♪
ヴァグナーの神話的世界の精神力学、またニーチェの冷徹なる世界認識から発せられる精神エネルギーの超新星爆発的思索に先生の思春期の輝きがあるのですね。私の高校生時代と雲泥の差でございます。(汗)
短い時間で割り切ろうとする今日の人類の“パス回し”効率重視のご時世そのものを一言で表されたようなお言葉なのです。
ドイツに関して全く詳しくありませんが、厳格で歴史を重んじる国というimage=時代の流れに振り回されず、土台をしっかり築いている芯のある国のようにも感じます。
【ドイツは遠くになりにけり】…何かとても深いお言葉のように拝しました。
英語中心主義というものに私も薄っぺらさを感じてしまいますが。。
干天に慈雨を求めるごとく、無意識の中から生まれるドイツ的なものを探求する衝動…そしてその答えを求めるべく「冬の旅」。。先生のご本の記事を心から楽しみにしております。
そろそろお帰りでしょうかしら。
無事にhappyに戻られますよう青空に祈っております。(≧ω≦)ゞそれでは先生、本日も良い1日をお過ごし下さいませ。(*´θ`*)ノシ☆☆☆
投稿: wahine | 2009/01/11 16:38:09
茂木様
ヨハン・セバスチャン・バッハの曲は、大好きです。
子供たちのピアノの先生でもある 今は、アメリカで
教会のパイプオルガン奏者などをされている
ジョン・クレイグ・ハンセン 先生の演奏は
素晴らしいです。バッハの手書きの楽譜でも 演奏され
バーゼル音楽大学院にて、チェンバロを。教会でパイプオルガンを演奏されて。
ピアノ、パイプオルガン、チェンバロ、クラヴィーコードを
ご自分の日本の音楽院にて、所有されています。
勿論、調律もご自分で!!
オイリュトミーの講師の先生は、「バッハの曲は、帰って来ない曲」と
おっしゃいました。天に向けて???
バッハの生涯には、辛い事が沢山有った、けれども
素晴らしい曲が 沢山残っていて 私達を救って下さいます。感謝!!
ドイツを楽しんでくださいね。
今日は、日曜日で教会、お店も お休みですね。
投稿: ちぐさ | 2009/01/11 14:58:42
茂木健一郎さま
お帰りなさいませ!ドイツでの寒波、体調は如何ですか?本日の日記がまだ…お疲れではないですか? 昨日、茂木さんの本を本屋さんで購入拝読致しました。虜になってしまっております-。ドイツの旅の書籍出版も非常に楽しみにしております
投稿: yu-ki | 2009/01/11 13:06:48
全くブログの趣旨に合っていない内容の投稿になるのですが…面白いことがあったので、場違いを承知で出させて頂きます。
昨晩の世界一~拝見させて頂きました。
番組のアハ体験によって脳の使われていない部分が活性化したのか…
入眠時、夢に入るかどうかという時に、目を閉じているにも関わらず、部屋の様子がくっきり見え、その後、隣の部屋の一区画が、まるで望遠鏡で覗いているかのように、暗闇に丸く浮かび上がりました。
単なる残像のようなものと思いますが、見入ってしまいました。
他に山積みになったトイブロック(ひとつひとつが鮮明に見える、これは見たことのない風景)が迫るように見えてきたり、とても鮮明な映像でした。
もともと睡眠障害がありますが、金縛りの時とは違い、手足も自由に動かせ、すぐに目を開けることもできました。
今までに体験したことがなかったので面白くて投稿させて頂きました。
興味本位で書いたものなので、読後(読んで頂けるかどうかも判りませんが)は消去していただいて構いません。長々とごめんなさい。
投稿: 三十路前 | 2009/01/11 11:15:03
茂木さん、こんにちは。
毎日寒い中、お疲れ様です。
私も高校生の時に、ある物と出会って以来、ドイツが大好きです!
(もっとも、音楽とか哲学とか高尚なものではないのですが。。。)
大学では第2外国語としてドイツ語を選択し、東京に来てからは、ドイツ語学校にも2年間通っていました、が。。。語学の上達の方はさっぱりで、いまや殆ど忘れています。(^_^;)
ですが、ドイツ語圏好きは未だ衰えておらず、スイス、オーストリアも大好きで、スイスかドイツに住みたいとは、私も考えたことがあります。今でも住めたらいいな、と思ってますが。。。
東京一人暮らし貧乏OLゆえ、ドイツに行ったことは2回しかありませんが(他の国への興味もありますし)、それでも10日間ほど一人で、フランクフルト、ビュルツブルグ、ニュルンベルグ、ハイデルベルグ、コブレンツ、トリアーなどの街を周ったり、3年ほど前にはミュンヘンに1週間滞在して美術館やお城を巡ったりし、幸せな日々を過ごしました。
旧東ドイツ側や、北部にはまだ行ったことがありません。自分が旅行するのも大好きですが、人が行った旅の話もまた、自分にとって未知な世界や、自分が訪れたことがあるところでも、違う体験をしているのを聞くことができるので、大好きです。(同じ場所での共通の体験があると、それはそれで懐かしくて嬉しいですし)
茂木さんが今回の旅行でどんなを経験し、何を感じたのか、教えて下さると嬉しいです。
それにしても日本を離れると、殊更に自由だ!と感じるのは何故なのでしょう?
いろんな組織や、しがらみや、私に対する先入観などから一気に解放され、一人の名も無い私として、自由になれたような気がします。(なので、一人旅が好きです)
もっとも帰る場所があるから、そう思えるのかもしれないですが。
それでは、風邪などひきませんよう、無理せず暖かくしてお過ごしくださいね。
お話しを伺える機会があるといいのですが。
投稿: 楠 | 2009/01/11 11:11:32
半世紀以上生きてきて私は初めて理系の方の甘美な文章に出会った。茂木先生が理系文系の鎖をとうに解かれたというより、最初から茂木さんの脳にはそういう領海がなかった、ということがこんなにも等しく茂木先生と出会った人々に安心を与えている。波間でも沖合いでも浜辺でも岩場でも皆が遊べる安らぎ。茂木さんみたいなランナーが出てきた!嬉しいな、楽しいな。明日を見ていたい。
投稿: nami | 2009/01/11 10:46:06
茂木健一郎さま
昨晩
甥っ子 姪っ子 4人がウチにで
独身の私 初めて おとしだま いつもスキー、年末年始
それに母達が、ですので、あえて私は、しかし 昨晩 おとしだま、を
甥っ子の一人が
この人 床屋に行った!!髪の毛が短くなってる!
1000円札をみながら。
夏目漱石さまの1000円札でした それは。
野口英雄さまと比べると確かに散髪に行ったと見えなくもないですが
そもそも人が違うので髪の毛の長さも違う
その甥っ子は え??知らなかった!大切に仕舞って置く と言い
天下のまわりもの
という お金の表現もありますし事実 巡りめぐって私の元から甥っ子に その1000円札は、でも どうやら甥っ子のところで留まることになります、
あの目の輝きをみると 使わないと思うんですが さて、いかに。
投稿: TOKYO / HIDEKI | 2009/01/11 10:00:09
茂木健一郎さま
今回のキロロさまでのスキーは結果 2回 1月5、6日のみでしたが素晴らしく
キロロスキーアカデミーの細野さんから事前に電話で
高木英樹さんについて悪く言っているインストラクターがウチにいると
聴かされ
小樽天狗山スキー場様をメインにスキーでしたが シーズン券をせっかくキロロスキー場さまで昨年の6月に支払いも完了で後はキロロスキー場さまに参り引換券と交換
そのために実は1月5日に参った次第 とても良かったです
さて今
昨年の3月に発注したロシニョールのモーグルのスキー板 一昨日に聞かされ生産中止と そして緊急貸与でしたスキー板にするんですが
なんでもロシニョール曰く サンプルのスキー板で日本には数台しかない希少なスキー板 との昨シーズンの旧モデルの その板
私、こころ、くすぐられ それでしたらね!
この頃 インターネットの普及 良いのか悪いのか
ネットで そのスキー板を調べると
バナナの叩き売りみたく 5万円台で販売されています
私はロシニョールのモーグルスキー板代金の11万円支払済み
ふと なんだかなあ
クロネコヤマトさん どういうこと??私が小樽より出した荷物が
行方不明
との 伝票と伝票が万が一取れても平気なようにタグを付けてなのに
そのタグも取れて 私の荷物がクロネコヤマトで行方不明
茂木健一郎さまスキー板といい荷物のことといい
事実だけに
茂木健一郎さまの書籍を拝読させて頂いていることに感謝
決断は冷静な感情でですね。
投稿: TOKYO / HIDEKI | 2009/01/11 8:40:02
ドイツに来て丸11年が過ぎようとしていますが、こんな極寒の冬は初めてです。そんな中、茂木先生は例のごとく精力的に行動されたようですが、今はもう帰路につかれたのでしょうか。
10年住んでも未だに言葉では苦労していますが、私も「ドイツ的なもの」をもっときちんと理解したい、ということと、「ふるさとは遠きにありて思うもの」の心情に慣れてしまったという理由で、昨年永住ビザを取り、安定した身分を捨て、こちらでサバイバルしていこうと決心しました。茂木先生が再び「ドイツ的なもの」の探求に衝動を感じていらっしゃる、ということにとても勇気付けられました。この次はこちらで是非講演会をお願いします!
投稿: (マ)ゴグ | 2009/01/11 7:12:23
茂木先生
ドイツへのご訪問いいですね。
私が初めて訪れた外国がドイツ(旧西ドイツ)で、
今からもう20年前になります。
フランクフルトからロマンチック街道沿いに
ミュンヘンまで旅をしました。
当時は、文学的・哲学的な知識がなかったので
今思えばもったいなかったですが、
今度訪れるときはまた違った見方ができるかも
しれません。
私のドイツに対する印象は様々ですが、特に
「頑固な物作りをする国」というイメージが
あります。特に自動車。
背景にどのような思想あるのか興味があります。
日本ご帰国までお気をつけて。
投稿: 細田 | 2009/01/11 7:01:28
音楽はいい音なのか、いいメロディなのかの、どちらかだと聞いたことがあります。
クラシックと聞くと、そのようなことを思考されます。
いい音を作るためには楽器や機材、咽喉などが大きく関係するのかもしれません。それを扱う技術も大切になってくるのでしょうか。
メロディは無意識から攫むものなのかもしれません。
民族音楽などは、
リズムしかないようです。これは音を楽しむ音楽だと考えます。
音階がある音楽は、音を楽しむ階上に、メロディが響きわたり、さらに歌詞(ソウル)がある最高級の音楽です。どちらも美しい。
投稿: NHK | 2009/01/11 3:48:41
はじめまして
茂木さんの著書は二冊程読ませて貰いました。
読むたびに幾つかの新しい発見をすることが多いです。
ただ日本の集団性の強さ―、すなわち個人主義の確立を反対するような言はちょっと気になりました。新鮮さもあり、保守的な嫌気は感じませんでしたが。
個性を確立し、そういったものを発揮する空間を作るためにも個人主義の確立は必要だと考えてます。
私も、仏やアメリカに比べれば現代において少しドイツは力が弱い印象を受けます。
しかしゲーテ、ヘッセを始め、青年期に深くドイツ文化に傾倒したし、第二の心の故郷のように感じてます。
ドイツも日本も、強くグローバリズムの中で固有の存在を発信していきたいですね。
投稿: らすこーり | 2009/01/11 2:30:37
茂木先生
おつかれさまです。
東京の、ここ2〜3日もぐっと冷えこみが厳しく、手がポッケから出せずに、少々のふべんを感じております。
実は…
あることを白状してしまいますね。
どうやら、
完ぺきなるクオリア日記中毒の模様!
『バッハやルター、ワグナー』のかわらぬ文字羅列は見あきてしまい、冒頭のバッハがもすこしで、きらいになるところでした(笑)
年も明けたばかりですが、かわらぬご多忙でおられますね。
お体ご慈愛くださる事を、忘れないでいてくださいますように。
投稿: 美容師 | 2009/01/11 0:59:19
茂木さんはじめまして。出来町といいます。
茂木さんのことはメディア等でよく拝見しています。
ドイツ・・・学ぶことが多そうです。ドイツ文学の衰退は自分としては
感じません。ドストエフスキー等未だにたくさん読まれる本ですし、自
分もけっこう好きです。哲学や思考の面において、洗練されたものを感
じます。存分に楽しんできてください。
追記、この間うちの大学で公演をしてくれたことに感謝しています。
その影響もあり、ブログを始めました。これから自己発信をもっとして
いきたいと思っています。
では失礼しました。
投稿: dekimachi | 2009/01/10 23:55:45
こんばんは茂木さん!!
うれしーなぁ!!
ドイツは息も氷りそうですね。
そうかぁ、茂木さんも好きだったものからじょじょに自分の心が離れていく″微かな甘い痛み″を 学問に対しても経験済みでしたか。
でも、やはり好きなものは好き! なんですよね。一回離れるとまた違う魅力だって見えて更に好きになっていますよ!
茂木さんの「冬の旅」の序は私の好奇心をかき立てますね。
早く読みたいな。
本日は「プロフェッショナル 仕事の流儀」を10テーマYou Tubeで見ました。とにかく たーくさんの格言を頂きました。大切な所は全部メモしました。だから、もう眠くなっています。
「美しいものは魂の為の食べ物」って茂木さんが奥山清行さんのフェラーリの回でおっしゃっていましたね。
今日見た中で一番はっとして素晴らしい言葉でした。
「新しいものは『衝突』から生まれる」という奥山さんの言葉もそのとーり!――だって、生命がそうなのですから!赤ちゃん誕生の様子、ふるえました。いつか経験してみたい…。
「美しくないものは罪」
この言葉も大好き。日本人が現代で見て見ぬふりをしている部分だと感じます。もちろん、美しさは一つではありません。しかしそこには、全てに共通して言える何かが存在しています。私はまだ言えませんが。
出演されたみなさんは生き生きしてらっしゃった!!
きらっきら目が光ってた。またも私の炎がユラメキました。
素敵な人々だなぁ。
私もああなりたい。なりますよ!!
茂木さんがやさしぃーく微笑みかけるからすごくゲストがノッテいるのがわかります。いいなぁ!!
因みに話は脱線しますが、私のパソコンのデスクトップ画面は 茂木さんが住吉さんの後ろでピースしている写真です。
まるで憧れの女の人の気付かぬ内にツーショット写真をget!!した時の喜び様じゃあないですか!?でもそうなんですよね?
あの茂木さん、あまり公では見ませんから貴重です。
では、健康第一で!!おやすみなさい( ^^) _U~~❤
投稿: 光嶋 夏輝 | 2009/01/10 23:18:39
聞くだけで寒そうな寒波がドイツを襲っているんですね。
ドイツに茂木さんが求めていた答え、見つかりましたか?見つかっている事をお祈りします。
生命のもと。時に爆発的なエネルギーとなりうるもの。それは、時代が経とうとも変わらない…愛かな?と思いましたが、いかがでしょう。
ドイツのご旅行、お風邪ひかれませんように。
茂木さん…それにしても、いつ日本にお戻りなのでしょう?
投稿: 奏。 | 2009/01/10 23:09:23
こんばんは。
ワグナーやニーチェといった、独逸が生んだ文化の偉人たちをこよなく愛する茂木さん…。緑深い森の豊穣にも似た、彼等の世界は、茂木さんの中に、頑丈な精神の骨格を作り上げていったのでしょう。
実は自分も、ちょうど20代半ばくらいまで、ドイツ的なものに興味をもった時期があった。…もっとも、私の場合は、同時に「中国的」なものに惹かれてもいたのですが…。
そのころ、自宅の最寄駅前にあったレコード屋さんで、クレンペラー指揮による『ワグナー名曲集』や、バリトン歌手ジェラール・スゼエによる『シューベルト歌曲集』のカセットを買って、毎日のように聴いていた。
クレンペラーの指揮による、ワグナーの楽劇序曲の演奏は、壮大にして奥行き深く、瑞々しさに満ちた世界に、私を強力に引き摺りこんだ…。
まるで「チューリンゲンの森」の奥深くに自分が立っていて、小鳥や生き物達のさんざめきを聴いているかのような、そんな感覚に包まれたのだった。
未だに赴いたことがないけれど、独逸からオーストリア、東欧にかけての世界は、街並みからして、昔のものが大切に残され、何時思い浮かべても、心の底から美しさを感じる。
ジェラ-ル・スゼエによるシューベルトの作品を聴きながら、これを独逸語の原語で完璧に歌えたらなぁ、と思いつつ、くちすさんでいたことを思い出す。
その後、バンドブームという一種の「サブカルチャー」に半ば引き込まれ、独逸の歴史、文化や藝術など、さまざまなことは記憶の彼方に急激に、びゅー!というような調子で去っていってしまった。
しかし、独逸文化に夢中になったあの日々の“痕跡”は、自分の頭の中に今も、残っている。そして、時々、それが疼くのか、独逸の歴史に名を残した文化や藝術を見たくなることがある。
ゲーテの「ファウスト」は是非生きているうちに、読破したいと思っている名作のひとつで、読もうと思って、本屋を訪れることがあるが、最近はなかなか置いていない。かといって図書館に行く時間もなかなかとれない…。
それはさておいて、独逸の歴史や文化は本当に深い哲理を秘めているようだ。嗚呼もっと勉強したいなァ。
投稿: 銀鏡反応 | 2009/01/10 22:28:16
ドイツ最大の山脈地帯、チューリンゲンの森!聴いてるだけでクラクラしてきます。(リヒャルト・ヴァグナーも!)冷え込んだ空気の中ではありますが、ドイツの大文化人たちの事蹟にふれて、ますます情熱的な茂木先生と予想します!
投稿: ふぉれすと | 2009/01/10 21:26:37
茂木さんはじめまして。最近遅ればせながら読書の楽しさを感じてきました。そこですいません、質問なんですが、川村明宏さんのジョイント式速読術と、ポール・R・シーリィのフォトリーディングではどちらがより、有効なのでしょうか?有効というのは、本を早く読める事もそうなのですが、本の内容を理解するとか、普段の生活でも記憶力が良くなるとか、視野が広くなるとかそういうことなのですが・・・。どちらも右脳を活用すると言った点では同じようなのですが、もしご存知でしたらお教え願えませんでしょうか?お忙しいとは思いますがよろしくお願い致します。
投稿: 築31年 | 2009/01/10 20:17:21
茂木先生こんにちは♪upされていていと嬉しいのでございます。(*⌒∀⌒*)ルンルン
ドイツは-数十度なのですね!想像しただけで凍ってしまいそうです。。
どうかお身体にお気をつけて下さいませね。後程ゆっくりコメントさせていただきたいと思います。
それでは引き続き先生にとって素晴らしいご旅行となりますように。
(*^∀^*)ノシ☆☆☆
投稿: wahine | 2009/01/10 20:04:28
親愛なる茂木様
えー!マイナス15度って、凍っちゃいませんか?!ツンツン。わー茂木さん、カチンコチンです!!大変~お湯で溶かさなきゃっ(>_<)っていきなり妄想してしまいました。スミマセン。 申し訳ないといえば、小生の1月6日のコメントも文章が飛んでました。確かモナリザに言及した記憶があるのですが、きっとドイツにいく間に消えちゃったんですね(+_+)モナリザはダビンチの半身、内なる女性だと思います。半身だからダビンチは死ぬまでモナリザを手放さなかったのだと勝手に想像しております。
茂木さんのドイツ紀行もの凄く楽しみです!
2~3日ブログが更新されなかったので、過去のブログをさかのぼって拝見していました。椎名誠さん林望さんニコルさんと尊敬する方々が続々と登場するではありませんか!さすがです。皆さんつながってるのですね。
ニーチェは確かバッハがキリスト教の神髄であるとおっしゃってましたっけ?私も実は同感です。バッハの音楽が教会だと思っています。
それでは茂木さんの冬の旅が素晴らしい心の旅になることを祈ってます!ボン・ヴォヤージュ!
投稿: 眠り猫2 | 2009/01/10 19:00:54
私はドイツ系化学会社にいたこともあって「ドイツ的」なものには、明/暗ともに興味がありました。音楽はバッハからRシュトラウスまで、ドイツ贔屓です。
機能主義という点では、現代の演奏の頂点のベルリンフィルがインターネットで演奏会のライブ配信を始めました。
楽団のホームページには英語版もある。今の指揮者の挨拶や解説は英語原文です。「ドイツ的な楽団」では、もはやない。ドイツローカルでは食っていけない時代となった。
対照的に面白いのが、これも現代音楽の機能主義演奏の頂点の、アンサンブル・アンテルコンタンポランのホームページです。フランス語版のみです。
英語・ドイツ語・フランス語・・・・・・・・・・・日本語ですね。運命やいかに。
投稿: fructose | 2009/01/10 17:59:22