トキ
佐渡で繁殖したトキが放鳥され、
そのうちの一羽が海をわたって
日本海側で見つかったという
近頃ではもっとも
胸がざわめくニュースだった。
Natürlichem genügt das Weltall kaum,
Was künstlich ist, verlangt geschlossnen Raum.
自然にとっては全宇宙でさえも十分広くはないのですが
人工的なものは、閉鎖された空間を必要とするのです。
ゲーテ『ファウスト』 第二部
服部幸應さんにお誘いを受けて
新潟へ。
トキメッセで、服部さん、それに
新潟市長の篠田昭さんと
食育をめぐって鼎談。
私たちのセッションの前に、
小学生たちが食育について
学習した結果を発表。
緊張するだろうな、楽しいだろうな、
思い出に残るだろうな。
私にも覚えがある。
心が震える分だけ、大きくなるよ。
服部さんにtable for twoという
運動を教えていただいた。
食事代の一部が途上国の人たちの
食糧支援に回されるのだという。
篠田昭さんは以前はジャーナリスト。
時折繰り出すユーモアを交えた
批評に、さすがの感がある。
鼎談はとてつもなく楽しく、
あっという間に終わった。
トキの飛行を思い浮かべてみると、
心楽しい。
解き放たれた空間の中で
先へ先へと進みやがて止まる
木の上で、自然はどんな夢を
微睡むのだろう。
紅旗征戎わが事にあらず
(藤原定家)
空にピンクが溶けていくそのありさま
だけを想っていれば。
12月 1, 2008 at 07:22 午前 | Permalink
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» 茂木健一郎の脳科学講義 トラックバック 須磨寺ものがたり
「茂木健一郎の脳科学講義」は、
脳科学者・茂木健一郎さんに、
聞き手として歌田明弘さんが、
鋭く切り込む形で質問し、
講義が進行していく。 [続きを読む]
受信: 2008/12/01 9:17:13
コメント
茂木健一郎さま
本州にトキ
佐渡に定住の考えを、すぐに想定以上の
昔、自然のトキも佐渡から普通に本州へ飛来していたのでしようか?
投稿: TOKYO / HIDEKI | 2008/12/01 7:36:04
車の運転をしていると、
看板や通行人のしぐさや動き、表情などをキャッチしてしまいます。
それらはメール(シンクロニシティ)でしょうか。
宇宙のストーリー。しかしそれを意識化している人は、きっとドラゴンボールを知っています。
投稿: NHK | 2008/12/01 8:05:50
<自然にとっては全宇宙でさえも十分広くはないのですが
人工的なものは、閉鎖された空間を必要とするのです。>
自然は知足です、自然ですもの!
墓穴はいえば人工的・・・
メフィストの現れたるや冬夕焼
投稿: 本川 直子 | 2008/12/01 9:46:20
最近茂木さんの本を読まさせて頂いています。私は出産して10か月たちますが、脳の病気100人に1人の病気が完治していません。脳に関係するので、そのため脳に興味を持って、最近の茂木さんのテレビでのご活躍に応援させて頂いています。出産を経験しても、その人の脳は変わらないのでしょうか?原因不明の病気なので詳しく知りたくなります。ブログブームで、お目にかかれないような方にもコメントが出来ることを大変嬉しく思います。テレビでのお仕事が増えて大変かと思いますが、頑張って下さい。
投稿: オードリーヘプバーン大好き主婦 | 2008/12/01 13:08:50
茂木さん、こんにちは。
大阪は今日も快晴! でも少し寒く感じます。
トキは天然記念物といわれる貴重な鳥ですね!
ドイツ語かな?!と思っていると、やはり
ゲーテでしたか・・・。
小学生による「食育」の発表の模様は、何かで
拝見することは出来ないのでしょうか?
興味・関心がありますね!
大分県の某小学校では、「菊見の会」というのを
毎年、秋に行っていて、それは地域のお年を召した方々
とその小学校へ通う生徒さんが一緒になって、菊の花を
育てる!という名目なのですが、その「菊見の会」が行
われる日は、ご老人たちとの「交流会」があり、各教室で
「お手玉」、「竹とんぼ」、「わら草履」、「お料理」
などなど・・・。子供たちがご老人たちから「もの作り」を
教われるのです。
大分県教育委員会もかんでいたかな?!(笑)
良いことも行われています。
服部先生の「食育」には、大賛成です!
人が生きていく中で、最も大事な「文化」だと思います。
「空にピンクが溶けていくありさま・・・。」
う~ん、何だかすご~くお幸せな感じがして、
茂木さん、よいですね。(笑)
心も体も元気が一番!!
では、今日もお健やかにお過ごしください。
投稿: 茂木さんの崇拝者より | 2008/12/01 13:28:35
先生こんにちは♪
海を渡って新しい地にたどり着いていたトキ。本当に胸がざわめく素敵なニュースなのです。(*´ω`*)
自然にとっては全宇宙でさえも十分広くはないのですが、人工的なものは、閉鎖された空間を必要とするのです…先生のコラム『文明の星時間』より“瞬間よとまれ、お前は美しい”というファウスト哲学の言葉に衝撃を受けたのですがこのお言葉も考えさせられます。
心が震える分だけ大きくなるよ…こちらも大変深く胸に響き。
【table for two】という運動調べてみたいと思いました。
広い空にトキが羽ばたき内側のぴんくが溶けていくさまが私にも見えるようなそんな感じがし、私も心楽しくなりました♪
それでは今週も先生にとって良い1週間となりますように。
(*´∀`)/☆☆☆
投稿: wahine | 2008/12/01 13:55:42
木登りの少年は日暮れに微睡むんだろう
空にピンクが融けてくのを
「あ、また どこかに行っちゃう」って
ちょっぴり センチメタルになるかしら
世界の揺れ具合に 気付く頃は
羽ばたきの思いを 懐かしむの?
友のその後も ふっと案じるかしら、
投稿: no name | 2008/12/01 14:45:37
こんにちわ
人工飼育された、トキが海を渡るニュースを聞いたとき、不思議な気分になりました。まるで、古代の生き物のDNAで生まれた生き物が古代の記憶を持っている感じです。
鳥たちの飛び方を見ると、年中フィギィアスケートをしている感じです、飛んでいる虫を取ったり、電柱の線にとまったり、風に乗って舞い上がったり。
鳥の脳は小さいので、解析が速いかも知れませんね。(^^)
投稿: 鳥のクオリアby片上泰助(^^) | 2008/12/01 15:43:42
こんばんは。
きょうから師走ですね…!年の瀬に入り、周りの空気が段々と忙しなくなっていくのを感じます。
朱鷺(トキ)といえば、あのほんのりとしたあわい紅色…朱鷺色を思い出す。
けれどもその、柔らかくて、やさしい淡い紅が、朱鷺が一端日本から姿を消す原因になったと聞いている。
一度佐渡の地から姿を消した朱鷺が、再び同じ佐渡の地で蘇り、日本の空に飛び立っていく…。
朱鷺の復活の兆しに思うこと。
それは、人間がもう少し、自然と共生するようになり、自然の一員としての感覚を蘇らせるようになればいいなぁ…ということ。
朱鷺が飛び立つ時、空が文字通りの朱鷺色に染まっただろう、遥か昔を思うと、人間が自然と完全に共生するようになった時に、その時が再び訪れるかもしれない。
投稿: 銀鏡反応 | 2008/12/01 21:12:24
車の運転をしていると、
看板や通行人のしぐさや動き、表情などをキャッチしてしまいます。
それらを自分の中でメール(シンクロニシティ)としています。
宇宙のストーリー。
それを言語化している人は、テレパシーを・・ついにテレパシーです。
投稿: NHK | 2008/12/01 22:23:14
自然にとっては全宇宙でさえも広く…というファウストの一節。
人の想いに繋がるものがありますね。
人から出るプラスの想い(愛とか…)は、時に広がりをみせるもの。
自然が見せる夢は、温かく甘いものであって欲しいですネ。
投稿: 奏。 | 2008/12/01 23:17:58
茂木先生 こんにちは♪
青い佐渡の空にトキ色が映えて、ほんとに綺麗でしょうね。早く日常的な風景になりますように…。たしか新聞で読んだのですが、日本で飼育されていた最後の時が死んで、解剖してみたら内蔵もどこも悪くなく、まだまだ生きられる状態だったそうです。
たしか羽ばたいて何かにぶつかって死んだのだと思いますけれど…。その話しを聞いて、(まだ生きられるのに、どうして羽ばたいたのかな?きっと最後に、思いっきり羽ばたきたかったんじゃないのかな?)と思い、最後にトキが思った気持ちがあるとしたら、それはとても切ないですね。私の感傷的な思いですけれど…。トキのお話しを聞くと最後のトキのことが思いだされます♪
投稿: 平井礼子 | 2008/12/01 23:38:07
藤原定家さんより、今の時節の歌が届けられましたー。
風の上に星のひかりはさえながら わざともふらぬ霰をぞ聞く 藤原定家
(私訳として)
ああ、この地上では、もう霰の音を聞く季節になった。
しかし、中天には風が吹き、さらに、その上には夜空が広がっているのだ。
夜空は晴れ。星の光がまばゆいばかりだ。
さあ、トキよ。星の光を受けながら、今ぞ飛び行け。
おっと、茂木さんの日記の余勢を受け、ラスト、オーバーランをしてしまいました。しかしながら、オーバーランをしてしまうくらい定家の歌も瑞々しく鮮烈。
天と地の空間を一気に把握。800年の時を超え、私たちの心をふるわせます。
時空を超える定家よ、あなたは何者か?定家よ、あなたはすばらしい・・。
投稿: 砂山鉄夫 | 2008/12/01 23:52:01
こんばんは。
イベントに参加できなかったのでとても残念です。
茂木先生のお話、ぜひお聴きしたかったです・・・(泣)
寒いのに、新潟へお越し頂いてありがとうございました。
どうか・・・いつかまた、いらしてください。
今日の夕暮れ時に見た
細い三日月とそれに寄り添うような星二つ。
その西の空にしばし心を奪われ、気付いたら
家路に着く子どものような気持ちになっていました。
投稿: s.kazumi | 2008/12/02 0:13:11
今日私の頭(中身ではありません。あくまで見た目です)が茂木化しました
寝癖が大変でした
先生はまだまだうたっていると思います
私は発声練習を怠り、喉にキノコが生えてます…
関係ないこと書いてすみません
投稿: めい | 2008/12/02 1:48:35
トキは先生そのものであり、トキが俯瞰してみているものは先生の心象風景なのではありませんか?
「文学は心の糧、生きる喜び」 ですね
投稿: ボレロ | 2008/12/03 0:20:52