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2008/12/23

私たちにとっての喜雨

新幹線の中でメールを拾った。

品川駅で降りて、関根崇泰に電話をした。

「おお、関根か。今どこだ?」

「すみません。家の最寄り駅です。」

「そうか。関根<博士>に代わってくれるか。
関根<博士>に代わってくれないか。」

「どういうことですか?」

「neuroreport、通ったよ。おめでとう。」

「あ、ありがとうございます!」

「よかったなあ。今度は****だ!」

Sekine, T. and Mogi, K. Distinct neural processes of bodily awareness in crossed fingers illusion. Neuroreport, in press.

関根クン、これからもがんばろう!

ソニーコンピュータサイエンス研究所にて、
脳科学研究グループの会合。

チェゴヤにて、昼食。

柳川透が、意識と麻酔作用に関するレビュー論文
を紹介。

高野委未が、trustに関する論文を紹介。

田谷文彦と、コンビニに行きながら議論する。

NHK。『プロフェッショナル 仕事の流儀』
の打ち合わせ。

須藤祐理ディレクター担当、
まぐろの仲買人の藤田浩毅さんの回。


須藤祐理ディレクター


河瀬大作デスクと須藤祐理ディレクター(接近バージョン)

続いて、
赤上亮ディレクターによる
「地域医療」の回。


赤上亮ディレクター。

一ヶ月以上にわたるほとんど毎日の取材の結果、
蓄積された百数十本のビデオ。
それを編集し、約30分のVTRにまとめ上げる。

ゲストの方の仕事ぶりの、ほんのひとときから、
悠久で奥深い人生をかいま見る。

いつにも増して、姿勢を正す気持ちで
ビデオを見た。

白洲信哉の家で行われた忘年会。

しばらく経って、ふと見るとない。

「信哉、カエルがいないよ。」

デトロイト・メタル・シティを監督した
李闘士男さんが、「カエルを食べるのか?」
という。

「ええ、食べますよ」と信哉が立ち上がる。

「下に行けば、茂木さんが来るからと、
用意はできているはずだから。」

信哉が、箱を持って再登場。

掛け軸を設える。

「なにしろ、一年に一回だからね。」

「キウだ!」と私。

「キウというのは、何ですか?」と李さん。

「箱の板を見てください。喜びの雨と書いて、
キウと読む。カエルというのは雨が好きでしょう。
雨が降って、喜んで外に出てきているんです。
熊谷守一が90を越えた頃の作品ですよ。」と信哉。

「眼がいいなあ。点、点、点とああやって
さりげなく打ってしまうのがいい。」と私。

信哉が、私が喜雨が好きだということを覚えて
いてくれて、うれしかった。


白洲信哉と渡辺倫明(小学館和樂)


再び白洲信哉と渡辺倫明(小学館和樂)

忙しさの中でついつい乾いてしまう
心を、人の厚情がうるおしてくれる。

人の温かい思いこそが、私たちにとっての
喜雨。

大場葉子さんからメールをいただいた。

From: "Yoko Oba"
To: "Ken Mogi"
Subject: ちびっこギャングより
Date: Mon, 22 Dec 2008
茂木健一郎さま

晴れて命名を受けた「ちびっこギャング3号」でございます。
うれしさのあまり仕事が手につきません。
ギャングとして戦忍びを凌ぐ働きをしたいと思います。
星時間。心より心よりお待ち申し上げております。

大場葉子より

12月 23, 2008 at 09:24 午前 |

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受信: 2008/12/24 7:35:08

コメント

聖徳太子にはカクテルパーティ効果、耳に目のような機能があったのでしょうか。しかしクラシックなら、相互作用に並列的に同時に聴けそうです。
それはつまり、モダリティが、世界中を走っているのでしょうか。
箸がテレポートして(走って)います。

投稿: NHK | 2008/12/24 7:07:02

こんにちわ

喜雨の掛け軸のカエルがかわいい、また、「喜雨」と言う言葉で、カエルの心の喜びが湧き出ているみたいです。(^^)


信也さんと、渡辺さん、茂木さんで、「喜雨」の掛け軸の前で、「喜鍋」ですか?(^^)

投稿: 喜雨のクオリアby片上泰助(^^) | 2008/12/24 3:07:24

なぜ人は人をねたんだり羨んだりして
生きているという純粋さを汚すのだろう
感受性が私を不安定にさせた
ここにいるのは私でなくてもいいならば
もっと生きるに値する、もっと素敵な、
もっと環境を生かせる人が生きればいい
他者のために私を捧げると誓うことで、生きる力を得た
生きていることの喜びを感じた
生きているのはどういうことだかわかった
幸せと心から思い「幸せ」って連呼してた
そうしたら、「あなた一人幸せでいいの?」って。
幸せおつむは夢見る夢子ちゃんみたいって。
どこからどう見ても苦労したこと無いお嬢さんにしか見えないって
こんなに痛いのの誰もわかんないんだなって思ったから
私はわかろうと思った
弱みを見せたら攻撃されるのは満たされない思いがあるから?
生まれたところで選択肢は狭まるよな
ネットがれば本当にどこででもアカデミックなものに参加できるのだろうか
そういう人を思うとやはり私は自らを放棄したくなる
自分だけの楽しみに浸っていて良いのだろうか
人のために生きると誓わなくても
おまえは幸せだったはずだよって
聖ニコラウスが冷たくなった四肢を癒す
「世界中で独りぼっちだと感じるの」
聖ニコラウスは夜の繁華街に行くだろう
サンタさんからのプレゼントなんかいらない
私は持ちすぎているもの

投稿: A STRAY SHEEP | 2008/12/24 2:36:30

始めに、関根博士さまおめでとう御座います! 恐縮ではありますが読者の1人としてお祝いのコメントさせて頂きました。(^∀^)/
喜びの雨と書いて“喜雨”…なんて素敵な言葉なのでしょう。画像越しの背景に蛙が三匹、嬉しそうに跳び跳ねて見えます。
白洲さんの粋なはからいもステキですね♪

忙しさの中でついつい乾いてしまう心を、人の厚情がうるおしてくれる。人の温かい思いこそが、私たちにとっての喜雨…心に深く響き、また共感させていただきました。(*´ω`*)
それでは茂木先生、お休みなさいませ。良い夢を(●^∀^)ノ☆☆☆


投稿: wahine | 2008/12/24 0:27:35

喜雨の絵、蛙がわーいわーいって雨を喜んでいるのが生き生きと描かれてますね~そして、写真に目をこらしたら尊敬する白洲次郎さんに似た方がいらしてどきっとしました。
白州信哉さん…お孫さまでしたか~m(_ _)m
白洲次郎正子ご夫妻それに小林秀雄さんも、脈々と信哉さんの中に生きていらっしゃるのですね。さすが茂木さんのご友人です。
私も能や仏像や近江が好きなので、 白洲正子さん尊敬しております。

和樂という雑誌もクオリティが高いなぁと常々感じています。 茂木さんでてらっしゃいましたよね?
あ、クオリアとクオリティって同じ語源なのでせうか?調べてみます。

おじさん温泉の画像楽しかったです(^o^;)

投稿: 眠り猫2 | 2008/12/23 23:09:46

関根さん、凄いですね!博士になるんですね。茂木先生もさぞ嬉しいでしょうね。
そして蛙の掛け軸!
帰るに蛙をかけているみたい。心の持ちようが、あるべき所へ戻る。それを見て蛙達も喜ぶ。

蛙たち、もう…池は変えなくて、良いですよね?

投稿: 奏。 | 2008/12/23 22:06:28

茂木さん、こんにちは。

関根さんが博士に!
おめでとうございます!!

あのぉ~、間違っていたら恥ずかしいのですが、
「指の錯覚」の何か?!ですか?(笑)
指って、両手を組んだ時、誰かから例えば「中指はどれ?」
と聞かれた場合、間違ってしまうことってありますね?
そんなことの何かについての論文だったのでしょうか?

全く違っていたら本当に恥ずかしいですが。(笑)
でも、自分の指なのにどうして間違ってしまうのかな?
と疑問だったので・・・。

「まぐろの仲介人」とは、たいへんな仕事でしょう。
「地域医療」も問題山積。
「いつにも増して、姿勢を正す気持ち」とは・・・。
では、いつにも増して?!放送を楽しみにしています。(*^。^*)

掛け軸のカエルでしたかぁ~!
一瞬、食用カエルかと思ってしまいました。(笑)
でも、あのカエルは鶏肉の様なお味で?!美味ですね。
白洲家では家庭料理でカエルさんが登場するのかと思って
しまいました。(笑)

点と線だけでもカエルとわかる素晴らしさかな~???

「人の温かい思いこそが、私たちにとっての喜雨。」
本当にそうですね。
心の温もりを感じられると元気になれますものね。

大場さんのちびっ子ギャングとは、なんともチャーミング!

おじさん温泉のお写真を拝見いたしましたが、茂木さんは?!
カメラマンに徹っしていらっしゃったのですね。(笑)

美味しそうなお料理に、楽しそうなお仲間たちのお写真、
たくさん、ありがとうございました!

では・・・。

投稿: 茂木さんの崇拝者より | 2008/12/23 17:33:30

こんにちは。天皇誕生日のきょうは、穏やかな良い天気になりました。

昨夜は、冬ということもあり、冷たい雨がざーっと降った。でも、春を待つ地面や雑草には、きっと「喜雨」だったにちがいない。

きう…「喜雨」ということで、夏の日、恐ろしく呪わしいほどの熱波地獄の後にやって来る、埃のにおいの混じった、ざざーっと降りしきる、激しい夕立に感じる雨の恵みを思い起こした。

カエルやナメクジ、カタツムリたちにとっては、まさに夕立は、腹のそこからずっと待ち望んでいた、命を育む、まさに“喜びの雨”なのだ…。

彼等だけでなく、雨は地球の、ホトンド全ての、陸にしか住まない住人達の生命に活力と喜びを与えてくれる。

雨が滅多に降らない、乾燥帯の国に住まう人々は、水のあり難さ、貴重なる恩恵を心の底深く感じているに違いない。

逆に雨が良く降り、豊かな緑に囲まれた地域に生きている私達は、水のありがたみを、ついうっかりと忘れてしまいがちなのかも知れぬ。水というものが、無尽蔵だと錯覚しがちなのかもしれぬ。

地球上に存在する水で、真水(淡水)はほんのわずかで、あとはホトンド海水であると聞いた。

ともかく、天から降ってくる淡水…雨は、生き物たちの命を育み、瑞々しい喜びを、その心から沸き出ださせてくれる。

冬は、太陽の光と共に、時に降る冷たい雨が、春を待つ生命を養ってくれる時です。

朗らかな春が、早くこないかなぁ。

それでは、きょう1日が、良き日でありますよう…!

投稿: 銀鏡反応 | 2008/12/23 15:57:11

健一郎さん、お元気そうで、嬉しいかぎり
お体 大事になさってね

投稿: no name | 2008/12/23 13:51:44

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