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2008/12/14

活断層

金曜日。

石川直樹さんと、上野公園で
お目にかかる。

「母の友」編集部高松夕佳さん。

石川さんのカメラのレンズカバーは
ぐにゃりと変形していた。

「倒れて壊してしまったんですよ。」

石川さんのバックパックは白かった。

石川直樹さんの新刊Vernacular
は、世界各地の、自作の家を
撮影した写真集。

高いのに、一冊いただいた。

「自分で買うからいらないよ。」

「いいえ、もらってください。」

「わかった。それじゃあ、借りを一つ
つくることにする。」

石川直樹さんに借りが一つできた。

高松さんが、「母の友」の宣伝をした。

ソニーコンピュータサイエンス研究所にて、
脳科学研究グループの会合。

総務省関係のミーティング。

医療関係のNPOの学生さんたちが
来て話す。

惑星科学の研究で著名な井田茂
さんがいらして、
トークして下さる。

太陽系外の惑星について調べる
科学は、今まさにルネッサンス。

井田さんの話に学生たちは
熱心に聞き入る。

青年よ、科学のビッグ・バンを起こせ!


井田茂さん

朝日カルチャーセンター。

木村秋則さんの偉業について。

John Bowlbyの文献を読む。

兆一でいつものように飲んだ後、博士課程の
須藤珠水がバーテンのバイトを
しているというゴールデン街のクサンチッペへ。

上の座敷に十数人くらいでたむろして、
歳末気分を味わった。

土曜日。

京都へ。

堀川高校の荒瀬克己校長先生が
生徒向けの講演会にお呼び下さった。

荒瀬先生が『プロフェッショナル 仕事の流儀』
にご出演いただいてから一年。

なんだか、もっと前から知っているような
気がする。

聴衆の中心は高校一年。
シンガーソングライター・ボーイがいたり、
デカルト青年がいたり、仏教研究家がいたり、
不思議の国のアリス少女がいたり。

みな、ユニークで元気だった。イェーイ!

東京に戻る。

品川駅で、「タカさん」こと、
山本隆之さんにばったりと会った。

「あれ、タカさん!」

「いや、編集のコバヤシくんと、これから
飲むんですよ。」

「名古屋はどうですか?」

「日々の業務に追われていますよ。
プロフェッショナル班の忘年会は、25日
だと風の便りにききましたが。」

「収録あとです。タカさんも来るんですか?」

「いやあ、ははは。」

プロフェッショナル班の笑顔大王だった
山本タカさん。
名古屋放送局に行っても、タカさんの
笑顔は変わらなかった。


山本隆之さん

品川からの道を歩く。

養老孟司さん主催の忘年会。
「まる田」にて。

養老孟司さん、甲野善紀さん、内田樹さん、
名越康文さん、新潮社の足立真穂さん、
新潮社の後藤裕二さん。

養老さんが、集まったメンツを見て、
「野蛮人だなあ」と言う。

野蛮人のお目付役が、精神科医の名越康文さん。

足立真穂さんがよく通る声で笑う。

活断層の話になる。

人間の中にも、起動の時を待っている
活断層が潜んでいるのではないか。

内田樹さんと、「本を読んであったまに
来て捨てる」話をする。

お互いに、「あれも捨てた」「これも捨てた」
と愉快に言い合う。

活断層が小活動をした夕べ。

養老孟司さんが、すべてを受け入れる
太陽のように笑っている。


養老忘年会

12月 14, 2008 at 07:00 午前 |

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受信: 2008/12/14 19:49:57

コメント

野蛮人の酒盛り…なんて魅惑的!

私も交ざってみたくなりました…イヤ仲居さんのフリをして…f^_^;

名越先生のブログにも、忘年会のことが書かれていて、何だか『愉快痛快』な感じが、あちらからも、こちらからも、感じられました。

フグや湯気のせいだけでなく、何だか皆様、ツヤツヤとした表情で、ステキです(^ー^)♪

今度は是非、名越先生との共著を…待ち侘びておりますm(__)m

投稿: kisshi | 2008/12/17 1:48:05

茂木さん こんにちわ。
養老さんとの忘年会のメンバーを拝見して、思わずコメントしてしまいました。
茂木さんと甲野さんの対談『響きあう脳と体』を読んでから、甲野さんと名越さん、甲野さんと桜井さん、名越さんと桜井さんの共著を続けて読みました。
実に面白かったです。
生きる姿勢を改めて確認しました。
忘年会のメンバーに桜井さんがいませんね(^^)
今度内田さんを読んでみようと思います。

番組名は忘れましたが、司会がタモリ、爆笑問題で、ゲストが養老さん、茂木さん、ベッキー、新垣結衣など、がありましたよね。
専門家二人を前に次課長の河本が堂々と講釈を垂れ、それをまたお二人がニコニコ笑ってる。
司会のタモリも、爆笑問題にまかせっきりでアハアハ笑ってる。
久しぶりに楽しくて面白い番組でした。
結局は「人」ですよね。

投稿: yumeneko | 2008/12/15 18:07:41

その日は眠れなくって 布団の中で半覚醒してました。
壮絶な今までに聞いた事の無い音が海から上がって来るのが分って

夢中で子供の部屋に走り
娘を抱いたとき、その揺れは始まりました。
それは爆発のようでした。
限りなく死を背中に感じた数十秒でした。

沢山の亡くなった友達と
消えてしまった小さな景色を思います。
人は一瞬で亡くなります。

昨日は活断層とあの日に思いを馳せていました。


投稿: hana | 2008/12/15 1:19:09

茂木先生こんばんは♪報道2001見逃してしまいました。残念です(;_;)朝カルでは木村秋則さんの偉業についてのお話しもされたのですね!うーん拝聴したかったです。
人間の中にも、起動の時を待っている活断層が潜んでいるのではないか…火山鯨が今にも火を噴かんとしているような様を思い浮かべました。
全てを受け入れる太陽のように笑っている…養老孟司さんや皆さま方との素敵な宴が記事から伝わってきます。笑顔大王さんも、イェーイ!もステキですね。
京都へ行かれたり、移動だけでも大変かと思いますので、風邪などひかないようにお気をつけ下さいね。(>_<) それでは、先生お休みなさいませ。(*´ω`*)ノ☆☆☆

投稿: wahine | 2008/12/15 1:13:22

茂木さんの講演を高校生の後ろで聞かせて頂きました。

自分の足で歩く事はとても大変でしんどい事で、だから、ユニフォームが欲しくなるんです。

私は、後ろで聞いていたお化粧軍団ですが、ユニフォームのない生活をしていて、ホントにしんどい事が度々ありました。
有名大学を出ているわけではなく、有名会社に勤めたわけではなく。
言いたいことは判るけれど採用できないと相手にされなかった間はとてもしんどかったです。

自分だけのモノを見つけたら、それを効果的に表に出すチャンスを逃さない事も大切だと私は思います。

チャンスは必ず訪れます。
そのときに力を200%発揮できるように自分を磨いておく事ですよね。

投稿: スギ | 2008/12/14 21:35:01

何かのきっかけで働く私たちの活断層。
今は、ゆっくりその時を待っています。

人は安全基地の場所を、だんだんと変えて行くものなのですね。。

それが不確実な壁を越えて行き、さらには天命と呼べるものへとなって行くのだと思います。

私も、このような生き方をしていきたいです。

投稿: 奏。 | 2008/12/14 21:32:33

昨日は講演してくださり、
しかも質問にまで答えてくださって本当にありがとうございました。

先生が私とデカルト君と仏教研究家の彼はお友達になるといいと
おっしゃっていましたが、
実は私達3人は全員文芸部のメンバーなんです。
だから、また部活の時にでも唯心論とか観念論とか
そこらへんのお話もあの2人としたいと思います。

先生の講演のおかげで改めてあの二人のすごさに気付きました。
またいつか先生とお逢いできたらうれしいです。

本当にありがとうございました。

投稿: 不思議の国のアリス少女 | 2008/12/14 19:14:07

茂木さん、こんにちは。
年末・年始の時期は飲み会やパーティーなど、
何かと忙しくなりますね。

茂木さんは、今年、カラオケでどんな歌を歌われましたか?!

私はついこの間、キャンディーズの「年下の男の子」を
女性4人で歌いました~。(^^♪
それは何故かと言うと気がつけば周りには年下の男の人ばかり。
当たり前ですが・・・。(笑)

養老先生が主催された忘年会。
お集まりの皆さんは凄い顔ぶれですね!

「活断層」・・・誰の心の中にもありそうですね!
私の中にも。
対象に向かってその活動が活発化した時は、本気で
得とくしたい時と言えそうですね。

茂木さん、「本を読んであったまにきて捨てる・・・。」
‘捨てる’のですか~???
う~ん、そうでしたか・・・。

内田樹さんの書かれた著書も読んでみたいとこの頃、思って
います。

養老先生の笑顔が素敵です!

茂木さん、お幸せな一日でありますように・・・。♪♪♪

投稿: 茂木さんの崇拝者より | 2008/12/14 14:07:08

昨日の講演会、ありがとうございました。
ユニークな子達の母です。

講堂に『劣等感』を置いて帰ったせいでしょうか、
二ヶ月前から始めた夜の散歩で、
私はいきなり「五条通りまで、走る!!」ことにしました。
歩くより走る方がウキウキしました。
ホノルルが見えた!気になりました。
これでいいのですよね~~

今日は、朝からメイクもし、さらに、元気です。
メイクした自分は、自分だけど、元気の仮面をつけている感じですね。

落ち込みがちな今日この頃、先生の話で前向きになれました。

投稿: べにばな子 | 2008/12/14 13:52:01

おはようございます。

昨日は養老教授や内田樹さんらとの忘年会があったのですね。素晴らしき方々と心が暖かく通うひとときが持てて、本当によかったと思います。

今回のアサカルで伺った、茂木さんの“Secure base”(安全基地)のお話を思い出しながら、藝術家として、またまっとうな人間として生きていくには、世間的なもろもろのこと…学歴や社会的地位といった「何かの拍子で失われてしまうもの」「死ねば持っていけないし、何の役にも立たないもの」を魂の『安全基地』にしないようにしたいものだ、と思いながら、この文を書いている。

仮令“Secure base”に一生辿り着けなくてもいい。感性の刃を研ぎ澄まし、複雑怪奇で、何が飛び出すかわからない人生という名のジャングルを、切り開いていきたいものだ。

投稿: 銀鏡反応 | 2008/12/14 11:45:18

茂木先生

朝日カルチャーセンターの講義では、毎回興味深いお話をしていただき
どうもありがとうございます!
John Bowlbyの文献に心を惹かれたので、読んでみることにしました。

このブログを拝見して、すぐに新報道2001をを見たのですが、
ちょうど、山田善久さんのことを紹介しているところでした。
私の山田さんとレベルはまったく違うけれど、昨年、企業を退職して
新たなことへの挑戦を始めたので、シンクロしているような気がして
嬉しくなりました(笑)
退職する時に感じたのは、やるべきことはやりきった、ということだったように思います。

自分の中の"secure base"を感じながら、不確実だけど気になることに思い切って
exploration したいなあ。
日本の壁も超えていけたら最高です!

投稿: yuzuriha | 2008/12/14 10:02:36

茂木様、こんにちは!
石川直樹氏のカメラのレンズカバーに無償に惹かれてしまい、
Vernacularを見てみたい!とamazonに行きましたが、
取り扱っておられませんでした。残念!
ウェブサイトのトップページを見て、圧倒されました。
なんと強い地球でしょう!!
恥ずかしながら、石川氏のことを今日初めて知りました。
茂木様、有難うございます!

投稿: akane | 2008/12/14 9:58:17

茂木さん、おはようございます。
養老忘年会、楽しそうですね♪
きっとこれから年末にかけて、茂木さんは忘年会の嵐になるのでは!?
そして年明けには新年会三昧ではないでしょうか☆

プロフェッショナルの荒瀬校長先生、覚えています!
こんな先生がいたら学校は変わるだろうな~と。。。
わたしの子どもが通っていた高校の先生の中には
「お前なんて絶対受からない、留年だぞ」
「お前みたいな人間とは口もききたくない、俺に話しかけるな」
と、信じられないような言葉で子ども達を傷つける先生がいました。
先生であるという前に、一人の人間として
教育に携わるものとして、この発言は許せない!と思いました。
どこにでもいろいろな人がいる、いい影響を与える人もそうでない人も。。。
それだけに荒瀬先生の「生徒たちと向き合うひたむきさ」に
強く感動したことをしっかり覚えています☆

投稿: Loly | 2008/12/14 9:19:07

そっかぁ 養老先生との忘年会もあったのですね。

忘年会がつづくこの時期お風邪を引きませんよう

投稿: 才寺リリィ | 2008/12/14 7:52:19

茂木先生、おはようございます。楽しい講義をありがとうございました。
木村秋則さんのリンゴ、是非食べてみたいですね。でも、リンゴ以上に木村さんのあの笑顔が魅力的にうつりました。「育てない 手助けするだけ」というのは、人間に対しても言えることですね。「管理しなければらならない」「制御しなければならない」というのは本末が転倒した育てる側の傲慢にすぎず、必要なときにほんのすこしだけ手助けしてあげれば、育てられる側は自分自身の力で枝を広げて花を咲かせて果実を実らせられるものなのでしょう。なのに、農業にしろ教育にしろ、過保護な原理がまかりとおっていて、それゆえ生じた不幸がまたもさらなる過保護を呼ぶという悪循環があるような気がします。木村さんはひとつのありうべきモデルをリンゴ農業において見せてくれたわけで、学ぶべきことがたくさんありますね。
今回の講義では、「この世の中にSecure Baseを見つけられない人が芸術家となる」という先生のお言葉が印象に残りました。肩書きだとか社会的地位だとか学歴だとかお金だとかがSecure Baseとなる人もいるのでしょう。私は不幸にして……いや幸いにして(笑)そういうものにま~ったく悲しいくらい恵まれなかったのでSecure Baseを探して東奔西走する日々をおくっています。このSecure Baseを探すという行為が芸術を求める心につながるのかな…。

ところで、昨日佐渡裕さんの第九を聴いてまいりました。「私」も、もちろんオーケストラが好きなのですが、「私」以上に私の細胞がすごくオーケストラが好きなようで頭のてっぺんからつま先までゾワワワワという快感が走り抜けてゆきました。本当に気持ちよかった~!細胞が喜んで活性化していたのを宿主としてもうれしく思います。佐渡さんが「茂木先生に宜しくお伝えください」とおっしゃっておられましたよ。

投稿: ちはる | 2008/12/14 7:24:47

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