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2008/11/02

総合的アプリオリ命題

広島市南区の進徳学園で
「人間の可能性について」と
題してお話しする。

今年
創立100周年とのこと。

やわらかな日差しに照らされて、
きれいに掃き清められた庭を
歩いた。

東京に戻る。

金曜日にできなかったので、
渋谷にて研究室のゼミ。

関根崇泰が、いきなりホワイトボードに
絵を描く。

君ねえ、その、右側のからだがぽっこり
膨らんでいる、へんな生きものは一体
何ですか。


ヘンな絵を描いた関根崇泰「画伯」。

ゼミは特別ヴァージョンで、
A4一枚にレジュメを書いて、
それぞれが今構想していることを
発表する。

関根はボクのとなりに座って、
「風邪気味だ〜」とうなっている。

飲み物が来ると、おもむろに
くすりを3種類、二錠ずつ出して、
ぽちぽちとはじき出して飲んだ。

レジュメが一枚足りないと思ったら、
関根が、おでこを押さえながら
「熱気味で、声が出ないかもしれないと
思って、レジュメ作ってくるのやめました。」
と言う。

おでこを押さえてから、ボクのおでこを
触ってみると、確かに関根よりもひんやりと
していた。

それでも、レジュメが一回りし終わると、
関根は立ち上がって、いきなり
「カントの命題分類はですね」とやらかした。

「で、問題は、果たして総合的、アプリオリ命題
は存在するのかどうか、ということなのです!」
と関根クン。


いわゆる一つの「総合的アプリオリ命題」について
考察する関根崇泰クン。

じゃあ、その、「総合的アプリオリ命題」に
ついて、みんなで考えてみることにしましょう、
ということで、ゼミはお開き。

渋谷の街に立って、自分の周囲の時間が
古代の森から現代のビル林まで、
急速に変貌していくところを想像してみる。

案外それは、日常の退屈のすぐ近くにあるのかも
しれない。

11月 2, 2008 at 07:48 午前 |

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アジア出身で、世界で活躍する男性俳優2人と、 一人の監督が、一つの作品で集まり、 アジアを、映画を語る。 [続きを読む]

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 和文をできるだけ速読的に一〇分間読み、そして英文を一〇分間音読する、というスイッチング読みを約一時間(だから、全部で五スイッチング)する実験を、今日の午後やってみようと思う。  どんな感覚になるのか、今から楽しみ。:-)... [続きを読む]

受信: 2008/11/03 6:08:32

コメント

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投稿: 白井 | 2009/10/21 6:56:11

茂木先生 こんにちは♪
あの~ぅ!携帯からなので今いちハッキリしませんが、右側の「怪獣ナスビマン」のようなものは、ミニ茂木先生が変身した姿でしょうか?(笑)また左側のモジモジしている、カモノハシのような生物は誰ですか?今度正式にミニ茂木先生と仲間達と言うことでデビューされると楽しいですね~!(笑)携帯ストラップとか出来ると嬉しいです。私、ムギョムギョ!ギュゥギュゥ!といじわる??しちゃぃたいです(笑)関根さん、ますます楽しいイラストよろしくお願いします!茂木先生、楽しいお仲間達と、ますます脳が冴えちゃいますね♪

投稿: | 2008/11/03 20:56:22

こんにちは。
私は進徳女子高等学校三年の生徒です。
先日の講演は、お忙しいのにも関わらず、本当にありがとうございました。
りんごの話、ドーパミンの話等、とても興味の沸く話ばかりでした。
短い時間でしたが、とても楽しかったです。失礼ながら、腹の上のポニョには笑ってしまいました。
是非、また広島に御越し下さい。それでは失礼します。
本当にありがとうございました。
 

投稿: | 2008/11/03 17:57:40

はじめてコメントいたします。愛知大学文学部東洋哲学科満期卒業の澤井と申します。興味深い問題です。私は実在しないと思いますが。たぶんカントの観念論は知覚の形式に関しては有効でしょうが。しかし命題がアプリオリに与えられているとは考えがたいとおもいます。
 ところで先日先生と竹内さんの共著(書名は失念しましたが、脳科学の本です)をたまたま読んだのですが、実は私は今から16年前の27歳の頃に、授業にまともに出ずに8年間思索にふけりながら当時の哲学、宗教、芸術、電磁気論、宇宙物理などを摂取しつつ、自分なりの哲学を作ろうとしたのですが、結論としては、おそらく波を解して全ての存在は繋がっているという答えを得ました。ながらくそれは哲学的なことだから物理的実証はできなかろうと思っていたのですが、前述書を読みまして、自然科学的にも自分の思索は裏付けられるとわかり、感激いたしました。大変意義のある読書で救われた思いです。ありがとうございました。

投稿: 澤井浩 | 2008/11/03 8:03:34

茂木健一郎さま

本を読んだ方が良い!
以前から理解していても、ではなにを?でした私
茂木健一郎さまの書籍に、それも購入することが!読み直しが実は私に良く、あ!という感覚で
心に余裕も少し
さてさて
スキーシーズン到来!
私の自宅、町田市から抜け道で一時間で行けます。今日、狭山スキー場にスキー!
帰りの時間は決まってます。NHKお天気解説の半井小絵さんの、おっとりしつつの雰囲気で、しっかりされている半井さんの、お天気解説を拝見したいので狭山スキー場は夕方まで。食事して支度して、いざ!狭山スキー場!

投稿: | 2008/11/03 6:56:55

茂木先生お早うございます♪
研究生の関根画伯さん作、ポッコリ膨らんだ愛らしいいきもの、なんぞやなんぞやとよく見ました所…!!先生ではありませんか(゜Д゜;ノ)ノ とすると、心なしかしゅんなりされている鴎のようなペンギンさん?のようなのは画伯さんでしょうか(゜∀^*)?
最高です(T∀T)ノ
本当に先生の周りは素敵な方々の集まりでいらっしゃいますね♪
古代の森から現代のビル林の変貌…退屈に寄り添う空虚な理想が生み出した奇跡なのでしょうか。。
アプリオリとはなんでしょか、とまた自分なりに調べさせていただきしたが底がなく、調べれば調べるほど疑問符炸裂です。認識能力を吟味し理性そのものの批判から始めなければならない…認識は総合的であり同時に先天的であり、両者不可分離的ならば先天的総合判断という認識はどのように?グリッド細胞の2次元格子模様?直感を超えた心理の認識。論理ニューロン?…気がついたら夢の中でした♪それでは、今週も良い1週間をお過ごし下さいませ。(*^∀^*)ノシ

投稿: | 2008/11/03 6:50:23

こんにちは
進徳学園の1年生です
お忙しい中
素敵な講演ありがとうございました!!
茂木さんの話は
とても面白くて分かりやすかったし
為になりました!!
これからも自分の可能性を信じて
頑張っていこうと思います!!

投稿: | 2008/11/02 23:54:09

茂木先生、こんばんわ。

きれいに掃き清められている庭を歩くのは、とても清々しい気持ちになります。
お天気が良ければ尚更ですね。

風邪気味の関根さん。早く治りますように。
(実は私も風邪気味です。私の場合は、生活パターンの乱れかな?と思います。)

お仕事、お忙しいご様子ですので茂木先生、お体大切になさってくださいね。

投稿: | 2008/11/02 22:30:07

関根崇泰画伯の絵をめぐり
「これ、トトロだよ。」     「えっ!トトロ?うっそー」
「ベースはトトロで髪の毛は、かおなし(千と千尋)。」 
「えー!たしかにこの模様と鼻は・・・」

「見たときに教えてくれれば良かったのに。」
「あひるしか見てなかった。」  「これペンギンじゃないの?」
「ううん、ボートアヒルのあひる。」 
「ぼーとぺんぎんのペンギンじゃないの?」 
「あれこのトトロ、茂木さんかなぁ?この髪の毛。」
「茂木さんの髪は、もっとクリクリ。」  「?」  失礼しました。

投稿: | 2008/11/02 22:27:05

関根崇泰氏のお熱キャラがうけました。「君ねぇ~何ですか。」の茂木先生のセリフからいきなりやらかしバージョンの写真から、くっくっくっ・・・いいですねぇ。
渋谷の街に立って、そういう急速変貌想像ができちゃうんですかぁ?
色々なところで色々な想像をふくらます心の余裕と豊かさを持てる人は達人ざんすね。
日常の退屈は想像作品作りに没頭出来る時間に変えると退屈でなくなり笑っています。

投稿: | 2008/11/02 21:47:04

さっそく検索して見に来ました!!

茂木さんの話がとても面白かった事
友達とかなり話題になりました(・∀・)

また機会があれば広島にきてくださいね!

投稿: | 2008/11/02 19:37:33

茂木健一郎さま

『 クオリア 』 私、一旦、横に置いておいて新たな気持ちで
茂木健一郎さまのブログを拝見

んー

『 総合的アプリオリ命題 』

それは『 クオリア 』と少し関係あるのでしょうか?とか横に一旦の
『 クオリア 』が少し頭をもたげてきました。

気になって気になっての一文

『 案外それは、日常の退屈のすぐ近くにあるのかも
  しれない。 』

私なりに 日常の退屈 
気が付いていない部分に気が付かず 退屈
意外に、気が付いていないことに気付いていない、それは『クオリア』
少し考え始めたこの頃 そう感じるんです。
たぶん『クオリア』 とてもシンプルで簡単なのでしょう、でも、それで判った!!は まずい もっと深い部分もあるやも

あ!!
茂木健一郎さまの書籍 とても読みやすく簡単と それは判りやすく書いているんですよ!との以前、拝読したことを思い出し
事実 『 脳とクオリア 』 私には難しい

茂木健一郎さま 同一人物ですのに 書籍によって輝きの度合いが
身近に輝いている部分と
何万光年先から輝く星空のごとく 私にとって『 脳とクオリア 』がまさに何万光年先から輝かれている、です。
そういえば
お月様 優しい輝きですよね ホンわりと。でも実際 行く!

大変でしたよね 大規模ばアポロ計画でようやく
茂木健一郎さまの 比較的 読みやすい簡単との書籍も実は・・・。

でしたり。

投稿: | 2008/11/02 18:10:15

こんにちわ

「総合アプリオリ命題?」

「よし、検索してみよう。」

「あれ?、茂木さんのクオリア日記がトップだ。」

「よし、「アプリオリ」をウィキペディアで調べてみよう。」

「むむむ、出てきたぞ、なんか良く分からないな。」

「フム~、人工ニューロン回路の場合、自然に学習によりある一定の答えに収縮すると思うのだけど・・・。」

関根画伯の絵は、地球に良く似た星のある風景だと思います。(^^)

投稿: | 2008/11/02 16:09:22

渋谷区遺跡一覧
http://www.syougai.metro.tokyo.jp/iseki0/iseki/list/ruins/13113/113ruins.htm
昨日、草月会館で大澤真幸さんのお話を伺いました。カントについてもサラッと触れられていました。お知らせまで。

投稿: | 2008/11/02 12:30:22

こんにちは。


関根さんのイラスト、なかなか好く出来てますね!頭のもしゃもしゃあたりとか、なすびみたいな姿がミョーにかわいかったりして(笑)。

今は大都会となっているこのメトロポリス東京も、太古の昔は海の底か、もしくはうっそうたる原生林だった過去があったはず。

退屈しながら思いを廻らすと、自分が遠い過去のセピアいろを帯びた次元へしゅーっと旅立っていくような感覚に襲われる。

ここからは記事とはあまり関係ない記述になりますが、以前よく、都内各所の古道具屋を訪れていた。

その時代の遺された痕跡である、数々のガラクタ古道具たちに触れていると、想念が時空を超えて、その古い時代に来った気分になる事がある。

古い薬の瓶、原色の印刷が目に刺激的な昔の月刊誌、グラフ誌、昔の牛乳瓶のボール紙の蓋、etc.etc…

ひとりで退屈している時に、それらのことを思いだし、過ぎし時代の幻影に思いを寄せたりしています。

朝晩よく冷える気候になったので、皆様くれぐれも御自愛下さい。

投稿: 銀鏡反応 | 2008/11/02 11:46:50

茂木さん、こんにちは。
今日のテーマは「総合的アプリオリ命題」ですか。

難しいので調べてみますと、カントとフッサール
では違う様ですが・・・。

カントは「経験によらない知識=生得的(先天的)」
とありましたが、大雑把な捉え方としてはこれでよろしい
のでしょうか?!(笑)

これはありとあらゆる場面であるのではないでしょうか?

広告代理店で仕事をしている時、新人のまだ、人生経験が
殆んどない私たちへ、偉い方がおっしゃっていました。
「君たちね~、経験だけが全てではないから。人間には
想像力というものがあるでしょう?」と。
要するには、自分が知らない、経験していない未知のこと
を表現しなければならない時、想像力で乗り切るしかない。
それには、普段から多くの本を読み、素晴らしい作品を観て
感性を鍛える・・・ということだったのではないかと。

人間は「経験」をしていないのに、していないことに対して
判断をしながら生きているというのは、考えてみればとても
不思議なことに思いますし、危うい判断も中にはあるはずな
のですが・・・。

「生活面」においても、また「芸術作品」を観ても思うのは
音楽や絵画を観ていてもそこに想像力・空想の世界があるのは
やはり、「経験」だけが全てではない。ということになるかと
思います。

「経験によらない」知識というのは、人間の生活面において
実に多くを占めていると感じます。
人間は多くの本や芸術作品に触れ、そこにあるストーリーに
よって、疑似体験のようなことをしているということなので
しょうか???
その他にも、周りにいる人たちを見聞きしながら、学んだり、
悟ったりしているのでしょうか?
でもこれだと「経験」は伴わないけれど「後天的」となって
しまうのでしょうか?!(笑)・・・難しいですね?

「時間が急速に変貌していく?!」、「日常の退屈?!」
茂木さん、そんなにお忙しいのに「日常の退屈」を感じられる
ことがあるのですか?!(笑)

子供の頃は、よく退屈していたような気がいたします。
常に「何か面白いこと、ないかしら?!」って、考えていました。
でも、大人になった今は、退屈と思う間がない!のか???(笑)
何か、日々、追い掛け回されているような、けたたましさを感じて
いるのは、どうしてでしょう?

昨日も午後からはゆっくり出来る!と愉しみにしていたのですが、
マンションでアクシデントがあり、時間がつぶれてしまいました。
でも、マンションのオーナーさんと初めてお会いしてお話が出来た
のですが。そのオーナーさんから何故か、「フロイト」と「ユング」
の本をお借りすることになりました。(笑)
河合隼雄先生のお話も出て、「箱庭」もされたことがあると
おっしゃられていました。
茂木さんのお陰で、オーナーさんととってもよい時間をもつことが
出来ました。(笑)感謝あるのみ!

ただ、この「フロイト」の本は「現代書館」から出されているもの
で、漫画で、結構、なんと言いますか、裸の絵が多くて、う~ん、
読んだ感想は何とも・・・。(笑)面白いオーナーさんでした。

関根さんの風邪は、大丈夫でしょうか?!
茂木さんはもらっていませんか?!
どうぞ、皆さん、くれぐれもお気をつけください。

投稿: | 2008/11/02 11:43:17

へんな生き物
かわいい~

投稿: | 2008/11/02 8:38:44

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