« オバマ | トップページ | 素晴らしすぎるからといって »

2008/11/06

げんき亭にいるよ

ここのところトイレに
夏目漱石の『吾輩は猫である』
が置いてあって、少しずつ拾い読みしている。

 改めて、漱石は当時の日本の状況に
深く絶望していた人だなと思う。

 理想やイデオロギーの一つや二つ
を言ったところで、この社会は変わりはしない。
 そんな風に見きわめていた節がある。 

 Change has come to America.

 バラック・オバマ氏はそう演説した。

 日本には、いつ「変化」が来るのだろう。

 オバマ氏が頭角を現したのは、民主党大会で
のスピーチだった。

 全く無名の人が、そのビジョンと、熱意で
人々を動かし、政治で重要な役割を果たす。
 
 そんな日は、この国にはいつ来るのだろう。

 根回しや、談合や、年功序列ではなく、
理念や人柄が役職を決める。

 そんな理想をいくら語ったところで、
漱石が見きわめていたように、この国は
変わらないのだろうと思うこともある。
 
 流れていない水はよどみ、やがて腐る。

 民主主義の政体では、「人が
変わる」ことが最も本質的。

 政権交代は憲政の常道のはずだが、
その「フリップ・フロップ」さえできない国。

 いっそのこと、二大勢力が4年か8年ずつ
交代で政権を担うことに最初から決めてしまったら
どうか。

 あるいは、「変わらない国」
をスローガンにしてやっていくのならば、いっそ、
「二世議員が連続して首相になるギネスブック
認定の世界記録」を目指したらどうか。

 PHP研究所にて、神足裕司さんとの
対談。

 本当に賢い人で、対話の一秒一秒を
楽しんだ。


神足裕司さんと

 PHP研究所の玄関には、
「脳を活かす勉強法」「脳を活かす仕事術」
あわせて100万部突破の胡蝶蘭が
あった。

 木南勇二さん、本当にありがとうございます。
 これからもがんばりましょう。

 橋本麻里さん、Brutus Tripの石渡健文編集長
と会い、イスラエル紀行文のゲラチェック。
 
 ソニーコンピュータサイエンス研究所

 お昼を食べていなかったので、
「げんき亭にいるよ」と
電話をしたら、
 箆伊智充、野澤真一、星野英一、
関根崇泰がやってきた。

 男4人(オレを入れると5人か!)
がラーメン屋に並んでいる様子は、
 どうみてもむさ苦しく、
 そのむさ苦しさがうれしくて
思わず写真をとってしまった。


研究所近くの「げんき亭」にて。男5人、ラーメンを食べる。

 NHKへ。
 打ち合わせ。

 みな編集や会議で忙しくしているだろうと、
コンビニで「きなこ餅」の大人買い(パッケージ
丸ごと)をして持っていく。

 有吉伸人さんが、例によって
「出されたものは即座に食べる」という
行動に出る。


有吉伸人さん

 持っていった人にとってはうれしいんだよねえ。
 いよっ、キップがいいねえ。
 山口ッ子だねえ。
 それでもって、京大の卒塔婆小町出身だねえ。

座間味圭子さん
 が有吉さんと試写を
していた。
 
 「座間味さん、ファブリーズ使っていますか?」
 「いえ、その、だいじょうぶです!」


座間味圭子さん

 様子を見ていた
「地域発!どうする日本」プロジェクト
の谷卓生ディレクターが、にこにこ笑っている。


谷卓生ディレクター

 プロフェッショナル班の実態が谷さんに
ばれてしまったな。

 風邪気味は続いていたが、
何とか乗り切った。

 一日の最後に、ネットで動画を見る。

 やっぱり、オバマのスピーチはいい。
  
Young and old, rich and poor, Democrat and Republican, black, white, Hispanic, Asian, Native American, gay, straight, disabled and not disabled, Americans have sent a message to the world that we have never been just a collection of red states and blue states. We have been and always will be the United States of America. It’s been a long time coming, but tonight, because of what we did on this day, in this election, at this defining moment, change has come to America.

 私たちは、歴史を目撃したのだ。

11月 6, 2008 at 09:03 午前 |

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: げんき亭にいるよ:

» タイムプレッシャー トラックバック 須磨寺ものがたり
朝早くインターホンの「ピンポーン」の音。 こんな時間に誰だ? ああ、たぶん運送屋さんだろうと、 家内が横手の戸を開け、まさに正解であった。 [続きを読む]

受信: 2008/11/06 10:48:36

» 偉人は泳ぐ トラックバック ただいま妄想中
脱力系・ぐうたら、を経て、やっとの復活を果たす{/ase/} 思い出したように、稲城選恵著『無量寿経』を手に取る{/hiyo_s/}{/book/} ふむふむ・・・と読む内に、 何かと何かが、繋がった。 きのう、オバマは勝利宣言で{/mike/} リンカーンの言葉「国民の 国民による 国民のための〜」を用いた。 われらが師匠、親鸞聖人も 七高僧の教えを受け継がれ、真宗の教義を顕彰されている。 やっぱり、そうなんだよなぁ・・・{/star/}{/star/} 「自分」という存在を、確実に超... [続きを読む]

受信: 2008/11/06 12:22:05

» 河村祭(16) トラックバック 御林守河村家を守る会
9月27日土曜日、 薄曇りのおだやかな日でした。 その日、 神奈川県山北町から送られてきた河村祭の招待状を手に、 なにげなく手ぶらで訪れたところが、 胸に紅いリボンをつけられ 山北町長や神奈川県議などお歴々の前で 床の間を背にして座ることになろうとは 思いも... [続きを読む]

受信: 2008/11/07 8:14:16

» [日記 diary]歴史を繰り返さない方法は歴史に学ぶことである トラックバック 地下室のアーカイブス
id:osamuharada:20081106 id:keiichirohirano:20081107:1225994655 さんにんのかたにトラックバックとリンクをしたのですけれども、原田さんの日記で説明されている「ニューディール政策」という点に、納得。報道の妙な「穏健さ」(統制かしら)が、怖いです。平野啓一郎さ... [続きを読む]

受信: 2008/11/07 8:24:55

コメント

 はじめまして茂木先生。私の見解を率直に申し上げます。日本という国は変わりません。そして国民の意識も、日本民族がこの国の中核を成している限り変わりません。これは人間の性格が変えられないように、国家の性格も変えられないと言う事なのです。
 東アジア(中国文明の影響下にある地域)における集団の根本にあるのは血族関係及び地縁関係を柱とした団結力つまり一族郎党主義です。
これは中国・朝鮮の例を見ても明らかでしょう。人民とか民主などと国名を変えても実態は過っての王朝政権と何ら変わる所はありません。
 移民が集まって形成されたアメリカ合衆国と日本では国家と言うもの自体が全く異なった性格を持った集団なのです。私達は江戸時代どころか律令体制の中で生きているのです。これは永遠に変わらないのです。

投稿: | 2008/11/08 16:56:32

オバマ氏の「変化」という言葉を聞いたとき、
茂木さんの著書にある「根拠の無い自信」のお話を思い出しました。

オバマ氏は、きっとやってくださると思います。
そのよい風が、日本にも太平洋を越えて、吹いてくれることを望みます。

いえ、きっと吹くことでしょう!!

投稿: | 2008/11/08 14:12:28

The speech made me feel like anything's possible as long as I have a passion!
Before the world will be changed, I also have to change. I think that's going to be part of the "change".

投稿: Koko | 2008/11/07 21:26:59

歴史的変革は起きた。/

      よかった ☆ 後に続けば よいのでしょう ・・

良いことと 悪いこと 位   解るでしょう ! 人 ^^


      人が人らしく ある為に !・・
 
      宇宙もすこし  ほほ笑んだ ^^  aha!クオリア

投稿: | 2008/11/07 2:40:14

英語の教科書、暗唱した一節を思い出しました。
ごく簡単な単語の組み合わせに 非常に 多くの思いを託した 文章だったと、
キング牧師の あの伸びやかな声もあわせて 蘇りました。
今の日本に あのような情熱 衝動 は あるのかしら?
例えば 今の私に 彼らのような 声をあげる 力が まだ あるのかしら?
みなさんは どう 感じたのでしょうね?  

投稿: | 2008/11/07 0:34:07

先生こんばんは♪ 私たちは歴史を目撃したのだ!…衝撃が貫きました!
政治に関しても無学ではありますが、先生の記事に激しく共感致しました。腐敗した職業政治からの不信感、私達1人1人がもっと関心をもたないといけないなあと。最近は朝のNEWSからエンタメばかりですし…。無関心な事が1番恐ろしい気が致します。日本にもオバマ氏の風が吹くと良いのですが。
むさ苦しさが嬉しいなんて、飾らないお言葉で改めて尊敬してしまいます。お写真もどれもナチュラルでチャーミングで大変素敵です。ヾ(*´∀`*)
それでは写真家モギケン先生お休みなさいませ。
いい夢を(*^∀^*)ノシ☆☆☆

投稿: | 2008/11/06 23:36:06

いつも楽しくかつ「うちあたい(自分を振り返って反省しているという意味の沖縄方言)」しています。
「座間味」は沖縄の姓なのですが,彼女は「うちなーんちゅ」なのでしょうか?
そうだとしたら,なんかうれしいですね。同じ島出身の人がとて素敵な番組作りしていることが嬉しいです。
茂木さん,これからも楽しい番組と刺激的な出版,頑張ってください。
(茂木さんのマネをして,起きたらすぐにパソコンを開いています)

投稿: くま先生 | 2008/11/06 22:18:54

オバマの歴史を一緒に目撃できて嬉しいですね。

投稿: | 2008/11/06 22:00:23

こんばんは、茂木さん。毎朝楽しく拝見させていただいています。早起き、な上にランニングまで…。忙しさにかまけない茂木さん、いつも感心しています。

今日、上野動物園に行ってきました。動物園が大好きなのです。アイアイを見ていたら丁度ご飯の時間で、いつかプロフェッショナルに出演なさっていた飼育員さんをお見かけしました。お客さんに餌を食べている所を見せてあげようと、アイアイの名前を呼ぶも、来ず。‘全然喰わねぇなー’と苦笑されていましたが、その後で、中指で上手に虫を掻き出す独特の食事風景を見る事が出来ました。そして、気になっていたアルマジロの赤ちゃんのその後。姿は見えませんでしたが、貼り紙のようなものに、赤ちゃんはスクスク育っていて、体重もどんどん増えているとの情報が!嬉しかったです。

アイアイを見つめる眼差しが真っ直ぐでとても羨ましかったです。私も、寝なくっても、お給料が安くっても全然平気だ!と思える仕事につきたいです。

これからもテレビと、このブログで茂木さんのお話を楽しみにしています。

投稿: | 2008/11/06 20:27:32

茂木健一郎さま

江戸時代のこと 中学生の頃に先生から聞いたことなので
ただ
本当かな?? 

南町奉行 北町奉行 交代制にして物事を曖昧に 取調べたことも引継ぎをして なかなか物事が進まず 庶民は奉行所に期待を持たないように ただ その曖昧な中で庶民は強かに生きた、と

中学生の頃に先生から聞いたこと 本当なのかな??

でも中学生の段階で 良いこと聴いたと 当時、私は思いました。

江戸文化は今だ健在なんですよ 茂木健一郎さま

私は十分 そう想ってます 今だ日本は江戸文化と

江戸時代 そんなに昔のことではないですよね

大政奉還が1867年  私は1966年生まれ

自分が生まれる99年前は 大政奉還とはいえ まだ江戸時代

素人の私でさえ 今だ日本は江戸文化と感じる時があるんですから

夏目漱石さまの時代は 如実にでは と 私、個人的にはそう感じています。

投稿: | 2008/11/06 20:17:42

社会から人間の精神風土まで、「変わる」「変える」ことを何処かで、避けているようなところ。それがこの国の一番変えなければいけないところだと常に思う。

高い理想や普遍的な生命哲学を何処かで拒み、“村社会的思考”という「シェルター」にこもり続ける限り、この国はなかなか変わっていかない。

どうしたらこの国の社会や人を、村社会的な思考や慣習から自由にし、変えていけるか、少しでも暗中模索をしなくてはならないだろう。

本来、「民主主義」という言葉の根底には、異なる他者の存在価値を互いに認め合う、多様性の受容がおそらくは含まれているはずである。

その多様性の受容さえ我々1人1人が出来うれば、日本は大きく変わっていくにちがいない。だから変化への希望と格闘を、ゆめゆめ諦めてしまいたくはない。

日本という名の水を“澱んで腐らせない”為にも、今から模索と行動をしなくてはいけないのではないか。

p・s・出ましたね!チロルチョコの大人買い。そう言えば、コンビニに売っているチロルチョコはバーコードが入れられる20円サイズだというのを、どこかのTVで見ました。

明日から立冬。暦の上では冬ですね。寒さには気をつけて下さい。

投稿: 銀鏡反応 | 2008/11/06 19:52:06

茂木先生のほんとに楽しそうな笑顔の写真・・・かわいい笑顔で。
あっ、この前おおウケした関根崇泰氏。
あっ、チロルきなこ餅 コンビニおとな買い、へー。

オバマ大統領夫人の迫力ある演説と表情に、これは 奥さま強しリードしているっと丸見えでした。
オバマ大統領の演説が一段と、とても優しげに見えるようになりました。
感動的な歴史的瞬間でした。
ホワイトハウスにどんな子犬を持って来るのでしょうね。

茂木先生、身体をお大事にして下さい。早く風邪が治ると良いですね。

投稿: | 2008/11/06 19:27:47

モギー先生、日本の変革も将来必ず起こりうると、明るい希望に満ちた未来を信じております。 わたくしも、その変革を進めるひとりでありたいです。 自らの体調と闘いつつ、まずは近所のおばあちゃまを励ましお見舞いにまわり、ともだちと励まし合い、コミュニケーションを取っております。
ご近所には大きな声でさわやかにご挨拶。 ご挨拶はとっても気持ちがいいですね。 お互いの心の窓が開かれる気がいたします。 会って話す、常に誠実であれ。 わたくしは、そうしたひとつひとつの小さな出会いを大切に
生きてまいります。 そうした小さな行動がいつかは大きな変革に結びつく事を信じつつ。 モギー先生、カゼが大変はやっております。どうぞくれぐれもお気をつけて、ご自愛くださいませ。

投稿: | 2008/11/06 15:42:33

彼の力強いスピーチに感動し、自然と涙が込み上げて来ました。ブッシュの時とは全く違う、8年間という長い歳月の後に迎えることのできた、本当の意味のアメリカらしい大統領だと思います。

オバマさんのお母さんは、私の住むカンザス州の街の出身で、それもまた親近感がわきました。

投稿: | 2008/11/06 15:00:19

こんにちわ

参議院多数を持つ野党が、なぜ、国政調査権を年金問題などで発動しないのか、疑問です。


有吉さん、茂木さんが、きなこ餅の写真を撮る前にすでに一個食べているとは、キップが良いですね。(^^)

投稿: | 2008/11/06 13:12:23

Dear Dr. Mogi

Yes, the new president Obama's speech was moving. It reminded me of the Pledge of Allegiance; the beautiful ideal of the United States of America.

Unlike typical Japanese politicians, Barack Obama is so determined. His vision has been clear and consistent regardless of the obstacles he faces (which I find is very sexy!).

Every country has pros and cons, but I personally believe that America's "Yes,we can" spirit is much better than Japanese "No,we can't" mentality.

Please take good care of yourself. Have a nice day.

投稿: | 2008/11/06 13:10:36

passion vision

これしかない。
これがある。


そう思って 今やってます。

投稿: | 2008/11/06 11:12:46

40代の若い大統領誕生、羨ましいです。
茂木さんと同世代ですね。

現状は嘆かわしいことも多いですが、とにかく歩みを止めずに積み重ねていくことだと思います。

私が住んでいる地域は高齢者が非常に多く、転勤当初はイライラする場面が多かった私も、今では70代か80代かの見分けがつくまでになりました。車の高齢者マーク率も高く、怖いですよ~。
首都圏なんですけどね。

大切なのは、政治家が変わることよりも私たち有権者が変わっていくことです。
私たち若い世代が意識を変えていくことですよね?
茂木さんの本を読んだり発言を聞いたりしながら日々刺激を受けています。
これからもがんばってください!

投稿: | 2008/11/06 10:34:38

アメリカからブログを発信している方に今コメントしました。

最高に喜んでいました。オバマ氏のあの凛としたたたずまい、『言葉』で民衆の連帯感を高め、涙さえも流させてしまう。

なんとも羨ましい。日本の政治家の優柔不断さ、カリスマ性のなさ、なによりも私達を『言葉』で魅了してくれない事だ。

オバマ氏の演説を聞いていて、いかに『言葉』が大切で私達にとって重要であるか分かりました。

はあ~、私達は自分の為にだけ政治活動している彼らにいつまで投票し続けなければならないのか。

解散?どうでもいいよ!

投稿: | 2008/11/06 10:21:28

本当に、
歴史は過去のものでなくて
今も私たちは歴史の只中にいること
強く実感した、オバマの当選。

何をしていようとも、この地上のすべての人は
世界の歴史の中で中心的な役割を演じている。
そして、普通はそれを知らないのだ。

と、伝えていたのは、塩野七生だったか、米原万里だったか、、、、
メイサートンだった?

 
そうそう、私は、
顔を科学していると評されている種類の生き物ですが、
毎朝、鏡をみて、思う事は、
‘違う!!’ということです。

それはもう、
椿山課長の七日間の椿山(映画では西田敏行)が、
若いきれいな女性(伊東美咲)になった時くらいの衝撃です。
「!!!!ほおお。これがわたしなんだね。。。。。」と。
I'm not what I am.
だから、お化粧も、いつも変化が求められるのですね。

Change has come to me ,too.

今日もはりきっていきましょう!!

投稿: | 2008/11/06 10:05:51

コメントを書く