« 真理の大海 | トップページ | 朝日カルチャーセンター ー脳と音楽 08ー »

2008/10/10

緑の車両

ソニーコンピュータサイエンス研究所
の合宿二日目。

朝食をとりながら、iPS細胞に代表される
細胞のepigeneticsについて議論。

暦本純一さん、高安秀樹さんの
お話を聞く。

NHKへ向かう。

渋谷駅で降ると、ハチ公前に、なつかしい
姿があった。

東京学芸大学附属高校に通っている頃、
東急東横線を走っていた緑の車両。

駅のホームで待っていて、線路を曲がって
やってくる列車がこの緑のやつだと、
何だか得をしたような、気分が浮き立つような、
不思議な気分だった。

『プロフェッショナル 仕事の流儀』
の収録。

ゲストは、人工心臓の開発に取り組まれている
野尻知里さん。

心臓外科医だった野尻さんが、
人工心臓の開発へと身を投じ、
邁進するお話は、聞く者の感動を
呼び起こさずにはいられない。

収録を終え、いつものように日経BPの
渡辺和博さんと感想を言い合っていると、
となりの有吉伸人さんが「気を失う」
感触がある。

急いでカメラを構え、撮ろうとすると、
その瞬間に有吉さんが目覚めて、こっちを
見つめた。


目が覚めた有吉伸人さん

「すごいですね、有吉さん。茂木さんが
撮ろうとしているのがわかったのですね。」
と渡辺さんが感心する。

反射神経に邪魔されて、
人気の「会議中に思わず眠る有吉伸人」
の写真を押さえることができませんでした。

等ブログの読者におわび申し上げます。

再び、
合宿に出席するために、
観音崎京急ホテルへ。

最寄り駅で降りる時、たった二度目なのに、
自分がここに住んでいて、
都心に通っている、そんな気持ちになった。

偶有性はどんな人生にも平等に訪れる。

10月 10, 2008 at 06:58 午前 |

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 緑の車両:

» どないかせんとな! トラックバック 須磨寺ものがたり
何か行動に移す、 脳をアウトプットの状態に、 そんな具体化が私たちの商店街で進んでいる。 [続きを読む]

受信: 2008/10/10 11:05:12

コメント

渋谷のハチ公前に来るたび、この緑の車両を見掛けるが、立ち寄るたびに何故かセピア色の郷愁を誘う。

雨蛙を連想させる外観もさることながら、木製の床が不思議に懐かしさを感じさせてくれます。

そうか…茂木さんが高校の頃まで、この車両は現役で東横線を走っていたんですね…。

私は高校時代、東武東上線の沿線にある都立高校に通っていたが、二年生の1学期か二学期くらいまで、この緑の車両のように、床が木造で、屋根が茶色の古い車両が走っていた。

中に入ると古色蒼然といった、油っぽい匂いがしたものだった。

今は何処の鉄道会社の沿線に行っても、ほとんどステンレスの車両ばかり担って、きれいなことは綺麗で、快適なことは快適なのだが、何だかいまいち味気ない感じがしてしまう…。

古い木造の電車の思い出も、頭の中の偶有性の大海の中にプカプカと浮かんでいるような気がしている。

セピア色をしたノスタルジックな、過ぎし日の夢とともに。

投稿: 銀鏡反応 | 2008/10/11 5:55:33

茂木さん、こんばんは~~

『東京学芸大学附属高校に通っている頃、
東急東横線を走っていた緑の車両。』

へえ、東横線て昔はこんな車両だったんですねえ。
パッと見、東急世田谷線を思い出しました。
レトロな緑の電車がおしゃれで
雑誌やテレビでもよく見かけました。
私が東京を去る頃には、
世田谷線も全部新しい車両になって。
どこかの駅に、
昔の緑色の車両が開放されてて
誰でも入って座ってぼーーとしたり語り合ったり。
できるようになってましたけど。

学芸大付属高校の制服って、
茂木さんが高校生の時のと今も同じですか??
去年、学芸大付属高に通っている方と
お会いする機会があったので、
茂木さんもおんなじ制服着てたのかなあ~と
ふと思いました。
さぞ可愛らしかったのでしょうねえ!
(可愛いは褒め言葉ですヨ!)
茂木さんが高校卒業してからもう30年はたちますか??
さすがに制服変わりましたかね。

『心臓外科医だった野尻さんが、
人工心臓の開発へと身を投じ、
邁進するお話は、聞く者の感動を
呼び起こさずにはいられない。』

むむーん、、、
心臓外科医が人工心臓の開発に身を投じる・・・
いろんな複雑な背景が見えてきますね。
心臓外科医を経験していればこそ、
人工心臓に貢献できる部分も大きいかと思います。


『目が覚めた有吉伸人さん』

うたたね有吉さんも素敵ですけど、
カメラ目線の有吉さんも素敵ですよ!

投稿: | 2008/10/11 2:49:22

祖母がよく紫陽花の枝を挿し木にしていた事も思いだしましたが、俄然私の頭の中はips細胞やエピジェネティクスや、偶有性、先生の沢山の言葉がヒラヒラと蝶のように舞っております。
時代の最先端を研究されている方々は一体どんな議論をされているのでしょうか。
人工心臓の開発へと身を投じていらっしゃる野尻知里さんの回も見逃せません。
会議中に思わず眠ってしまわれる有吉伸人さんのお写真楽しみにしております。
非常に長くなってしまい申し訳ないのですが、それではお休みなさいませ。(*´ω`*)

投稿: | 2008/10/11 2:09:42

茂木先生こんばんは。東横線にこんな素敵な車両があるなんて、一度ゆられてみたいものです。
偶有性はどんな人生にも平等に訪れる…カオスとコスモの狭間であり、必然と偶然の間、色で喩えると灰色のような水色のような中間色のようなぼやけた感覚を覚えるのですが難しいです。以前とある国に初めて旅をした時、空港をでた途端、昔住んでいたような不思議な気持ちになったのですが(私は衝撃的だったので勝手に前世はこの国の住人だったのだと思い込んでおりましたが)。
宇宙を見る思いで自分なりにips細胞とエピジェネティクスを調べさせて頂き無知なりに驚きました。ドーリーの事は少し知っていましたが卵子からではなくヒトの細胞自身からips細胞の樹立が確立すれば、拒絶反応の無い移植用組織や臓器の作成から再生医療の実現が可能になるとか。もしそうなったら途上国の方の臓器売買もなくなるのでは、神経細胞の再生から意識の再生や記憶の再生も、火傷を覆った方の皮膚の再生、等希望が広がります。その反面細胞が人工的に再生されるimageはフランケンシュタインのような恐ろしさも少し受けるような気も致します。
イモムシが蝶に変わる時にもの凄い科学を感じさせて頂き、

投稿: | 2008/10/11 1:59:29

こんばんは。

>偶有性はどんな人生にも平等に訪れる。

偶有性つながりでコメントさせてください(笑)。
偶有性の自然誌(第4回 偶有性の運動学)拝読しました。
文中のいろんなフレーズに自分なりの気付きをいただいているところです。

“私”は“現在”、“この場所”においてこのような生活をしていることを、必然に近い流れであるかのごとくある意味勝手に思い込んで生きている節があります。ランダムという要素によっても今の自分が存在させられていることに気付かずに。そんな思い込みの生の中にあって、それらしく喜んだり悩んだり自分が自分であることに苦しんだりします。そもそも、現在の状態にあるその前提として、例えば積み重ねられてきた気の遠くなるような長い歴史や、常にある背景、受けている様々な恩恵に意識を向けなくてはならないのですが。少なくとも、有史以来絶えず通過してきた無数の分岐点に思いを巡らせなければ、“私”というものが“今、ここ”に存在することの驚異と“私”が全く他のものであり得た可能性を抱くことはできないことに気付かされています。分岐点の一つひとつ、経過する一瞬一瞬にさえも規則性と不規則性が潜んでいるのかもしれません。
規則性と不規則性が混ざり合っている状態、それをとどまることのない運動の中に見つめ、更にその運動を生命の力学の中に照らし出す考察は、原理としての運動を扱うにも簡単には捉えきれない困難さを抱えているだけに、とてつもない奥深さを秘めているものだと予感させます。『絶妙なる「接続」の領域こそが、「偶有性」が意味を持つ場所なのである。』だからこそ、このフレーズが偶有性の魅力を含んでいるように思います。
『「統計的描像」では扱いきれない』・・・Othersを無視しないこと。一つの事象を見誤らないこと。・・・私が最近漠然と抱いている感覚でもあります。時折、私は立ち止まって前に進めなくなることがありますが、仮に進めなくてもとりあえず、もがいてみる・・・もがき苦しんで逡巡して、タイムロスがあってもやがては通過していく・・・例えばそんな過程の中に、ささやかなもがきの中に寄り添うべき本質が潜んでいるような気がします。
『今まで気付いていなかった真理に瞠目すること』
ニュートンの「まだ見ぬ大海を前に」。アインシュタインの「感動するのをやめた人は、生きていないのと同じである」。偶有性という文脈の中を生きてこそ、たったひとつの事象にさえ瞠目し、感動という運動を刻むことができるのだと思いました。 

毎回の連載、情熱的で力強くそれでいて柔らかくて優しさに溢れた茂木先生の論考。また、文章の完成度というものについて圧倒的なまでの衝撃を受けています。(超ウルトラGIGAスゴイ☆)いつも多くの学びを与えていただきありがとうございます。

投稿: | 2008/10/11 1:57:08

東急東横線の緑の車両、すてきです!
この列車が走っている所と、ホームに入って来た所が想像しました。思わず「やったぁ!」と思いますね。今日一日が上手くいきそうな感じです。

私も普段乗っている電車と趣きが違う物に乗れたり、見かけると「やったぁ!」って思います。

日記を読ませて頂き、ワクワクした気持ちが残っています。

投稿: | 2008/10/10 22:12:09

写真の緑色の列車(かわいい・・・)を見ると茂木さんは、
不思議な気分になれる・・・という感覚の物に出合うアンテナは
大切な素敵なことと思いました。

二度目の最寄り駅で降りる時に感じた偶有性の状況、雰囲気は
私にも言葉から感じられる偶有性のものでした。
ありがとうございます。

投稿: | 2008/10/10 18:33:48

茂木さん、こんにちは。鮮やかな緑の車両、むっくりとした印象の電車で、可愛らしいデザインですね!大分にいる時、私がしていた番組のスポンサーがJR九州で「ゆふいんの森号」という深い緑色の電車がありましたが、私は今、その電車を思い出しました。格好いい電車なので、もし、湯布院へ行かれる時は乗ってみてください。(笑)有吉さんは会議中にシエスタ?!お疲れが溜まっていらっしゃるのでしょうか?
今日も最後は「偶有性」ですか?(笑)去年だったかな?!私のお店で広告代理店で同期だった人たちと同窓会をし、教官もみえたのですが今も現役の人、既に辞めている人もいて、結局、私が一番、仕事において忙しくしているということに。(笑)いろんな仕事をしているから忙しいのですが、偶有性を楽しんでいるようなところはあるみたいですね
。ただ、また、ひとつしたいことがあり、近い将来、スクールへ通うことになりそうです。週末以外は、また学生かな。(笑)企て中なので、
今、直ぐではないにしても2~3年以内にそうしたいと思っています。
本職と愛犬とのボランティアと新たに学ぼうとしていることがひとつとなった時、ようやく仕事欲が落ち着きそうです。頑張らなくては!人との出会いによってしたい仕事やなりたい自分は変わっていくもの。今から十年くらい前に私の夫の元上司の方が脳梗塞で倒れられ話せなくなり
、その時、私は発音・発声法をお手伝いしたのです。ほんの二日間でしたが・・・。負けず嫌いだったその方は私が帰った後、何時間も一人で口のリハビリをされ、今では何不自由なく話すことが出来るようになり
、私は今も感謝されていて、「こういうの、こういう仕事を最終目標にしよう!」って、数年前から思っていたのです。これで、何の仕事かおわかりですか?患者さんにはいろんな方がいらっしゃるから、愛犬たちもお役に立てそうだと思うのです。もちろん、本職のノウハウは、武器となるはずなので。夢で終わらせたくないので、すこしづつお勉強をしていこうかと計画中です。私は全くもう、忙しい。でも、仕方がありません。(笑)これは、割愛した方がよさそうですね。では、茂木さんも
夢に向かって・・・その夢が実現できますように!

投稿: | 2008/10/10 13:21:22

こんにちわ

茂木さんの、おねむ写真で、会議中ずっと、おねむ中だと思われる有吉さん。

今は、座頭一並の耳を持つ有吉さん。

有吉さんは、脳科学的に、きっと無意識に頭の整理をしていると思います。(^^)

投稿: | 2008/10/10 11:39:06

クオリア日記を最近読み始めました。茂木さんの感覚と一致するときは思わずくすっと笑ってしまいます。(´,_ゝ`)プッ
人の自然体って美しいですよね。たとえ居眠り状態でも、次回楽しみにしています。有吉様お疲れ様です。

投稿: | 2008/10/10 9:34:50

コメントを書く