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2008/10/20

スズメの子

あれは、小学校に上がったばかりのこと
だったか、家の近くにスズメの子が
落ちていた。

ぴいぴいと鳴いて、弱っていた。
飛ぼうとしても、飛ぶことができない。

家に持ち帰って、すり餌を食べさせて
いるうちに、すこし元気になってきた。

ぴいぴいと鳴いている。

すると、部屋の外でチュンチュンと
スズメの鳴き声が始まった。

チュンチュン
ぴいぴい
チュンチュン
ぴいぴい

と呼び合っている。
まるで、響き合う音楽のよう。

そのテンポが次第に急を告げる。

突然、雛はばたばたと飛び上がって、
まるでヘリコプターのように器用に
ホバリングして、ほんの少しだけ
開いていた窓の隙間から
あっという間に飛び去っていって
しまった。

「きっと、親スズメが探しに来たんだね。」
と母親が言った。

そんなことを明け方に思いだしたのは、
なぜだったのだろう。

このところトイレに『吾輩は猫である』が
置いてあって、適当にぱらぱらめくって
読む。

 主人は何と思ったか、ふいと立って書斎の方へ行ったがやがて一枚の半紙を持って出てくる。「東風君の御作も拝見したから、今度は僕が短文を読んで諸君の御批評を願おう」といささか本気の沙汰である。「天然居士の墓碑銘ならもう二三遍拝聴したよ」「まあ、だまっていなさい。東風さん、これは決して得意のものではありませんが、ほんの座興ですから聴いて下さい」「是非伺がいましょう」「寒月君もついでに聞き給え」「ついででなくても聴きますよ。長い物じゃないでしょう」「僅々六十余字さ」と苦沙弥先生いよいよ手製の名文を読み始める。
「大和魂! と叫んで日本人が肺病やみのような咳をした」
「起し得て突兀ですね」と寒月君がほめる。
「大和魂! と新聞屋が云う。大和魂! と掏摸が云う。大和魂が一躍して海を渡った。英国で大和魂の演説をする。独逸で大和魂の芝居をする」
「なるほどこりゃ天然居士以上の作だ」と今度は迷亭先生がそり返って見せる。
「東郷大将が大和魂を有っている。肴屋の銀さんも大和魂を有っている。詐偽師、山師、人殺しも大和魂を有っている」
「先生そこへ寒月も有っているとつけて下さい」
「大和魂はどんなものかと聞いたら、大和魂さと答えて行き過ぎた。五六間行ってからエヘンと云う声が聞こえた」
「その一句は大出来だ。君はなかなか文才があるね。それから次の句は」
「三角なものが大和魂か、四角なものが大和魂か。大和魂は名前の示すごとく魂である。魂であるから常にふらふらしている」
「先生だいぶ面白うございますが、ちと大和魂が多過ぎはしませんか」と東風君が注意する。「賛成」と云ったのは無論迷亭である。
「誰も口にせぬ者はないが、誰も見たものはない。誰も聞いた事はあるが、誰も遇った者がない。大和魂はそれ天狗の類か」
 主人は一結杳然と云うつもりで読み終ったが、さすがの名文もあまり短か過ぎるのと、主意がどこにあるのか分りかねるので、三人はまだあとがある事と思って待っている。いくら待っていても、うんとも、すんとも、云わないので、最後に寒月が「それぎりですか」と聞くと主人は軽く「うん」と答えた。うんは少し気楽過ぎる。
 不思議な事に迷亭はこの名文に対して、いつものようにあまり駄弁を振わなかったが、やがて向き直って、「君も短篇を集めて一巻として、そうして誰かに捧げてはどうだ」と聞いた。

(夏目漱石『吾輩は猫である』より)

「五六間行ってからエヘンと云う声が聞こえた」
という時に心の中に響く音楽は、ぴいぴいと雛が
飛び出していってしまった後の虚空のありさまに
どこか似ている。

10月 20, 2008 at 06:20 午前 |

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受信: 2008/10/20 18:04:01

コメント

茂木先生、
 遅くなりましたが、お誕生日おめでとうございます。
 46歳でしたね。
 人生いちばん脂が乗って、バリバリ活躍する年齢ですね。
 これまで以上にどうぞガンガン突っ走ってください。

 「スズメの子」のお話を読んでいて、つくづく思うのですが、
先生は心で捉えた空間とか空気感を表現されるのがお上手ですね。
 こちら(ソウル)は随分寒くなってまいりまして、
朝は7度まで下がります。
 東京はいかがですか?
 季節の変わり目は体調を壊しやすいので、どうぞご自愛くださいませ。

ソウルより愛♡を込めて

投稿: K.M | 2008/10/27 12:20:34

改めまして、お誕生日、おめでとう御座います。
茂木さんのこれからが素晴らしい日々になることを、心からお祈りしています。

あれは、たしか雨のよく降る日だった…。

路地を歩いていると、1羽の雛スズメがぷるぷる、ぷるぷる震えていた。

かわいそうに思い、如何しようかと悩んでいたが、仕方がなく、そばの民家の庭先の植えこみに、そっとその雛を…猫に狙われないように、かくしておいた。

あれから暫くたって、その植え込みを覗きこんだら、雛はいなかった。

やっぱり、猫に食べられてしまったのか?それとも、ぴいぴい鳴いている間に、親スズメに助けてもらったのか?

親と子の呼び合う切ない響き…。それは鳥類の世界でも人間でも変わりはないものだ…としみじみ思う。

投稿: 銀鏡反応 | 2008/10/21 18:05:49

のどに刺さった小骨のような 心の違和感は、” 茂木さんの崇拝者より ”様のコメントを拝読して、スーッと淡雪のように消えました。
今となっては死後の大和魂という視点を持てばよかったのですね。
見落としていた視点をご提供いただき、ありがとうございました。
漱石の原文の方に囚われ過ぎていました。

遅ればせながら、お誕生日おめでとうございました。
しばらく前の番組で、アメリカでの茂木さんの取材で
映画ビューティフルマインドに登場する天才数学者を彷彿とさせる人物との交流を拝見しました。その時に、父親にいつもサポートをされているその人物が 茂木さんからお誕生日を聞いて ほぼ瞬時に”土曜日”と答えるシーンも見ておりましたのに、迂闊でした。

直前の”違人のクオリアby片上泰助(^^)”様のコメント中の変人に繋げた意味も持たせてみました。
あの番組で、社会通念的には 変と映るほど大きく異なる個性も
あるがままに受け入れることの素晴らしさを再認識させられました。

投稿: GenunSai | 2008/10/21 9:41:52

こんにちわ

日本でのピュアプレッシャーについて考えていたのですが、日本で、「変人」といえば、「ビックリ世界の変人大集合」のように、「変人」と言う言葉はあまり良いようにつかわれていないようです。「人は違う人」「人とは違うことが出来る人、人とは違いが分かる人」の表現の方が良い感じがします。

そこで、「偉人」をもじって、「違人」なんて、どうでしょう。(^^)

投稿: 違人のクオリアby片上泰助(^^) | 2008/10/21 2:10:04

こんにちは。茂木さん。映画『東京物語』を観た事を思い出しました。思えば私は『東京○○』に弱い。『東京日和』『東京夜曲』何故だか分かりません。がどれも儚く悲しくセツナク…。小津映画をはじめ昔の映画って良いですねとても素敵。進みすぎる世の中に埋もれそうになるとよく観ます。
コメント違いでスミマセン

投稿: こゆり | 2008/10/20 22:57:27

茂木先生 こんにちは♪
私もスズメの子拾いました。小学校の低学年の時、同じ市内の親戚の家に行った帰り、高い蔵の巣から下のコンクリートに落ちていました。前は道路でまわりに木はなく、猫がくる心配もあり家に連れて帰りました。台所のテーブルの上に巣を作ってあげて、そこでピィ~ピィ~!と元気よく鳴いていた姿は今もハッキリと覚えています。結局、エサも食べずに次の日に死んでしまい、短い縁でしたけど死んでしまった時は家族がやっぱり沈みました。まわりに小さな生き物達がいたり、野良犬が赤ちゃん生んだりと、小さな「生と死」は毎日ありました。人と生き物の暮らしが重なっていました。もちろん嬉しい別れもあり悲喜こもごもありました。先生のスズメの子の話しから、昔まわりにいた小さなお友達を思いだしました♪

投稿: 平井礼子 | 2008/10/20 22:03:00

こんばんは。
私はなぜだか解りませんが “君がため春の野にでて若菜つむわが衣手に雪はふりつつ”がふと心に。
雛は先生の優しさに出会わなければ、とぶこともできなかったでしょう。雛はきっと感謝していると思います。(*´▽`*)虚しさが心に響き少し切なくも感じたのですが、先生の無意識の中の心の響きでしょうか。
「我が輩は猫である」
百人一首にしても昔どっぷりはまったのに、すっかり忘れてしまったなんかそんな忘却のようなものに、私は虚しさを覚えます。楽しかったこと、哀しみ、嬉しみ、時がたてばその時感じた特別なクオリアを二度と味わうことができない。そう思うと痛みさえも懐かしく思えてしまうことがあります。あら、なんかおセンチさんですね。秋の風がそうさせるのかもしれません。(*´ω`*)
昨日、先生がupして下さった記事について昨夜から自分なりに色々考えてみてますが、何度読ませて頂いても非常に難しいのと、全くまとまらず、でもコメントさせて頂きたいという欲の中(きっとまたおかしな事書くと思いますが…)やっぱり、脳は自ら報酬をうみ出し、 自分で勝手に消費してるのですなあと染々思います。そう考えるとなんて幸せな生き物かいなあと思ってしまいます。ややこしや

投稿: WAHINE | 2008/10/20 22:00:20

茂木先生、お誕生日おめでとうございます。
先生の益々のご活躍を遠くからお祈りしています。
 

投稿: (マ)ゴグ こと 白鳥園子 | 2008/10/20 21:29:24

Happy Birthday to you.

May your special day and the coming year be filled with love and inspiration.

We become purer as we grow older,yes ? So it's a good thing to add another candle on our cake !

Hoping all your wishes come true. Have a wonderful day.

投稿: tomoko | 2008/10/20 16:40:01

さっきまで弱っていた雛が突然、飛び去ってしまったとき
の音楽を何となぁく聞かせて頂きました。

可愛い茂木少年の純朴な心の音楽をもっともっと想像させて
聞かせて頂きました。
絵本を読んでいるみたいでした。

先生の本を最近、沢山 読ませて頂いていますが
どれも人への愛をも感じさせるから良いのだと思います。
そして、興味深く 面白いです。


投稿: 穂 | 2008/10/20 15:51:22

お誕生日おめでとうございます♪o(^-^)o∠★:゚*'(花束)

本文に関係のないコメントですみません!
昨年12月に茂木さんの講演を聞いて以来のファンですo(^-^)o

いろんなシーンで大活躍ですね!
明日のプロフェッショナルも楽しみです♪
では、お体に気をつけて、これからも頑張って下さいp(^^)q

投稿: ミス・ラベンダー | 2008/10/20 15:22:35

茂木さん、こんにちは。
改めまして、お誕生日おめでとうございます!
大阪の空も祝福しているかのように、晴れ渡ったよいお天気です。

四十の半ば。一年が過ぎ行くのが早く感じませんか?!(笑)
私は年を重ねる毎にあっ!という間に年が過ぎていくような感じが
あります。極端な話しをしますと、「この間、お中元をセレクトし
たのに、もうお歳暮の時期?!」といった感じです。(笑)
特に女性は、結婚をするとパートナーやその周りの人たちの用事が
増えてくるからかもしれませんが・・・。

さて、「スズメの子」と言うと私も小さい頃、よく見かけました。
一番、悲惨だったのはアオダイショウという蛇が呑み込んでいくの
を見てしまったこと。かわいそうでした。
「チユンチユン」「ぴいぴい」と響きあう音楽のよう!とは、ほほえま
しい感じが伝わってきてよいですねー。人と人との関係もこうあり
たいものです。悪いところばかりを指摘されると人間関係は疲れて
きますから。共鳴し合えるまでには時間がかかるのでしょうけれど
・・・。

随分、久しぶりに目の当たりにしました、「大和魂」という言葉。
深い意味が隠されている言葉で歴史を感じますが、今は、死語に
近い?!感じですね。言葉って、本当に不思議だなぁ~!って、
ついこの間も思ったことがありましたが・・・。そういうつもりで
言った、または書いたのではないのだけれど、本意が思うように伝
わらなかったりする時があるものですね。感情があるから、難しい
ものだなぁ~とも思います。相手の心を汲み取るとは、簡単なこと
ではありませんね。「大和魂」という言葉もわかったつもりで使っ
ていたとしても実のところはわかっていなかったり・・・結構、日
本語には、多いと思いますが・・・。言葉は人の心を温かくするも
のとして使っていけたらよいですね。私は、ビリー・ジョエルさん
の「素顔のままで」の歌詞を聴くと、心がほんわか~としてきます
。(笑)男の人の優しい思いやりが詰まった歌です。茂木さんも、
一度、歌詞をかみしめながらお聴きください。(笑)では、素敵な
お誕生日となりますように!佳き一日をお過ごしください。

投稿: 茂木さんの崇拝者より | 2008/10/20 12:47:16

こんにちわ

スズメの餌付けは簡単ですよ。(^^)

まず駐車場のような所へ、お米をまいておく、スズメがやってくる。

スズメがやって来る時にを見計らって、お米をまく、スズメが逃げているがまたやってくる。

お米をまこうと、外へ出ると、スズメがやってくる。

投稿: スズメのクオリアby片上泰助(^^) | 2008/10/20 11:31:36

健一郎様、お懐かしゅうございます。
もはやこれまでと諦めた、この命、
その暖かで湿り気のある御手に包まれ、
餌を運んでくださり、いえねえ正直に
申しますと咽を通過するのに、ぐぐと
苦しさ伴うのも多々ございましたが。
今となっては命をつなぎとめて頂いた証かと。
雀の脳みそでありましても、茂木先生、
考えずとも、腹の底から生まれ聞こえる
感謝の声というものがございます。
憶えておいででしょうか。私の御目眼と、
貴方様の慈悲深い眼とが、しっかりと
一本の線となり繋がった数秒間程を。
今でも、電線に止まり、仲間たちと
ともに空を湧き出でるように飛ぶときなど、
胸のなかで、いつも思い出すのでございます。
ところで今日は、先生のお生まれになった日
ではございませんか。この私は先生のお陰で、
一度死んで生まれてきたようなものでございます。
ああそうだ、歌をうたってもよろしいでしょうか。
ちゅちゅちゅん ちゅん ちゅんちゅん・・・。
ああ先生お忙しいのですか。では、ここまでに。
さっきの音痴唄、お誕生日会で、子供の頃には、
よく歌っておられた歌。
あの頃の先生は随分と御可愛らしくて。ちゅん。
私も子供で、ちゅん、と言うてみろといわえても
上手く言えず、じゅん、と鳴いておりましたねえ。
私はお喋りでいけません。くだらない話を長々と。
そこの窓から失礼いたしますね。じゃあ先生、
空から先生のお姿見守っておりますよ。
       
           

投稿: すずめのおばさん | 2008/10/20 11:18:07

親愛なる茂木様
お誕生日おめでとうございます!
今日は、ご家族とお祝いでしょうか?
毎日お忙しいようで、体調が心配です。
どうぞ、無理をされませんように!
私も、漱石、好きです。
特に「こころ」です。
漱石は、何故、書生の友人の名を「K」にしたのか・・・
何か意味があるのではと考えてしまいます。
それに、漱石の墓が、「K」のお墓と同じ雑司が谷だと
言うのも、何かありそうで・・・
とにかく、深いですね。
長々と書いてしまいましたが、素敵な1日をお過ごし下さいね!
いつか、お会いできますように!


投稿: ブリちゃん | 2008/10/20 10:40:51

茂木さん
お誕生日おめでとうございます♪

最近ブリティッシュコメディーを見ることはおありでしょうか?
久し振りに見たいなぁと思った私です。
ケーキを差し上げたいところですが…1人で食べておきます!

投稿: そらまま | 2008/10/20 10:31:14

お誕生日、おめでとうございます!
今日もお仕事でしょうか?

茂木さんはふとした時に小さい頃の記憶が
蘇る事が多いですか?

私は頻繁に蘇ります…なぜでしょう?!
あの頃の雰囲気、空気、気候、
鮮明に思い出します。
故郷の北海道が大好きだからでしょうか^^

今日は子供の頃の誕生日を思い出して、
素敵な誕生日をお過ごしください☆

投稿: myuta | 2008/10/20 10:18:08

茂木さん
お誕生日おめでとうございます(*^∇^*)

私のお友達は、
プロフェッショナル見てないと思ってたら、

今朝、友達からの励ましメールに
あと一歩だけ前に進もうの歌詞が添えてありました。

なんだ!
みんな見てるじゃん(笑)

嬉しかったので、
茂木さんへのバースデープレゼントに

後でまたコメントに来ますね

投稿: ももすけ | 2008/10/20 10:13:02

茂木先生、お誕生日おめでとうございます。
+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+゚ ☆

茂木先生の「スズメの子」のお話を読ませていただいて、
思い出した事があります。
「スズメの子」、無事飛び立って良かったですね

1年ほど前のことなのですが、ある朝、次女の

「ひゃぁ~~~~~~!!!」

という叫び声で、家族全員目が覚めました。

なんと、寝室の隅に「カラス」がいたのです。
巣立ち間近の、身体はほぼ親鳥に近いくらいにまで成長した
カラスの子でした。
これは・・・かなりの衝撃と迫力でした(^^;
一家6人、2階の同じ部屋で寝ていますが、誰1人気づかず、
カラスと一夜を共にしてたのです・・・

主人が抱きかかえ、階段を降り、その後を5人がぞろぞろと後に続き、外に放しました。
放す前、子供達はまじまじとカラスを見ておりました。
するどいくちばし、意外とかわいらしい目・・・
羽根に触ったり、こんな機会はまずないだろうと思います。
まだ2、3m程しか飛べない様子でしたが、
お隣のお寺の森のほうへ入っていきました。

「俺、カラス持ったのはじめてだよ~」

と、主人も野生のカラスの迫力に驚いていました。

少し気持ちが落ち着き、検証がはじまりました。

そういえば、前日から2階の寝室のバルコニーにカラスが
とまり、一日中「カァー、カァー」と鳴いていました。
正直、「うるさいなぁ・・・」と思ってすごした一日。

隣のお寺の高い木に、「カラスの巣」があったことは、
知っていました。
が、「蚊」が多いこともあり、我が家の窓は全部、閉めて
いました。
そうすると、カラスの子が侵入できる唯一の開口部は、
「玄関」しかない!
玄関を開けたままにする事は、ありえないので、
家族6人のうちの誰かと一緒に入ってきた・・・!?
そして、階段を上がり、寝室のドアも突破し、
鳴き声も立てず、気配すら消して、一夜を過ごした!?

発見場所の寝室の隅と、階段の踊り場に「糞」がありました。
しばらく階段の途中にいたようです。
なのに・・・

なぜ、うちの家族は誰1人、気づかないのぉ~!(笑

家族以外に、犬2匹、猫2匹が室内にいるにもかかわらず・・・
トホホな家族です(;^_^A

親鳥は、バルコニーから室内を覗き込むように、
一日中、我が子を呼んでいたのに・・・

ホント、ごめんなさい~って感じです。
これは、いまだ解けない我が家の謎です。

長文、失礼いたしました~m(_ _)m

投稿: Alice | 2008/10/20 8:58:42

茂木先生

お誕生日おめでとうございます!

スズメの子のお話良いお話でした。
朝から心がほんわかして、懐かしい気持ちになりました。

このお話を読んでいたら、「星の王子様」の中の
王子様の言葉を思い出しました。

この星のバラの花たちに王子様はこう話します

「ぼくのバラも、なんでもなく、そばを通っていく人が
見たら、あんたたちと同じ花だと思うかもしれない。
だけど、あの一輪の花が、ぼくには、あんたたち
みんなよりも、大切なんだ。
だって、ぼくが水をかけた花なんだからね。
覆いガラスをかけてやったんだからね。
~中略~
不平もきいてやったし、じまん話もきいてやったし、
だまっているならいるで、時には、どうしたものだろうと、
きき耳をたててやった花なんだからね。
ぼくのものになった花なんだからね。」

今までは何十万と同じスズメだったのが、
世話をすることで、自分だけのこの世に1匹の
存在になる。そんな時にいきなり自分の前から
飛び立ってしまう。

恋愛でも似たようなことがありますね。

ほんの短い間の経験、突然準備もなく失った虚しさが、
忘れることのない記憶になるなんて、人の脳は不思議
だなと考えてしまいました。

投稿: みなみ | 2008/10/20 8:25:12

スズメの雛のエピソードと 漱石の引用文とのアナロジー たいへん
興味深く拝読しました。

なぜ興味深くかと言うと、そのアナロジーが奈辺にあるのか 
正しいはずのボルトとナットの組合せを与えられているはずなのに
自力ではしっくりかみ合わせることができなかったからです。
(茂木さんの著書やここまでのブログはいずれも飲み込みやすい
ものでしたから、余計に戸惑いました

五六間行ってからエヘンの主題が、ちゃんと飲み込めていないからなの
でしょう。

早朝から いい刺激をいただきました。

投稿: GenunSai | 2008/10/20 7:29:09

お誕生日おめでとうございます。
希望と喜びに満ちた1年になりますように
お祈りしております。

投稿: リリアン | 2008/10/20 6:54:19

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