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2008/09/01

近くにいて下さって

 渋谷で、講談社の西川浩史さん、
それにライターの
三浦愛美さん、石井綾子さん相手に
『赤毛のアン』についてお話をした。

 アビエントでランチを食べていると、
電通の佐々木厚さんと、集英社の
鯉沼広行さんが「迎え」にきた。

 富谷交差点近くの「ラムフロム」
ギャラリーで行われている(本日9月1日
まで)ブルータス副編集長の鈴木芳雄さん
の「フクヘン。」展の記念トークイベント
に伺う。


ラムフロムギャラリーにて。鈴木芳雄さんと。
(Photo by Atsushi Sasaki)

 鈴木さんの人徳を反映して、
たくさんの方々が来てくださった。

 鈴木さんとブログや旅や編集の
話をする。

対談の様子を伝える写真と文章が、
鈴木芳雄さんのブログ「フクヘン。」
に掲載されています。

http://fukuhen.lammfromm.jp/2008/09/post_450.html 

 会場の「亘」はとても気持ちの
良い店で、風が通り、前の道を
人が行き交い、時々覗いて立ち止まる。

 この感じは、どこかに似ていると
考えていて、思い出した。
 沖縄の金城にある石畳道の中程に
ある集会場。

 座敷に横たわって外を行き交う人を
見ていると、自分と大きな世界が
とても気持ちよくつながる。

 鈴木さんと、編集について
熱く語る。

 同じブルータスの副編集長の
芝崎信明さんは、「えっ、今さら
ブルータスでそんな特集?」という
ようなテーマに新しい切り口で
アプローチしてヒットさせて
来たのだという。

「芝崎は、まあ、日本で一番いい編集者
でしょうね。あっ、そうか、一番目じゃ
なくて、二番目にいい編集者だ。」
と鈴木さん。

 すかさず、私が、「じゃあ、一番目は
鈴木芳雄さんということですね」
と言うと、鈴木さんは笑って
答えない。

 やっぱり、沖縄に似ているな、
この間合い、と思っていたら、
 打ち上げは隣りの沖縄料理屋だった。

 呼び寄せたのかな。

 まったりと話しているうちに、
私の得意技、すわったままうとうとと
眠って、そのまま英気を養う。

 沖縄料理屋で遅めのシエスタを
とったがために元気になり、
 二次会のバーで、鈴木さんが熱弁している
間に、私は6枚の連載原稿をゼロから
書き上げて
送信することができました。

 『縄文の浄化』は、渋谷でギネスとともに
かたち作られたのです。

 鈴木芳雄さん、うとうと眠ったり、
原稿を書いているときに近くにいて
下さってありがとうございます。
なんだか感化された
気分です。

9月 1, 2008 at 09:24 午前 |

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受信: 2008/09/01 11:11:51

コメント

茂木さん★おはようございます

昨日の茂木さんは
沖縄料理屋でシエスタでしたか!
すごい技ですね(笑)、
ご多忙な茂木さんならではの特技かも・・・

金城町の石畳道、
昔はいつもそばを通っていたんですが、
集会所なんてありましたっけ?!(@_@;)

あの辺は私にとっては、
♪(怖い)思い出がい~っぱい~♪
出ることで有名なんですよぅ・・・
夜、歩いてたら
気配などまったくないのに、
後ろから肩を指圧するくらいの強さで
叩かれました
もちろん、振り向くと誰もいない・・・
ぎゃーーー!!と叫んで逃げましたよ(笑)

地元の友達に聞くと、
肩叩き幽霊がいるんですって・・・Orz
他にも
怖い話はあの辺はたくさんあるんですのよ。

最近は、
また少し忙しくなってきていて、
やることが、一つ二つ増えてきて、
その上、10年に一度あるかないか級の
ショックなことがあり
ずいぶん気落ちしていたのですが

茂木さんのシエスタのお話聞いていたら、
茂木さんの中の
沖縄に誘われたようで
とても良い気持ちになりました

そして、今朝は
以前から大好きだったアーティストの方と
コンタクトを取ることができ、
もう天にも昇る気分。

私の人生はきっと
波乱万丈でなかなか心休まることなんて
ないんだろうなあと思っていましたが
そんな中でも
嬉しいことがポツポツあると
エネルギー頂けるからありがたいです

ところで、
昨晩のクローズアップ現代みましたよ~!
この番組は私もなるべくチェックするようにしています★
司会の
国谷裕子さん、素敵な方ですよね~~!
NHKをよく見る人には人気ありますよね

コピペ問題って、けっこう深刻だったんですね。
大学の論文、コピペで済ませる人がいるとは
驚き・・・・
これでは学んだことになりませぬ。

昨晩は、とても疲れていたので、
大まかにしか記憶に残っていません、すみません

茂木さんもお忙しいかと存じますが
お仕事がんばってくださいね!

投稿: ももすけ | 2008/09/02 8:33:21

はじめまして!
沖縄のうるま市在住です。

遅ればせながら3日前、クオリア発見!茂木さんみっけ!!って感じで、嬉しいなって感じでお気に入り登録!!

テレビで見る限りですが、スッゴく多忙な茂木さん!!

ゆったりと過ごす、イメージが皆無でした。
んなわけ無いのにね。

投稿: 春野マギー | 2008/09/01 23:40:14

なんだか、穏やかでとても楽しそうな世界ですね。

私も近くにいて、元気になれたり、ほっと安心することができたり、心が羽根を伸ばせるような、そういう人間になりたいな。

しかし、ライブを明日(茂木先生がご覧になる頃には今日になってるのかな?)に控えていて、今現在は自分のそばにそういう人が欲しいです。。。緊張しているので。

もしお時間許すようでしたら、是非遊びにいらして下さい。。。

投稿: 楠 | 2008/09/01 20:43:55

こんばんは
本日の日記は、なんだか ゆったりとして気持ちの良い感じ

クオリア日記で『赤毛のアン』のお話があったので、読みたくなり読んでいます。
読んでいるとアンの世界へ誘われます。

どなたかのコメントにもありましたが、生きていく厳しさや人を思いやる心、愛の深さなどを感じます。
そして心に染み渡っていく感じです(^ ^)

あぁ…
今日のクオリア日記、アンの世界だ

「プラ・ビィーダ」という言葉。ステキな響きですね。
自分たちを包む自然と調和して生きること。何が生きる上で大切か見極めること。そして何よりやさしい笑顔があること。

これだけで、いい
これだけで おおらかに ゆったりと生きていけると思います。

投稿: 奏。 | 2008/09/01 20:17:26

富ヶ谷は私の実家のある故郷です。「亘」横のなだらかな坂を上り、井の頭通りを渡って駒場方面へ向かう途中の住宅街で育ちました。オリンピック選手村が代々木公園としてオープンするのも、千代田線が代々木公園駅を始発として開通するのも、この目で見てきました。幼い頃からすっかり様変わりしてしまった富ヶ谷を訪れるたび、記憶の中にだけ生き生きと存在する故郷の姿を深い感慨をもって懐かしむこの頃です。
茂木先生の「脳とクオリア」(2年前に購入して途中までしか読めていなかった)とエリック・カンデルの"in Search of Memory " を平行してワクワクしながら読んでいます。ほんの少しでも「記憶」と「意識」の秘密に近づきたくて・・・

投稿: (マ)ゴグ | 2008/09/01 15:59:43

こんにちわ

「赤毛のアン」を鶴の恩返し勉強法で読んでいたのですが、いまいち背景が分からず、「ハリーポッター7巻」を買いました。最後を知りたいのと、背景を映画で知っているからです。小さい子が読める英語で出来ているため勉強しやすいです。(^^)

二次会のバーで原稿を書く茂木さんですが、このユピキタス文化が夏目漱石の時代に有ったら、夏目漱石はどんな事していただろう、と、考えると、想像が膨らみます。(^^)

投稿: ユピキタスのクオリアby片上泰助(^^) | 2008/09/01 15:07:04

茂木さん、こんにちは。今日も大阪は快晴。暑いです。先ほど、鈴木芳雄さんのブログも拝見いたしましたが、「フクヘン展」は大盛況だったようですね。ところで「沖縄料理」、大阪は沖縄の人が多いので専門小料理屋さんがたくさんあって、私もたま~に「そうきそば」を始め、ゴーヤを使った家庭料理を食べに行きます。何だか長生き出来そうな気分になるから不思議です。茂木さんは、「2次会」の席であってもお仕事をされるのですか?(笑)それはもの凄い集中力ですね!アルコールを飲まれながら、ほろ酔い気分だったのでしょうか?お酒が入ると調子が出る!という方を知っていますが、茂木さんもそうなのでしょうか?!
それから、今晩放送の「クローズアップ現代」は、「ネットの知とどう向き合うか」・・・正に私にとってはタイムリーなテーマで、今日から「クオリアノート」をスタートさせました。夫は「思った時に直ぐスタートというのが、茂木さんの考え方だよ~。」って。(笑)ただ、私の場合は、始めると長続きします。どれもこれも始めたことは続けています。スタートをかけるのが遅いのは、なかなか直せませんが・・・。
番組がどのような内容なのかがハッキリとはわかりませんが、感想文を書いたり、論文を書くのにそのままコピーをするのは、よくないのでは
?と。私は茂木先生のキラリと光る言葉や心理学用語や昆虫のことなど
、私の知らない語彙を増やしたいと思うのと、調べた上で話し言葉にどう置き換えられるか・・・ただそれだけなのですが。今晩、必ずや番組を拝見させていただきます。最後に、先日の放送で女性のお化粧についておっしゃっていましたが、仕事用のメイクをするにしても10分以内です。ということは、普段のメイクはその半分くらいの短い時間です。茂木さんのおっしゃっていた20~30分というのは、お化粧以外の髪の毛のセットやお洋服選びも入れてお出かけ所要時間が、ということなのかな???って思っていました。そうだとしたら、やはり男性は「待たされた」という気分が強いのでしょうか?!(笑)女性のメイクやお買い物の所要時間は、男性は長~く感じるようですね。でも実際は、そんなに時間をかけていないと思うのですが・・・女性の言い分でしょうか?(笑)

投稿: 茂木さんの崇拝者より | 2008/09/01 13:56:51

「赤毛のアン」
読み進めています。

アンの本の中に同じような体験をしたことがありました。
昔、どうゆうつながりのあった人か思い出せないのですが、
中学校の先輩で、すれ違うたびに「ブス」「ブス」って、言う人が
いて、ある時。……そう、お察しの通り。やってしまいました。
その人にピシャーンと一発。ビンタを食らわせていました。

本を読んでそのことを思い出して、そんな自分の過去に対して
初めて「クス」って笑ってしまいました。

不思議な本ですね。読み進めてはいるのですが、なんかしら、ベールに
隠されたものを感じています。
何度か読んだ方がいい作品ですね。

さっき、講座の申し込みをすませましたが……。
最大の難関が残っているのです……。

怖いです。
考えただけでも、「ぎえ~」です。
年を取ったら開放されると思ったのに~(泣き&怒り)

私もだれかに、近くにいてほしいです。
(まぁ。無理だと思いますが。)


講座楽しみにしています。
…で、何が怖いのかはプログ「アンを知りたいけど」に書きました。
…で、申し込みはしたものの、恐怖が取れない場合は行けないかも…。

投稿: あすか | 2008/09/01 10:16:44

バーにいながらにして

眠ったり
原稿書き上げたり

気持ちよく
時間が流れてる様子が

忙しい方であることを
忘れてしまいそうなくらい

素敵です

投稿: つきよみ | 2008/09/01 10:12:15

気持ちよい感じが伝わってきて、こちらも心地よい気分になりました!

昨夜、youtubeで茂木先生と内田也哉子さんの対談を楽しく
拝見(拝聴?)させていただきました。
まるで会場にいて一緒に笑っているような、そんな感覚の中にいた
ように思います。

歯切れ良く、力強く発せられる茂木先生の言葉と、ゆるゆるとそれで
いて、揺るぎない何かを発している内田さんの会話を聞き終えたとき
とても元気になっている自分に気がつきました。

いつでもどこへでも繋がろうと思えばつながれる、そんなことを
改めて感じた夜でした。

いつもありがとうございます!

投稿: yuzuriha | 2008/09/01 10:02:51

茂木さん、おはようございます。
クオリア日記は、あたしにとって広場です。自由に人が行き交う広場。
茂木さん、広場をつくって下さってありがとうございます!

投稿: 柴田愛 | 2008/09/01 9:38:30

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