« クローズアップ現代 | トップページ | プロフェッショナル 平井伯昌 »

2008/09/02

「アリポン」という音が

五反田の駅で、そばを食べる。
「わかめそば」に卵を落とす。

関根崇泰の研究に関連した
論文を読みながら食べていると、
後ろで注文している白にキンピカの
服を着た女の人の声が聞こえた。

「ネギ多めでおねがいします。」

えっ、そんなのありか、ネギ多めというのは
ありか、
と思っていると、店主は
「はい、ネギ多め、わかりました」
と言っている。

あれれと思う。

ネギ、高いだろうなと思って
食べていると、今度は中年の男性が
注文する。

「ネギ、なしでお願いいたします。」

あれれ。ネギ多めの人がいると
思うと、ネギなしの人もいる。

それでちょうどバランスがとれて
いるのかしら。

ボクはネギが大好きで、ホテルの
朝食のバイキングなどでも、
味噌汁になるべく多く入れようとする。

ラーメン屋でも、「ネギラーメン」
というオプションがあると必ず
それを選ぶ。

人さまざまだな、と思いながら
そばを食べる。

ボクの心の中では、「そばの時価総額」
のうち、かなりの部分を「ネギ」
と「落とした卵」が占めている。

ボクは、駅そばで「ネギ多めで」
と注文することはできそうもない。

五反田の駅を出て歩いていると、
すぐ目の前を関根崇泰が歩いている。

あいつ、オレのことを待ち伏せして
いたのか!

と思いながら、「よっ」と声をかけて、
関根のボディ・イメージの研究について
議論しながら研究所へと歩いた。

ソニーコンピュータサイエンス研究所にて、
脳科学研究グループの会合。

野澤真一くんが、Brain Machine Interfaceに
ついての長いレビュー論文を紹介した。
それをゆっくりと時間をかけて
議論した。

NHKへ。

『クローズアップ現代』にて、
コピペ問題についてお話させて
いただく。

キャスターの国谷裕子さんのことは、前からとても
尊敬していて、ご一緒にスタジオに
いることができてとても幸せだった。

収録前、着替えを終えて戻ってくると、
スタジオに『プロフェッショナル 仕事の流儀』
のチーフ・プロデューサー、有吉伸人さんが
いる。

「有吉さん、確か、クローズアップ現代も
やっていらしたんですよね。」
と言うと、「クロ現が実は一番
長いんですよ。8年くらいやりましたからね。」
と有吉さん。

「そうそう、アリポンはデスクとか
やっていたからね。」と国谷さん。

ん? アリポン?

私たち『プロフェッショナル 仕事の流儀』
関係者の間では、有吉さんは「ありきち」
と言われている。
アリポンというニックネームは初めて聞いた。

「有吉さん、昔はアリポンと言われて
いたんですか? アリポンのポンって、
何ですか?」と追求すると、有吉さんは
「ははは。まあ、いろいろな名前があるんですよ」
と笑って答えない。

国谷裕子さんから発せられる「アリポン」
という音がとても素敵で、夜空にころころ
転がった。

9月 2, 2008 at 07:53 午前 |

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「アリポン」という音が:

» 空ってどこにあるの トラックバック あなたと企業の元気ナビゲータ
元気創造ファクトリ会社イノベイションhttp://www.ennovation.co.jp/の山上裕司です。 プロフィールはこちらhttp://www.ennovation.co.jp/modules/tinyd0/index.php?id=1#ryakureki ○ 火曜日の朝メルは、わが家の小学校4年生の娘が   ふってくれるネタからです。      先週末、ひさしぶりに近所までドライブ      その帰り、車の中から窓越しに空を見上げていた   娘がこんな質問をしてきました。      【... [続きを読む]

受信: 2008/09/02 9:01:23

» ハタ坊の本名 トラックバック ピアニストの日本刺繍な毎日
あるセミナーをしていた時に知リ合った「ハタ坊」というおじさんがいました。とても親 [続きを読む]

受信: 2008/09/02 13:28:56

» <コピペ>とその対極にあろうかと想定される "自立的思考" ...... トラックバック AdhocBlog
 知識・情報を自身の脳(心)によって十分に咀嚼すること、言い換えれば、自分の言葉... [続きを読む]

受信: 2008/09/02 15:27:43

» Language X トラックバック Tiptree's Zone
 普遍文法は、ヒトに言語学習を可能にさせる反応選択性の性質を持つニューロン・ネットワークの構造である。すなわち、言語のsyntactic rulingは、乳児の頃から既に脳内に存在する。そしてinfantへと成長する過程において、ミラー・ニューロンの介在を経て、それぞれの言語....... [続きを読む]

受信: 2008/09/03 1:59:10

» 学力は低下していない?(3) トラックバック 御林守河村家を守る会
そうそう、 微分方程式も高校数学からなくなってしまいました。 偏微分方程式や連立微分方程式などの 初歩的な微分方程式が、 高校数学からすっかり姿を消してしまったのは もうずいぶん前のことです。 ところで 先日高校一年生に化学を教えていて 内容削減の影響を肌�... [続きを読む]

受信: 2008/09/03 7:57:45

コメント

用事があったので、この番組は始めの箇所のみ見ました。
30分の圧縮ぶりが素晴らしい番組です。しかもあらゆる社会現象を扱っている。

茂木さんのコピペ論、聞きたかったなあ。

私はコピーのエラーが進化の原因ということと絡めて、最近の流行語の広と淘汰を考察しています(そんな、大げさな???)。

「食べれる」じゃない「食べられるなのッ」と注意しても、喋りやすいし、意味を間違う者もいないので「食べれる」が定着してしまった。ほんとに、言葉は生きているのですね。

今は、猫も杓子も仕事で遊びでメールを打ちまくっている。つまり突然変異の総量が今までにないほど増加している。

もし誰かが気の利いた、使いやすくてインパクトのあるエラーを送ると、これは確実に大量にコピーされて、広がって、定着する。

お粗末さま。

投稿: | 2008/09/05 8:29:41

国谷さんは私も好きです。
その国谷さんと先生がTVでご一緒していたとは・・・
不覚にも見逃しました。。不覚。。

投稿: | 2008/09/03 1:04:05

こんにちわ!茂木さん。おネギいいですねぇ〜!私も大好きです♪薬味でも活躍してくれますが酢みそであえたのもこれまた美味です♪
ポンさんは私のまわりにも何人かいますが、ポンって一体なんなんでしょうね??可愛い感じでなんかまるっーてイメージ!?(^-^)同じポンでもデコポンは美味しいです。ごめんなさい。今日は食べ物ばかりです。。
食欲の秋が近づいてきたからです。きっと!

投稿: | 2008/09/03 1:01:42

たのしぃ

娘が、あっ。モギケンだ・・!って。
すみません

投稿: つきよみ | 2008/09/02 23:13:39

わかめそば…美味しそう

ほんと…食べ物の好みは人それぞれですね。
私は、お蕎麦を食べる時、ワサビが少なく周りの薬味に付いていないとラッキーと思います

昨日の『クローズアップ現代』。テレビを見て茂木さんが出ているのを知った母が「ほら好きな人出てるよ〜」と。(ありがとうでも、もう録画してあるのよと、心の声で返しつつ)
見るのが楽しみです


いる場所が変われば、呼ばれ方も変わり、色々な人との関わりの中で色々な事が出来て…人としての幅も変わると思います

女性の場合、結婚して名前が変わって立場も変わり、子どもが生まれてまた変わるように思います。
私の友達や周りにそういう人達がいて接する機会がある度に、ステキだし良いなと思います

私も そうありたいと思います

投稿: | 2008/09/02 22:50:56

茂木先生、初めまして!
私は現在予備校生なのですが、予備校の先生が授業(しかもサテライン授業です!)で勧めていた「脳を活かす勉強法」を先日読み、勉強の方法のみならず沢山の「よりよく生きるためのヒント」を得ることができました。
最近では、茂木先生がテレビに出ていらっしゃると、思わずその番組に見入ってしまいます(笑)
これからも茂木先生が出していらっしゃる本を読み、脳についての理解を深めていきたいと思っています。

お仕事が大変お忙しいようですが、これからも頑張ってください♪
応援しています☆

投稿: | 2008/09/02 21:48:05

今晩は。

きょうの日記にある“アリボン”って何のことだろう、と思ってエントリーを読ませていただいたら、何と有吉さんのもうひとつのニックネームだったんですね。

“アリボン”…たしかに響きがいいですね!

「わかめそば」、そのままでもさっぱりしておいしいけれど、卵を入れるとコクが出ていっそうおいしくなりますよね。

因みに私は“麺類にネギを沢山入れる派”のほうです。

最近は滅多に日本蕎麦屋には入らないのですが、夏場はたいていざるそばか、冷やしなめこそばを注文する事が多いです。その時、そばつゆへ小皿に入ったネギを全部入れて食べます。

自宅でインスタントラーメンを作る時も、小口切りのナガネギを必ず入れます。

人生はややこしいこと、面倒なこと、複雑なことは避けて通れないのに、なぜか今の世の中、そういうことを避けてとおろうとして、ますます何事も簡単にしようとしている…。

昨夜の「クローズアップ現代」をもう一度思い起こしながら、現在はそんなふうになっているのでは、と考えました。

少なくとも半世紀くらい前からそうだったようだけれど、今世紀になってネットが普及するにつれ、いっそうその傾向は強まりつつあるなと思い、危機感を抱いています。


ところで、『プロフェッショナル』は、今夜は平井伯昌さんの回でしたね。眠らないように、最後までシッカリと拝見したい…!と思います。

投稿: 銀鏡反応 | 2008/09/02 21:43:48

じつは「ぽん」って博多の方だとあまり良い意味では使わないことが多いです。でも愛称にも使うことがあります。
「ごめーん、ぽんなやつで」(関西弁だと「すまんなぁこんなあほで」みたいな感じ)
有吉さん、九州方面の出身じゃないですか?

投稿: | 2008/09/02 21:36:20

こんにちわ

私も、ネギが好きで、中学生の頃、お好み焼き屋に行って、ネギ焼きがメニューにあったので、「ネギ焼き、一つ」と言ったら、「今はネギが高いから無いのよ」と、言われビックリしたことがあります。


「アリポン」→「ありきち」→「アリさん」と、出世すると、NHKでは、呼び名が変わるのではないでしょうか?(^^)

投稿: | 2008/09/02 17:57:36

アリポンが夜空にコロコロ…なんてステキな表現!、感動です。
ワクワクしちゃいます♪
o(^-^)o

投稿: | 2008/09/02 12:41:11

茂木さん、こんにちは。平日の朝から「クオリア日記」を拝見できるのは珍しいことですが、文章を読ませていただき私の頭の中に「五反田の駅」と「わかめそば」と「白いキンピカの服を着た女性」がかなり具体的に浮かんできて離れません。(笑)味覚に関して言えば、これは本当に人それぞれで、この頃はお店側がお客様の要望を聞き入れるところが多いですね。私の家に来られた某レストランの総料理長は「例えばチーズがメインのようなお料理なのに抜きにして。とおっしゃる方までいらっしゃる。」と少し嘆いておられました。ところで茂木さん「ネ
ギラーメン」もさることながら、「ネギお好み焼き」も美味ですよ~。
召し上がったこと、ありますか?ネギは脇役ながらなかなか存在感があり、多くのお料理のひきたて役ですね。それから、「駅そば」では私も言えません
。(笑)だいたい、同じ仕事仲間と同窓会をしよう!となると、お店と場所は直ぐにでも決まるのに、時間が最後までなかなか決まらず・・・
「そんな忙しい時間に行くのは非礼だし・・・」とか、結構、みんなそのあたりを気にする人ばかり、職業病なのかもしれませんね?!そして、国谷裕子キャスターを始め、NHKご出身の方、私も好きな方が多くて、中でも私が一番すごい!と思っていた女性キャスターは、長年、筑紫哲也さんのお相手をされていた「草野満代」さん。どんな時でも、滑舌がよくって、きっと仕事の前に腹筋・発声練習を必ずしていらっしゃる方!だと思い、毎回、筑紫さんの番組で顎の動かし方を惚れ惚れしながら拝見しておりました。筑紫さんの「文屋さん気質」のキャスターぶりも個性が強くて私は好きでしたね。沖縄の歴史を大切に考えておられる方ですね!銀座で一度、お目にかかり「竹田の田舎ものです。」とご挨拶をしましたら、「僕の日田市もいい勝負。」っておっしゃられ、一緒に写真を撮ってくださいました。お元気なお姿をまた拝見したいものです。最後に、先日、何かのTV番組で象さんが自画像を描いていたのを観ましたが、もう、びっくりしました!私の描く絵よりも上手でした。
(笑)そこには確か30数頭の象さんがいて、絵を描くことが出来る象さんが8頭いるらしいのですが、これはまさに、「意識」と「思考」の賜ですね?!今日は少しゆっくり出来るので、「シエスタ」しようかな
(笑)では、佳き一日を!

投稿: | 2008/09/02 12:19:14

ニックネームにも、時代の流れを感じます。私が小学生の頃(兵庫県姫路)には、「苗字+っち」というのが流行りました。当時、HONDA CITYが発売された頃で、TV-CMの軽快な音楽に流れる車名を「シティ--->しっち」と呼ぶようになり、なぜか、ニックネームにつけるようになりました。響き(音調)が親密感をかもし出して,その場を和ませる働きがありますね。久々に過去にタイムスリップしました。感謝。

投稿: | 2008/09/02 8:50:26

茂木さん、おはようございます。
「駅そば」で、ネギ多めは、あたしも言えないですねー。

『ひらめきの導火線』きのう届きました。
☆ツライならスタートせよ☆
ハーイ!スタートします、
モギリン。なんちゃって〜!

投稿: | 2008/09/02 8:27:01

コメントを書く