「歴史」の驚異
クォンタム・リープにて、
出井伸之さんにお目にかかる。
幻冬舎の増田加奈子さん、
編集者でありライターの大場葉子さんも
同席。
出井さんは、相変わらず「世の中にこんなに元気な
人はいない」というくらい元気である。
森羅万象をひとまたぎ、発想が虹色の残像と
ともに天翔る。
クラブ関東での昼食は、ビーフカレーに
海老フライ一本という「出井方式」。
古代ローマの香りがした。
(左から)増田加奈子さん、私、出井伸之さん、
大場葉子さん
ソニーコンピュータサイエンス研究所にて、
脳科学研究グループの会合。
石川哲朗が記憶想起におけるtip of the tongue
とfeeling of knowingの脳活動の違いについての
論文、田辺史子が記憶のretrievalが定着に
どのような影響を与えるかということを
解析した論文を紹介する。
高野委未が研究構想を、張キさんが
EEGの解析のストラテジーを論じる。
ふむふむふむ。論文を検討する(左から)
野澤真一、加藤未希、関根崇泰。
大手町にて、ヨミウリ・ウィークリー
編集部の二居隆司さん、笠間亜紀子さん、
そして前編集長の川人献一さんに
お目にかかる。
二居さんが、野球焼けでこんがりと
していた。
セントラル・リーグのベテランの
審判員のようだった。
もう、夜の闇の底には秋の気配がある。
この季節にしかない、涼しさの感触。
何ごとも、ひとところには留まらない。
常に移ろいゆく。
何気ない日常の中にすでに、
大文字で書かれるべき「歴史」の驚異
がある。
9月 11, 2008 at 06:02 午前 | Permalink
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» 学力は低下していない?(11) トラックバック 御林守河村家を守る会
古い友人から電話がありました。
「切削工具に使われる『超硬合金』の原材料タングステンは、
中国が84%の産出量を占めている。
中国に政変が起きてタングステンが止まれば、
切削工具を使う業界はたちまち30年昔に戻ってしまう。
日本が生き残るには、
... [続きを読む]
受信: 2008/09/11 9:02:02
» 学力は低下していない?(12) トラックバック 御林守河村家を守る会
三宅隆夫氏がサンエムパッケージ株式会社を創立したのは
1966年のことです。
以後の会社の沿革につきましては、
ホームページから転載させていただきます。
「1966年 / 三宅隆夫、紙器加工・印刷業として創立
1968年 / ギフト商品向けに不織布加工開始
1969�... [続きを読む]
受信: 2008/09/12 5:53:23
» 「今、ここ」にある芸術 トラックバック 感性でつづる日記
音楽を聴いていていつも思うことは、 自分が「今、ここ」でまさに感じていることを [続きを読む]
受信: 2008/09/12 6:07:22
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コメント
「歴史」の驚異とは何かしら?と思い、読ませていただきました。何気ない日常の中の出来事が刻まれて、歴史となる・・・ということなのでしょうか。そう考えると日々の暮らしがいかに大切かを思いしらされますね。中でも人と人とのお付き合いやコミュニケーションがいかに大切か・・・「何事もひとところには留まらない。常に移ろいゆく。」のかな?!それはそうですか?そんなことはないと思いますが(笑)私が常ひごろ思うことは、やはり人は「素直さ」が大事だと思うのです。年を取れば取るほど無くなっていくものなのかもしれませんが、大事なことですね、人と人が上手につながっていく為には・・・そう思いませんか
?!歴史を刻むには重要なキーワード!だと思うのです。出会い、気付き、理解、そして受容するためにも。希望をふくらますことも「奇蹟」を活かすことにもつながっていることだと私は思います。茂木さんのこのクオリア日記や赤毛のアンの歴史はとっても素晴らしいと私は思います。心の中でひとつの種を育むことって、熱い思いがないと続かないことですから・・・。私も大切にしていきたいです、クオリア日記との出会いを。みなさんのコメントから学べることも大いにあります。茂木さんから教わることもまだまだたくさんありそうですし、毎日、楽しみにしていますので、これからもよろしくお願いいたします。
投稿: 茂木さんの崇拝者より | 2008/09/12 22:07:14
そうですね
夜の暗闇には虫たちの声。朝と晩の涼やかな感じ
そして、もう少しすると辺りから金木犀の香りが漂ってきます。私が好きな季節です
虹色の残像とともに天翔る思いは、ファンタスティックであり、ロマンティックな感じに包まれそう
日々の生活に色々な出会いやクオリアが刻まれているんですね。
それを一歩一歩歩んで私達は歴史を作り、振り返る
振り返った時にとキラキラと幸せが詰まったものを作ってゆきたい
投稿: 奏。 | 2008/09/11 23:23:32
残暑、残暑と言っていたのが、もう秋風が吹き始めていますね…。
この間まで賑々しかった蝉たちの歌声も、今やぱったり聞かれなくなり、代わりに秋のコオロギたちが、涼しげな音色を奏でている。
そういえば、遅れ馳せながら、もう台風がやってきていますよね。
“風雲雨将軍”の遅まきながらの到来に、戦々恐々としながらも、ものごとは決してうつり変わらぬことはないものだと、つくづく感ずる次第です。
p・s・ところで、お写真を拝見すると、出井伸之さんのスマートさ、若々しさに感嘆。本当に「かっこいいなぁ」と思ってしまいます…!
投稿: 銀鏡反応 | 2008/09/11 22:05:18
「この季節にしかない、涼しさの感触」!-俳句の言葉でいう「新涼」ですね。
茂木さん、こんにちは。
単に「涼し」といえば夏の季語。そして、今の時節の涼しさを「新涼」といい秋の季語。まさに季節は気付かないうちに移ろってゆき・・・。
「俳句脳」でも話題にあがっていました「国際性」ということを考えてみるるに、今、手元の英語歳時記を繙きますと「新涼」は「NEW COOLNESS」として掲記されています。
問題は、実際にこのデリケートなニュアンスが伝わるかどうかで、西洋合理主義の人、例えば、クワバラタケオさん的な人には、もしかしたら伝わないかもしれず、その辺がこれからのたたかいかもしれません。クワバラタケオさん的な人はきっとこう聞くんです。
「涼しい」という感じを表すのに「COOLNESS」と「NEW COOLNESS」があるのかね?なおかつ、一方は「夏」の言葉で、もう一方は「秋」の言葉だと?それは重大なことだ。
では聞くが、この「NEW」という言葉は、摂氏(華氏)何℃になったら使えるのかね?風速何メートルから何メートルの場合に使えるのかね?と。
西洋合理主義を信奉しているボクとしては、この辺のところがキッチリしていないものは認められないんだよ、と。
世界に出ていったとき、クワバラタケオさん的な人はきっと多いと思われ、こんな感じで聞いてくるんだろうなあ。村上春樹さん的に言うと「やれやれ」です。
俳句に限らず、「感性の世界」に「西洋合理主義的・計量的コリクツ」で迫るとどうなるかということかと思います。クワバラさんの第二なんとか論は、ここに破綻に至るかと。
大事なのは「この季節にしかない、涼しさの感触」に「秋の気配」を感じることができるかどうか、です。
そして、無理に「新発見」をしなくても、ちょっと「再発見」(「俳句脳」より)できれば、それが宝物・・・。
折り返すより新涼の馬車となる 稲畑汀子
さて、当方も、今日は「新涼」で一句、苦吟することとしましょう・・・。
投稿: 砂山鉄夫 | 2008/09/11 19:12:57
こんにちわ
>石川哲朗が記憶想起におけるtip of the tongue
とfeeling of knowingの脳活動の違いについての
論文、田辺史子が記憶のretrievalが定着に
どのような影響を与えるかということを
解析した論文を紹介する。
運動性学習(tip of the tunge)と感覚性学習(feeling of knowing)でしょうか?
昔、「伊東家の食卓」と言う番組で、両手を合わせて、漢字の質問をすると、答えられない人が多いと言うコーナーがありました。両手を合わすと、手が運動できないため、漢字の質問に答え難いと言うものでした、この漢字の記憶の場合、感覚性学習より、運動性学習が大きいのではないでしょうか?
夜、涼しくなりましたが、昼も涼しくなる事を願っています。(^^)
投稿: 漢字のクオリアby片上泰助(^^) | 2008/09/11 18:47:06
移ろい行きますね。文脈のなかでしか生きられないけれど、文脈から解きほぐされることもまた。そして、あふれている奇蹟に気づく為の、魂の技術とは何?・・・ アンの音声ファイルを有り難うございます。すこーし、糸口がつかめてきたような感じが致します。 だけど、おかしくて、おかしくて、笑ってしまいました。それは、おばさんの無意識の垂れ流しについてです。確かに、素敵な女性は、沈黙をされますね。 ゛なんてこった、パンナコッタ゛が、面白くて、使ってみたくてウズウズチャンスを狙っていたら、大成功でした!!子供達と笑いあえました。
投稿: ぶらんか | 2008/09/11 9:38:39
モギー先生 お元気ですか?
大忙しの毎日は モギー先生の個人史を紡ぎ、
それぞれの個人史に立ち寄る
出会いがたくさん!
そんな気がします。
一期一会が
もたらしてくれる影響は
『希望』の酵母菌みたい…
反応する大きさや速度は違うけど!
壮大な歴史の鍋のなかで、
個人史が具沢山。
旨味出ますように…。
モギー先生の旨味は、きっと感嘆します!
お体に気をつけてくださいね。。
投稿: 玲 | 2008/09/11 6:28:18
歴史
歴史に人あり
その新たなる歴史は すでに ・・・
在り。
物語りは、完璧に誰の元にも 因果と共に巡り来る。
宇宙の全てを巻き込みながら ・・・
投稿: 一光 | 2008/09/11 6:19:42
茂木さん、おはようございます。
「何ごとも、ひとところには留まらない。常に移ろいゆく」
これをさみしいと感じることもありますが、やっぱり移ろいゆくから、流れてゆくから良いのだと、そのつど、今ここを踏みしめます。
空気がひんやりとしてキモチのいい朝です。
投稿: 柴田愛 | 2008/09/11 6:17:10