希望をふくらませる技術
集英社にて、作家の佐藤賢一さんと
対談。
佐藤さんは、現在、フランス革命を
題材にした10作からなる
壮大な小説を構想し、執筆を進めて
いらっしゃる。
その最初の2冊が11月に刊行
されるということで、『青春と読書』
のためにお話することとなった。
現在は山形県鶴岡市に在住の
佐藤さん。
大学院修士課程に在学中に
小説を書き出し、研究をするかたわら
書き進める。
『王妃の離婚』で直木賞を受けられたのは、
周知の通り。
佐藤さんの歴史観をたいへん興味深いと
思った。
学問としていの歴史学は、個人の特性に
依存しない法則を導きだそうとするのだ
という。
フランス革命で言えば、ルイ16世、
ミラボー、ロベスピエールらがいて、
それぞれが強烈な個性を持っていた
ということは革命の帰趨には影響を
与えず、むしろ社会経済的な
「法則」が革命を必然化したのだとする。
それに対して、佐藤さんは、
小説というかたちで「個人」
を活写することで、歴史に人間を
取り戻そうとされているのである。
集英社にて、佐藤賢一さんと。
NHKにて、『プロフェッショナル 仕事の流儀』
の打ち合わせ。
チーフプロデューサーの有吉伸人
さんは、デスクの河瀬大作さんと、
自転車レースに出ることを計画していると
いう。
「有吉さん、何キロ走るんですか?」
「170キロですよ。」
「えーっ。そんなに、本当に走れるんですか?」
「70キロまでは走ったことがあるから、
だいじょうぶですよ。」
「でも、自転車はアップダウンがあると
走るよりもむしろつらいでしょう。ふとももに
きますよ。」
「確かに、コースは峠越えでアップダウンが
はげしい。」
「70キロというのは、どんなコースだったん
ですか?」
「多摩川ですよ。」
「それって、フラットなんじゃないですか。」
「そうです、フラットです。」
有吉さん、本当にアップダウンの170キロ、
だいじょうぶかなあ。
みなさん、有吉さんの写真を見て考えて
ください!
自転車レースにチャレンジするという有吉伸人さん
「アトム」に関連するグッズの
コレクターとして著名な
井澤豊さんとお目にかかる。
井澤さんのコレクションのうち、いくつかを
見せていただく。
あの頃、未来のイメージは明るかった!
井澤さんと私の対談が収録された
本が、近日刊行される予定です!
井澤豊さんと。
朝日カルチャーセンターで、『赤毛のアン』
の話をする。
ぼくは最近未来への希望をふくらませる
技術について、大いに関心を持つに至った。
9月 10, 2008 at 07:32 午前 | Permalink
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
自殺者が3万人を超える日本に、なんとか希望を膨らませる技術を浸透させ、みなさんが元気になれますよう、心から祈って止みません。時代の救世主は待つのではなく、こちらから進んで学び、自らが救世主となることが必要なのではないでしょうか。待っていても助けてくれる人はいないのだと未来に向かって行く勇気が欲しいです。
投稿: ピッピ(シュウママ) | 2008/09/11 22:51:55
170キロ 走られるとのこと 無理そうですが 動機を知りたい ・。
不純動機も少し ありきち ・。
。。。
因みにわたしは、不整脈
高齢
投稿: 一光 | 2008/09/10 23:21:05
こんばんは
革命の行く末は、当時の人達の良き方向であり、希望だったのではないかと、思い至りました。
しゃくななじゅうっ



(170キロ)すごい。凄すぎます
私、聞いただけでも、太もも痛くなりそうです
本当にだいじょうぶかしら?
音声ファイルを聞こうとしたのですが、初めてで…どうすれば良いのでしょう?
赤毛のアンの世界は、未来への希望ですね

ベストハウス123については、また後で伺います
色々考えたくて…でも まとまらなくて。。
投稿: 奏。 | 2008/09/10 22:47:34
41歳になる私は、来年大学卒業予定です。はじめて卒論を書きます。これはきっと知らずに「希望をふくらませる技術」をもつからなのだ、と嬉しくなりました。私は、「気持ちを言葉にする技術」に関することを研究します。実は私は、以前はほとんどこの技術がないに等しい状態で今も苦手です。それでも書きたいと思うのは希望があるからなんだ、とそのことにも気づきました。
投稿: とんさと | 2008/09/10 22:47:09
こんにちわ
有吉さんの写真を見る・・・。
エネルギーが貯まっているようですから、170キロは大丈夫でしょう。(^^)
投稿: エネルギーのクオリアby片上泰助(^^) | 2008/09/10 19:34:37
「未来のイメージが明るい」時代が、かつて日本にも本当にあったのですね。
私は30代なかばで、それほど茂木さんと年齢に開きがあるわけではないのに、そんな時代は知らないことに、少し驚きました。
日本の社会は急速にかわったのですね。
投稿: 山中 | 2008/09/10 18:27:43
茂木さん、おはようございます。
「希望をふくらます技術」
身につけたいな。ここ2年くらいでやっと
きょうはあしたのためにあると実感をもって生活できるようになりました。希望をふくらませていけるよう、日常を大切にします。
投稿: 柴田愛 | 2008/09/10 9:47:08