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2008/09/16

立ち去り難し。

朝は起き抜けにコーヒーを飲みたい。
ホテルで
ドリップ式のものがない時には、
日本ならば前日に缶コーヒーを買っておく。

それもない外国では、
コーラで代用する。

コーラをコーヒーと思って
飲む朝。

オリーヴの丘から、黄金のドームを
望む。


黄金のドーム。手前に広がるのがユダヤ人墓地


オリーヴの丘で。左から倉田宝郎さん、森本美絵さん、橋本麻里さん、石渡健文さん


坂道を降りていくと、そこはユダヤ人たちの
墓であった。

頭にキュッパを載せた男たちが、墓への道を
歩いていく。

三々五々歩いているにもかかわらず、その前進の
勢いとためらいのなさが、独特の印象を
与える。

倉田さんが先輩格の男に聞いて、昨年亡くなった
聖職者の一周忌に神学生たちが集まったのだと
わかった。

坂道をさらに降りていくと、ロバを引いた
おじいさんがいる。

あのおじいさんはいつもあそこにいて、
「撮影したら一ドルくれ」と言っているのです、
そう倉田さんが言った。

いよいよ旧市街へ。嘆きの壁に至る。


嘆きの壁

折しも、ユダヤ教の成人式Bar Mitzahの日。
男たちが
手を叩きながら歌い、13歳になって
成人したばかりの子どもが
恥ずかしそうに、そして誇らしげに、
行進していく。



動画
「嘆きの壁」で成人の儀式(Bar Mitzvah)をする人たち
(2008年9月15日撮影)

嘆きの壁へのアクセスは男女別に
なっているが、小さな時は女の子も男側に
来てよいことになっている。

かわいらしい笑顔で記念撮影していた。

嘆きの壁のさらに奥の方にいくと、そこには
旧約聖書がたくさん置かれた書棚があり、
黒い服を着た正統派の人たちが
熱心に祈りを捧げていた。


動画
「嘆きの壁」の奥の方で祈る人たち
(2008年9月15日撮影)


動画
「嘆きの壁」の奥の方で数人で祈る人たち
(2008年9月15日撮影)

立ち去り難し。

倉田さんに
うながされて、アラブ街を通り、
キリスト教地区を経由、ユダヤ人地区を
抜けて、旧市街を出る。

死海方面へ。

『死海文書』が発見された洞窟(第4洞窟)
を見る。

ユダヤ戦争で、ローマ軍の攻撃に対して
ユダヤ人たちが最後まで立て籠もったマサダは、
天然の要塞。


マサダにて。

イスラエルの兵士たちが史跡の
視察を兼ねて、学習をしていた。


イスラエルの兵士たちと。

シナゴーグの跡で、倉田さんが4人の

写真を撮ってくださった。


マサダのシナゴーグ跡にて。

死海に浮く。
足頭が空と仲良くなる。

水の底には塩の塊がたくさんある。

両手に持って喜んでいるところを、
倉田さんが望遠で撮影してくださった。

イェルサレムに戻る。
車窓からは、マサダの岩山の向こうに落ちる
夕陽が空を染めているのが見えた。

9月 16, 2008 at 01:14 午後 |

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コメント

茂木さん。
気分がのっているうちに、コメントしておきますね!
茂木さんのイスラエル通信を読ませていただいて
気がついたことを簡単に。

☆ユダヤ教→ユダヤ教神秘主義→カバラ→
クリスチャン・カバラ→生命の大樹

☆生命の大樹と密教、
ギリシャ神話のヘルメス、ヘルメス・トリスメギストス。

むっちゃマニアックな内容ですが、
茂木さんのイスラエル通信を拝読し、
私の頭の中でつながりました。

アインシュタインの言葉・・・
アインシュタインは、生命の大樹を知っていたのでしょうか。

カバラの考え方では、
一神教の中に他神教を包括する、とあります。
柔軟、多様かつ芯の通った考え方ですわ。
体系化して、うまく整理できますね。
視覚化すると、生命の大樹、になるのでしょう。

この地球の中に
様々な人種がいるように
生命の大樹という宇宙(創造神)のなかに、
様々な個性を持つ神々が存在するという解釈かな、と
私は考えます。


カフカ。
アマゾンのレビュー読むと、
意味がわからない、何が言いたいの?というレビューを
時々見ますが、
カフカは意味を求めて読む作家ではないような気が、、、
カフカの小説は、
書いてあることそのままの世界であって、
その幻想世界を楽しむものだと感じます。
けど、
実は暗号的な意味が隠されているかもなあ~
なんて思いながら読むと楽しいです。


そして、茂木さんが手にされている、
死海の塩!!!!
死海の塩って、
そんなに簡単に取れるものなんですか~~!
ガーーン!ショック・・・

死海の塩は、
バスソルトとして愛用されていて、
通販で100g1200円でお取り寄せしたことありますよ(笑)
調味料としても使われるのかなあ??
身体を温めて発汗し、
余分な水分と老廃物をいっしょに出してくれるので、
シェイプアップや美肌効果があるんですってよ~~!

茂木さん、
それおみやげにできたかもしれませんね(笑)


投稿: ももすけ | 2008/09/19 15:58:01

拝見させていただきました。

先生。どこか、隠れた場所でカメラの勉強なさっているの
ではないですか?お写真のアングルの変化が著しく良くなって
ほんとに素敵な写真ですね。

黄金のドームがちょっと横にあるところ。
岩が左端にちょっとだけのぞいているところ。

グ~!です。


祈りの人たちの動画から流れてくる声達を聞いていると、
先日聞いたメシアンさんの音楽にどこか似ているように思いました。
だから、不思議な感じがしました。

それから、ドリップ式のコーヒーのことですが、カップに乗せるタイプのコーヒーならバックに入りますよ。私も時々カバンの中に入れて、
楽しんむ時もあります。ポーションタイプもありますが、旅行なら
カップに乗せるタイプがお勧めですが…。外国に持っていけるのかしら?

実は、先生のこのアップがあった日、音訳(朗読ではなかったんです。)の編集があって、集まっていたのですが、どう言うわけが、
私以外の人は何度も海外に旅行している人たちで、海外の話をしていた
ところだったんです。つまり、私は海外旅行したことがないので、持ち物のことなどぜんぜん、知らないってことなんです(A^^;)

でも、世界を感じる時。
本当にこころがふわ~と広がります。


ところで、「おじさんの写真1ドル」と言う言葉。
素晴らしいと思います。

昨日のことですが、精神障害者の方が、人から離れて、
ギターを弾いていたんです。

そのギターの音色の透明感はプロと素人の間ぐらいに上手で、
伸びるような気がしているんです。
いいえ、彼の音色なら、今でもいろいろな所で演奏しても喜ばれると
思うのですが……。人が大勢居るとできないと言うのです。

会話の流れで、「5人位なら大丈夫…。」と言うところまで話を広げる
ことができたのですが…。

おじさんのように、「チャンスがあれば、生かす。」
という生き方見習いたいですね。
(観光客の方はちょっと現実に戻されて嫌な気分になると思いますが。彼の路上アートだと理解すれば……。ダメかな?)

PS
私の十八番は「異邦人」なんです。
歌と写真が被って素敵な時間をすごしました。

素敵な写真、ありがとうございました。

投稿: あすか | 2008/09/18 8:12:44


たくさんの素晴らしいプレゼント。ケチケチしないモギー先生。堪能させていただきました。素晴らしいお写真の数々、映像。パソコンはリアルタイムでこんな事も出来る。凄い時代です。モギ―先生のみんなへの、愛を感じました。

投稿: ぶらんか | 2008/09/17 16:05:18

茂木さん・・・
茂木さんの目を通した写真、心に残ります。
そして、動画
ありがとうございます。

I long for you.

この思いで満たされた人々の姿に、心が動きます。

Shalom - Shalom

投稿: masami | 2008/09/17 11:07:18

それにしてもコーラは世界をくまなく走破しましたね。
イスラエルでは瓶コーラの水位は皆おなじかな??(笑)
平気で段差のある国が世界にはいっぱいあり…。

コーヒーの美味しい国はホント少ないです。 いろんな国で「ネスカフェ」の代名詞が付いてる「コーヒー」はお笑いの味です。

死海にやはり入られた! あそこはホテルがすぐ目の前にあって驚きです。もっと遠いのかと思っていました。
それにしても信仰と言うものは立ち入る事の不可能な領域ですね。
特に我々日本人には取り分け未知の世界です。

投稿: うみ | 2008/09/17 9:51:09

嘆きの壁に捧げられた、沢山の人々の祈りは、神への感謝と永遠の繁栄、そして何よりも平和の為に捧げられたのであろうか。


「選ばれた者」であるゆえの他国からの迫害、そしてイスラエル建国の時からつづく4度の戦争、今も断続的に起こる、パレスチナの人々との軋轢。

長いながい苦しみの歴史の中で培われた“平和”への深い希求が、ユダヤの人々の心の、ずっと奥底に秘められているように、如何しても思える。


1948年~`73年まで続いたという中東戦争は、イスラエルとその付近を舞台とした超大国同士の「代理戦争」だったということだが、その戦争をはじめ、他民族との軋轢で喪われた、数えきれぬほどの犠牲者の天での平安を願う思いと、毎日の無事平穏の神への感謝と、そして一日も早く本当の平和が訪れることを願う思いが、嘆きの壁にこめられているように思える。

死海について初めて知ったのは、小学校に通っていた頃の世界地理の教科書で見たのか、それともTVのドキュメンタリーで知ったのか、今となっては曖昧になっているが、あの時、人間が全く沈まず、プカプカ浮く「海」があることは、子供心に興味津々(!)だった。

マサダの乾いた岩山…青い空の下に広がる岩と砂の大地は、まるで何処かの惑星の大地のように見える。グランドキャニオンと似ているけれど、もっと乾いているような印象を受けます。

イスラエルの人々も、パレスチナの人々も、心の、うんと奥底では本当は、みんなが仲良く暮らす、平和で幸せな時代が訪れて欲しいと願っているに違いない…。

子供達のかわいらしい笑顔が、戦争という愚行で消えない日々が訪れることを…。

きょうは素晴らしいお写真と動画を見せていただきました。有難う御座います…!

追伸:死海の光景、マサダの岩山に沈む夕日、眼にしむほどに美しい。死海の底の塩を持たれる博士のお姿は、実に微笑ましいですね。

投稿: 銀鏡反応 | 2008/09/16 23:46:18

日本から今晩は。

コーヒー代わりに、コーラですか朝から泡ものですね
お腹一杯になりそぅ…。

わぁあの『死海文書』の発見された地も訪ねられたのですね!
死海文書というと、図書館で、ついつい手にとって読んでしまう本のひとつでした。
洞窟や要塞の写真は、カッパドキアに似た雰囲気もあるなぁと思いながら見ていました。

それにしても、茂木さんスリムですね☆ダイエット必要ないぢゃないですか

今回も色々なクオリアを茂木さんからいただきました。ありがとうございます!

そろそろイスラエルの地を離れる時ですね。立ち去りがたい沢山のクオリアとの出会いがあったことでしょう。
でも日本にも、また新たなクオリアが茂木さんを待ってますヨ
そして美味しいコーヒーも飲めますし

道中お気をつけて、お帰りください。

投稿: 奏。 | 2008/09/16 20:12:49

こんにちわ

ミトコンドリアは卵子である母方から引き継がれますが、ユダヤ教の母親からの子供しかユダヤ教を認めないのと関係しているのでは?、と、思いつきました。

ミトコンドリアは、細胞内のエネルギー工場ですが、優秀なミトコンドリアを持つと言う事は、身体的にも頭脳的にもタフになると言う事です、正式にユダヤ教に改宗する場合、自然に優秀な人を選ぶため、よりタフになったのではないでしょうか?

そのため、昔、国を失い、バラバラになっても、この宗教慣習のため、ユダヤ人として生き残ってきたのではないか?

今回の全ての写真に、独特な色の岩と石が写っていると発見しました。(^^)

投稿: ミトコンドリアのクオリアby片上泰助(^^) | 2008/09/16 17:25:57

茂木さん、こんにちは。
写真や動画(ケータイなので見られませんが…(>_<)をたくさん載せてくださっていますね。とても強烈なパワーを感じました。あたしのなかのなにかに触れています。その本質は何なのか、いまはわかりません。

投稿: 柴田愛 | 2008/09/16 14:41:07

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