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2008/08/30

稲妻という現象

ソニーコンピュータサイエンス研究所にて、
脳科学研究グループの会合。

高野委未さんが初めて論文紹介をした。

PHP研究所にて、今度出た
『ひらめきの導火線』と、
9月に出る『脳を活かす仕事術』に関連した
取材。

社会の中の多様性というと、
一人ひとりの属性の多様性を
まずは思い浮かべるが、
実際にモデル化しようとすると、
単一の性質をもったユニットの
間の結合関係の多様性に帰着
せざるを得ない。

すなわち、グラフ理論的なアプローチ
となる。

実際、脳の神経細胞のネットワークに
おいても、各細胞の個性の振れ幅は
限られている。

アインシュタインをアインシュタインにし、
モーツァルトをモーツァルトにするのは
グラフ理論的結合関係である。

部分をとれば、そのどこにも
特別なことは起こっていない。
にもかかわらず、ある塊として
見ると、明らかな個性が創発
している。

世の中には突きつめれば
繰り返し単位と関係性しか
ないのだが、
そのあるひとかたまりを
私たちは属性を持った個物と
みなすのである。

通常のアプローチでは、
個物は個物として前提として
その上で結合関係を扱えば
良いが、場合によっては結合関係から
個物が創発するプロセス自体を扱わなければ
ならなくなる。

意識の問題は、そのような一般的問題群に
属する。

空を稲妻が走る。
その度に、広い領域がぴかぴかと
光る。

稲妻という現象は、関係性に付けられた
かりそめの名前に過ぎない。

私という顕れもまた。

8月 30, 2008 at 10:09 午前 |

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コメント

茂木さんのブログは、いちいち知らない言葉を検索にかけて読んでいくから、勉強しているように感じました。
自分は知らないことばかりだなと思いました。
だからおもしろくてたまらないです。

投稿: 山梨県民 | 2008/09/25 14:06:32

意識界と自然界の主軸のズレが 現象となり  稲妻 Z 
                        Zz ゴロ
                       zz
                      Z
  宇宙のストレス               ☆ピカ
                    ★
                   

                   ドン !

  属性の多様性  最後の一片  対岸薮内 古物は危険


  すべてが 複雑化の時代 自給自足が無難だと小さき答え


       スモールワールド   

       原始 揃い組みから始めれば ・・ 自然安全未然系

    
   

投稿: 一光 | 2008/08/31 6:27:33

人の社会の多様性は
自分以外の人の脳のみた情報に
なぜか関与したがる特性のなかにあるので面白いのかも

茂木先生のブログに書き込みしたり

投稿: 社会性 | 2008/08/31 5:04:30

多様性と言うと、植物の多様性と環境問題を思いました
(それは私の脳が過去接した情報だから)
植物との違いは「生きるため」「種の存続のため」にその空間のなかでの関係がきまる
社会性は人の社会だけのものと言われそうですが。
例えば植物園という限った箱のなかにいろんな植物を植えたら
そこには関係性がうまれるが

人の社会とは違う気がしてます。
人の脳は自己を全く離れた情報のなかに生きているからでしょうか。

アインシュタインはふたりいない。
私もふたりいない。

昔高校の先生が私の親の遺伝子をあわせれば私ができるのだから

私という固体が賢いわけでもなんでもないと言いましたが

それも対極の感想かなあとふと思い出しました。

投稿: 本郷 | 2008/08/31 4:49:43

多様性を持った個の結合。と聞き、ナルホドと思います。
私達のまわりは、沢山の関係性に溢れていますね

家庭
社会生活
人との関係

全ては、人との繋がりだなぁ

投稿: 奏。 | 2008/08/31 0:04:49

深夜の雷には本当にビックリしました。

午後10時半頃就寝して、少し経ってからうつらうつらしかけた時に、突如、ドドドド~オオオオン!!!…という地響きのような轟音に、眠気が吹っ飛び、眼が醒めた。

これまで、聞いたこともない程、とても巨大な雷撃の音なので、ふだんはそんなに雷を恐れぬ私も、このときばかりは、うすら恐ろしくなった。

今週は本当にゲリラ雷雨ばかり。きょうの昼間も、いきなりどしゃ降り、熱帯で言う所の“スコール”が東京を襲ってきた。

スコールに驚いて、雨宿りする「私」という個性も、脳科学のモデルになぞらうならば、やはりグラフ理論的結合関係から成り立つ“ひとかたまり”なのかも。

明日の朝方まで、雷撃といきなりな豪雨のアタックが続くとのこと、くれぐれもお体、御自愛ください。

投稿: 銀鏡反応 | 2008/08/30 21:47:33

はじめてコメントさせていただきます。
すごく難しいけど、すごく身近なことのような・・・。
かつてから茂木さんについて、脳について、関心があったのですが、
ブログを発見してからより興味を持つようになりました。
久しぶりに感じるワクワク感。
面白みに満ちた世界を勉強したいと思っています。
早速、本を読ませていただきます。

投稿: ウラッコジュース | 2008/08/30 20:51:36

稲妻が凄かったですね。急に今も雨も凄いです。

クオリア日記でより茂木さんについて、脳について、知りたくなりました。早速、本を読ませていただきます。
大人になって面白いことがたくさん出てきて、勉強が楽しくなりました。
なぜ、子どもの頃は日々の出来事を面白いという目で見れなかったのでしょう?
私たちが考えていることが科学的にもわかってくるとより面白いです。

投稿: ウラッコジュース | 2008/08/30 16:38:43

こんにちわ

シュガレンガーの猫とウィグナーの友人と言うものがありますが、ウィグナーの友人は、箱の中に入って、出てきたら箱の中の出来事の記憶を周りの人が聞けるというものですが、これを録音機にして、核物質が放射線を出すと、モーツァルトの曲が10秒間鳴るようにして、後から録音機の記録を聞けば、箱の内部で起こった事がわかります。

この記憶(記録)が量子力学の物理現象に影響を与えるとすると、光の二重スリットで、光検出器の電源を入れ記録した場合、記録しない場合、光が粒子として振る舞うか、光を波として振る舞うか、量子力学と記憶(記録)が影響し合っていると、考えられないでしょうか?


昨日は、雷がよく鳴っていました。四国地方は今年は雨が降らなかったので、雨が降ってくれて助かりました。(^^)

投稿: 記憶のクオリアby片上泰助(^^) | 2008/08/30 15:59:16

茂木さん、こんにちは。また来月、新たに著書が出されるのですか?読めども読めども追いつかず!って感じです。「脳を活かす勉強法」の今度は、「仕事」バージョンなのでしょうか?ところで、昨日の「脳と自己意識」について、‘グラフ理論的なアプローチ’というのは、統計的なものであって、平たく言えば「何にでも、何処にでも例外はあるでしょう!」ということなのですね?!「場合によっては結合関係から個物が創発するプロセス自体を扱わなければならなくなる・・・」このプロセスの中で何か例外的な事が起こっている、そのような異例な結合関係
、個物との関係性もあるであろう!ということでよいのでしょうか
?何にでも例外は付き物ですし、私は「犬」の能力に関しては、その例外とやらを信じたい方ですね。こんな私に夢も希望もないようなことをおっしゃる専門家の方がいて、その方は犬の調教師をしているのですが
「ある事件が発生して、警察犬が出動したのですが、道々、犯人の臭い
を求めクンクン・・・途中に焼き肉屋さんがあり、その警察犬が焼き肉屋さんに入ったところ、そこに犯人がいて、お手柄犬!となった。」でもこれはどう考えても、美味しそうな匂いにつられ、お肉が食べたくて入ったに違いない!と、専門家の方はみているらしいのです。(笑)まぁ~、犬のことですからこういうことはあるのでしょうけれど・・・。
ただ、オリンピックで何故か毎回、新記録が出されるように、「人と犬
」との関係性も進化していると感じます。それは、昔は「外犬」だったのが、今は家の中で一緒に暮らしているわんちゃんが多いから、人間がしゃべる言葉も状況判断と重ねて実に多くの言葉をわかっていますね。
犬の能力?!は、まだまだ伸びるでしょうし、毎日、接していて面白いなぁ~!と思います。「稲妻」という名前、この世にある万物のネーミングも関係性に付けられたかりそめの名前に過ぎない・・・本当に、そうですね。茂木さんの著書にありましたが、「ただいま」という、この言葉に私も子供の頃、「どうして、た・だ・い・ま」なのか、ヘンな感じだなぁ~!って思ったこと、ありました。(笑)何故、そうなのか!を考えると、一つひとつのことが面白いものですね。全ては関係性に付けられた、かりそめの名前に過ぎない・・・。

投稿: 茂木さんの崇拝者より | 2008/08/30 13:01:15

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