クオリア
熱帯雨林には独特のクオリアがある。
一つひとつはもちろん、全体として
奏でている基調低音がある。
さざめいている。
うごめいている。
きらめき、ざわざわと音を立てて、
そして心の奥底に届く。
一生懸命思い出そうとしている。
生まれたその瞬間からずっと内側に
あるもの。
ありとあらゆるものに心を
向ける。
包まれる。
あちらにもこちらにも
そして自分の内側にも。
多様性の背後には、普遍性がある。
開かれていくその感覚を信じる。
トラップのライトに集まった昆虫たち
シジミチョウ。足に毛が生えている。
美しいセセリチョウ。
ビワハゴロモが集団で樹皮に止まる。
ドクチョウの一種
幹から直接実がなる。
いのししが走る。
ハゴロモに雨がかかり、水滴が光る。
ハチの巣。
オオハシを発見。
サギ。
木の上でコウモリが一列に並んでいた。
スズメような鳥がたくさん止まっていた。
「鵜」のような鳥を発見
亀が顔を出す。
カワウソの迫力のある顔。
川岸にペアでいた鳥。
ワニ発見!
8月 13, 2008 at 11:50 午前 | Permalink
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: クオリア:
» 一本の補助線 トラックバック 須磨寺ものがたり
新しい取り組みに理解を得るのは、
そう簡単なことではない。
次年度に関する打ち合わせで、
久し振りにヒートアップ。 [続きを読む]
受信: 2008/08/13 13:09:46
» 農業専従者(4) トラックバック 御林守河村家を守る会
食料自給率を40%から70%に向上させた
イギリスについて調べてみました。
二度の世界大戦時に深刻な食糧不足に見まわれた政府が、
「Food from Britain」
という強い政策的意志をもって実行したから
農業従事者もそれに従った、
というのが自給率向上の背景でし�... [続きを読む]
受信: 2008/08/14 7:01:51
» 地球のうら側・・・? トラックバック Little Tree
皆様も、北京オリンピックのテレビ中継に「釘付け」でお過ごしでしょうか?
今週は、我が家も夫が夏休みをいただいておりますので
「北島選手の金メダル」シーンや柔道やバトミントンのダブルスなど
「4年に一度なんだから…」と言って
kirikouもいつものアニメをガマンして、一緒に観戦しています。... [続きを読む]
受信: 2008/08/14 12:02:17
» 自分色のメダル トラックバック 須磨寺ものがたり
スタートは、ビニールハウスのプール、
練習熱心な少年が、
五輪の大舞台で結果を出し、
銅メダルを獲得した。 [続きを読む]
受信: 2008/08/14 13:18:00
» 昆虫採集と情報検索、知識の構造化 トラックバック Fluffy white croquis
子供の頃、タモと虫かごを持ってよく昆虫採集をしていた。 この昆虫採集という遊びは、実は大人になってからとても役に立っているのではないかということを、茂木さんのコスタリカの美しい写真を見ていてふと思った。 昆虫採集で行われることを思い出してみると・・・ 最初... [続きを読む]
受信: 2008/08/15 1:36:11
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
茂木さん、こんばんは★☆
昨日は、
茂木さんのこちらの日記を拝見させていただき
素直に感じたことを
おおざっぱにコメントさせていただきましたが、
何度も見ているうちに、
とにかく写真一枚一枚興味深いので
二度目のコメントです!
①トラップのライトに集まった昆虫たち
きれいです!
透明なブルーに透明な羽の昆虫が・・・
②シジミチョウ。足に毛が生えている。
ふわーー!!
足に毛が生えている!!ふわふわ!!
触ってみたい!
触覚のてっぺんのちょこんと黄色いところ。
なんか愛嬌があって可愛いです!
③美しいセセリチョウ、毒蝶の一種、ハゴロモの水滴
”青い色”が印象に残る、美しい昆虫たちですね!
ジャングルで見るブルーって、
不思議な感じにとらわれるのだろうなあ。
私にとってブルーは海の色だから・・・
④ビワハゴロモが集団で樹皮に止まる。
ユニークなデザインですね~!!
どこかの古代文明のお面に、
似たようなのがあったような気がします。
⑤幹から直接実がなる。
面白いですね~~!!
熱帯雨林という弱肉強食の世界で
生き残る上での知恵でしょうか!
パッと見た感じ、
大人ニキビか!と思いました(笑)
⑥猪、オオハシ、サギ、鵜に似た鳥、カワウソ、ワニ
迫力ですね!!
カワウソってこんなに怖い顔だっけ?と思いました。
⑦ハチの巣、コウモリ
蜂の巣は、一番感動でした!
らせん状のうずまき?
きれい~~~!!
コウモリが波打って一列に並んでる、
どちらにも、ゆらぎ?と思いました。
⑧スズメのような鳥
丸くてぷっくりして可愛い!です★
改めて・・・
素敵な写真とお言葉、
ありがとうございました★
投稿: ももすけ | 2008/08/15 22:36:59
はじめまして。
素敵な写真ですね。ドクチョウの一種の懐かしいような青と美しい文様に 遠い何かを思い出しそうな、ハッとする感じを受けました。
また寄らせて下さい。
ありがとうございました。
投稿: グリーンゴールド | 2008/08/15 20:34:27
茂木先生 こんにちは♪
ジャングルには音と同様、ニオイはどんな感じなんでしょうか?草刈りをすると草が息をついているような、草息れ、と言う 青臭い特有な香りがしますけど…。それと自然をみていつも思いますが、自然はホント、色のセンスがいいですね!どんな原色どおしの組み合わせでも、ほんと素敵だなぁ~!とすごく参考になります!どんな雑誌見るより、自然の中にいたほうが、センスが身に着きます。「ハチの巣」は冬の暖かいマフラーが思い浮かびました。「オオハシ」はチョコボール(笑)「トラップライトの昆虫」はラリックの花瓶。スズメは日本画のようです。私が一番気にいったのは、イノシシ君です!イノシシ君、走る!走る!わき目もふらずに一直線!ほんと茂木先生、お上手です。あと大蛇はいないんですか?ヘビは一番インパクトのある生き物のひとつだと思います!どんな生き物も、ほんと淡々と生きていて、シンプルでいいですね!また画像楽しみにしています♪
投稿: 平井礼子 | 2008/08/15 12:34:26
おはよう クオリア おやすみ クオリア
コスタリカの森 2009年 カレンダー
できたらいいなあ と 湯治場より
投稿: 一光 | 2008/08/15 5:59:22
こんにちわ、茂木さん!コスタリカの旅、とても楽しそうですね♪お写真拝見しました。コウモリちゃんの行列可愛いですね!!どれも色彩が鮮やかですね。カワウソくんも憎めない表情でしたよ♪残りの旅もぜひ素敵な日が続きますように
投稿: こゆり、 | 2008/08/14 23:42:53
日本での日常生活では味わえない感覚がありますよね。そちらではそれが日常なのかもしれませんが。パソコンでのインターネットにて非日常を体験する、実際にそこを訪れるのではないですが、少しでも何か感じ取れたらと時間を忘れてネットサーフィンをしてしまいます。
投稿: いも | 2008/08/14 23:01:50
茂木さん、はじめまして。写真に引き込まれてしまいました。コスタリカに10年程前に行きました! 鳥、動物、植物、自然ってすごいですよね。
最初は鳥がなかなか見つけられなかったのに、目がだんだん良くなって徐々に見つけるのが早くなってきて。ガイドのパブロ君が木々の上を飛び回っているのを見て"Look at our relatives!"と言っていたのが懐かしいです。自然にどっぷりつかりたくなってきました。旅の続き楽しんで下さい!
投稿: mokomoko | 2008/08/14 22:14:31
ワニの写真を見たときに、
「まだ生きていたい!」
と、思わずにはいられませんでした。
人間は弱い生き物ですね。
・・・。
投稿: Mally | 2008/08/14 2:51:47
茂木さんの本領発揮の日記ですね。
大阪市内で殆どを暮らしてきた私は、自然音痴であるだけに、ジャングルとか草原とかへの憧憬が強い。
奥方の故郷の宮崎では、少なからずカルチャーショックを受けた。
自然に案内しているのだろうが、回りの植物の名前が次々出てくる。ヒマワリ、チューリップ、サクラくらいしか分別できない私には別世界の人間がそこに居た。
家へ案内されて、書棚を見ると、使い込まれた本は、植物とか鳥の図鑑や栽培方法、飼育方法とかで、なんかうらやましい生活に思えた。
投稿: fructose | 2008/08/14 2:27:00
これらの写真を観ただけで、
野生の王国、生態系に包まれた
感じがします。
生き物の多様性に改めて感激。
オオハシ、カッコイイ。
投稿: たくあん | 2008/08/14 2:26:13
こんにちわ
写真を見ていると、動物たちの鳴き声の音、羽音、水の音、足音を感じるようです。
茂木さんが聞いている音を、写真の動物たちも聞いていると考えると不思議な感じがします。(^^)
投稿: 写真の音のクオリアby片上泰助(^^) | 2008/08/14 2:22:14
初めまして。
よく先生とかはテレビとか本で見るのですがブログは初めてで、今回初コメントを書きました。
最近は、あんまり家から出ることもなく動物や昆虫も見ませんから先生のブログにある動物たちの画像にインパクトを感じました。
また、ちょこちょこ見に来るので、よろしくお願いします(_ _)
投稿: エス | 2008/08/14 0:30:11
幹から直接実がなったり、木の上でコウモリが一列に並んでいたり、ワニの発見があったり・・・などなど、これら全てが自然を調和させているのでしょう。私のクオリア。
投稿: 宗竹斉 | 2008/08/13 23:54:05
おはようございます


好奇心と
生まれたときから持っているもの。
自然を通して。あらためて思う。
今日も素敵なクオリアとの出会いがありますように


投稿: 奏。 | 2008/08/13 23:08:59
詩のようなステキな文とステキな写真に癒されています
でもきっと実際に行って見たら空の色や風や音やまわりのいろんなものと調和してもっとステキなんでしょうね!
投稿: みほ | 2008/08/13 23:05:48
昨日からコスタリカ便りでたくさん映像を見せていただき、なんかこちらまでコスタリカしてしまいます。毎年1度は旅行していたのですが、今年はなぜか計画が実らずじっと家で息をひそめて、大きな声で笑っています。でも茂木さんの写真のおかげで、旅行した気分になりますねえ。食事やお水や合わなかったらこれほど大変なものはないですが、お元気なようなら滞在中たくさんの写真を送ってくださいね。楽しみにしています。では残りの日もお元気で。
投稿: かめ金 | 2008/08/13 21:37:47
河辺に潜む鰐やカワウソの迫力ある姿に、おおっ…!と心の中でうなりました。
生き物たちの写真を見ていると、一言では言い表し難いほどの豊かなイメージが私達の目の前にも広がるようです。
毒蝶に青い色調のものがいたのですね…。赤い色調の毒蝶しか知らなかったので、これは驚き!
セセリチョウも、小鳥たちも、とても可愛らしかった。
目くるめくほどの様々な姿をした動植物たちの、命の声が、幾重にも折り重なり、それに触れて幾つもの色や響きのクオリアを生み出し、五体が、その命の声と、共鳴しあっている茂木さんの姿が思い浮かぶ。
コスタリカではないけれど、この間、硬いコンクリートとアスファルトと硝子やプラスティックで出来た“町”から離れ、緑濃きとある世界を、ふらりと訪れた…。
激しいほどの蝉時雨、雀の囁き、鴉の会話、鬱蒼たる濃き緑の木々…。それらのざわめきに包まれて、遥か昔、文明をまだこんなに高く発達させていなかったころの私達と、自然の中に生きている者たちとの関係性に思いを馳せていた。
無機質な文明社会の中に、離れ小島のように在る緑の世界、その多彩多様なさまをみせる生態に、この地上の、生きとし行けるものたちがもつ多様性と個別と、普遍とはやはりピタリと重なり合っているのだと思える。
そうだ…!彼等自然界の住人達は、実に本能的に、自分で意識するでもなく、『みんなちがってみんないい』を我々人間みたいに観念でなくて、そのまんまの「地」で生き通しているんだ。…生命の躍動のままに、そうして、生きているんだ。
…コスタリカの密林とその住人達が、何時までもこの地球にあって、生き続けていてほしい、そう願わざるを得ない。
人間が地上に生まれた時、その当時の人達の脳の中に、クオリアもすでに生まれていたのだろうか。
投稿: 銀鏡反応 | 2008/08/13 21:32:29
はじめまして
こんばんは、初めて
茂木さんのblogを拝見
しました。大変
勉強になります
僕のblogで茂木さんの
blogを紹介したいのですが
宜しいでしょうか
長文、乱文
失礼しました
投稿: いち | 2008/08/13 21:28:02
茂木先生、
いつも日記に載ってる写真を見て思うのですが、撮るのがものすごく上手ですね
昆虫たちも、動物たちもとても活き活きとして、美しくて感動しました。
オオハシの飛んでるところとか、イノシシが疾走してるところかの瞬間もすごい!!
きっと茂木先生も、大好きなジャングルに囲まれて、活き活きと過ごしていらっしゃるのでしょう。
コスタリカでの煌くような経験のお話しを、是非聞きたいな。
楽しみに待っています。
投稿: 楠 | 2008/08/13 19:59:56
うおぉぉーーー茂木さん★
とても素敵な日記と写真、
ありがとうございます・・・・
とってもとっても
(゜゜*)・・・・・。
癒されてますーーーー
なんというか、
お母さんの腕の中に包まれている、
子供のように
安心しきった感じに似ている、というか。
熱帯雨林のシンフォニーと、
茂木さんの中のシンフォニーが重なって
生命の音楽を奏でているようです。
それを共有させていただいている私は
日常の喧噪を忘れて
いつまでもいつまでも
茂木さんの言葉と写真を眺めたくなってしまうのでした。
まだ夕方なのに、
もう眠りたい気分です(笑)
今晩眠る前に
またこの日記を見ようと思います★
茂木さんは、
素晴らしい科学者であり、
素晴らしいヒーラーでもあったのですねえ・・・
しみじみ。実感。
投稿: ももすけ | 2008/08/13 18:21:17
すごいですネ
沢山のクオリアとの出会い。
夜。
満天の星に包まれたようなクオリア日記。
投稿: 奏。 | 2008/08/13 18:18:10
凄い。凄すぎ。
みな美しく、一瞬一瞬の命が芸術です。
茂木先生の完成が芸術です。
いのししの写真、とっさに「もののけ姫」を思い出しました。
でも、よく眺めていると、このいのししの真剣勝負のまなざしが
ファインダーを覗く人をしっかりととらえているように見えます。
打たれるか、逃げ切るか。。。
むき出しの「生」に私の脳が覚醒いたしました。
投稿: 茂木先生崇拝者 | 2008/08/13 16:25:56
茂木さん、今晩は。と言っても日本時間では今、昼下がりですが・・・
。今日のタイトルはクオリア!官能の世界!全てがそんな感じなのかなぁ~!と想像してみました。子供の頃、アニメの「ジャングル大帝レオ
」が、かわいくて大好きだったのですが、今日の茂木さんの文章から、あのアニメに出てくる生き物や音(基調低音)を思い出しました。それは恐らく私が感じたことがない、日本の、九州の、安全な、森の中の、清らかな、心地よい「音」とはぜ~んぜん、違っていてもっと「獣」の
息づかいのような音なのでしょうねー。茂木さんは今、凄いところにいらっしゃるのですね!「生まれたその瞬間からずっと内側にあるもの」
とは、「本能」ということなのでしょうか?真綿のようなやさしい愛に包まれたあかちゃんを想像いたしました。「ありとあらゆるものに心をむける」・・・そんなやさしい気持ちになれるのかしら?ジャングルの中の生き物の存在を感じることで。そうだとしたら、私もいつかジャングルに行かなきゃ。(笑)ジャングルは弱肉強食の世界で、小さくて弱い者にとっては日々、命がけ!の生活なのでしょう。そう考えると、今日、今、命があって、笑っていられる自分は幸せだということに。何故か、十日間ものお休みができ、昨日は茂木さんの著書や雑誌を一日中、読ませていただきました。雑誌は今、結構、出ておられ、「婦人公論」
「すばる」「ブルータス」。中でも、この「ブルータス」を読む中、茂木さんは今、お疲れなのかな?と思ったので、今回のコスタリカ旅行は茂木さんにとって、よかったですね!瑞々しい世界に身を置くことで、命の洗濯もできようというもの?!セセリ蝶&ドク蝶、綺麗なのですね
。それからイノシシとコウモリは田舎でもよく見かけましたが怖くて近づけませんでした!鳥は、仲のよい夫婦鳥なのでしょうか?すずめに似た鳥がたくさんいますが、比翼連理という言葉があるように、鳥って仲良し!のイメージがありますね?!今日はワニまで登場!(怖い!!)
後は大蛇ですか?茂木さん!くれぐれもお気をつけて!!健康第一!アクシデントもノーサンキュウ!今の私の切なる気持ちです。(笑)では
またクオリア日記、楽しみにしています。
投稿: 茂木さんの崇拝者より | 2008/08/13 15:45:55
茂木先生、こんにちは。
素晴らしく色とりどりの写真の数々。凄まじく多様な世界に行ってるんだと思います。
その色だとか、形だとか、温度、湿度、音といった諸々すべてがセットになって対応していて特有の「クオリア」を生み出しているように想像してみます。
実際のコスタリカの「空気」を感じることが出来れば、その多様なクオリアに一体性を感じることが可能かもしれないと想像してもみます。
ご無事でお戻りください。
投稿: マル | 2008/08/13 14:25:14
茂木さん、こんにちは。
「ナニ、コレ!?」
興奮と少しのキョーフをもって1枚ずつ写真を眺めました。
みんな生きてる!
あたりまえの事実に驚かされます。
目のまえで見たら、もっと信じられないおもいがするのだろうな。
投稿: 柴田愛 | 2008/08/13 12:45:48
茂木さん、すごいです!!傑作写真集です!!!
いのししが駆けている。ビュンッて風を感じた!
どれもこれもワクワクします。
これらを実際に見て感じているんですね。
おすそ分けしていただいたようで、とてもうれしいです。
シトッとした空気や様々な命の音が、私の中にある同じ波長に
共鳴しているみたいなんですよ。
茂木さんもどきどきしていらっしゃいますか?
投稿: 直 | 2008/08/13 12:40:46
何て素晴らしい生命の輝きと躍動なんでしょう!
命の力強さに満ち満ちていますね。
投稿: renren | 2008/08/13 12:20:52