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2008/08/24

ゲシュタルト崩壊

ヨミウリ・ウィークリー
2008年9月7日号

(2008年8月25日発売)

茂木健一郎  脳から始まる 第117回

ゲシュタルト崩壊

抜粋

 大学院の博士課程に在籍している時は、とにかくさまざまなアルバイトをやった。家庭教師や塾講師といった「定番」のものもあったが、ちょっと変わり種だったのが、模試の採点である。
 受験生の時には、自分たちが受けている模試の点は誰がつけているのかなど考えたこともなかったが、実際にはお金のない大学院生がやっているのだった。世の中というものは実に、表から見るのと裏から見るのとでは大違いである。
 模試の採点は枚数をこなすとそれなりに良いお金になるから、学生にとっては有り難かった。大学から一駅くらいの場所にある大手予備校の校舎まで、答案を取りに行く。多い時には千枚くらい持ち帰るから、分厚い封筒になる。手に提げた時のどっしりとした重さがそのまま自分の収入につながるような気がして、ちょっとほくほくした気持ちで帰途についた。


全文は「ヨミウリ・ウィークリー」でお読みください。

http://info.yomiuri.co.jp/mag/yw/

8月 24, 2008 at 06:17 午前 |

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音楽、美術といった教科は時間数が少ないために持ちクラスが多くなります。そのために [続きを読む]

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知覚心理学などの詳細なことは分からないが、「ゲシュタルト崩壊」という現象が面白い。 なんだか凄い単語だけども、これはきっと誰も経験している現象のこと。 自分も経験があり、それがどういうことなのかと思っていたら、 この「ゲシュタルト崩壊」というものだった。... [続きを読む]

受信: 2008/08/24 21:44:46

コメント

初めてまして。
熊本市で子ども教室をやっているオバサンせんせです。
お忙しい方ですのにブログが素晴らしいですね。
これからゆっくり読ませて頂きます。
子ども教室は私塾です。「絵画」「ピアノ」「書道」「英会話」「学習」の5コースですが、色々な子ども達が来室しています。
脳の勉強も必要であるのかもと感じる毎日です。
「帯山子ども教室」http//blogs.yahoo.co.jp/marikosense
楽しみが一つ増えた気がしています。
唐突にお邪魔しまして何でもないコメントで申し訳ありませんが勉強させて下さい。

投稿: マリコせんせ | 2008/08/25 2:02:16

”稼ぐ”という純粋な喜びが垣間みられる文章に 先生の平凡さを感じ
また 少し 好きになりました。
「仕事」「勤める」とは 興味深いものですね。
そして お金を「稼ぐ」も。
平凡さには 意外と 事の本質が隠されているように感じます。
理由もつけ難い 極当たり前の言動に
隠されたもの、隠したものを 読み取れることもありますね。 
皆さん.
好きだから、その「仕事」を続けているのかもしれません。
好きだから、それに「きり」をつけられず、稼げないのかもしれません(苦笑)。
嫌いでも「生活の為に稼ぐ」事も ありますね。
また 好きだったことが過去になることも、迷いの中に立たされることもありますね。
「勤めながら」、いつかの自分の夢を慰めにすることも あるのでしょうね。
現実との狭間で、逃げたくなることもあるでしょう。当たり散らしたくなることも。
私は どちら? と、考えさせられてしまいました。

幼い頃の夢が 見え始める現実で ほろほろと 崩れていくこともありますね。
親である私が 我が子の将来・夢に 要らぬお節介をしないよう
自分が悔いたことの再現だけはしないように、と 自戒するばかりです。
以前にも書きましたが 先生のような方々には 
子供達に夢見る道の多いことを もっと教えてあげて欲しい。
夢見ることに始まる 君らのサクセスストーリーを 行く通りも見させてあげて欲しい。
憧れから始まる 君らの未来。

茂木健一郎さん、
素敵な凡人さん。

裏方編集陣 また 研究室お弟子さん方々 今年の夏は 楽しめたのでしょうか。
夏風邪、気をつけてくださいね。

明るい文章でコメント出来ず、ごめんなさい。
雰囲気が 重くなっちゃいます、ね。

投稿: hisako | 2008/08/24 16:47:54

音楽、美術といった教科は時間数が少ないために持ちクラスが多くなります。そのためにもちろんテストの時の採点しなければならない答案用紙も多くなるわけです。だいたい一クラス40人弱、クラス数16クラスとなると640枚の答案用紙を採点しなくてはいけません。採点している間には、珍回答も登場してきます。たとえば音楽史の問題を出した時、「日本人が主人公になった有名なオペラの題は何夫人?」という問いに対して出てきた答えは「エマニエル夫人」。これには職員室中大爆笑でしたが、生徒たちの反応は「それ誰?」とイマイチ。彼らはエマニエル夫人を知らないのです。世代の違いを感じさせられる一瞬でした。

投稿: kaoru | 2008/08/24 10:14:31

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