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2008/08/08

恥じらい

 札幌。
 武部勤さんの勉強会でお話させて
いただく。

 北海道は、東京と変わらないくらい
暑かったが、
 夜になるとぐっとひんやりして、
まるで季節を先取りしているかのよう
だった。

 東京に戻る。

 ソニーコンピュータサイエンス研究所にて、
三笠書房の能井聡子さんにお目にかかる。

 赤坂で、椎名誠さんと対談。
 大場葉子さんのアレンジ。
 「恋愛」について大いに語る
趣向だったが、話は脱線して
「恥じらいのある狂気」についての
本格バトル・ロワイアルとなって
いった。
 
 椎名誠さんの『哀愁の町に霧が降るのだ』
は最初は編集者との「書け」「まだ書けません」
といったやりとりなど、
うねうねぐねぐね別のことが書かれていて
なかなか「本編」が始まらない。

 たまには、そんな対談があっても
良いのではないかと思った。

 椎名さんは裸足、下駄でやってきたが、
足の裏のぎりぎりの線までこんがりと
焼けていた。
 
 「恥じらい」の話。

 椎名さんは、「スポットライトの
当たるところにいるのが苦手なんですよ」
と言う。

 友人が賞を受けて、そのパーティーでも、
「ぜひ行ってあげたいと思うから」行くけれども、
遅れていって、15分くらい会場にいて、
隅の方でおめでとう、と言って、
それで帰ってしまうのだと椎名さん。

 「だから、椎名が来た、来ないの二つの
説が生まれることになるんだよなあ。ははは。」

 何かについて恥じらうということは、
それだけ、大きな器をもっていて
あふれそうになっているということだと
思う。

 椎名さんは、大盛りの稲庭うどんを
注文して、それでも「これで俺たちに
とっては小盛りだ」と言いながら
わっしわっしと食べ、さっと風のように
帰っていった。

8月 8, 2008 at 07:26 午前 |

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コメント

真夏の昼夢   2008・8・8

        この日大和の国の片隅で

        ひとつ チームが生まれた

        心・技・体  鏡・剣・玉
 
                     三種の神器

    物語  国主 今は旅人 茂木健一郎さんでした。
        
             長老 椎名誠さん   徒然の旅

       続きは 島田雅彦さんに ・・・  暑さゆえお許しを

        

投稿: | 2008/08/09 12:35:57

茂木せんせい
おはようございます。

ここのところの暑さ、夏バテなどしておられませんでしょうか。

椎名誠さんと茂木健一郎先生との「恋愛」対談すっごく気になっております!

そういえば秋、朝日カルチャーの講座で椎名さんと対談されるのですよね。

いまから楽しみです!

きょうも、がんばって下さい。
いや、がんばらないで下さい!
失礼いたしました。


今日はいつもより早く出勤です。

それではまた。


投稿: | 2008/08/09 9:41:01

椎名さんところの岳くんの話と 
タマネギの優等生ぶり(長期保存と調理の多様性)の話を思い出しました
風来坊が ふたりで 「恥じらいの話」 なんて、
少年ふたりで 何やら 恋の告白会 のような図ですね
楽しそう♪
なになに?と 後ろから その輪に 入ってみたい感じ

椎名さんの書籍、久しぶりに 読んでみよう

投稿: | 2008/08/09 7:44:15

茂木さん、こんばんは★☆

日記のなかった7日は、てっきり、虎視眈々の決行日だと勘違いしてました。

茂木さんの、虎視眈々、成功を祈ってます

椎名誠さんのことはよく存じ上げないのですが、(ごめんなさい)
お祝いのパーティに
こっそり来てこっそり帰るというのが、
素敵な方だなあ…と
ほのぼのいたしました(o^v^o)


暑い日が続きますが、夏バテにはお気をつけて。

時々、一息いれながらお仕事頑張ってくださいね

投稿: | 2008/08/09 2:32:11

恥じらいがある、ということは、
誇りがあるとか、礼儀があるということかもしれませんね。
恥を知れ!なんて言いますし。

それと、ある種のシャイな人というのは、それだけ感受性が強くて、
いつも情報に過敏に反応していて、いつも脳内で情報が
光速で動き回っているような(情緒もからんで)人なのかも。

最近思ったんですけど、感受性が強い、と記憶力(想起力)が
強い、はほぼ同じような意味じゃないかなあと思いました。

感性豊かな、心の感度のよい、ある種のデリケートな心の持ち主は、
それを使いこなす心の強さを持つ必要があるのかもしれませんね。

投稿: | 2008/08/09 1:31:30

恥じらい・・・
今、日本が忘れている貴重な感覚、と思って読み始めました。

ところが、「何かについて恥らうということは、
それだけ大きな器を持っていて、溢れそうに
なっていることだと思う。」

う~~ん、茂木さんのこの・・・三次元的な不思議な解釈に、
恥じらいとは、何やらとても大きなゆったりとした人間性の中に、
繊細な美しいものがたくさん溢れるほど詰まっている!!
キラキラした感性なんだな~☆

と、思いました。
ちょっと、「恥らって」みたくなりました(笑)!
こんな発想をひらめかせる椎名さん、可愛らしい方なのでしょうね!

投稿: | 2008/08/08 23:24:04

今晩は。

ふと、恥じらい≒恋愛≒恥じらいのある狂気、という数式が浮かんできました。

恋愛というのは、相手に対して恥じらう思いと、やはり何処かに狂気にも似た衝動が隠されているような…。


椎名さんの書かれた御著書を、まとまった時間が出来たら、読んでみたいなぁと思う。

投稿: 銀鏡反応 | 2008/08/08 23:15:14

茂木先生、

札幌に行ってらしたのですね。羨ましい~。
私は来週から夏休みを取って帰ろうと思っていましたが、キャンセル待ちを入れていた寝台特急の北斗星が結局取れず、断念しました。
飛行機は、この時期はとても高くて、私には使えないのです。
そうですね、札幌は熱帯夜になることはほとんどなく、朝晩は過ごしやすいです。ああ、実家が恋しいなあ。。。夏はひときわ。

椎名誠さんとのバトルロワイアル、何かの雑誌の企画だったのでしょうか?とても楽しそうな雰囲気が伝わってきます。
是非生で聴いてみたかったです。

願わくば、私も一度、茂木先生とのバトルロワイアルに参戦してみたく。
完敗どころか、緊張のあまり敵前逃亡になるかとも思いますが。。。

いつも茂木先生の前に行くと、思ってたことと違うことを言ってしまったり、何も言えなかったり。。。近くに行くことすらできなかったり。この緊張がほどける時がくるのだろうか。。。と思います。

まだまだ暑い日が続きそうですね。
夏休みを取られる予定はないのでしょうか?
ギャップ・デイが一日でも取れるといいですね。

投稿: | 2008/08/08 23:12:31

昨日は、さびしく感じつつ、それでももしかしたら更新されてるかもと思い、何度か見に来ました

お仕事がお忙しいのかな…お身体崩してしまったのかしら…と思ってしまいましたが、取り越し苦労で良かった(^o^;

ホッとしました

椎名さんと楽しい一時を過ごされたみたいですね!

恥じらい…吹っ切れると良いのだと思いますが、自分を出せないのって、もどかしい。
それでも伝えたくて、あとから連絡したり…。
ホントは、もっとこうしたい!というのがあるのにナ。

私自身持っていますが、しょうもない(>_<)と。変えたいと思います。

投稿: | 2008/08/08 18:12:20

こんにちわ


>「恥じらいのある狂気」
  ↓
「恥じらいのない正気」
  ↓
「大胆な正気」

ポジティブ変換すると、「狂気」には、「恥じらい」を伴う、感じがします。(^^)

投稿: | 2008/08/08 11:21:45

はっ!     恥じらい    大丈夫だった   胸なでおろす   
ほっ!     そんな自分に恥らう    何故かなぁ~
北海道か   やっぱり     ひんやり   の在処だった
習慣はおそろしい    毎朝クオリア日記から始まっていろいろ考える事が愉しくて充実の日々になっていた
それが  無い!     
いつものように 朝開いた窓の蒼い空に いつもの蒼い鳥が  いない
 
やっぱり恥ずかしいです。

さて、椎名誠さん  なつかしい。昔、いっぱい読みました。あの頃の空気感、クオリア?が、鼻の先によみがえりました。
茂木先生、今日も一日、お元気で頑張ってください!!

投稿: | 2008/08/08 9:01:33

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