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2008/08/06

冥利

次から次へと仕事に
追いかけられているが、
数日前から心の中では反撃の狼煙が
上がっていて、虎視眈々と
機会をうかがっている。

水脈の在処を探りあてると、
ひんやりといい気持ちがする。

地球はぐるぐる凄いスピードで
回っているんだなあ。

いやあ、宇宙というのは実に
一つの神秘じゃないかね、君!

ウィスキーに落とした氷一つから、
万物を説き起こすことが
できるんだぜ。

春風亭昇太さんにお目にかかる。

二つ目から「昇太」の名前で出ているという
師匠を、私は高座で何回も拝見したことがある。

『笑点』に出るようになって、
街を歩いていても反応が一段と変わったという。

「化ける」ということがどういうことか、
昇太さんは、「本人に自信がつくことでしょう」
と言われる。

ある時、たまたまどこかで受けて、
それが自信となって、お客さんにも
伝わる。

昇太さんの高座は爆笑に包まれるが、
いちばんすごい時は、客席を指揮しているような
気分になるという。

「お前らここで笑え、1、2、3,はい!」
みたいにどっと湧く。
このところ寄席に行くことができないで
いるが、久しぶりに訪れたくなった。

神田の学士会館で、
三省堂主催の「脳を活かす勉強法」
についての講演会。

子どもたちとやりとりしながら、
脳の潜在能力を活かすにはどうすれば
良いのか、熱弁する。

テレビ朝日の
「ワイド! スクランブル」の
取材で、映画監督の山本晋也さん
がいらした。

青山のソニーミュージックで、
竹村真一さん、枝廣淳子さんと
鼎談。

竹村さんの環境問題についての
お考えを興味深くうかがう。

枝廣淳子さんとは東京学芸大学附属高校の
同窓。

地球スケールでものを考えることが、
ごく当たり前の時代になった。

言い尽くされたことだが、
宇宙から見れば国境線など引かれていない。

京都についての原稿を和樂の
渡辺倫明さんに送ったら、お返事を
いただいた。

思いを読み取ってもらった時が、
いちばんうれしい。
渡辺さんが読むと思って、
一生懸命書いたのである。

From: 渡辺倫明
To: "'Ken Mogi'"
Subject: 原稿有難うございます。
Date: Tue, 5 Aug 2008

茂木様

原稿拝読させていただきました。

ほんとうに有難いことであると、実感いたしました。
まさに、編集者冥利につきる原稿である……と。

自分の中である程度想定した方向性の原稿で
ありながら、想像を超えた内容でありました。
クオリアの連載時とはまた違った
感銘を受けました次第。

暑さが和らいだら、ぜひとも連載の件も
ふくめて打ち上げをさせてくださいませ!

「和樂」渡辺 拝

8月 6, 2008 at 07:50 午前 |

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受信: 2008/08/08 6:04:43

コメント

ゆっくり休日の夕    昨日の『笑点』は、ホント 面白かった。

   前座 江戸もの売りの声  きんぎょ ふうりん ところてん

   全員揃いの 白袴 ずれなく もれなく まんべんなく

   古典芸能の粋 脳幹に涼しく 笑通満足 揃い踏み

          昇太さんも 艶々でしたよ。
                         
                         
                       
                         

     

投稿: 一光 | 2008/08/11 5:17:35

昇太さんの話いいですね。
指揮をしているような自在な高座、これこそ一体感でしょうか。

他人のあくびが移るように、関係とは面白いです。
私はTVでレモンや梅干を見ると、唾液が出ます。
造花のバラをみて、アナフィラキシーが起こってしまう、バラアレルギーの患者さん。
まことに、受ける影響とは恐ろしいと思う。
今夜(2008/08/08)の北京の鳥の巣ではどんな一体感が成立するのだろうか?

鳥の巣で思い出したが、少し前、建築家の隈さんが、北京の鳥の巣スタジアムを主題に東京五輪以後の世の中の変化について読売の夕刊に書いておられた。出色の批評でした。

投稿: fructose | 2008/08/08 9:49:08

茂木先生の本を読んでみたくて 検索していて このブログに出会いました! この前テレビで 茂木先生がサヴァンについてやっていたのを見て 先生の本を読んでみたくなりました。私は広汎性発達障害の息子を持つ母です。息子は 他の健常児の子に比べると色々な面で かなり遅れているのですが 暗記力がすごく良かったり、一分野がやたら長けていたり サヴァンとは言えないのですが ビックリする才能を持っているんです♪ でも毎日の生活は大変で こだわりが強く癇癪持ちで 怒りっぽく 機嫌をとるのが大変です…。そんな息子をもっと理解したくて 脳のしくみからまずは理解したいなぁと思ってました☆ 元々興味のある分野でしたし♪ 人の内蔵や血は 他の人のものを使えたりするのに 脳だけは 誰かのととりかえるってわけにはいかないほど 自分そのものですからね☆ 今回はブログの内容と関係のない文章ですみません…でもこれからもブログ読ませてください☆☆

投稿: 青森林檎 | 2008/08/07 23:25:13

おーい、茂木さん元気かい! 傍で見ててもあまりにもポジティブ過ぎてて心配です。 全力で突っ走るのもイイけれど、たまにはゆったりと身も心も脳も無にすることが必要かもね。 何の為に必要かつうと、息を継ぐため。 冷静な第三者のスケジューラーがいればイイのに。メディアに潰されませんように。 社会の元気玉、期待してます。では。

投稿: 玉虫 | 2008/08/07 19:38:48

茂木先生、こんにちは。
狼煙、虎視眈々。 何処か、生命の水の匂いのする木陰で、ひんやりと気持良く、脳やお身体を休ませていらっしゃると良いのですが。水脈の在処でしょうか?

投稿: ぶらんか | 2008/08/07 14:52:11

おはようございます。
昇太さんに会われたのですね。

『笑点』のファンで小さな頃からみています。
今までの人にはない独特な個性を持っていらして、
どんな風になっていくのかなぁと思いつつファンになっています。

>「化ける」ということがどういうことか、
昇太さんは、「本人に自信がつくことでしょう」
と言われる。

さすがわ師匠と言われる人ですね。
人間をよく知っていらっしゃいますね。

自信がないと化けることができない…しみじみと感じます。
だって、今、一生懸命化けようとしているんですもの。

私の個性はそのまんまだとちょっと世の中では生きていけないと
痛感しだしたので、化けの術を思い出しているのですが、
結構精神力や生命力がいる事に気がつきました。

ぽんぽこ狸の映画を思い出しました。(映画の題名を忘れちゃいました(笑い))

それから、大好きだったNHKの「ちりとてちん」の外伝が
放映される事になって、思わず「きゃ~~また三人に会える~」と
楽しみにしているんです。

電話で再放送をしてくださった方に感謝です。
私は思いもよりませんでした。

私は高座って行ったこと無いのですが、一度は行ってみたいですね。
でも、ある県で、村おこしのイベントで落語家の方をお呼びして
開催したことがあったのですが、その方も登場しただけで、会場の
空気を一新させました。

凄い世界をもっていらっしゃる方とお話できるなんて、茂木先生は
本当に幸せ者ですね。

いつまでも、幸せ者でいらしゃってください。

投稿: あすか | 2008/08/07 8:50:39

茂木さんおはようございます
今日の東京のお天気はいかがですか?

こちらは雨が降りそうです。

茂木さん、虎視眈々と…?
成功をお祈りしてます(笑)
茂木さんの思いのままに

投稿: ももすけ | 2008/08/07 8:39:51

こんにちわ、二度目の投稿失礼します。

たとえば、株価が動いていて、上がるタイミング、下がるタイミングが、予想できる場合、まるで、自分の意思で動いていると、思ってしまう事もありえるのではないでしょうか?

たとえば、「私は明日、散髪に行くのを予想する。」と、言うのは、自分の意思と考えられるのではないでしょうか?。「予想」と「意思」の関係を考えると面白いのではないでしょうか?(^^)

投稿: 株価のクオリアby片上泰助(^^) | 2008/08/07 6:30:57

こんにちわ、茂木さん。毎日とてもお忙しいご様子。。反撃、何をお考えなのでしょうか?(笑)

今日婦人公論購入しました♪和樂も申し込みますね!『京都大人の修学旅行』楽しみです。

投稿: こゆり* | 2008/08/07 0:04:13

最近すっかり茂木先生のファンになった私の両親。
先日、NHKの番組で先生の面白いトークに大笑いしたとか。
私は現在海外勤務中で、先生の姿を見られないのが残念です。
海外でひとり暮らしをしているとちょっと寂しくなりますが、
先生の日記で毎日元気づけられています。

投稿: K.M | 2008/08/06 22:04:09

こんばんは。

笑福亭昇太師匠とのツーショット、とても素敵ですね!如何にも“おちゃめな兄貴2人”という感じでよいです。

『笑点』は毎週家族と一緒に見て、大いに笑わせていただいています。

大喜利での昇太さんと、林家たい平さん他とのとぼけたやり取りに、お腹を抱えて笑っています。

…“噺家や漫才師など、笑いの世界で身を削って生きている人々にとっての『冥利』とは何と言っても、自分の高座やギャグで、お客さんが大いに笑ってくれることなのだ”というようなことを何処かのホンで読んだことがある。

実は本当に恥ずかしいことに、落語の高座には生まれてこのかた行ったことがないけれど(歌舞伎の舞台すらも今だ生で見ていない…何てこった!)、死ぬ前に一度だけでもいいから、やっぱり見ておきたい(…ハタして、見に行けるかな?)。

記事の内容とかなりずれるかもしれないけれど、先日『考える人』夏号を都内某所の本屋で立ち読みしていた。

この雑誌の連載で真っ先に読むのは、養老教授の『万物流転』と茂木博士の『偶有性の自然誌』なのだが、後者のほうの内容を断片的に思い返しながら、何の選択できない状況の中で、私達が誤りなき選択をすることが、如何に難しいかを噛み締めるように思った。

きょうはヒロシマに核兵器がはじめて落とされた日。この未曽有の蛮行をはじめ、世界中で数々の不幸が齎(もたら)される前に、時の為政者たちが誤りなき選択をする余地は幾つもあっただろうに、結局は戦争という誤れる選択をしてしまった…ということを思うたび、止められなくなった欲望と時間的・精神的余裕のなさが為政者達の心の中で紙一重となった時、私達は選択の余裕がない状況に何時追いこまれてもおかしくない…と思念を廻らしていた。誰もが『ソフィーの選択』で主人公のソフィーがしたような悲しい選択をしてしまう危険性がある…と。

しかし一方で「戦争」という「他に選択の余地が許されない」とされる、そんな異常事態の中で、不戦と平和を叫び、命に及ぶ危険を冒してまで、自らの意思と信念を徹底して貫き、後世の人々の為にもなる選択をして死んでいった人々のことをも思い浮かべ、彼等の鋼のような、精神の強靭さを思った。

あの時代に本気で「No peace,no happy!」をいう時は、正に命がけだったから。

あの戦争で世界ではじめて原爆が落ちたときも、今地上で人類が温暖化で自然からのしっぺ返しを受けているときも、地球は目にもとまらぬ速さでぐるぐるぐるり、と自転しているし、宇宙はものすごい速さで広がり続ける。

私達は、地球のほんの表面あたりで、きょうもそれぞれ、いろいろなことをしながら、生きている。

その中で、地球と私達生き物とのつながり、外の宇宙と内なる宇宙を夢想していたりする。

本日はエントリーの内容からえらくずれたコメントで、本当にごめんなさい。

実に暑い日々が続きます。なつばてしないように気をつけたいものですね。

投稿: 銀鏡反応 | 2008/08/06 20:18:09

茂木さんこんばんは★☆
今日もお仕事お疲れ様でした


「いやあ、宇宙というのは実に
一つの神秘じゃないかね、君!

ウィスキーに落とした氷一つから、
万物を説き起こすことが
できるんだぜ。」

むは~~~~
このお言葉、かっこいいですねえ!
茂木さんだから言えるカッコイイお言葉でございます。

ウイスキーに落とした氷から
万物を解き起こす頭脳は私にはないので
とりあえず、
いつもいっしょのうさぎや、
接する人々から自分を逆照射しています。
これも一つの自己探求の方法。
ふむ。この人には私のことが
こう写るのだな、と。
自己宇宙の探究でございます。

今日は面白い出会いがあり、
なるほど、
こういう考え方もあったか!と
とても勉強になった一日でした。
やはりスケールの大きな人は
ふだん考えていることも大きいですね☆

「冥利」。
茂木さんの思いが渡辺さんに届いて良かったですね!

私も気付かぬうちに
いろんな恩恵を受けているのです。
それに気づいたとき、
感謝の涙があふれてとまりません。

8月に入って、
長かったトンネルからやっと抜けだしたような
開放感を感じます。

英語は、ますます必要性を感じて
旦那さまがアメリカ人のお友達から
教えてもらう事になりました★
ネイティブの感覚もつかみつつ勉強できるかな?!

また、
私が懸念し、常日頃思いを向けていた事柄について!
いい知らせが入ってきて。
良かった、と安堵するとともに、
さて私も準備せねば。


春風亭昇太さんとごいっしょの写真、
いいお顔されてますね、お二人とも!

今後の茂木さんのご活躍、
ますます期待しております


投稿: ももすけ | 2008/08/06 19:35:30

春風亭昇太さんというと…私は笑点でお馴染みの方(^ ^)
オチが分かるときも楽しいですが、分からなくて考えている時も楽しくて好きです。
見始めると次回も見たくなり、ハマりました☆
ここ最近見れなかったので、茂木さんの日記を見て、また見たくなりました〜

宇宙に国境線がないように、私がいま考えていることも行動してみたら゙線"がないのかも☆

投稿: 奏。 | 2008/08/06 19:21:11

こんにちわ


宇宙135億年、宇宙はビックバン以降、広がっていますが、あと、135億年で距離で2倍の大きさになります。すると、1メートルが2メートルになると言う事です。100キロメートルが200キロメートル、1光年が2光年に、すると、それをエネルギーとして取り出せないか?、と、考えた事があります。


昇太さんは、笑点の服の色のファッションを、いつもしているのでしょうか?(^^)

投稿: 宇宙エネルギーのクオリアby片上泰助(^^) | 2008/08/06 16:58:34

いつも刺激になるお話、ありがとうございます。
さまざまな人との出会いを、ご自身が脳活性化に役立てておられる。
そんな記がします。
昨年の夏に、大阪で『アインシュタインLove』展を観に行かれたことをブログで書かれてましたね。大のアインシュタイン好きであることも知りました。
アインシュタイン展のサイトでこんなのがあります。
http://www.einsteinlove.jp/
ぜひ、アクセスしてみて下さい。

投稿: 海馬スロン | 2008/08/06 11:04:55

はじめてコメントさせていただきます。
大阪在住の在日朝鮮人で、韓哲秀(ハン チョルス)
といいます。

茂木さんの著書やエッセイは
いつも楽しく拝読させて頂いております。

1つ分かれば10分からないことがでてくる世界
実体験に含まれるノイズが滋養となっている
この世界を引き受けるんだという志、・・・・

読むたびに、この世界に対する好奇心が芽生え
前向きに生きていけるという情熱と確信が
湧いてくるような気がします。

一庶民からは想像つかないほどお忙しいことと
思いますが、お身体に気をつけてください。
これからも、ご活躍を祈っております。

投稿: 韓 哲秀 | 2008/08/06 9:43:41

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