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2008/07/08

アダムスキーの創造

サンデー毎日

2008年7月20日号

茂木健一郎 
歴史エッセイ
『文明の星時間』

第21回 アダムスキーの創造

一部抜粋

 その際にアダムスキーが撮影した一枚の写真が、人々の心の中の「空飛ぶ円盤」のイメージを決定づけた。下が広がった皿形をしていて、底には三つの球状の突起がある。本体には、小さな窓が開いている。ひと目見て、忘れられない形をしている。
 「アダムスキー型円盤」の写真が世に出た後、世界各地でいろいろな人がそのような「円盤」を「見る」ことになる。円山応挙の足のない幽霊画が人々の意識に焼き付けられることによって、日本各地にそのような「幽霊」が「出没」するに至るように、「空飛ぶ円盤」は人類の集合無意識に刻印されたのである。
 アダムスキーの写真が本物であるかどうかという議論には、今日ではもはや意味があるとは思えない。アダムスキーがこれらの写真を自ら捏造したとしても、それだけでその意義が失われるわけではない。これらの写真が「本物」であると主張したことを含めて、一つの表現行為として評価すべきであろう。

全文は「サンデー毎日」でお読みください。

http://www.mainichi.co.jp/syuppan/sunday/ 

7月 8, 2008 at 07:29 午前 |

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大事な会合には、 常に事前の打ち合わせがあるのは、 承知していたが、 サミットとなると、格別な交渉があるものだと、 私は初めて知った。 [続きを読む]

受信: 2008/07/08 12:08:44

コメント

30年前17才で「エジプト考古学宇宙の旅」に参加した。案内人は、なんと当時早稲田大学講師だった吉村作治教授。中学時代からの憧れシュリーマンに近付く第一歩にしては最高の出来、「UFOと宇宙」という雑誌の主催旅行故、参加者にアダムスキー絶対主義者が殆どだった。
まさか、茂木先生のブログでかの名前を目にするとは。

ヤフーで「障害と健常の間」殆ど更新出来てませんが、過去記事ご覧頂ければ幸いです。

投稿: ムー大陸 | 2008/07/09 0:29:56

偶然ですが、昨日30年ぶりぐらいに、ユングの『空飛ぶ円盤』を読みました。
そして茂木先生のブログを拝見したら、アダムスキーの空飛ぶ円盤の話。
うーん、これがユングの言うシンクロニシティなのかも…。

もう40年以上前になりますが、アダムスキーの『空飛ぶ円盤同乗記』を読んで、一時期かなり影響されました。まだ純心(?)というか無知だったので、友だちと一緒に夜空を見上げて探したり、手製の天体望遠鏡で探したり、模型まで作って飛行原理を一生懸命考えたりしました。
ある晩、望遠鏡でアダムスキーの言う葉巻型UFOを見ました。ビックリして友だちを呼んだら、もう見えません。多分望遠鏡がしっかり固定されていなくて興奮して動かしたのかもしれない、あるいは手製だからレンズがずれて、星か何かがそのように見えたのかも、と思い直したことを憶えています。
その頃は、金星や火星に高度な生命体はおろか、原始的生命さえ存在しているかどうかもわからなかった時代ですから、日本だけでなく世界中でアダムスキーブームになっていたと思います。

その後有名なSF作家の方から、「あれはアダムスキーがSF作品として出版社に持ち込んだら、これじゃ売れないからノンフィクションにしたら、ということで出版されたものなんですよ」という話を伺いました。真偽はともかくとして、アダムスキーは一世を風靡したことはたしかです。

そしてサンデー毎日で茂木先生のエッセーを拝読。
アーサー・C・クラークは高校時代のお気に入りの作家でした。『幼年期の終わり』はかなりショッキングでした。クラークが描く辛口のユーモアを含んだエイリアンの正体にはのけぞりました。その予言的なストーリーは、現代世界の心象風景の恐るべきメタファーとしても読めます。

結局アダムスキーもクラークも、すごい創造力の持ち主だったのですね

投稿: 遠藤芳文 | 2008/07/08 20:53:57

信じられないような事が世の中には沢山あるものだとは思っています。UFOには夢がありますし、その一枚の写真が世に出回らなかったらETなどの映画もまた観ることはなかったかもしれない!と考えれば、やはりその表現行為は評価されるべきかな…と、今メールを打ちながらそう思いました。

投稿: 茂木さんの崇拝者より | 2008/07/08 16:24:25

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