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2008/07/15

トカイとサンテミリオン

デザイナーの原研哉さんと
お話する。

原さんには何度もお目にかかっているが、
日本デザインセンターに伺うのは
初めてだった。

車について話す。
そして、近くのカレー屋さんで
懇談。

橋本麻里さんも。

事務所に戻ると、原さんは
たくさんの携帯電話を並べた。

御自身がデザインされた
「らくらんホン」。

「ここがこうなんだよ」
と教えて下さる。


原研哉さんと橋本麻里さん。日本デザインセンターで。


「らくらくホン」を説明する原研哉さん。

NHKへ。

『プロフェッショナル 仕事の流儀』
班のある社会情報番組部を訪問。

『検索deゴー! とっておき世界遺産』
の収録。
司会は三宅裕司さん、伊東敏恵アナウンサー
森公美子さん、東貴博さん、三船美佳さん。

トカイとサンテミリオンを飲んだ。

放送はNHK総合テレビ
2008年8月2日(土)19:30〜20:42
の予定。

精神運動には独自の論理と力学がある。
人間にとって、「生きる」ということは
ただ物質的に存在することではなく、
自分の精神の発展の力学に
寄り添うことだ。

ヘーゲルが歴史を絶対精神の自己実現
のプロセスと見なしたように、
一人ひとりの人間にも、その生涯を
かけて実現すべき心のありようなにものか
がある。

自分にとって、
子どもの頃から、何を大切に、
ということは変わっていないように
思う。

魂というものは固定したものではない。
自己実現していく運動の志向性そのものを
魂と呼ぶのであろう。

7月 15, 2008 at 06:23 午前 |

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コメント

遅いコメントですいません。

はじめまして

現在ハンガリーの大学でワインの勉強やワイナリーでワインをつくっています。

言葉や共産主義だった影響でまだまだ知られてない
ハンガリーワインに人生をかけています。
スイートワインで世界を狙っています。

シャトーイケムよりトカイの某ワインのほうが上だと自分は確信しています。

http://furmint2007.com/

片木

投稿: 片木 | 2008/12/04 11:46:01

こんにちわ


グリースパン元FRB議長の本を読んで、今現在GDP成長がどうして成長するか分かっていないらしいのです、断面的なモデルはありますが、立体的で動的なモデルは無いらしいのです。この問題を解くと実体経済と金融経済のバランス状態や、人口が減少する日本で発展する経済モデルなど、応用できると考えています。

私の場合、官邸HPにアイディアを送っており、アイディアで妥協や出し惜しみすれば、人の命にかかわる事も経験しており、私の場合、「何を大切に」は、子供の頃と少し変わってきていると思います。

「気楽に行きたい」と言う、気持ちもありますが、私の場合、そうは行かないですよね。(^^)


投稿: 経済のクオリアby片上泰助(^^) | 2008/07/15 23:48:47

こんばんは。

>精神運動には独自の論理と力学がある。
人間にとって、「生きる」ということは
ただ物質的に存在することではなく、
自分の精神の発展の力学に
寄り添うことだ。

この言葉をいつまでも大切に抱いていたいと
心から思いました。
今まで捉えることのなかった、
自身の精神運動の中の力学というものを正面から見つめ、
逃げずに向き合っていきたいと思いました。
運動し続ける魂、それを引き受ける存在として。

ありがとうございます。

投稿: s.kazumi | 2008/07/15 23:47:52

毎日本当に、お仕事、お疲れ様です。

最近出ている「らくらくホン」、原研哉さんがデザインされていたのですね。

きょうも職場の最寄駅で、画面がタテからヨコに変えられるワンセグ受信機能つきケータイのポスターを見た。

ちょっと恥ずかしい話だが、実は私は2世代も3世代も前(かな?)の「らくらくホン」を使っている。インターネット接続とメール機能は使わず、もっぱら通話のみの使用。全体的に機体は丸い形で、ボタンは大きめ、案外使いよい。

もしかして、自分が今持っているこのケータイも、原さんのデザインになるものなのだろうか?…もしそうならば、何だか嬉しいような、有り難いような、そんな気持ちになる。

そろそろ今年で、新しい機種に変えようと思っていたが、もうしばらく、今使っているケータイを使っていきたい。原さんに、深い敬意を表しつつ…。


自分の精神の発展力学に寄りそう事が、我等人間の“生きる”ということ…。これは別の見かたをすれば、私達の中に内在している「絶えず流転する生命」の力学の中で、自分らしく、能動的に生き抜こうともいえるし、またその力学に則って「活かされ」ながら、自分たちが生涯を通して実現したいものを志向しつづけることとも言えるのではないか。

人間が本当に、生涯を通して実現したいもの、それは何であるか…?と考える時、真っ先に浮かぶのは「幸福」の2字だ。

お金を沢山得るとか、高い地位に上り詰める、ということが「幸福」というのではなく、波乱・流転の人生を生きるなかで、自分も他者も互いに心の豊かさを勝ち得る、という意味での、大きな「幸福」を得ることは、私達がそれぞれの生涯の中で、もっとも実現したいことの、しかし、極めて大きな一つのように如何しても思える。

そうした「幸福」を得るには何が大切なのか…。自己ばかり大切にするのではなく、常に他者のことを思い、その生命のもつ尊厳を思うことなのではないか(言うは易く、行うは難し)。

兎にも角にも、有限な自分の生涯の中で、何かを賭けて生き抜くとともに、自他の幸福を願える存在でありたい。

投稿: 銀鏡反応 | 2008/07/15 22:01:37

こどものころから 何を大切にっていうのは 変わっていないと・・。みんなそうなのかもしれません。自分の中の芯の所に、幼いころのこどもの直感で感じていたころが潜んでいるのでしょうか。結局一番大切なことは変わらない。学びも、経験も少なく、知識もないのに・・。こどもって凄いのですね。死ぬ間際まで追いかけているのは自分のしっぽ。幼年期に自分がどうあるか。他力本願でしかないんだけれど。そのころが魂にとってもいい時期なのかしらん。
茂木さん。お体ご自愛くださいますよう。浮力をつけないでいてくださることをねがっています

投稿: 井上良子 | 2008/07/15 20:47:37

Tokaijが極甘口ワインとのこと知りました。飲んでみたいです。どんなお料理にあうのですか? 近頃は、外国食材の専門店なども多くなり、珍しいお料理でも自分で作ることが出来る(まるで、実験!?)楽しみがあります。
でも、日本の空気にふれたなら、日本の食材のほうがよいのでしょうか?
お酒には詳しくありません。教えてください。。。

投稿: Nezuko S | 2008/07/15 17:19:12

茂木さん、今日は。そうですね、今日も私は大きくうなづいています。(笑)よく仕事で「スキルとウイルのどっちが大事か?」と聞かれました。どちらも大事で、バランスが重要かと・・・。声を出す仕事をする人は、腹筋体操百回、発声一時間のエクササイズをしたり、外科医もまたオペは体力勝負で身体を鍛えている方が多い。皆さん、スキルを重要だと思うから。でもウイルも大事で、どちらが欠けていても駄目ですね。魂あってこそのスキルなのかもしれないと思います。私も小さい頃からあまり大筋は変わっていないと思うのですが、三十台半ばからボランティアをするようになって明らかに変わったと思う事があります。それはマネーに対する感覚です。私は結婚をしていますので、夫や夫の両親、また、とりまく人々がいて、何をするにも気持ちにゆとりができ、その感覚が緩やかになったように思うのです。義務感から解放されたといいますか、うまく表現できませんが・・・。結婚をすると子育てや親の介護やお客様のおもてなし等、女性は結構、無償の心と格闘?!する場面がありますね?(笑)それが億劫ではなくなってくる様が手にとるようにわかった、変わった!わけです、ボランティアを通して・・・。私の夫は海外生活を約五年しており、中でもパリの人々が大好き(茂木さんはイギリスが好きですね)で、その暮らしぶりには無駄がなく、女性は外でしっかり働き、家のきりもりもそつなくこなす。私の憧れるところです。魂なくして事成し遂げず・・・と思います、何事も。自分が行なっている仕事や社会奉仕活動は小さなことなのかもしれませんが、人のお役にたてている実感がそこにあれば、それを悦びにかえて頑張れる!そんな気がいたします。

投稿: 茂木さんの崇拝者より | 2008/07/15 15:19:26

ふっと見た今日のタイトルが…トナカイ!?(@_@;)
いえいえ…見間違ってるぢゃん。私(笑)
自身で、ツッコミを入れてしまいました。
そして教訓デス。ふっと見るだけではいけません。見るなら、しっかり!(^ ^)


実現していきたい物事…。あるからこそ、動かなくちゃ☆
ありがとうございます。

今日も暑いですネ。
暑いので、コレでも…
ヽ(▽⌒*)゙

投稿: 奏。 | 2008/07/15 13:53:38

せいしんせいぎょ    クオリア木鐸を聞く

     

   

投稿: 一光 | 2008/07/15 8:37:48

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