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2008/07/28

野生の気配

京都の高島屋で、
NHK『きょうの健康』放送40周年記念
のイベント。

家森幸男さんの「世界の長寿食」
についてのお話を興味深く拝聴する。

食は文化であり、多様な可能性がある。
それぞれに異なるかたちで私たちの
生を育む。

「のど自慢」の司会を12年された
宮川泰夫アナウンサーとトーク。
感動の話をしている時に、
宮川さんが言われたことが
面白かった。

「のど自慢」の予選の倍率は
50倍くらいで、
出場できるということ自体が
とても大変なことである。

収録は、出場者にとって
この上ない幸せで、
その幸せを見守っているという
ことが自分にとっても幸せなのだ
ということがわかった。

合格すると、よろこびのあまり
抱きついてくる人たちがいる。

とにかく、よろこびが
爆発してそれを分かち合いたいのだけれども、
近くを見て、適当な人がいないので、
一番近くにいる宮川さんに抱きついて
くるのである。

「その時、ボクが手を広げて
待っている時と、くるな、というように
手を突っぱねている時があるらしいん
ですよ。ははは。」
と宮川さん。

男の出場者でも、抱きついてくる
人がいるのだという。
よろこびの爆発。

それを人と分かち合いたいという
衝動は、始原的なものなのだろう。

本の取材のため、京都から奈良へ。

奈良ホテルは明治創業の
クラッシックな外観。

編集の松原梓さん、網中裕之さんと
「江戸三」でご飯を食べていると、
外をダダダダダと大地を揺るがす
気配がした。

窓を開ける。鹿の群れが暗闇を
駆け抜けていく。

ホテルに戻るタクシーの中での、
運転手さんの話。

「奈良には1300頭鹿さんが
おられましてな、毎年300頭
亡くなられて、300頭生まれるんですわ。」

「奈良の春日山の原生林には野犬の
群れがいて、鹿を襲うんですわ。」

「野犬といっても、もう何代も人の
手を離れて繁殖しているんで、
こわいこと、こわいこと。」

「60頭くらいの群れが、3つある
そうですわ。」

奈良では、野生の気配がすぐそこにある。

7月 28, 2008 at 06:55 午前 |

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 ミールはチャーマーズと色々なことを話し合った。とても興味深い人物だった。哲学、サイエンスのみならず、この惑星の政治、経済、そして宗教等の状況に関する彼独自の見解を聴くことができたのは、ミールがそれらに関するデータを分析する上で参考になるものだった。その....... [続きを読む]

受信: 2008/07/29 1:39:37

コメント

こんばんは。

「のど自慢」の予選の倍率が50倍くらいってすごいですね。
私の小学校時代の担任だった先生が、以前「のど自慢」に出場されたのを思い出しました。選曲「お嫁サンバ」(笑)をタキシード&シルクハットを装いながら熱唱する姿に唖然としましたが。(鐘3つ?だったかな)
当時、若手の熱血派だった先生。今や立派に教頭先生になられたとのことでした。
その教頭先生が、番組のエンディング(出場者の人たちがステージに揃う場面)、ほんの番組終了3秒前くらいの時です、それまでずっと脱がずにかぶっていたシルクハットを高々と放り投げたのです。次の瞬間目に止まったのは、立派に薄くなった頭でした!そのときの先生の幸せそうな笑顔は喜びそのものの表現でした。そして若かりし頃のキラキラしていた笑顔と同じでした。

投稿: s.kazumi | 2008/07/29 23:48:16

茂木さん、おはようございます~

昨日は奈良に行かれたのですね!
わあ、私は奈良も好きです。
京都より静かで、たくさんお寺があるところが・・・
そして大きな木もたくさんあったような気がするのですが・・・
遠い昔にタイムトリップしたみたいで、
とても神秘的なところだわ~~と
感動したのをおぼえています★

日本に戻られてから、
茂木さんの日記には、
野生 という言葉がよく登場しますね☆

喜びを共有する野生、
野生の気配が近くにある奈良、
羽生さんの震える手は野生の涙であること。

都会でも田舎でも
羽生さんのような天才でも普通の人でも
野生を持っている、ということでしょうか。


奈良公園でシカせんべいを持っていたら、
シカの大群に囲まれたことがあります!
一瞬、恐怖を感じ、逃げなくては!!と思いました(笑)
この恐怖も野生の証明でしょうか(笑)?!


茂木さん、最近移動が多いですね~、
お体には気をつけて!
今日、プロフェッショナルはないけど、
スタジオパークと
今週末のケータイ大喜利で
茂木さんが拝めるのでうれしいです
楽しみにしています

今日もお体に気をつけて
頑張ってくださいね( ^^) _~~

投稿: ももすけ | 2008/07/29 7:13:38

今頃は、奈良の空の下で休まれているのか、それとも、奈良からどこぞに行かれているのでしょうか?

私にとって奈良県は縁のある県です。
奈良の食文化と言えば、柿の葉づし。となっていますが、
私の大好きなのは、茶粥と高菜のおにぎり。
それから、一度食べて見たいのが、「飛鳥鍋」。
弥生時代にお乳を使って鍋を食していたんですよ。
どんな味か、今度奈良に行った時は、絶対に食べたいですね。

そして、春日山に生まれると言う、「太陽柱」も見てみたいです。

昔、地学教師さんのBBSで、春日山は菌の宝庫でそこで研究していると
言うある大学の先生の書き込みを読んだことを思い出して、熊楠さんを検索してみたら、
最近、手帳が見つかったんですね。そんでもって、熊楠が仏教と
関わっていたなんてびっくりです。

でも、奈良市で私が一番びっくりしたのは、奈良市が、音楽療法をいち早く
取り入れたことです。記憶間違いかもしれないのですが、日本で一番
早く取り入れたと記憶しているのですが、検索しても該当するのが、
無くて…。でも、もしかしたら、この本に載っているかもって本が
ありました。
「全国に先駆けて音楽療法士を導入し、わらべうたを柱として独自の活動を展開している奈良市。その素晴らしい効果を存分に語り合う!
音楽療法に先駆的に取り組んだ奈良市。そこでは、わらべうたをよみがえらせ、自分たちの「心の中にある音楽」を活用することによって、町も人も生き生きとさせる独特の活動が展開されています。そこでの活動が教えてくれることとは何でしょうか?
」出版社: PHP研究所

この文を読んでいると、茂木先生にも縁のある街かもしれませんね。

……障害者による街おこしを考えている私はこの本を読んだほうが
いいかもって今思いました。

茂木先生が繋いでくれた縁でしょうか?

なにか、いいヒントが得られるような気がします。

それにしても奈良って・・・・。

ひらがな発祥の地
まんじゅうも発祥の地

よくよく考えたら奈良は日本の発祥の地でしたね。

どんな、本の取材なのでしょうか?
奈良と茂木先生。

とても、楽しみです。

ではでは。

投稿: あすか | 2008/07/29 0:56:26

茂木さんこんばんは。酷暑の中、京都・奈良の旅、本当にお疲れ様です。

「のど自慢」を毎週、家族とよく見ています。

合格の鐘を鳴らされた出場者が、めいっぱい感激して司会者やゲストに抱きつく光景を見ると、一緒に「わー!やったね!」と家族で一緒に喜んだりしています。

そのとき、私達TVを見ている側も、「のど自慢」のステージで爆発する歓喜を分け合っているのかもしれませんね。

喜びや幸せを共に分かち合いたいという気持ちが昇華し、そこが歓喜の空気に包まれる…。剥き出しの生命が歓びに躍り出す。

この世がどんなに澱んでいようとも、歓びが炸裂・爆発する衝動は人間の中から決して消えないと思う。

投稿: 銀鏡反応 | 2008/07/28 21:06:36

喜びを人と分かち合いたいという衝動。

私もあります。

ただ無意識に行動出来ている方が…うまく行動出来る。気がします。

意識してしまうと…。


鹿さん。どどどど〜っと走ってるのを見たら、迫力あるだろうなぁ(*^□^*)

見てみたいな☆

投稿: 奏。 | 2008/07/28 21:05:26

こんにちわ

鹿1300頭÷300頭=鹿の平均年齢4.33才。

犬60頭×3群=180頭

鹿300頭÷犬180頭=犬一頭当たり年間鹿の量1.66頭

ウ~ン、奈良では、「人工的生態系」から「野生的生態系」へ、変化しているわけですか?、なんかスゴイ!!(^^)

投稿: 奈良の鹿のクオリアby片上泰助(^^) | 2008/07/28 20:11:50

茂木さん、京都から奈良へ古都巡りはいかがですか。奈良ホテルは高校の時、テーブル・マナーを学ぶために訪れました。古都に相応しい落ち着いたホテルですね。仕事でもまいりましたが、エレベーターで不思議な感覚を体験したような・・・フロアー感覚がわからなくなったことがありましたが素敵なホテルですね。奈良公園の鹿さんは、よ~く観察しているとわかるのですが、公園内を7~8頭で群れになって歩いているのですが、その中にボスがいて、信号を渡るときそのボスがまるで「右よし、左よし!」と言っているかのように他の鹿にストップをかけ、そのボスが渡ったら一同、渡る!って感じなのです。賢いなぁ~!と思いました。野犬の被害もそうですが、数年前までごみを食べて亡くなる鹿さんもいて、美化運動に必死だったようです。東大寺の柱に小さい穴があり、縁起を担がれる人も多いようですが、見ているだけでも面白いですね。さて、宮川アナウンサーといえば、太くて、しっかりとした美声の持ち主ですね。私を含む多くの?!人は、自分の声を変えたい、磨きたいとして、スクールの扉を開いた人が結構いたりするのですが、この方はアナウンサーになるべくしてなった!といった感じが致します。素敵なお声ですね!茂木さんの「声」も力強いよいお声だと思いました、神戸のイベントの時に。TVとは聴こえ方が違うものですね、みんなそうなのですが。最後に「食文化」。夫が最もこだわっていることで、食べる順序、食べ合わせ、そしてスロー・フード・・・健康にかかわってくる、大事なことですね!私の田舎では、ジャムやお茶、フルーツなどもみな手作りです。昔はワインも作っていましたが、今は、禁止!ですね
。おせち料理も年末の三日前からつくりはじめ、今も私たちに伝承されています。食べること、何もご馳走を食べるとかではなく、身体のことを知って食べるということは生きる上で最も大切なことと考えます。やはり昨日のイベントは行きたかったですねー。

投稿: 茂木さんの崇拝者より | 2008/07/28 13:16:02

おはようございます!茂木さん。最近、古都への旅が続いてらっしゃいますね…
鹿さんは奈良の方々にとってとても神聖な存在なのでしょうね?タクシー運転手さん、鹿さんに対して敬語ですものね♪
今朝の太陽は燃えるような朱色でした…
奈良ホテル素敵ですよね!良い1日をお過ごし下さい。


私は一度奈良の鹿さまに後ろから追突されました(笑)鹿せんべいを早くくれ!と催促されて(T_T)

投稿: こゆり。 | 2008/07/28 7:39:25

茂木さん、おはようございます。
『よろこびの爆発。それを人と分かち合いたいという衝動は、始原的なものなのだろう。』
あたしはよろこびを分かち合いたいキモチが特に強いです。あまり考えたこともありませんでしたが、思い返してみると、確かに衝動を感じていました。

投稿: 柴田愛 | 2008/07/28 7:32:51

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