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2008/06/22

ともすれば拡散していく人類の営みを

 『ベストハウス123』の
収録。

 先日取材したソルト・レイク・シティ
におけるキム・ピークの映像を
中心に、ダニエル・タメット、
スティーヴン・ウィルシャー
といったサヴァンの能力を
持つ人々を紹介した。

 朝倉千代子さん、齋藤智礼さん、冨田英男さん
と苦労して取材した映像を、冨田さんが
うまく編集してくださった。


齋藤智礼さん

 特に、キム・ピークのユニークな
キャラクターが見事に出ていると
思う。

ソニー広報 滝沢富美夫さん


 野久保直樹さんから、新しいCD
『泣かないで』をいただく。


 『世界一受けたい授業』の
収録。

 いつもの「アハ体験」に加えて、
『脳を活かす勉強法』(PHP研究所)
から、「鶴の恩返し勉強法」を
紹介する。

 PHP研究所の木南勇二さんが
いらした。
 浴衣を着た。

 倉田忠明さんや富樫香織さんと久しぶりに
お話しする。

 考えてみると、私は、子どもの
時からずっと「総合」ということを
夢見ていたように思う。
 心と脳の関係を考えるということは、
総合し、世界を引き受けるための
大きな賭であった。

 クオリアの問題に論理的必然的に
含まれることはたくさんある。

 ともすれば拡散していく
人類の営みを、どうやってたぐり寄せる
ことができるのだろうか。

 そのプロセスは、ミクロコスモスと
しての人間と、マクロコスモスとしての
宇宙の関係を考えることに似ている。

Things that ever happened in my life remains as the connection pattern between neurons in my brain.
On the first day of my elementary school, I recall the sunbeam was reflected in a white impression on the long and straight road that lead to the school premises. On the very first class room meeting, I was at my desk with my newly found classmates, with my cheek on my hand, looking at nothing, absent-minded. Ms Arai, teacher of our class, took notice and remarked "are you now bored, my little one?"
Parents were requested to remain at school after the entrance ceremony on that day. My mother was at the back of the classroom, too, and laughed with the other parents. I brushed in shame.
There was a large sweet acorn tree near the front gate of the school. When I was in the second year, there was a "boom" of acorn eating among us. As we left the school in the after hours, we would compete to find good ones, and would eat them on the way, with the school satchels cozily on our backs. At break times, we would play "hand baseball", in which we used our hand as the hitting bat. I remember quite well that the balls were green.
Each remembrance constitutes a "page" in my life, a part of the richness of my humble personal history. All those memories are encoded as patterns of connectivity between neurons. There would be memories long forgotten, but secretly stored in the cortical network pattern. I might happen to remember them sometime, or would never recall them. In any case, when the physical presence of my brain disintegrates, the rich storage of memory of my life would be lost forever. Memories are integral constituents of my existence. The "self" critically depends on these memories. The removal of them would leave a "self" as a transparent "core", vibrating poignantly in the great nothingness of the universe.
[70: Philosophy of Life]

(全文はThe Qualia Journal 
でお読み下さい)

6月 22, 2008 at 09:55 午前 |

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コメント

サヴァン症候群の放送を 小児期崩壊性障害+サヴァンの特徴を持つ息子(15才)と一緒に見ました。息子はNYの駐在の時に正常に生まれ正常に発達し、日本に帰国して・・・NYに帰りたいと大声で泣いて、泣きやんだら、精神を崩壊していました。(主治医は栗田廣先生)
息子は 天才的なサヴァンではありませんが・・・。

精神崩壊時は親の顔も、行動の記憶も、食べることも飲むことも 言葉も・・全ての記憶を失いました。
日本語を拒否し、英語の環境だけを好んだので 英語のビデオや音楽・本を与えました。1日中、その中であれば落ち着いていました。

両親は日本人で、私は英語が全く話せません・・・
息子は 完全な独学で英語を理解するようになっていました。英語と ラテン語系の言語にはとても興味を示しますが、日本語はとても難しいようです。
彼の言葉を整理するために、特別にお願いをして、くもんの英語圏の子どものためのモニタークラスに入れて頂きました。英・英語のプリント学習です〜英語圏の小4レベルのものを学習しています。
日本のレベルだとかなり難しい内容とのことでした。
映画は 英語で観て楽しんでいます。
英検は4級を持っていますが、3級はコミュニケーションの課題なのでとても難しいようです。

IQは38〜50
息子は過敏で神経質なので まだ脳波もMRIもとれたことがありません。

数学の計算は 多項式・因数分解・方程式・一次関数を学習していますが、文章題はとても苦手です。図形の問題は 図形そのものよりも言葉の内容理解と判断なので難しいです。

パソコンは 将来の自立のことを考えて、6才の時から息子専用にMACを与えています。パソコンは人が操作しているのを見て覚えてしまうので、私よりもはるかに上手です。英語の教科書などは あっという間にタイピングを終えてしまいます。本人が好きなものを探すのに Yahooなどを使って ワードを入れて検索しています。
私がパソコンのコードを外しても、自分でつないで操作しています。

けれど生活面は 少しずつ自立してきていますが、普通の人のようには生活ができません=将来も支援を要すると思います。

この放送が全て英語だったら、息子にはもっとわかり易かったのですが、それでもくいいるように見ていました。

小児期崩壊性障害にサヴァン・・・どちらをとっても重い障害で、ずっと日本の情報だけだったら、夢をもつことも、可能性を信じようと思う気持ちも 簡単に失っていたかもしれません。

少なくとも・・日本以外の国では 障害のある子どもでも 能力を認められ、自立して生きていけるのだと希望を持てました。国内ではあと○○年は無理かもしれませんが・・・。

いつの日か、発達に障害のある子どもたちの脳の研究が進んで、就職後に発症しやすい 障害のある人の認知症対策も進んでほしいと願っています。

これからも すばらしい情報を発信してください。
勇気がもてる番組をありがとうございました。

投稿: マドンナ | 2008/09/11 0:43:41

子供のころの記憶に導かれるような文章、心地よく読ませていただきました。
母を亡くすかなしみは、母の感情に彩られた自分が生まれた瞬間や、自分では思い出せない幼かったころの記憶が失われるさびしさがあるから特別なのかも・・・。と思ったことがありました。

全文は・・・、に導かれて、キム・ピークさんにソルトレイクで会われた詳細を読みました。
ここ数年、発達障がいに少しづつ触れ、6/19 に専門家による自立支援のための療育場面に接し、???と感じ、6/21 にキムさんに会ったことがある、という専門家から、レインマンを使って自閉症に関するお話を聞きました。6/23 に茂木さんのキムさんとの出会いに触れ、私の頭の中は、?マークでいっぱいです。
わたしは、彼らの存在の本質的な部分がわかっていない・・・。

茂木さんは、いろいろな体験が難しい私たち一般人の代わりに、いろいろな所に行かれて、情報を発信してくださっている、と感じています。
お忙しいでしょうが、これからもいろいろな体験を通して、思索を深めて発信してください。よろしくお願いします。

投稿: | 2008/06/25 11:29:37

こんにちは。そして、おつかれさまです。

シンプルにあり続けることはむつかしく。

溢れた情報をうっかり気にしてしまう。

シンプルにあり続ける事と、目をぎゅっと強くつむってみても。

何もみない、きかないのではなく、耳をすまし、心の声をきかなければ気づかない事もある。
どんなに情報量が多くても心の目で透かしてみれば、
その時に必要なことはは見えてくる。

あんがいと、自分の根底には気付いてないだけなのかもしれずに、空間を浮遊する。

コメントずれていたら申し訳ありません。
揺さぶられる文脈の流れにのって。

投稿: | 2008/06/23 11:55:37

おはようございます茂木博士。


キム・ピーク…
Q.Journalにあったなぁ…と、映画「レインマン」位しか思い付かなかったので、改めて調べました。

9000冊の本を記憶する方なのですね。記憶の力が異常なまでに天才です。
脳の障害についても書かれてありました。
そして人間が持つ潜在能力を引き出す為のヒントになるかもしれないとも書かれていました。

タメットは数字をウィルシャーは形を…それぞれ天才的に記憶し表現するとありました。

サヴァン症候群だから…

聞き慣れない言葉に戸惑いながら、頭の中にドラマにもなった“山下清画伯”が浮かびました。
コレと言い切る感想は書けませんが、興味深かったので、もう少し色々読んでみようと思いました。


浴衣はどんな色柄をお召しになられましたか?
中々理に叶った衣類なので、これを機に着物もお召しになられては?如何ですか?


「総合」とは、「統合」に近いものでしょうか?
それはサヴァン症候群の人が、その膨大な記憶をたいけい付けるのに似て果てしない気がしました。
たしかに「賭け」なのかもしれませんね。


サヴァン症候群について色々読んでいる内に、夜が明けてしまいました。
博士の今日一日が良い日であります様に…
では(^O^)/

投稿: | 2008/06/23 8:32:32

茂木さん、こんばんは★
子供の頃から、総合を夢見ていたという茂木さん。
とても素敵です
総合って、大きな視点での優しさなんでしょうね。
個性を知り、多様性を包むということだと思うのです。

キム・ピークさん始め、サバンの方々…総合的な視点ないと、
葬り去られる可能性があったわけですよね。

最近は、発達障害の子供たちが増えているそうですが、
発達障害は、凡人にはなしえない大きな才能を持つ人が多いとも聞きます。

過去の偉人たちも、なんらかの障害を持った方々が沢山いるかと思いますが、
見事に才能生かして名を残していますよね。
普通の人ができる事をできなくても、普通の人ができない大きな仕事を残して世に貢献しているその姿は、

沢山の大きな才能を見捨てない優しさや器を持ちなさい、ということを教えてくれているような気がします。

日本人は鬱病で多くの人が亡くなってますが鬱病でも誰かの役に立つことはできるんですよね。
放送楽しみです

投稿: | 2008/06/23 2:08:19

こんばんは。

偶有性の自然誌第1回の文中の
『最終的には宇宙全体に及ぶような巨きな知も、最初は「芥子粒のように小さなこの私」のプライヴェイトな体験から始まる。マクロコスモスとミクロコスモスが響き合う、世界知と生活知の出会いの結節点に、私たち人間の脳がある。』
このフレーズが、読後以来、私の中で一定のウェイトを占めていました。ただ、今後どんな意味を持つようになるのかは曖昧な思いのままでしたが。

>そのプロセスは、ミクロコスモスと
しての人間と、マクロコスモスとしての
宇宙の関係を考えることに似ている。

その両者の関係はどのように結びつけられていくのだろうか。全く想像もできないような位置関係にあるのだろうか。関係性が導かれることで背後に潜む法則に近づけるのだろうか。最終的に明確なロジックは成立するのだろうか。いかに解かれていくのだろう・・・専門的な知識も関連する理論についても無知な私からすれば、問題の存在自体が崇高なものとして映ります。

果てしなく途方に暮れるような難解の宇宙をも、一人称の芥子粒の認識をもってたぐり寄せようとする・・・めまいがするほどの世界にあって、しかし、その遥かどこかでミクロとマクロの響き合う点があるであろうことは、何というか、美しき世界ですね。

投稿: | 2008/06/22 23:16:34

浴衣…お祭りか何かあったのかしら?(ワンパターンかも。。)

どんな浴衣だったのでしょう?

色々思い描き、ウキウキ。

大きな賭けは、どうなったのでしょう??

気になってしまいますが、良い方向へ行っているのかしら。。

そうだったら良いナ♪
そうでありますように。

投稿: | 2008/06/22 22:23:00

こんにちわ

キム・ピークさんの放送、楽しみにしております。


ブログの最後に「クオリア・ジャーナル」へのリンクをクリックすると、「プロフェッショナル日記」へ、ブービートラップに、はまりました。(^^)

投稿: | 2008/06/22 14:26:03

ありました。宇宙の中の人間という生命…クローン・ゲノム・万能細胞?!と研究が進んでいく内に、生命は死ななくなる?不老長寿なる薬が近い将来、本当に発明されるのでは?!とわが家では話しております。そんな時代はやって来るのでしょうか?それから昨日のヘンジン?!ですが茂木さんの著書の中でケンブリッジのトリニティ・カレッジの下りを思い出してしまいました。夫も外国の大学ではヘンジンは敬愛されるとか申しております。私はヘンタイでなければOK!ヘンジンは好きかもしれません。やはり周りにそうした人が多い?!からでしょうか

投稿: | 2008/06/22 11:53:23

少し前の朝カルで、茂木さんが紹介してくださったKim Peekの映像をYouTubeでジックリ見た。

彼の行動、振る舞いを見ながら、1人の人間に内在するミクロコスモスがいかに大きく、また色様々なのかに、改めて思いを馳せた。

地球という「大宇宙」の中の一角の“銀河系”というところの、そのまた一角にある、青く光る小さな土塊の星に棲む、私達1人1人という「小宇宙」は
個々によって様々な姿・かたちを持っている。

そしてそれはそのまま、マクロコスモス=大宇宙の持つ多様さと相通じるところがあるように思える。

宇宙と人間との関係性に思いを馳せる時、如何しても、そのような思いを抱いてしまう。

宇宙は果てし無い。そして常時拡散を続けているという。その宇宙と人間との関わり合いを捉えていくのは、宇宙も人間も、互いに掛け替えの無い存在だということを見つめていくことなのかもしれない。

投稿: 銀鏡反応 | 2008/06/22 11:52:47

今日は。今日は横浜美術館でのイベントですね。先週は大阪でサイン会、本当にお忙しいですね。ところで茂木さんが『総合』を夢みていたというのは『トゥープゥートゥー』を読んでわかるような気が致しました。間違っていたらごめんなさい!ですが…まさおが銀河共通コンピューター語の勉強を…という下りがありますね?茂木さんは共通のコミュニケーション(ツール?!としての言語?)を夢見ておられたのかなぁ~と、私は思ったのです。先日も何かの週刊誌に「文化の違う人…コミュニケーションを取ろうと努力をしているのだろうか…」といった記事が

投稿: | 2008/06/22 11:31:56

大人類  ☆ 大有為

              拡散は集結への 意志 ・・ ☆★☆ 

投稿: | 2008/06/22 10:43:27

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