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2008/06/09

新シブガキ隊

アイラ島三日目の朝。

海岸沿いの緑地に、シープ・ドッグを
見に行く。


左から高橋大さん、田村直子さん、輿水精一さん、吉田晃子さん。

輿水さんが海を背景に立っていると、
渋さが一層増してくる。

「シープ・ドッグには、どうやって訓練する
んですか?」

「ほとんど本能みたいなもので、訓練しなくても
羊を追いかけるんだよ。左とか、右とか、
こっちに来いとか、そういう指示を出す
だけでいいんだ。」

シープ・ドッグが走る。
羊たちが
「何だ、何だ、オレたちはどうすれば
いいんだ?」とばかりに
ゆっくりと歩いていくその間合いが
面白かった。

海風の中、
オイスター・キャッチャーが鳴いている。

皆で海岸をゆったりと歩く。

湾の向こうに、ボウモアの街が
遠望できた。


The gang. 左から、茂木健一郎、元吉優子、
輿水精一、中本実万、高橋大、佐藤慎吾、
田村直子、吉田晃子(敬省略)

飛行場近くのホテルに移動。

途中、タクシーを運転するラモントが
「ガソリンがなくなっちゃったよ」
と言って車を停めた。

金寿煥さんが、近くのローン・ボウリング場の
近くで、「十字架」になった。

The Machrie hotelで、輿水精一さんと、
今回の旅を振り返る。

類い希なる師と旅して、多くの
ことを学び、インスピレーションを
頂いた。

ウィスキーには、一つの生命哲学が
ある。

それは、風土によって育まれる。

そして、ローカルな要因に
よって養われつつ、やがて、
全ての人間的なるものへと
つながる「普遍性」を目指すために
昇華されるのだ。


空港に着く。

ボクは、移動中も、隙があると
ノートブックパソコンを取りだして
仕事をしている。

一方の金は、暇があると本を取り出して
読み出す。

しかし、ついうとうとしてしまう金。
疲れがたまっている、かわいそうな金。
その決定的な瞬間をとらえた。

グラスゴーに降り立つ。

グラスゴー一番のパブと言われる
Lismoreにて、シングル・モルトの
ウィスキーを飲む。

「24時間渋い男」「渋さに隙がない男」
と言われる輿水精一さんに私淑する
男三人(左から八尾久男、茂木健一郎、
そして高橋大)が、輿水さんに
「弟子入り」して「新・シブガキ隊」
を結成した。

新シブガキ隊結成の様子を、
「ステージ・マネジャー」金寿煥が
「ふふふ」と笑いながら見つめる。



「お前たちを働かせるゾ」と不敵な笑いを浮かべる
金寿煥「新シブガキ隊」マネジャー。

最後の夕食は、中華料理。

グラスゴーで一番美味しいと評判の
店、Ho Wongに行く。

店の前の路上に、不思議なパターンが。

魅せられて、写真を撮る。

サントリーが出資しているモリソン・ボウモア
に駐在している森岡清さんもいらっしゃる。


森岡清さん、吉田晃子さん、佐藤慎吾さん。

八尾久男さんが高橋大さんにアイラ島で
やった「ボクシング」は、松竹新喜劇の
池乃めだかさんの芸にインスパイア
されたもの。

中本実万さんが撮影した
別ヴァージョンの動画を、
中本さんのMacBookで
見る。

八尾さんと高橋さんが自分たちの
芸を見つめる中、「24時間渋い男」
輿水精一さんは、微笑みを浮かべながら
その様子を見守っていた。


旅が終わりに近づくことは、
さみしいことであるが、
かつて確かに存在した過去は、
次第に記憶の中で蒸溜されていく。


6月 9, 2008 at 03:06 午後 |

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コメント

茂木さん、こんにちは

スコットランドの旅、お疲れ様でした!
大事なものが沢山見つかったようで、
良い旅になったようですね!
茂木さんの表情もすっかり和らいでいらっしゃって、
リフレッシュされたのでしょうか、良かったですね

実は私は、お酒が飲めないのです
本当は飲めるんでしょ、と言われますが、
飲めないのでして、
ウイスキーのことも全然知識がないのですが、
色々勉強させていただきましたm(__)m

そして、
ウイスキーには生命哲学があるのですねえ。
ローカルから始まり、
人類普遍の哲学へ!
わあ、だから輿水さんは、そんなに渋いのでしょうか!

ウイスキーも、ローカルを経て、
世界各地でいろんな人に愛されて
その歴史の積み重ねが
普遍性へと昇華していくのでしょうか。

人もそうですね・・・
私も同じことを経験させてもらっている気がします。

茂木さんが、おっしゃりたいことと
ずれていたら申し訳ないのですが・・・

そして、新シブガキ隊!!
わお
こちらの方も、なかなかに渋いですわ
私からはそう見えますわ。

新シブガキ隊の活動も、頑張ってくだサイ

投稿: ももすけ | 2008/06/10 12:08:49

おはようございます博士。


私もシープ・ドッグって特別な訓練があるのだと思ってました。
賢いのですね。

金さま、お疲れですね。
ご自愛下さい。


「記憶の中で蒸留されていく過去」
30年位したらオイリーな琥珀に輝きそうな表現です。
すでにシブガキの効果は発揮されてますね♪
しかし…渋柿をシブガキとは…可愛い表現ですね。


池野めだかさん…
しらなかったのでググりました。
だっ!男性でしたっ!
しっ!しかも何だか可愛いオジチャマでしたっ!
ビックリでしたっ!


何となく今頃ですが、新シブガキ隊の「新」にひっかかかっているのですが…
後でググってみます。


ではお帰りお待ちしていますo(^-^)o

投稿: | 2008/06/10 7:29:27

海岸沿いの緑地と海。
渋いデス。

シープ・ドッグかわいいですね♪
ご主人サマを見上げる、あの姿。

あの目で何を語っているんでしょう?


ご無事のお帰りを…

投稿: | 2008/06/10 0:11:33

今晩は。

こちら東京では、夕刻にいきなりどしゃ降りの雨、しかも、ピカッ!ゴロロロ、ドドドドーンンン!! なる激しい稲光と雷鳴まで轟いて…いやはや、天からの集中攻撃を受けました。

これもまた、天然の水の恵みになっていきますものね。

水は廻る…水は気体の水蒸気、液体の水、固体の氷、といったぐあいに姿を変えて、私達の周りを循環している。その循環の中に、風土に育まれた色々なものが含まれているように思う。

ウィスキーの味は子供の頃、自分でミルクセーキを作ろうと、卵と砂糖と牛乳を混ぜてミルクセーキを造って飲んだ。案外いけた味なので、これをもっと美味しくしようと、戸棚からサントリーのオールド(…だったかな?ここらへんの記憶が如何も曖昧である)を取り出して、自分が作ったミルクセーキに混ぜて飲んでみたのが、初めての経験である。

結果は、とても甘くて美味しかったが、子供だったので暫くすると酔いが回りすぎて、眼がくるくるくる、と回りだし、顔がかあっと熱く、かつ、りんごのように真っ赤になり、それ以来、この年になってもウィスキーをはじめ、酒類のホトンドが飲めなくなった。

それはさておいて、風土が育んだいろいろな個別のものには、人間性へ広がる普遍性のもとが宿っているのかもしれない。

アイラ島のウィスキーにも、日本の地酒にも、風土ごとのお祭りにも…。

みんな「姿」は違うけれど、其処に通ずるものはあまりに人間的な、何処へでも通ずる普遍性に繋がる「何か」に違いない…。

スコットランドの島の自然は、本当になだらかで、ご掲載の写真を見つめていると、海辺の草叢の緑が、心を和らげてくれているように思える。

そして時間が、ここ東京と違って、ゆったりと流れていっているように感じられる。

悠然たる大河のように流れる時間が、人々の心や、ウィスキーの風味をじっくりと醸成し、豊かなものにしていってくれているのに違いない。

明日はそろそろご帰国なのですね。茂木さんと皆様が御無事で日本に戻られますように…!

p.s.中華の店のまえの黄色いパターン…たしかにこちらも不思議に思います。一種の“ミステリーサークル”(?)なのでありましょうか。
4人の「新・シブガキ隊」…旧・シブガキ隊が3人だったのをふと思い出しました。

投稿: 銀鏡反応 | 2008/06/09 23:03:02

茂木さん、英国だから犬の話題がほしいなぁ~と思っていたら最後に登場!嬉しいです。英国は犬の歴史が最も古く使役犬が沢山いますが牧羊犬は犬種も多く簡単なコマンドで動きよく働きます。といっても犬の本能を活かして…。日本とは違って英国のクラフト展(最大のドッグ・ショー)にはエリザベス女王が観覧される程。犬と人との共生は当たり前。私の愛犬もヒューマン・アニマル・ボンドを目指し老人ホームで動物介在活動をしています。アンブックスでドッグ・マンディとジェイムズの話しを覚えていらっしゃいますか…。涙なくしては読めませんね

投稿: | 2008/06/09 18:26:13

こんにちわ

シープドックは、本能でですか?、すごい、生まれつきシープドックなのですね。

「新シブガキ隊」マネージャーさんの写真の目をよく見ると、グツグツと原稿の蒸留具合を見ています。(^^)

投稿: | 2008/06/09 17:20:44

茂木さん、東京はころころお天気が変わっております。
帰国されましたら、どうぞ、お体ご自愛くださいませ。

☆「新シブガキ隊」☆
デビュー曲どうしますか?
スガさん、つくってくださらないかしら?

投稿: | 2008/06/09 16:48:42

茂木さん、こんにちは。
「The gang」!!
久々の登場ですね♪

旅行記(お仕事)楽しく読みました。
いつもどおりに、
茂木さんの(さまざまな、でもぶれない)視点から綴られた物語。自分の目で見たい。旅をしたくなりました。
旅は非日常ですが、日常が如実に現れますよね。あたしは旅を力試しとよんでいます。夏に国内ですが、友人と海に行く計画中です。
日常の旅を頑張ろう。旅日記から、力をもらいました。
茂木さん、ありがとう☆☆

投稿: | 2008/06/09 16:30:14

×松竹新喜劇の池乃めだかさん → ○吉本新喜劇の池乃めだかさん 

初の書き込みがこんなしょうもないことで本当にスミマセン。でも大阪人として黙ってられなくて…。
いつも「仕事の流儀」見てます。単行本も結構読んでます。週刊誌の連載も割と読んでます。茂木さんを見習って朝、ベッドから飛び起きて3時間集中して仕事とか勉強とかを始めました。勿論、朝イチで最初にするのは、茂木さんのブログを読むことです。んで今日も頑張るゾ!って一日が始まるのです。
要は茂木さんの大ファンなのです。著作物とか、優しい眼差しとか、一言一句噛み締めるように一生懸命質問する喋り口調とか。

投稿: | 2008/06/09 16:05:10

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