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2008/06/30

ビートルズの変貌

サンデー毎日

2008年7月13日号

茂木健一郎 
歴史エッセイ
『文明の星時間』

第20回 ビートルズの変貌

一部抜粋

 『赤のアルバム』のカバー写真は、4人がロンドンにあるEMIのビルディングから見下ろしているところをとらえている。撮影されたのは、1963年。同じアングルの写真が、同年にリリースされたビートルズ最初のアルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』の表紙を飾っている。
 一方、『青のアルバム』のカバー写真は、1969年に同じ場所で全く同じアングルで撮られたもの。6年の時を経て、メンバーが同じポーズで写真に収まった。
 『赤のアルバム』の写真の中には、初々しいメンバーたちの姿がある。はにかむように笑うジョージ・ハリソン、ポール・マッカートニー、リンゴ・スター、ジョン・レノンの4人。そこにあるのは、高校の学園祭から飛び出してきたような若々しさである。
 『青のアルバム』の写真には、まるで別人のように一変した姿が記録されている。当時流行の「ヒッピー・カルチャー」を反映して、長髪になった4名。その笑顔には、「見るべきものは見た」とでも言うような余裕と憂いがある。
 とりわけ、ジョン・レノンの変貌ぶりは衝撃的である。肩まで届く長髪。ぼうぼうに伸びた髭。「一体、この人には何があったのだろう」と思わせるような、そんな佇まい。

全文は「サンデー毎日」でお読みください。

http://www.mainichi.co.jp/syuppan/sunday/ 

6月 30, 2008 at 04:53 午前 | | コメント (5) | トラックバック (0)

自分の知己

福岡空港から、
 それいゆのスタッフのお二人と
自動車で佐賀に移動。

 「一時間くらいで着きます」
 「あっ、ありがとうございます。」
 「佐賀にはいらしたことが
あるのですか。」
 「はい、以前佐賀大学医学部の会に
呼ばれてうかがったことがあります。
あと、伊万里に母の親戚がいるの
ですが・・・」
 「伊万里は、佐賀です。」
 「あっ、そうなのですか。それと、
唐津にも母の親戚がいるのですが・・・」
 「唐津も、佐賀です。」
 「あっ、そうですか。それと、
昔、親戚の人と、吉野ヶ里遺跡に行った
ことがあって。」
 「吉野ヶ里も佐賀です。」
 「あっ、そうですか。」
 母の旧姓は牟田口という。
 「それは、佐賀の名字ですね。」

 どうやら、私は佐賀と縁が
深いらしい。

 会場の佐賀県民文化会館
のほど近くに住んでいる、
私の大叔父(母の伯父)の
牟田口勝さんが訪ねていらした。

 20年ぶりにお目にかかる。


牟田口勝さんと。

 牟田口勝さんの娘さん
もいらっしゃる。
 大叔父さまの娘さんは、
私の何に当たることに
なるのかしら。

 牟田口勝さんと
しばらくお話しする。

 そうですねえ、なつかしいですね
と話が弾む。

 お帰りになった後、
服巻智子さんが、「おわかりに
なったのですか」と言うので、
正直に、「いやあ、実はあまり
良くわかりませんでした」
と答えた。

 「そうでしょう。佐賀弁でも、
かなり上級者コースでした」
と服巻さん。
 「佐賀の若者でも、わからないかも
しれません。」

 それでも、心地よいリズムと
テンポが耳に残る。

 服巻さんが『プロフェッショナル 仕事の流儀』
にご出演いただいたのは昨年の秋。

 服巻さんのホームグランドでの
お仕事ぶりを拝見する。

 服巻さんがお仕事をされている
NPOそれいゆのスタッフが、
ピンクのTシャツを着て会場のあちらこちらに。

 講演は、第一部を子ども向け、
第二部を大人向けということで、
 約3時間にわたって
お話しした。
 終了後、本のサイン会。
 会場の都合で、時間切れに
なってすべての方に書いて差し上げる
ことができなかった。

 申し訳ありませんでした。

 それいゆのスタッフのみなさんと、
食事会。

 皆個性的な方々ばかりで、
本当に楽しかった。

 皆さん、ありがとうございました。

 佐賀ニューオータニホテルは
以前泊まったことがある。

 佐賀城のお堀端の暗闇を
しばらく歩く。

 カエルが鳴いている。
 彼らの鳴き声は、静寂に
空間をつくる。

 いつでも、薄暗がりの中に
自分の知己を見つけることができる。

 異郷の闇の底に何かかっちりと
した足場を見いだしたような気がして
安堵する。

6月 30, 2008 at 04:48 午前 | | コメント (9) | トラックバック (4)

2008/06/29

佐賀市文化会館講演会(本日)

茂木健一郎
佐賀市文化会館講演会
2008年6月29日(日) 13時〜16時

http://sagainfo.sagafan.jp/e27588.html 

『プロフェッショナル 仕事の流儀』
にご出演いただいた服巻智子さんに
お招きいただいてお話いたします。

http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/071030/index.html 

6月 29, 2008 at 04:29 午前 | | コメント (13) | トラックバック (1)

生きることの真実

ヨミウリ・ウィークリー
2008年7月13日号

(2008年6月30日発売)

茂木健一郎  脳から始まる 第110回

生きることの真実

抜粋

 私とアナウンサーの住吉美紀さんが司会をしているNHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』には、毎回さまざまなゲストの方がいらっしゃる。
 心を動かされるのは、どの方も仕事に対して真摯であり、また自分のためというよりも他人のために努力しているということである。現代は軽薄な時代とも言われる。自分勝手な人が多いとされる。それでも、私たち日本人の中に、真心を込め、己をなくして仕事をするという気持ちが今でも脈々と流れているということは、心強いことではないだろうか。
 先日のスタジオに、がん看護専門看護師の田村恵子さんがいらした。現代の医学では手の施しようがないと診断された患者さんが、最期の日々を安らかに充実したかたちで過ごすことができるように、専門知識に裏付けされたさまざまな看護を行うのが田村さんのお仕事。ホスピスでの田村さんの働きぶりには、深く心を打たれるものがあった。

全文は「ヨミウリ・ウィークリー」で。

http://info.yomiuri.co.jp/mag/yw/

6月 29, 2008 at 04:28 午前 | | コメント (7) | トラックバック (0)

蝶の楽園

 中学校の時、私は
生徒会長をやっていて、
 文化祭で「蝶の楽園」を企画した。

 教室の中に蝶を放ったら、
ふわふわと飛んでキレイだろうと
思ったのである。

 文化祭の前日、森にでかけて
いって何種類か蝶をとって、
虫かごに入れておいた。

 バランスを考えて、シジミチョウ、
シロチョウ類、アゲハ、セセリまで
様々な蝶をつかまえた。

 当日になって、教室に放ったら、
予想外のことが起こった。

 蝶たちは、明かりをもとめて
窓ガラスに向かい、そこで
バタバタとホバリングして
しまったのである。

 教室の中をゆったりと飛び回る
優雅な「蝶の楽園」には
ならずに、すっかりみっともない
風景となってしまった。

 一緒に企画した島村俊和くんが、
ラジカセから大音量で
 当時人気のあったプロレスラーの
ミル・マスカラスの入場曲
「スカイ・ハイ」を流した。

 何もないガランとした教室の
中に、ただ「スカイ・ハイ」だけが
流れ、お客さんも中をのぞき込んで
「何だ、これは?」と不思議そうに
帰っていった。

 そのうち、ぼくと島村くんは
諦めて、窓を放って
蝶たちを全て逃がした。

 「蝶の楽園」は失敗に終わった。

 全てのユートピア幻想は挫折する
運命にある。

 この世のことがらを考える時に、
規則的なことと不規則的な
ことは常に共存する。

 脳が学習を続ける「オープン・エンド」
なシステムである以上、
 どれほど規則的なことを
蓄積したとしても、必ずそれを
越える不規則的なことが存在する。

 私たちの感情や感性は、その不規則的な
ことがらたちに適応するために
進化してきた。

 たとえ、規則や論理で書くことが
できる領域が増大していったとしても、

必ず不可視の領域は、その「一歩先」
に存在し続ける。

 その境界面における「不規則」
と「規則」の融合、
 「感性」と「論理」の結合
のプロセスの中に、「美」は
起源する。

 「蝶の楽園」の失敗の
すこし横に、美しさの可能性は
あったのだろう。

6月 29, 2008 at 04:23 午前 | | コメント (15) | トラックバック (2)

2008/06/28

マルチチュード

アントニオ・ネグリ氏との
共著『帝国』、『マルチチュード』
で知られるマイケル・ハート氏と
お話しする。

 ハート氏は、大学院に在学中、
当時亡命中だったアントニオ・ネグリ氏
と会うためにパリに趣き、
5年間ネグリ氏を中心とする思想家
たちと過ごした。

「5年のギャップイヤーがあったのですね。」
と言うと、
「大学で教える今の方がギャップイヤーだ」
と笑う。

ハートさんが教授をつとめるデューク大学は、
「南のハーバード大学」と言われる。
「逆に、ハーバードの方を北のデュークと
言ったらいいじゃないですか」
と言ったら、ハートさんは、
「いやあ、なかなかそういうわけにも
いかないんだよ」と言って笑った。

「マルチチュード」とは、中央的な
制御が及ばない、沢山の主体を指す。
ジェームズ王欽定訳の聖書の中にも
登場するこの言葉。

脳と身体の関係で言えば、身体には、
中枢である脳のコントロールが及ばない
無数のマルチチュードが潜んでいる。

そして、創造のプロセスとは、すなわち
マルチチュードを解放するプロセスに
他ならない。

ネグリ、ハート両氏が尊敬し、依拠している
カール・マルクスの思想の重要な概念として
「搾取」(exploitation)、あるいは「疎外」
(alienation)という言葉がある。

通常は、近年の日本における「ワーキング・
プア」の概念におけるように、
定職を持たない、不安定な労働条件に
置かれている人が、「疎外」されていると
考え勝ちである。

しかし、ハートさんはそう考えない。
デューク大学教授という「立派な職業」
に就いている今の方が、むしろ「疎外」
されている状況にあるとハートさんは言う。

「日本からは多くの文化的発信があるけれども、
その主体となっている若者たちは必ずしも
経済的に豊かなわけではないでしょう」
とハートさん。

「社会的にある役割を与えられ、それを
こなしている状況こそが、むしろ搾取や疎外
といった概念にぴったりと当てはまる」

御自身の人生で言えば、無職で
五年間パリに滞在した時代の方が、
むしろ「創造のためのスペース」
が存在したとハートさんは考える。

最後に、「愛」の話になった。

ハートさんの有名なテーゼとして、
「愛の概念を、ふたりの人間の間の
関係性ということ以上に広げなければならない」
というものがある。

すなわちそれは神の愛、アガペーであり、
スピノザの愛の概念であり、
そしてコミュニティにおける精神性の
発露でもある。

ネグリ氏とハート氏の次の共著は
『カモンウェルス』。

「英国でたくさん売れるでしょうね」
と言うと、ハートさんは
「自分たちのことだと思うからね」
と笑った。

ハートさんは素敵な人だった。また
会って議論したい。


マイケル・ハートさんと

ハートさんとの対談の模様は、
毎日新聞に掲載される予定です。

ソニーコンピュータサイエンス研究所にて、
脳科学研究グループの会合。

カリフォルニア工科大学教授の
クリストフ・コッホさんがいらっしゃる。
コッホ研究室で数々の興味深い
研究を続けてきた土屋尚嗣さん、
コッホさんと共同研究をしてきた
ソニーの福地正樹さんも。

関根崇泰が、コッホさんに
研究している指や腕の錯覚について
説明した。

コッホさん「これは強烈な幻覚だ。」

みな、大いに刺激になったと思う。
コッホさん、土屋さん、ありがとう!

朝日カルチャーセンター。

不確実性の選好性に与える
認知の正確さの影響についての
論文

Perceptual accuracy and conflicting effects of certainty on risk-taking behaviour.

Shafir et al. Nature 453, 917-920 (2008)、
そして、美の起源についての
イマニュエル・カントの説を議論する。

ヨミウリ・ウィークリーの二居隆司
さんからメールをいただいた。

From: 二居隆司
To: "'Ken Mogi'"
Subject:「プロフェッショナル」、YW二居です

茂木さま


お疲れさまです。「プロフェッショナル 仕事の流儀」、
感動しました。このことだけお伝えしたくて。

今回の茂木さんの連載原稿を読んで、ぜひ
とも観なくてはいけないと、
早くからスタンバイしておりました。
幸いといいますか、家族が皆早く寝てしまったので、
一人でじっくりと向き合いました。
ずっと涙が止まりませんでした。

一日一日を大切に。昨夜のがん患者の方々のように、
尊厳をもって生をまっとうした
いと思っております。
田村さん、強い方ですね。
一度ぜひお会いしたいものです。

きっと反響も大きいことでしょう。
最初のVTRの後、ぱっと画面がスタジオに移った
時、3人の目が潤んでいたシーンもよかったですね。

いい番組をありがとうございました。
スタッフの皆さんにもよろしくお伝えください。

--------------------
二居 隆司(Takashi Nii)
読売ウィークリー編集部
--------------------


来週発売の「ヨミウリ・ウィークリー」
に、田村さんが出演された
『プロフェッショナル』のことを書きました。
皆様、よろしければお読みください。

6月 28, 2008 at 12:31 午後 | | コメント (11) | トラックバック (1)

2008/06/27

朝日カルチャーセンター 脳とこころを考える

朝日カルチャーセンター 脳とこころを考える

「脳と古典」第4回

2008年6月27日(金)
18時30分〜20時30分

http://www.asahiculture-shinjuku.com/LES/detail.asp?CNO=21908&userflg=0 

6月 27, 2008 at 07:40 午前 | | コメント (4) | トラックバック (0)

The last enigma in mind-brain problem

The last enigma in mind-brain problem

The origin of consciousness blog

27th June 2008

http://origin-of-consciousness.blogspot.com/ 

6月 27, 2008 at 07:39 午前 | | コメント (2) | トラックバック (0)

失敗ばかりのスポーツだから

失敗ばかりのスポーツだから

プロフェッショナル日記

2008年6月27日

http://kenmogi.cocolog-nifty.com/professional/ 

6月 27, 2008 at 07:38 午前 | | コメント (0) | トラックバック (0)

かすかに漏れ聞こえて

しばらく前は真っ黄色だった
バナナが、時間が経つにつれて
茶色い斑点が出てきて、
「キリン」のようになった。

新種の「キリンバナナ」発見。

電通にて、自動車に関する
研究会。

NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』
の収録。

ゲストは、
ヤクルト・スワローズの宮本慎也さん。

野球、そして人生に対する真摯な
姿勢が伝わってきた。

スタジオにいると、
副調整室からカメラマンやフロアディレクターの
山口佐知子さんに伝えられる指令の
声がかすかに漏れ聞こえてくること
がある。

昨日は、副調整室にいるデスクは
細田美和子さんだった。

細田さんは久しぶりにデスクに復帰。
おめでとうございます。
細田さん、これからも
よろしくお願いいたします。

山本隆之さん(タカさん)が
デスクに座っていた時は、
タカさんのちょっと高めの、
特徴のある声が漏れ聞こえて
きていたのだった。

名古屋放送局に赴任された
タカさん。

あのかすかなタカさんの声が
しばらくは聞けないのかと
思うと寂しい。

以前、『プロフェッショナル』
にゲストでいらしていただいた
木村秋則さん

http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/061207/index.html 

についての本『奇跡のりんご』
が幻冬舎から出る。

幻冬舎の増田(大島)加奈子さんが、その著者の
石川拓治さんと訪ねていらした。

チーフプロデューサーの有吉伸人さん、
デスクの柴田周平さん、日経BPの
渡辺和博さんとともに「二合目」
で懇談。

石川さんから、木村さんのエピソードを
いろいろ伺って、心愉しい気持ちになった。

「中央公論」で連載してきた
「新・森の生活」の最終回のげ
原稿を送る。

さっそく、
井之上達矢さんから、メールを
いただいた。

From: 井之上達矢
To: "Ken Mogi"
Subject: 原稿ありがとうございました!
Date: Thu, 26 Jun 2008

茂木健一郎様


原稿ありがとうございました!
無事、
入稿させていただきました。


今回の締め切りは
『生きて死ぬ私』刊行からちょうど
10年ということで、あえて
『生きて死ぬ私』でも主要なテーマとなっていた
「記憶」についてご執筆をお願いしました。

茂木さんの思想を貫く志向性はやはり
変わらないのだろうか、
新たな知識(脳科学、芸術、文学その他の)
が吸収されたことにより、
思想はどれほど深化しているのだろうか、
などなど
あれこれ想像しながら
楽しみに原稿を待っていました。

しかし今日、
原稿を拝読させていただき、
私のもった感想は
予想していたものとはまったく違ったものでした。
「茂木さんがどのように生きてきたか。あるいはどのように変化したか」ではなく、
「絶対的に時間は流れたんだ」ということだけが、
突き刺さるように
心に入ってきたのです。

脳による記憶統合のシステムは、
インターネットに取って代わられつつある。

プライベートな「記憶」も、
ブログやSNSを介してネット社会へ
「移住」がはじまり、
そこで観測されないものは、
「存在しない」かのような擬制が
人々の心に生まれつつある。

これらは、
思想の土台を揺るがす出来事と
茂木さんは指摘します。

茂木さん一人がどう動いたか以上に、
人間全体を揺れ動かす大きな運動があり、
それに壊され、助けられながら、
人類の歴史が進み、
人類の思想が変化していく・・・・・・。

何と言うか、
茂木さんが日々感じていると思われる
「人ひとりではとても制御できないエネルギー」
自体を、原稿から感じたということでしょうか。

読み返すと、
冒頭の文がこうなっていました。

「私たち人間の精神活動というものが、
時代と共に異なる様相を見せて変化していくことは言うまでもない。」

「ミネルヴァのふくろう」は
すでに飛び立っているのかもしれません。


「新・森の生活」。
20回に渡り、
連載ご執筆いただき、
本当にありがとうございました。


今後とも何卒
よろしくお願い申し上げます。

中央公論新社
雑誌編集局「中央公論」編集部

井之上 達矢

6月 27, 2008 at 07:01 午前 | | コメント (12) | トラックバック (4)

2008/06/26

『すべては音楽から生まれる』19刷

PHP新書
茂木健一郎 『すべては音楽から生まれる』
は増刷(19刷、累計14万4500部)
が決定しました。

ご愛読に感謝いたします。

PHP研究所の丹所千佳さんからの
メールです。

From: "丹所 千佳"
To: : "茂木健一郎"
Subject: 増刷のおしらせです


茂木健一郎先生

こんにちは。
いつもお世話になっております。

創造性のお話についての
最終章と「まえがき」「あとがき」のご執筆、
なにとぞよろしくお願いいたします。
8月刊行で進めますので、時間的にあまり余裕がございません。
できたところから、随時お送りくださるとありがたいです。

また、茂木先生のお話とご意見をもとに、
下原稿にはさらに手を入れてまいります。
「言われてみればその通りだ(でも、誰も言わなかったし)」
「見てはいたけど、わかっていなかった」
という「爽快な気づき」を読者に明示する本にします。

さて、今日はもう一点、
改めまして、増刷のご連絡です。
『すべては音楽から生まれる』は、
おかげさまで19刷を重ねました。
累計144500部です。
ありがとうございます。

音楽をこよなく愛する人はもちろんですが、
たった一度でも音楽に心揺さぶられたことがある人ならきっと、
この本から何らかの示唆を得ていただけるのではないでしょうか。

PHP研究所 新書出版部
丹所千佳

amazon 

6月 26, 2008 at 07:46 午前 | | コメント (1) | トラックバック (1)

距離こそが永遠を

生身の人間というものは、
活き活きとしていて、
必ずある存在感がある。

生きている、という
ことだけで、もうそれだけで
充足している。

しかし、「伝える」ということを
考えると、逆説的だが、
近くにあって、柔らかくて、
温かい、というものだけでは
足りなくなる。

遠くから見る時に、浮かび上がって
くる景色。

カール・セーガンとフランク・ドレークが
考えたパイオニア・プラーク。
1972年に打ち上げられた
パイオニア10号、
1973年に打ち上げられた
パイオニア11号に搭載された。

パイオニア10号は、太陽系を
離れる軌道に乗った最初の
人工物となった。

パイオニア・プラークを持つカール・セーガン

プラトンが、没後にソクラテスを
想起して対話編を
書いたように、
あるいは孔子の死後250年後に
『論語』が編纂されたように、
遠くから見て初めて見えて
くる本質がある。

早稲田大学国際教養学部の講義。
不確実性への適応としての感情に
ついて。

世田谷にある
家のようなスタジオで、
「安全基地」についてお話しした。

ひたすら、分厚い本を光の
スピードで読む。

距離こそが永遠をつくるのだ。

6月 26, 2008 at 07:31 午前 | | コメント (9) | トラックバック (3)

2008/06/25

究極の平等

夕方の街を歩きながらふと思った。

思考が高度化し、抽象的に
張り巡らされるほどに、
その人の注意はこの世の具体的な
事物から離れていく。

この現実の空間から、
この世のものではない、
イデアの世界に遊ぶようになる。

その過程は、いわば、魂の
「移住」である。

幼き頃、ふとんに入っていて、
目の前の小さなわたげをあきること
なく見つめていたような、
あるいは、水飴のようなじりじりとした
時間のやり切れなさを感じていたような、
あのような「今、ここ」への粘着を
失っていく。

希望は、イデアの世界に移住しつつ、
なおも、目の前の小さなわたげに
粘着するような、
そんな精神のあり方の中にあるのではないか。

昨日放送された
『プロフェッショナル 仕事の流儀』
のがん看護専門看護師、
田村恵子さんがいらした回に
スタジオでお話ししたことで、
書き忘れたことがある。

http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/080624/index.html 

田村さんは、人間というものは、
不治の病を得るのが
何歳の時でも、それまでの人生を
ふりかえって、充実した良い人生
だと思うことができる、とおっしゃった。

若くして手の施しようのない病にかかるのは
つらいことだけれども、
向き合う中で、たとえ「平均」から
すれば短い時間だとしても、
振り返り、充実した人生だったと
思うことができる。

逆に、たとえば90歳の人が
病となり、周囲は、「90まで生きたん
だから、もういいじゃないか」と思った
としても、本人は、「あんたらは
そういうかもしれないけれども、私は、
たとえ一日でも長く、と思うんだよ」
という感覚を抱く。

この世で得た生の時間が短くても、
長くても、人生の意義においては
人は「究極の平等」の下にある。

そんなことを田村恵子さんは
おっしゃった。

広がった、梅雨の晴れ間。

一夜明けた今日は、もう水蒸気の
スクリーンが空を覆っている。

6月 25, 2008 at 06:37 午前 | | コメント (20) | トラックバック (5)

2008/06/24

プロフェッショナル 田村恵子

プロフェッショナル 仕事の流儀

希望は、必ず見つかる

~ がん看護専門看護師・田村恵子 ~

人間は、いつかは死ななければならない。
その事実を現代文明はできるだけ
隠そうとしている。

ところが、真実に向き合わない時、
人間の心は弱くなってしまう。

生きる力さえ、失われてしまうのだ。

田村さんは、患者さんたちが真実に
向き合うことの手助けをする。

そこにあるのは、人間というものの
中に潜んでいた荘厳な生き方の
可能性である。

NHK総合
2008年6月24日(火)22:00〜22:45

http://www.nhk.or.jp/professional/

すみきち&スタッフブログ

Nikkei BP online 記事
真実を直視する覚悟
〜がん看護専門看護師 田村恵子〜
(produced and written by 渡辺和博(日経BP))

6月 24, 2008 at 07:02 午前 | | コメント (14) | トラックバック (4)

牛乳とクラクション

小学2年生の頃、仲の良い
友人たちの間で
給食の牛乳を飲んでいる時に
冗談を言って笑わせるのが流行った。

そんなに気の利いたことを
言うわけではないのだけれども、
ちょうど飲んでいる時に
タイミング良く何かを言うと、
笑ってしまう。

場合によっては、牛乳を
ぷっと吹き出してしまう。

一度など、
T君が派手に吹き出してしまって、
床の上にこぼれて
あとでぞうきんで吹くのが
大変だった。

そのうち、笑わせるぞ、
というのが予感として織り込まれて、
牛乳を飲む頃になると自然に
おかしくなって、くっくっくと
笑うようになった。

笑いをこらえて牛乳を飲むのは
大変だから、
みんなだんだん必死になってきて、
給食の時間が始まると、
笑わされる前にというわけで、
ソッコーで牛乳を飲んでしまう
ようになった。

そんな私たちのことを、
女の子たちは「ばかじゃないの」
というように見ていた。

三年生になった時、牛乳が
瓶からテトラパックになった。

もう笑っても吹き出さなくて
済むんだ、と思う一方で、
なぜかどこか寂しかった。

そんなことを思い出す。

あいかわらず手元の仕事が
山積しているのだけれども、ふと
休めた時に、牛乳のことを
思い出した。

運動不足なので、少し長めの
ジョギングに行った。

停車してあるトラックに近づいた
時、クラクションが鳴った。

前に空車のタクシーが停まっているから、
それに向かって、とも思ったが、
なんだかおかしい。

そのうちに、またクラクションが
鳴った。

通行人が「何だろう」と見ている。

運転席を見ると、ドライバーが
眠っていた。

足をハンドルの上に載せて
仮眠をとっていた。

足が時々クラクションを
押してしまって、それで
鳴っていたのである。

牛乳とクラクション。
自分の意識ではコントロールできない
奔流に注意が行くのは、
河合隼雄さんとの対談のゲラを
読み返した効果だろう。

読んでいるうちに、日本論について、
ある重要な視点に目を啓かされた。

卵のようにあたためる。

希望を抱きながら、周囲のあれこれを
眺めている。

6月 24, 2008 at 06:52 午前 | | コメント (12) | トラックバック (2)

2008/06/23

The importance of being earnest.

The importance of being earnest.

The Qualia Journal

23rd June 2008

http://qualiajournal.blogspot.com/ 

6月 23, 2008 at 03:29 午後 | | コメント (2) | トラックバック (0)

絵の力 ―延長された顔―

Lecture Records

茂木健一郎
絵の力 ―延長された顔―
2008年6月22日
横浜美術館レクチャーホール

レクチャーと質疑応答

(photo by Atsushi Sasaki)

音声ファイル(MP3, 43.1MB, 94分)

6月 23, 2008 at 12:10 午後 | | コメント (13) | トラックバック (2)

必死の共生

サンデー毎日

2008年7月6日号

茂木健一郎 
歴史エッセイ
『文明の星時間』

第19回 必死の共生

一部抜粋

 私が子どもの頃、森がブルドーザーでなぎ倒されるのは胸が痛む光景だったが、失われるのはその場所の自然環境だけであった。そのような局所的な破壊とは質の異なる形での自然環境の変化が、地球温暖化の下では進行する。
 ところで、地球の歴史を見ると、現在予想されている人為的な温暖化の幅よりもさらに大きな気象変動に見舞われている。その度に、地球上の生物は劇的な環境の変化を乗り切ってきた。
 例えば、約7億9000万年前から6億3000万年前に地球が経験したとされる「全球凍結」の状態。赤道までもが、雪や氷で覆われたとされる。それから生じた温度上昇を受けて、現在地球上に見られる生物種の原型が急速に進化する「カンブリア爆発」と呼ばれる現象が起きた。
 一方、恐竜たちが棲息していた約2億3000万年から6000万年前、地球の平均気温は今よりもずっと高かった。赤道と極の温度差も少なく、極の気温は50℃程度も高かったと考えられる。その結果として、海水面は現在よりも100メートルから250メートルも高かった。人工的な温暖化による海面上昇とは比較にならないほどの変化の幅である。極地方にさえ、氷床はなかった。

全文は「サンデー毎日」でお読みください。

http://www.mainichi.co.jp/syuppan/sunday/ 

6月 23, 2008 at 12:03 午後 | | コメント (3) | トラックバック (0)

健史がやる気を出して

河合隼雄先生との対談を
まとめた『こころと脳の対話』
のゲラを読んでいて、
笑ったり、しんみりしたり、
河合先生のあたたかいお人柄を
思い出し、大切にしたい二度と戻らない
過去の時間について、心の中で
あれこれと揺り動かしてみた。

『こころと脳の対話』は、潮出版社より7月に刊行される予定です。
http://www.bk1.jp/product/03016078 

ああ、河合先生、なつかしい。
もう一度、夢の中でもいいから、
お目にかかりたいです。

横浜美術館で、
『絵の力 ―延長された顔―』
と題してお話する。

電通の佐々木厚さん、東京芸術大学の
粟田大輔くん、植田工くん、荻野夕奈さん、
キュレーターの渡辺真也さんなどが
来て下さった。

みなさん、ありがとうございました。

門前仲町のPasso a Passo

http://www.hotpepper.jp/A_20100/strJ000131346.html 

にて、先日結婚した田谷文彦と
田谷(阿部)祥子さんのお祝いの会。

ゆかりの人たちが来て、楽しく過ごした。

料理はどれもとても美味しい。
イタリアのトスカーナ地方の
フィレンツェや山の中で修業された
有馬邦明さんの技が冴えた。

田谷文彦が「有馬さん、郡司ペギオ幸夫さんに
似ているでしょ〜」と言う。

そういえば、確かに似ている。


Passo a Passoのシェフの有馬邦明さん

Passo a Passo、とてもいい店でした。
皆さんもぜひ行ってみてください!

最後に、陶器にたくさんの飲み口が
ついていてそれを回し飲みするデザート
リキュールが出た。

筑摩書房の増田健史がやる気を
出してシャツを脱いだ。

この後、たけちゃんはランニングも
脱いだ。

門前仲町が古代ギリシャになった夜。

6月 23, 2008 at 11:59 午前 | | コメント (11) | トラックバック (1)

2008/06/22

(本日)「絵の力 ―延長された顔―」

スペシャル・トーク
茂木健一郎「絵の力 ―延長された顔―」

日時:2008年6月22日(日)15:00~16:30 
開場14:30
場所:横浜美術館レクチャーホール(先着240名)
【聴講無料】

http://www.webdice.jp/dice/detail/500/ 

http://www.yaf.or.jp/yma/pdf/080528_release.pdf 

6月 22, 2008 at 10:09 午前 | | コメント (6) | トラックバック (2)

探究することの快楽

ヨミウリ・ウィークリー
2008年7月6日号

(2008年6月23日発売)

茂木健一郎  脳から始まる 第109回

探究することの快楽

抜粋

 先日、北海道の旭川で行われた「人工知能学会」に出席し、発表をしてきた。
 旭川空港からタクシーで市内の会場に向かう。「最近は景気はどうですか?」「あまりよくないですよ。」「ガソリンも上がってますしね。」「北海道は、冬は、灯油を使うでしょう。暖房を使わないわけにはいかないので、困りますわ。」「食べものは何がおいしいですかね。」「旭川ラーメンも、醤油味のスープでなかなかいけますよ。」
 運転手さんと会話をするうちに、次第に現地の風に馴染んでいく。学会に行く際の楽しみの一つである。
 会場につくと、一緒にセッションをやる仲間たちがいた。誰も、顔なじみばかり。東京大学や、理化学研究所といった日本を代表する機関に所属する研究者たちが、時折集っては、脳科学やその関連分野について議論を重ねる。そこには何をもってしても代え難い喜びがある。久しぶりに顔を見ると、うれしくて思わずにやにやしてしまうのである。

全文は「ヨミウリ・ウィークリー」で。

http://info.yomiuri.co.jp/mag/yw/

6月 22, 2008 at 10:09 午前 | | コメント (1) | トラックバック (0)

Secular memories

Secular memories

The Qualia Journal

22nd June 2008

http://qualiajournal.blogspot.com/ 

6月 22, 2008 at 10:02 午前 | | コメント (0) | トラックバック (0)

ともすれば拡散していく人類の営みを

 『ベストハウス123』の
収録。

 先日取材したソルト・レイク・シティ
におけるキム・ピークの映像を
中心に、ダニエル・タメット、
スティーヴン・ウィルシャー
といったサヴァンの能力を
持つ人々を紹介した。

 朝倉千代子さん、齋藤智礼さん、冨田英男さん
と苦労して取材した映像を、冨田さんが
うまく編集してくださった。


齋藤智礼さん

 特に、キム・ピークのユニークな
キャラクターが見事に出ていると
思う。

ソニー広報 滝沢富美夫さん


 野久保直樹さんから、新しいCD
『泣かないで』をいただく。


 『世界一受けたい授業』の
収録。

 いつもの「アハ体験」に加えて、
『脳を活かす勉強法』(PHP研究所)
から、「鶴の恩返し勉強法」を
紹介する。

 PHP研究所の木南勇二さんが
いらした。
 浴衣を着た。

 倉田忠明さんや富樫香織さんと久しぶりに
お話しする。

 考えてみると、私は、子どもの
時からずっと「総合」ということを
夢見ていたように思う。
 心と脳の関係を考えるということは、
総合し、世界を引き受けるための
大きな賭であった。

 クオリアの問題に論理的必然的に
含まれることはたくさんある。

 ともすれば拡散していく
人類の営みを、どうやってたぐり寄せる
ことができるのだろうか。

 そのプロセスは、ミクロコスモスと
しての人間と、マクロコスモスとしての
宇宙の関係を考えることに似ている。

Things that ever happened in my life remains as the connection pattern between neurons in my brain.
On the first day of my elementary school, I recall the sunbeam was reflected in a white impression on the long and straight road that lead to the school premises. On the very first class room meeting, I was at my desk with my newly found classmates, with my cheek on my hand, looking at nothing, absent-minded. Ms Arai, teacher of our class, took notice and remarked "are you now bored, my little one?"
Parents were requested to remain at school after the entrance ceremony on that day. My mother was at the back of the classroom, too, and laughed with the other parents. I brushed in shame.
There was a large sweet acorn tree near the front gate of the school. When I was in the second year, there was a "boom" of acorn eating among us. As we left the school in the after hours, we would compete to find good ones, and would eat them on the way, with the school satchels cozily on our backs. At break times, we would play "hand baseball", in which we used our hand as the hitting bat. I remember quite well that the balls were green.
Each remembrance constitutes a "page" in my life, a part of the richness of my humble personal history. All those memories are encoded as patterns of connectivity between neurons. There would be memories long forgotten, but secretly stored in the cortical network pattern. I might happen to remember them sometime, or would never recall them. In any case, when the physical presence of my brain disintegrates, the rich storage of memory of my life would be lost forever. Memories are integral constituents of my existence. The "self" critically depends on these memories. The removal of them would leave a "self" as a transparent "core", vibrating poignantly in the great nothingness of the universe.
[70: Philosophy of Life]

(全文はThe Qualia Journal 
でお読み下さい)

6月 22, 2008 at 09:55 午前 | | コメント (12) | トラックバック (5)

2008/06/21

フクヘンであろうとなかろうと

ジョギングをしていて公園を
通り過ぎたら、一瞬、
「この公園では踊らないでください」
と書いた看板があったように思った。

走りながら考えた。どうも
ヘンである。確かに、時々
公園で踊っている若者がいる。
練習なのか、二三人でシンクロしている
やつらもいる。
しかし、そんなことをいちいち看板に
書くだろうか。
戻って見てみよう。

確認すると、「この公園では猫に餌を与えない
でください」だった。

「猫に餌を与えない」

「踊らないで」

に変換された。印象が似ているのであろう。

ジョギングを続けながら、ボクの
あたまの中では、ずっと猫たちが
踊り続けた。

横浜美術館の「私の美術館展」

http://www.webdice.jp/dice/detail/500/ 

http://www.yaf.or.jp/yma/pdf/080528_release.pdf 

のオープニング・セレモニー。

記者会見会場に、見慣れた姿が。

「フクヘン」ブログ

http://fukuhen.lammfromm.jp/ 

も絶好調の、ブルータスの鈴木芳雄さん。


記者会見場


鈴木芳雄さん

カメラをかまえる鈴木芳雄さん

雪山行二館長、八柳サエさんに続いて、
私、はなさん、角田光代さん、荒木経惟さん
と今回の展覧会の作品選定意図などについて
お話した。

ホールでのオープニング・セレモニー。
中田宏横浜市長に続いて、再び記者会見と
同じメンバーがしゃべった。


スピーチする八柳サエさん


スピーチする荒木経惟さん

PHP研究所の丹所千佳さん、横田紀彦さん
もいらっしゃる。


丹所千佳さん、木村絵理子さん、鈴木芳雄さん

展覧会場を回っていると、
今回私が選んだ作品の一つ
≪世界中の子と友達になれる≫
の作者、松井冬子さんがいらした。

松井さん、鈴木芳雄さんと談笑する。


松井冬子さん、鈴木芳雄さんと。

松井さんにとてもおいしい最中をいただいた。

松井さん、ありがとうございました!

レセプションに、沖縄出身の作家
照屋勇賢さんがいらっしゃる。

照屋さんと話している中で、
共通の知り合いの渡辺真也の話になる。

アートの本質について、大いに語り合った。

ぼくの友人は、ヘンな人が多い。

オープニングセレモニーをしている
時、ホールを埋めたたくさんの
人たちの中で、一人だけ
奇妙な動きをしている人がいる。
あっちにいったりこっちにいったり、
階段を登ったり、下ったり、
一向に落ち着かない。

誰だと思ってよく見たら、
鈴木芳雄さんだった。

やっぱり。ぼくの友人は、ヘンである。
それがブルータスの
副編集長、フクヘンであろうと
なかろうと、ヘンである。

そのヘンな人、鈴木さんから
写真を送っていただいたので
ここに掲載したいと思います。

写真はヘンではありません。

他にも、いくつかの写真を
「フクヘン」ブログで読むことが
できます。

鈴木さん、ありがとう!

 Some years ago, I was just starting my research career in the brain sciences. I was attending a series of international conferences in Iizuka city in the southern island of Kyushu. Iizuka had its days when it prospered from coal mining. The coal mining boom was then long gone. After years of economic decline, Iizuka still had the remnant glamour which had become all the more poignant by the workings of time. Walking through small passages, you would encounter charming restaurants, shops, infusing one with anticipations of things to come. As night fell the heat would become mild, and I could go on walking for a long time. Finding a comfortable restaurant, I would enter and order a set menu and a glass of beer.
There was one particular restaurant that I found my love in and would frequent within the constraints of time. It was one of these small places with no particular features to mention. There were several chairs and tables, and a tatami seating area. The dishes would be displayed on the counter. If you point to the large dishes with your favorite cuisine, they would put small portions of it on your eating dish. Men would have their meal after working hours, drinking beer and watching the baseball. It was that kind of a place. [69: Philosophy of Life]

6月 21, 2008 at 10:17 午前 | | コメント (13) | トラックバック (6)

2008/06/20

涙の収録

涙の収録

プロフェッショナル日記

2008年6月20日

http://kenmogi.cocolog-nifty.com/professional/ 

6月 20, 2008 at 08:26 午前 | | コメント (5) | トラックバック (0)

自分たちの中にしか

台北で行われるASSCに行く高川華瑠奈、
加藤未希、星野英一、須藤珠水の
発表資料をfinalizeする。

ぼくも毎年行っているのだけれども、
今年はスケジュールの都合が
つかなかった。残念。

みんな、がんばって来てくれ。

『プロフェッショナル 仕事の流儀』
の収録。

ゲストは、がん看護専門看護師の田村恵子さん。
担当は、座間味圭子ディレクター。

涙の収録となった。

いつも収録を見に来て
すばらしい記事にまとめて
下さっている日経BPの渡辺和博さんも、
VTRやスタジオの会話をモニターで
見ながら泣いていたという。

住吉美紀さんの6月19日付のブログ
(「真空の理由」)にも、
昨日の感触が描かれています。

http://blog.livedoor.jp/sumikichi_blog/ 


放送は、来週の火曜日です。
お見逃しなく。

http://www.nhk.or.jp/professional/schedule/index.html 

渡辺さんが書いて下さっている
記事

NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」から
茂木健一郎の「超一流の仕事脳」

http://business.nikkeibp.co.jp/article/person/20061010/111381/ 

の田村恵子さんについての取材の後、
これまでの渡辺さんの取材記事の

ヘッドラインを並べたものを
見ながら、振り返った。

渡辺さんが最初に『プロフェッショナル 仕事の流儀』の収録にいらしたのは、第29回、ローソンの新浪剛史社長の時。
以来、素晴らしいゲストの方々の話を
渡辺さんは聞いてきた。

二人でこれまでの来歴を振り返る。


渡辺和博さん


田村恵子さんを囲んで打ち上げ。

『英語でしゃべらナイト』『爆笑学問』
などの番組を制作してきた
丸山俊一さんが、NHKエデュケーショナルに
語学部長として栄転されるとの
ことで、そのお祝いのパーティー
に有吉伸人さんとうかがう。

対馬ナタリーさんに教えていただいた。

松本和也アナウンサー、パックンこと
パトリック・ハーランさんなど、
たくさんの方々がいらしていた。


パックンがあいさつする


松本和也アナウンサー


丸山俊一さんと、有吉伸人さん


対馬ナタリーさん、松本和也さん、丸山俊一さん

丸山さん、新しいお立場で、
さらなるご活躍を!

「一杯だけ」と言いながら、
有吉伸人さんと二杯飲む。

『プロフェッショナル 仕事の流儀』
で何かを成し遂げた、という基準は、
最後には自分たちの中にしかないのだなあ、
と有吉さんと。

「ぼくはねえ、茂木さん、半年くらい
前に、タクシーの中で、ああ、もう一度
ディレクターをやりたい、と強く思いましたよ。
それはそれは突然込み上げてきた強い思いで。
30分くらいで直りましたけれどもね。」

有吉さんと歩く夜道。
座間味圭子さんが編集室での
作業を終え、向こうから歩いてきた。

「あっ、座間味だ!」
と有吉さんが叫んだ。

座間味さんが手を振る。

ディレクターは現場に密着し、時に
カメラを回す。

来週の放送で最も印象に残る
名場面は、座間味さんがカメラを
回していた。

今朝、コンビニから帰って
くる時、ビルの屋上のアンテナに止まって
いるカラスがまるで前衛芸術のようだったなあ。


At present, it is reasonable to assume that our perception is sustained by the physical processes in the brain. More specifically, the neural firings seem to be the fundamental units of the physical processes that underlie perception. The neuron doctrine in perception expresses this assumption in a nutshell.
There are about 100 billion neurons in the brain. At any given time, a considerable proportion of these neurons fire in a unique pattern, invoking our perception. If you give it a moment of imagination, it is a spectacular view. Every neuron has a unique role to play in perception, whether conscious or unconscious. Their role is ultimately determined by its relation to other neurons in the brain. In a sense, the role of a particular neuron is determined by its place in the whole network. On the other hand, the network is made up of the individual neurons. Thus, the whole characterizes the individuals, and the individuals characterize the whole. In any case, our perception is determined by the properties of such a neural network only, and no other external frame of reference, no matter how convenient it may seem, should be brought into the picture. As discussed in Chapter 1, our perception is something that occurs in our brain, and in principle, should be ultimately accounted for independent of any external entities. You might think that you are perceiving something outside you, but in reality you are only perceiving the neural firings in your brain! "I" am a phenomenon confined in this small space of my skull. Everything that is "I" occurs within this small universe. [68: Origin of Consciousness]

6月 20, 2008 at 07:55 午前 | | コメント (10) | トラックバック (2)

2008/06/19

「絵の力 ―延長された顔―」

スペシャル・トーク
茂木健一郎「絵の力 ―延長された顔―」

日時:2008年6月22日(日)15:00~16:30 
開場14:30
場所:横浜美術館レクチャーホール(先着240名)
【聴講無料】

http://www.webdice.jp/dice/detail/500/ 

http://www.yaf.or.jp/yma/pdf/080528_release.pdf 

6月 19, 2008 at 10:34 午前 | | コメント (2) | トラックバック (0)

クレーの覚醒

サンデー毎日

2008年6月29日号

茂木健一郎 
歴史エッセイ
『文明の星時間』

第18回 クレーの覚醒

一部抜粋

 1914年、画家パウル・クレーは、チュニジアに旅行した。クレーは、34歳だった。
 旅行中の4月16日の日記に、クレーはこう書いた。
 「私は作品を感じ、作品は私に労することなく自信を与える。色が私をとらえる。それを追い求める必要はない。色は私をずっととらえ続けるだろう。私は確信している。この幸せな時間の意味が明らかになった。私と色彩は、一つである。私は画家なのだ。」
 読む者の心を動かす文章である。忘れがたい言葉が連なるからこそ、また、その時の芸術家の心情が推し測られるからこそ、今日でもしばしば引用されるクレーの言葉。それだけで一つの完結した世界を作っている。付け加えるものも、差し引きするものもない。
 しかし、このチュニジア旅行において、クレーの頭の中で一体何が起こったのかを正確に説明するのは難しい。すぐにその意味はわかるものの、本質を見きわめようとすると簡単には尽くせない。そのような両義的な人間体験の真実が、クレーの言葉からは垣間見えるのだ。

全文は「サンデー毎日」でお読みください。

http://www.mainichi.co.jp/syuppan/sunday/ 

6月 19, 2008 at 08:26 午前 | | コメント (3) | トラックバック (0)

食の喜びの方程式

ヨミウリ・ウィークリー
2008年6月29日号

(2008年6月16日発売)

茂木健一郎  脳から始まる 第108回

食の喜びの方程式

抜粋

 僧侶で作家の玄侑宗久さんと座談会でご一緒した時のこと。玄侑さんは、行きすぎた健康ブームに違和感を表明していた。健康に良い食べものしか口にしないというのは、贅沢なこと。そもそも、仏教には托鉢思想がある。どんなものであれ、命をつなぐことができればありがたい。頂けるものを頂いて、それで何の不足もない。野生動物は、皆そうしている。

全文は「ヨミウリ・ウィークリー」で。

http://info.yomiuri.co.jp/mag/yw/

6月 19, 2008 at 08:26 午前 | | コメント (4) | トラックバック (1)

重窓

火曜日。
電通にて、ミーティング。

NHKへ。
『プロフェッショナル 仕事の流儀』
の打ち合わせ。

がん専門看護師の田村恵子さんの回。
担当は、座間味ディレクター。


山口佐知子さん、座間味さん、柴田周平さん

命の懸かる現場での田村さんの
働きぶりに心を動かされた。

病室の父に向かう花嫁姿の娘。

人生の大切な瞬間の目撃者。

スタジオで田村さんにお目にかかるのが
楽しみ。

そして、座間味さん、取材お疲れ様でした。

放送は6月24日(火)の予定。

http://feature.tv.jp.msn.com/news/1191.htm 

続いて、ヤクルトの宮本慎也選手の回。

守備、攻撃に卓越した技量を
見せる宮本選手。
同時に、「キャプテン」として
ヤクルトの選手を、そして
日本代表チームを牽引する。

担当は、
山本出ディレクター。
打ち合わせシートに書かれたコメントが、
質・量ともにとても充実していた。


山本出ディレクター


メモをとる住吉美紀さん

横浜美術館へ。

6月20日から開催される「私の美術館展」

http://www.webdice.jp/dice/detail/500/ 

http://www.yaf.or.jp/yma/pdf/080528_release.pdf 

の様子を見る。

キュレーターの八柳サエさん、木村絵理子
さんが最後の仕上げをして下さっている。

八柳さん、木村さん、ありがとうございます!

横浜美術館の膨大なコレクションを丹念に
見て、「これぞ」というものを選びました。

皆さん、ぜひ見に行って
ください!


八柳サエさんと木村絵里子さん。
背景は、松井冬子さんの≪世界中の子と友達になれる≫

『プロフェッショナル 仕事の流儀』
のスタッフ数人で、
すきやばし次郎の小野二郎さんに
久しぶりにお目にかかる。

「スタジオで住吉美紀さんの
手を握ったでしょう。どうだった、
とお客さんに聞かれるんですよ。」
と二郎さん。

番組を見て、たくさんの方々から
手紙が寄せられたという。

小学校に上がってすぐに
奉公し、苦労しながら
今日に至る。

そんな小野二郎さんの生き方に共鳴
した多くの人々。

83歳の小野二郎さん。
その笑顔に、人生というものの
奥深さを感じる。

小野二郎さん、いつまでも
お元気で!

プロフェッショナル-仕事の流儀-修行は、一生終わらない-すし-小野二郎の仕事 

水曜日。

早稲田大学国際教養学部授業。

顔の認知過程について。

大塚の江戸料理の店『なべ家』
にて、和楽の渡辺倫明さん、
橋本麻里さんとともに
御主人の福田浩さんに
お話を伺う。


福田浩氏

場所を移して、
和楽の花塚久美子さん、
五十嵐佳世さんを交えて
打ち合わせ。


渡辺倫明さんと五十嵐佳世さん


花塚久美子さんと橋本麻里さん

赤坂の重窓にて、
武者小路千家の
千宗屋さんにお茶をいただく。

「重窓」の号は、昭和初期、
武者小路千家ゆかりの方が
初めてビルディングの中に茶室を
設けた時、千宗屋さんの御祖父さまが
茶室の窓と、建物の窓が重なるという
意で「重窓」と名付けたことに
由来するという。

掛け軸、道具を拝見し、
茶碗をこの手で感じる。

ゆっくりと、官能が開かれていく。

橋本麻里さんとお父様の
小説家・高橋源一郎さん、それに千宗屋さんと
会食。

高橋源一郎さんが持参した、
千宗屋さんの生年に出来たワインを
賞味する。

千さんは、7月から文化庁に派遣される
形でニューヨークのコロンビア大学に
一年間visiting scholarとして
滞在される。

千さん、どうぞお気を付けて。
充実した刻を。

千さんの横顔を見ているうちに、
官休庵でお茶をいただいた時の
ことが、鮮やかによみがえった。

 いよいよその時が来た。庵に戻り、連客とともに畏まって座す。軸が、利休尺八の花入れに換わっている。
 「濃茶を差し上げます」と千宗屋さんが言う。所作をしながら、次第に半眼に入る。手つきは確かにここにありながらも、精神は遠空に遊ぶかのようである。
 突然、戦慄が走った。目の前に千利休その人がいる。かつて、百戦錬磨の戦国武将たちを畏怖させた、侘び茶の宗匠の精神が、肉体に受け継がれている。間違いない。
 人を斬り、国取りをしてきた猛々しき者たちを、こぢんまりとした庵の中に導き、膝を屈させる。それだけのラジカルな力への志向が、茶の湯の中には元来ある。だからこそ、半眼になる。現世を根底から相対化する眼差しが、危うく息の根を止めんばかりの生命の芯ぎりぎりのところで貫く。
 長次郎の赤楽茶碗でいただく。その中に生命も死も全て合わせ濁らせたような、濃密な緑の泥状のもの。それまで頂いた全てのご馳走に対抗し、虚空へとうっちゃってしまうほどの強靱な存在感が、その一椀の中に潜んでいた。
 さては、末期の眼だったか。寄付に座して以来、自分の中に次第に高まってきていたものの正体に気付き、私の中で何かが溶け始めた。
 ずっと、自分はぎりぎりの縁を歩んで来たのだった。精妙な所作に熟練し、それが半ば無意識化する時、初めて精神は自由を得る。制約を引き受けてこそ、命は輝く。それが生であったか。
 利休は掴んでしまったのだろう。掛け替えのない真理が、亭主と客がほの暗い「胎内」に連座し、官能の秘儀に与してこそ受け継がれる。人間という歴史的生命のあり方に未だ見ぬ本質があるような気がして、景色が揺れた。

小学館『和楽』連載
茂木健一郎「日本のクオリア」
第13回より

「日本のクオリア」は27回で完結し、
小学館から単行本として発行される
予定です。

Instead of the adjective "world", as used in such expressions as "world music" or "world literature", I would thus like to ponder the expression "earth" as an adjective from time to time. Expressions such as "earth music" stresses the incredible homogeneity and unity rather than heterogeneity or variety that are to be found on this (compared to the cosmos) small planet.
"World leaders" stress variety and sometimes opposition. "Earth leaders" would indicate common destiny and the need to cooperate. From the vantage point of the outer space, we are all cuddled on this small planet, cozily together, breathing the thin layer of air, at once intimidated and inspired by the great expansion of nothingness that extend once we cross the border of earth-zone. [67: Philosophy of Life]

6月 19, 2008 at 08:00 午前 | | コメント (7) | トラックバック (2)

2008/06/18

夏日で

暑かったですね。

時間切れ中につき、
日記は明日以降更新します。

6月 18, 2008 at 05:50 午前 | | コメント (7) | トラックバック (3)

2008/06/17

プロフェッショナル 前田文男

プロフェッショナル 仕事の流儀

一葉入魂、本分を尽くす
~ 茶師・前田文男 ~

前田文男さんは、一度自分が
引き受けた茶葉は、決して見捨てない。

必ずその良さを活かす道が
あるはずだと、ずっと
考え続ける。

すると、ちゃんと茶葉が応えてくれる。

人間もまた、同じこと。

「良い茶よりも、伸びる茶を。」

前田さんの言葉の意味するところは
深い。

NHK総合
2008年6月17日(火)22:00〜22:45

http://www.nhk.or.jp/professional/

すみきち&スタッフブログ

Nikkei BP online 記事
将来の「伸びしろ」を見抜く力
〜茶師 前田文男〜
(produced and written by 渡辺和博(日経BP))

6月 17, 2008 at 08:39 午前 | | コメント (6) | トラックバック (6)

プラトンの対話編

東京に戻る。

新幹線が名古屋に停車した時、
ああ、山本隆之さん(タカさん)は
今はここにいるんだなあ、と思った。

フジテレビの朝倉千代子さん、
ダイナマイトリボリューション・カンパニーの
齋藤智礼さん、冨田英男さんと打ち合わせ。

キム・ピークスを取り上げる「ザ・ベストハウス123」
のスタジオ構成などについて。

日経サイエンス編集部で、
東京工業大学の原亨和先生
とお話しする。

化学工業の触媒として硫酸は欠かせない。
しかし、液体であるがゆえに
基本的に「使い捨て」であるなど、
多くの問題がある。

原先生は、画期的な固体酸触媒を
開発した。

環境関連技術の様々な分野に
応用可能なブレイクスルーとして
期待されている。


原亨和先生と。

私の科学者との対談シリーズは、
日経サイエンスで読むことができます!

http://www.nikkei-science.com/subscription.html 

ソニーコンピュータサイエンス研究所。

高川華留奈、柳川透、加藤未希と議論。

新宿。

江村哲二さんが急逝されて一年。


http://tetsujiemura.blogzine.jp/emutet/ 

サントリー音楽財団の佐々木亮さん
ご家族の方を含め、ゆかりの人々が
集って忍んだ。

テーブルの上には、コンサートの際
江村さんと撮影した写真。

新潮社の池田雅延さんもいらして、
想い出をしみじみと語り合った。

小林秀雄が言ったように、
想っている限り、
その人はこの世に存在し続けている。

江村哲二さんがテーブルに来て
プラトンの対話編が始まった。

Music is an art of auditory qualia. It would be always futile to try to explain the origin of music from the evolutionary point of view. For example, it is absurd to say that the collection of qualia that occurs to us as we listen to J.S. Bach's Goldberg Variations are "there" because they gave us selective advantages. What the theory of evolution can say about the origin of music is, utmost, that it is "compatible" with the requirement of survival. The essence of music as an art of qualia, and its selective advantage (if there is any!) are logically separate things. (This kind of thought has been the major concern of the phenomenologists like Husserl, and is in marked contrast with the views expressed by functionalists and connectionists).
If I may venture further, the problem of qualia is very closely bound with the idea of the Platonic world, a world of ideas and concepts. It is this aspect of qualia that makes the exploration of the neural basis of it such an important and profoundly exciting intellectual endeavour. Thanks to the advancements in neurophysiology, the time has at last come for us to embark on a scientific investigation of the problem of qualia. Now is the time for us to start technical discussions of the problem. It is the single important issue for a challenging intellectual to engage itself for years to come. [66:Origin of Consciousness]

6月 17, 2008 at 08:32 午前 | | コメント (9) | トラックバック (2)

2008/06/16

今がいちばんうれしいときや

大阪の紀伊国屋書店梅田本店、
ジュンク堂大阪本店
 本当にたくさんの方々に
おいでいただきました。

 ありがとうございました!

 紀伊国屋では、
『脳を活かす勉強法』、
ジュンク堂では
『トゥープゥートゥーのすむエリー星』
にサインをしましたので、
店頭に並ぶものと思われます。

ジュンク堂のみなさんに
『トゥープゥートゥーのすむエリー星』
をよろしく、ということで色紙を
描きました。

 日本の政治史、文化史、芸能史において
多くのすぐれた仕事をされてきた
沖浦和光さんにお目にかかる。

 『トゥープゥートゥーのすむエリー星』
を丁寧に読んで下さっていて、
恐縮する。

 通天閣に始まり、大阪の下町を
沖浦先生に案内いただく。

 近くで生まれ、関連する研究を
続けてきた碩学にお話を聞きながら
見聞きすることは格別の体験だった。

 大衆演劇の小屋、
「浪速クラブ」にて、市川英儒一座
の公演『特別舞踊
生きる博多人形』
を見る。

 役者が踊り、佳境に達すると、
客席からファンがかけより、
胸元にお札をピンで留める。

 「今がいちばんうれしいときや」
と沖浦さん。

 一万円札を何枚も留める
人もいた。

 追っかけのファンのために、
大衆演劇の演目は、一ヶ月の昼夜公演の
間、毎日すべて変えるのだという。

 雨が降り出した。
 一つ250円の傘を買って、
夜の街をさらに奥へと入っていく。

 「ここは昔猫の皮をとる人が
いたところや」と沖浦さんが立ち止まった
神社には、近松門左衛門の碑があった。

The mind and body are regarded as belonging to different categories even today. Since the mind belongs to one category, and the body to the other, many people take it for granted that they obey different laws. In the case of mentality, people are not even aware of the existence of any "law" governing it. The "illusion" of the free will, maintained even today in the face of realization that all physical entities in the universe apparently obey natural laws, contribute to the reinforcement of separation.
In a continuation of the spirit of Newton, the only logical step would be to try to cross the borders and treat the physical and mental as obeying the same universal natural law. Rather than starting from the natural law that governs the physical, and then coming to face the mental as something extra to it, we need to start from an integrated treatment of both entities. The illusion of the free will needs to be somehow taken care of in the process. [65:Blessings of Science]

6月 16, 2008 at 07:58 午前 | | コメント (13) | トラックバック (4)

2008/06/15

サイン会(大阪、本日)

2008年6月15日(日)

11時〜12時
紀伊国屋書店 梅田本店
『脳を活かす勉強法』サイン会
http://www.kinokuniya.co.jp/01f/event/event.htm#umeda_01 

14時〜15時
ジュンク堂書店 大阪本店
『トゥープゥートゥーのすむエリー星』
サイン会

http://www.junkudo.co.jp/newevent/sainkai-osaka.html 

6月 15, 2008 at 09:15 午前 | | コメント (7) | トラックバック (3)

原点

夏のような日差しの中、
共立女子大学講堂にて
講演。

人間工学会は、医学や工学、認知科学といった
諸分野の総合的なアプローチで
人間と周辺の機械、環境の関係を
明らかにしようとする。

Bay FMの番組で、林宙紀さんと
お話する。

毎日新聞社で、
『トゥープゥートゥーの
すむエリー星』についての
取材をいくつかお受けする。

私の人生は、どうも、らせんを
上るようにぐるぐると
同じところに
回帰するところがあるように
思う。

幾歳月を経て、原点に戻りつつ
あることを実感する。

Our conscious experience, with its various shades and nuances, would finally indicate that there is something that in conventional language would be described as the "spirit". It is not clear what the substance is, and it may all boil down to the illusions that the neural activities in the brain creates for us. However, even if it is a phantom, it is a convincing one and holds certain sets of explanatory values in describing our daily experience.
It was the basic assumption of the Hegelian philosophy that the world is moved by the mental. "Spirit, the rational and necessitated will, is and has been the director of the events of the World's History." (The Philosophy of History,1837) [64 Philosophy of Life]

6月 15, 2008 at 09:14 午前 | | コメント (8) | トラックバック (3)

2008/06/14

SmaStation

SmaStation

2008年6月14日(土)
23:00~23:54

テレビ朝日系列

http://www.tv-asahi.co.jp/ss/ 

番組表 

6月 14, 2008 at 11:30 午前 | | コメント (2) | トラックバック (1)

敗戦

講談社で『赤毛のアン』の話をしていて、
小学校5年生の時に初めて読んだとき、
私は「日本は負けた」と思ったのだと
思い出した。

高校一年生の時、初めてヴァンクーバー
に行った時、高度を下げる飛行機から
見えた木々に囲まれ、芝生が広がり、
プールがある家々。

あの時、子どもの私が
「負けた」と感じた直感が
確認された。

明治維新で中心となったのが
英国と直接戦って敗戦した薩摩と
長州の人々だったように、
改革を起こす人は、徹底的な敗戦を
経験した人なのではないかと
考える。

人間のウェイ・オブ・ライフのような
もの。
知の総力戦。
インテリの姿。
大学。

私たちの前には、たくさんの「敗戦」
が待っている。

6月 14, 2008 at 10:59 午前 | | コメント (17) | トラックバック (1)

日本人間工学会

日本人間工学会 第49回大会

茂木健一郎 「人間の多様性と普遍性」

2008年6月14日(土)
14時〜

共立女子大学 神田一ツ橋キャンパス 本館


http://www.jes49.jp/ 

6月 14, 2008 at 10:47 午前 | | コメント (0) | トラックバック (0)

まだまだ歩きながら

シャープは、数年前、「これからは
ブラウン管テレビの製造をやめ、
液晶テレビしか作らない」と宣言した。

当時は、多くの人が「時期尚早なのではないか」
と思ったが、時代は確かにそのようになった。

似たようなかたちで、最近、
心に決めたことがある。

後から見ると、そのような
決定をしたことが
正しかった、と思えるような
ことがあるのではないか。

講談社で、西川浩史さんと
『赤毛のアン』の本について。

ライターは、三浦愛美さん、石井綾子さん。


西川浩史さん、三浦愛美さん、石井綾子さん

「小説現代」の高橋典彦さんが加わり、
昼食。

 ソニーコンピュータサイエンス研究所。

 学生たちと、研究のディスカッションをする。

 星野英一は、object recognitionと
locationの関係についての認知実験。


星野英一くん

 高川華瑠奈が、subliminalな刺激提示による
顔の情動認知におけるlateralityについて


高川華瑠奈の発表を見つめる関根崇泰

 須藤珠水は、イミテーションにおける
mirror とrotationの二つのstrategyの
関連性。


須藤珠水

研究所を出て駅まで歩く間、
関根崇泰がついてきて議論を続けた。

関根は、歩きながら器用に
紙を広げて、ポイントを説明する。


歩きながら説明する関根崇泰


まだまだ歩きながら議論する関根崇泰

 朝日カルチャーセンター。

 自由意志の問題、笑いのメタ認知、
そしてミラーテストを論じた。

 『欲望する脳』を作って下さった
集英社の鯉沼広行さんがいらした。
 韓国語版の契約書を持参された
ので、署名する。


鯉沼広行氏

 筑摩書房の増田健史さん
(タケチャンマンセブン)がやって
きて、からんだ。

 何だよ〜とか、
 てめえこのやろうめ〜
などとジャブを交わす。

 でも、志は一緒なのだ。
 
Understatement
Towards the end of the DNA paper, Francis Crick and James Watson state thus : It has not escaped our notice that the specific pairing we have postulated immediately suggests a possible copying mechanism for the genetic material. This was quite arguably "the understatement of the century".
A reserved manner of expression is a hallmark of the careful scientist. When I was in the United Kingdom studying in the laboratory of Prof. Horace Barlow, Horace would often demonstrate the exquisite charm of the English understatement. At one time, I gave Horace the draft of a paper on qualia, in which I developed some rather exotic ideas. Horace came into the tea room the next day. How was the paper? I asked eagerly. Horace laughed, and said "it is certainly a useful idea". Horace was a strong believer in the validity of the statistical method, whereas I raised a strong objection towards the use of statistical ensembles as a means to study the mind-brain problem. Horace's statement was thus at once an indication that he did not necessarily agree with the main points in my paper but at the same time enjoying the rather strange (to him) ideas developed in it. "It is certainly a useful idea" was Horace's way of understating the opinion, rather than going at full length about it. [63 Blessings Of Science]

6月 14, 2008 at 10:43 午前 | | コメント (3) | トラックバック (2)

2008/06/13

金寿煥さんからのメール

金寿煥さんからメールと写真が
届いた。

From: "Kim Suhan"
To: "Ken Mogi"
Subject: オレンジの街灯(新潮社 金寿煥)
Date: Wed, 11 Jun 2008


茂木様

 あらためてスコットランド取材おつかれさまでした。
 こちらも半ば強引に日常に引き戻されましたが、
 どこかまだフワフワとした時間を過ごしております。

 印象的な風景を彼の地でたくさん見たはずなのですが、
 一番記憶に残っているのが、
 ボウモアホテルを出てタバコを吸っているときに見た、
 何でもない通りに並んでいたオレンジの街灯なのが不思議です。
 すでに陽は落ち、しかしまだ空には少しのブルーが残っていて、
 そこに街灯のオレンジがやさしく通りに彩りを添えている風景。
 茂木さんの原稿をいただいた後だからでしょうか。
 
 はたして茂木さんの中では、
 どのような風景が記憶に残っているのでしょうか?
 かなりハードな日程を強いてしまいましたが、
 日本で極忙な日々を送る茂木さんにとって、
 一服の魂の清涼剤になるような、
 スコットランド取材旅行であるように……
 と思ったのも、また偽りのない気持ちでございます。

 それでは、引き続き、「考える人」、
 そしてまた、新書でも(またぜひ!)
 お付き合いいただけるよう、最後にあざとくお願い申しておきます。
 
 新潮社 金寿煥 

 

6月 13, 2008 at 02:27 午後 | | コメント (8) | トラックバック (1)

朝日カルチャーセンター 脳とこころを考える

朝日カルチャーセンター 脳とこころを考える

「脳と古典」第3回


2008年6月13日(金)
18時30分〜20時30分

http://www.asahiculture-shinjuku.com/LES/detail.asp?CNO=21908&userflg=0 

6月 13, 2008 at 08:55 午前 | | コメント (7) | トラックバック (0)

タカさん

大雪山から旭川空港に出て、
それから東京に向けて飛ぶ。

はっと目が覚めると、
前のシートの背に「おやすみでしたので」
というシールが貼ってあった。

『プロフェッショナル 仕事の流儀』
の収録。

ゲストは、茶師の前田文男さん。

「どんなお茶も見捨てない」

すばらしい言葉が飛び出す、
印象深いスタジオだった。


ゲストの前田文男さんと末次徹ディレクター

ずっと、「プロフェッショナル」の
デスクをつとめていらした
山本隆之さん(タカさん)がこの度
名古屋放送局にチーフプロデューサーとして
栄転される。

ご担当の番組は、毎週土曜日、
23時30分からNHK教育テレビで
放送中の「めざせ! 会社の星」。

http://www.nhk.or.jp/kaisha/

名古屋放送局制作で、全国放送される
レギュラー番組。

タカさん、大変でしょうが、がんばって
ください!

収録終了後、スタジオでタカさんを
囲んで別れを惜しむ。

さまざまな想い出が走馬燈のように
よみがえる。


クオリア日記 「前傾姿勢」に、「やる気」を感じた  

プロフェッショナル日記 タカさんの前傾姿勢再び  

プロフェッショナル日記 その逸脱が 

タカさん、ありがとうございました!

そして、これからもよろしくお願いいたします。



スタジオのV字テーブルに座った
山本隆之さん


山本隆之さんです!


全員で記念撮影


スタジオを出た山本隆之さん


お別れ会。有吉伸人さんと、山本隆之さん。


山本隆之さんがいつも持ち歩いている手帳には、
「プロフェッショナル」の絵はがきが入っていた。

We are all fond of our own ideas. Science takes this "maternal" love a step further. To nurture an idea conceived by oneself, however dear and of sentimental importance, it should be seen from a "detached" point of view. Detachment is one of the most important properties that a scientist must possess, and is central to the blessing of science, within and outside its activities.
The perceptual detachment involved in scientific investigations is in a sense contrary to our naive intuition, would take some willed training and uphill endeavor, but is ultimately very rewarding and even moving. It is to see one's own idea, no matter how dear, as if it was an object put on the table in front of one. It does not matter who brought the idea originally onto the table. It could be one or one's archrival. One would observe it from objective point of view, pointing out the defects as well as the merits, to admire not in a blind manner, but illuminated by the light of reason. It is an attitude approaching madness, in that one does not take care of one's immediate interests in defending one's pet conception, but in the end serving one's final interest, in reshaping and bringing to fruition the full potential of the conceived vision. [62BOS]

6月 13, 2008 at 08:51 午前 | | コメント (7) | トラックバック (1)

2008/06/12

コロボックルのいたずら

旭川で開かれている
第22回 人工知能学会にて、
オーガナイズド・セッション
『自然知能の理解』。

池上高志がオーガナイザーになって、
面白いメンバーが集まった。

1. 偶有性と知性:
茂木健一郎
2. ニホンザルの社会的適応機能の解明:
藤井直敬
3. 齧歯類の道具使用訓練:
岡ノ谷一夫
4. 認知における階層性の問題について:
谷淳
5. 論理的(機能的)要請
と計算資源的要請が生み出す意識の構造:
郡司ペギオ幸夫
6. Homeo Dynamics in Game of Life:
鈴木啓介
7. 自律運動からみる自然知性:
池上高志


藤井直敬さんの発表風景


岡ノ谷一夫さんの発表風景


谷淳さんの発表風景


郡司ペギオ幸夫の発表風景


郡司のスライドその1


郡司のスライドその2


郡司のスライドその3


鈴木啓介の発表風景


池上高志の発表風景

郡司の発表のスライドは、いつもの
ように妙な味わいがあった。

以下は、池上高志のところで
博士号を取り、今回発表した鈴木啓介クンの
弁。

「郡司さんの話は、イントロのところは
面白くてわかるんだけど、
モデルの数式のところになると、
とたんにわけがわからなくなるんですよね〜」

会場に行って、岡ノ谷一夫さんや
池上高志と話していて、
「むむむ?」と思った。

私は、てっきり旭川市内で
飲むのかと思ってホテルもとって
いたのだが、
大雪山の方の温泉ホテルで
合宿で研究会をするのだという。

私は研究会の方はすぐに東京に
帰らなくてはならないから出られない
のだが、その前泊の温泉ホテルは
ぜひ来いと池上や岡ノ谷さん。

それではと、旭川市内のホテルを
キャンセルして温泉合宿の方に向かった。

皆でお風呂に入ったが、
どうも少々ぬるい。

露天風呂もぬるい。だから、
いつまででも入っていられる。

結局、一時間くらい、露天風呂で
ああでもないこうでもないと
話していて、大いに愉快だった。

あとで、そのホテルは
「ぬる湯」で有名な所だと知った。

夕食後も、皆で大広間で話す。
研究のこと。人のうわさ。
東大や、理化学研究所のこと。
脳科学の将来。科学と芸術。

本当に楽しい時間であった。


郡司ペギオ幸夫と藤井直敬さん


池上高志と鈴木啓介


谷淳さん


岡ノ谷一夫さん

谷淳さんが、「この前、ぼくが、茂木さんたちと
飲んだいる時に泣いた、とブログに書いた
から、ボクは、翌日理研に行ったら、皆に
「谷さん泣いたでしょう」と言われたんですよ」
と言う。

岡ノ谷さんが、「でも、そのおかげで、
理研の女性たちから、谷さんは心の
やさしい人だ、と思われるようになったん
ですよ。」と付け加える。

私はしばらく前から、このブログに時折
英文を付している。
どれも、今書いているいくつかの
本の抜粋である。

「英文のところを飛ばして読む」
という人は沢山いるが、
池上高志は逆だということが
わかった。

「うそだろ〜 茂木の英語のところしか読んで
いない人、たくさんいるだろ〜 みんな
そうだろ〜」

池上は、自分の(世間から見れば)特別な
やり方が一般的だと思いこむ男である。

郡司ペギオ幸夫が、テーブルの
上に妙なものを作った。

それは、大雪山の森の中から出てきた
コロボックルのいたずらのようであった。

6月 12, 2008 at 12:38 午後 | | コメント (5) | トラックバック (2)

2008/06/11

携帯しか

入らないのでメールがよめません。

6月 11, 2008 at 10:21 午後 | | コメント (2) | トラックバック (1)

旭川

羽田空港。

これから、人工知能学会に出席
するため、旭川に向かいます。

http://www.ai-gakkai.or.jp/jsai/conf/2008/ 

6月 11, 2008 at 10:11 午前 | | コメント (6) | トラックバック (1)

サイン会(大阪)

2008年6月15日(日)
大阪にてサイン会

11時〜12時
紀伊国屋書店 梅田本店
『脳を活かす勉強法』サイン会
http://www.kinokuniya.co.jp/01f/event/event.htm#umeda_01 

14時〜15時
ジュンク堂書店 大阪本店
『トゥープゥートゥーのすむエリー星』
サイン会

http://www.junkudo.co.jp/newevent/sainkai-osaka.html 

6月 11, 2008 at 07:42 午前 | | コメント (0) | トラックバック (2)

『脳と仮想』(新潮文庫版)8刷

茂木健一郎 『脳と仮想』(新潮文庫版)
は増刷(8刷、累計74000部)
となりました。

ご愛読に感謝いたします。

新潮社の北本壮さんからのメールです。

From: "T Kitamoto"
To: "Ken Mogi"
Subject: 脳と仮想文庫増刷です!
Date: Tue, 10 Jun 2008

茂木様

無事帰国されたようで何よりです。
「クオリア日記」で拝見するに、金の表情もまあ
楽しそうなというかリラックスしてるというかなん
というか。いい顔してるなあ。
いいなあ初夏のスコットランド。
それはともかく。
(お仕事も進んで)よい旅となったことと祈ってお
ります!

そうでした。
お陰様で文庫『脳と仮想』も8刷となりました!
8,000部増刷なので、これで累計74,000部です!!
『脳を活かす勉強法』にはまだまだ遠いですが……。
息長く売れ続けて欲しいなと……。

新潮社 北本壮

6月 11, 2008 at 07:40 午前 | | コメント (0) | トラックバック (1)

脳を活かす勉強法 27刷

茂木健一郎
『脳を活かす勉強法』 
PHP研究所
は、重版(27刷、累計53万8000部)
が決まりました。

ご愛読に感謝いたします。

PHP研究所の木南勇二さんから
のメールです。

From: "木南 勇二"
To: "茂木 健一郎"

Subject: 『脳を活かす勉強法』27刷です【PHP木南】


茂木健一郎先生

いつもお世話になります。
『脳を活かす勉強法』は
27刷1万2,000部が増刷となりまして
累計538,000部となりました。
誠にありがとうございます!

6/3にトーハンが発表した2008年上半期
ベストセラーランキングにて
『脳を活かす勉強法』が、総合8位、
ビジネス書1位となっております。
ちなみに2007年の年間ビジネス書
ベストセラー1位は45万部でした。
すでに上半期にてその部数を抜いております。

http://www.tohan.jp/cat2/m6/2008_01/

日本に帰国されてからも引き続き、
何卒よろしくお願い申し上げます。

PHP 木南拝

http://www.php.co.jp/bookstore/detail.php?isbn=978-4-569-69679-9

amazon

6月 11, 2008 at 07:04 午前 | | コメント (0) | トラックバック (1)

画一性との決別

サンデー毎日

2008年6月22日号

茂木健一郎 
歴史エッセイ
『文明の星時間』

第17回 画一性との決別

一部抜粋
 長州や薩摩の志士たちによって担われた明治維新は、吉田松陰らの思想によって突き動かされた「内発的」なものであると同時に、外からの動きによっていわば「玉突き」の結果生まれた偶発的なものでもあった。もし、イギリスを始めとする列強と直接戦ったのが別の藩だったら、彼らが維新の中心になっていたかもしれない。あるいは、全く別の歴史が展開していたかもしれない。
 いわば、西洋という「他者」によって触発された近代化。これまでの自分たちのやり方が通じないと気付いた時の、薩摩と長州の人たちの見事な変身ぶり、その背後にあったであろう切ない思いに、心が震える気持ちがする。本質的な状況は、今でも変わっていないと感じるからである。

全文は「サンデー毎日」でお読みください。

http://www.mainichi.co.jp/syuppan/sunday/ 

6月 11, 2008 at 07:00 午前 | | コメント (3) | トラックバック (0)

笑顔のタカさん

スコットランド滞在最終日は、
グラスゴーからエディンバラに
移動。

出発前に、次のような
メールをいただいていた。

Subject: 世界最高の植物園@エジンバラ
From: 橋本麻里
To: 茂木 健一郎

茂木さま


原稿拝受いたしました。

スコットランドからの送信になるかと
危ぶんでおりましたが、
間に合わせていただき、
ありがとうございます。

ともあれ、どうぞお気をつけて
スコットランドを旅してきてください。
私の敬愛する東大の植物学の名誉教授曰く、
世界最高の植物園はエジンバラのものだそうです。
お寄りになる時間があれば、ぜひ。

ハシモト 拝

エディンバラは美しい街。

その郊外の一角に、件の
植物園Royal Botanical Garden Edinburgh
はあった。

よくこれだけの密度で、
これだけの種類の植物を、
と思うほど、さまざまな植物が
美しく集合している。

金寿煥さんのスィッチが入って、
たくさんの写真を撮った。

エディンバラ空港からパリ経由で
東京へ。

飛行機の中で、映画Atonementを
見て、仕事をして、眠った。

原作はIan McEwan。

時制の入り組み方に特徴があり、
メタフィクションの要素もある。

Vanessa Redgraveが老境の
主人公を演じていた。

金寿煥さんと一緒に
NHKへ。

ボクは仕事をし、金さんは
市川崑監督の映画を観る。

道が空いていて、あっという間に
着く。

金さん「こんなに早く着くとは思いませんでした。」

運転手さん「ガソリンが値上がりしてからは、
ずっとこうですよ。」


ボクはNHKの西口で車を
降りる。金さんは、「これから『考える人』
の仕事です」と新潮社に向かった。

金寿煥さん、お疲れさまでした!
そして、ありがとうございました!

『プロフェッショナル 仕事の流儀』
の打ち合わせ。

茶師の前田文男さんがゲスト。

担当のディレクターは、
静岡放送局の末次徹さん。

有吉伸人さんが、「おお、こうやって
見ると、末次みたいなさわやかなやつは、
うちの班にはいなかったなあ!」
と感嘆する。


感嘆する有吉伸人さん

打ち合わせ時、
VTRに合わせてナレーションを
読み上げるのがディレクター
の仕事。

大きな声で、さわやかに読んだ
末次徹さんでした!


静岡放送局の末次徹さん

このブログにも何回となく登場し、
ご飯やお菓子を食べる時のに
やる気を見せる「前傾姿勢」
で有名な、山本隆之デスク(タカさん)
が、チーフプロデューサーと
して名古屋放送局にご栄転
されることになった。

お目出度いことだけれども、
とても寂しい。

タカさんとの「最後の打ち合わせ」
の一瞬一瞬を噛みしめる。


笑顔のタカさん


真剣なタカさん


タカさんを見守る住吉美紀さんの腕時計

ちょうどまさに、『プロフェショナル 仕事の流儀』のオンエアの時間になり、
打ち合わせ室のドアのガラスから、
社会情報番組の部屋のテレビで
放映されているのが見える。

打ち合わせが終わった頃、ちょうど
オンエアが終わる。

担当した札幌放送局の宮川慎也ディレクター
が打ち合わせ室に現れる。

「宮川さん、いかがでしたか?」

「いやあ、オンエアが始まる時には
どきどきでした。」

「すばらしい番組に仕上がりましたねえ!」

「ありがとうございます!」


放送を終えほっとする宮川慎也さん

様々な思いが交錯する、人生の汽水域。


Sometimes words like "world music" or "world cinema" are used to describe the various genres produced in countries with different cultural and historical backgrounds, with equal weights given, at least in theory, to each specimen representing territories in the first, second, or the third world. The predicative "world" here is a celebration of the heterogeneity of cultures across regions on the globe, an appreciation of the differences that exist between us.
It is also indicative of the coherence that is inherent between the instances of world culture that we encounter in the course of contemporary life. Regardless of skin, language, sex, we are all humans. Any significant work of art, if it is to possess a universal value, needs to address the generic human truth.
Going across the borders is a necessary condition for anyone aspiring to achieve something culturally in today's globalized environment. It has been historically the case that being cosmopolitanism has been an essential ingredient of any cultural genius. Take German culture, for example. Giants originating from the German backgrounds, such as Mozart, Goethe, and Wagner, are usually considered to be typical and representative of the German culture. However, every single one of them was a cosmopolitan within the constraints of their respective eras, traveling extensively within Europe and interacting with people from various cultural backgrounds.
The way human brains are made, individuality is in fact a social construct, affected and formed by the interaction with others in the society at large.
[61POL]

6月 11, 2008 at 06:55 午前 | | コメント (3) | トラックバック (2)

2008/06/10

プロフェッショナル 齊藤慶輔

プロフェッショナル 仕事の流儀

野生の命を、あきらめない

~ 獣医師・齊藤慶輔 ~

齊藤さんは、野生で生きている
猛禽類たちが大好きだという。

なぜならば、彼らがギリギリのところで
懸命に生きているから!

齊藤さんの話、そのお仕事ぶりから、
尽きることのない生命力を受け取ることが
できる。

NHK総合
2008年6月10日(火)22:00〜22:45

http://www.nhk.or.jp/professional/

すみきち&スタッフブログ

Nikkei BP online 記事
文明の中での野生とは何か 〜獣医師 齊藤慶輔〜(produced and written by 渡辺和博(日経BP))

6月 10, 2008 at 06:37 午後 | | コメント (3) | トラックバック (2)

成田に

帰ってきました。

これからすぐ打ち合わせです。

6月 10, 2008 at 06:37 午後 | | コメント (2) | トラックバック (0)

パリの

シャルル・ドゴール空港でトランジット中。
金寿煥さんと顔をつきあわせるような
感じでひたすら仕事をしている。

6月 10, 2008 at 05:30 午前 | | コメント (5) | トラックバック (2)

2008/06/09

どこの誰でも通じる普遍性を目指す

ヨミウリ・ウィークリー
2008年6月22日号

(2008年6月9日発売)

茂木健一郎  脳から始まる 第107回

どこの誰でも通じる普遍性を目指す

抜粋

 『ジャスト・フォー・ラッフス』における一切言葉を使わない、身体中心の表現は、英語とフランス語という二つの言語の狭間で悩むモントリオールの人たちの生活感覚の中から生まれた。そう考えると、何だか切なくなる。
 日本は、最近でこそ様々な国出身の人が増えてきたとはいえ、まだまだ単一言語、単一民族という思いこみが強い。その中で、「日本語」という言語の中だけでなく、世界のどんな国の人にも通じる「普遍的にして人間的なるもの」を目指す試みを、私たちは普段どれくらいしているだろうか。
 もし仮に、東京の住民のうち70%は日本語を母語とするが、残りの30%は他の言葉を話す、というような状況だったら、私たちの表現はどのように変わっていただろう? 観念としての国際化ということを言うだけではなく、まさに目の前にある現実として、言葉が異なる人々と日々接しなければならないとしたら。私たちは否応もなく、言葉に頼らない、どんな文化背景の人にも通じる表現を目指そうとするのではないか。

全文は「ヨミウリ・ウィークリー」で。

http://info.yomiuri.co.jp/mag/yw/

6月 9, 2008 at 03:17 午後 | | コメント (2) | トラックバック (2)

新シブガキ隊

アイラ島三日目の朝。

海岸沿いの緑地に、シープ・ドッグを
見に行く。


左から高橋大さん、田村直子さん、輿水精一さん、吉田晃子さん。

輿水さんが海を背景に立っていると、
渋さが一層増してくる。

「シープ・ドッグには、どうやって訓練する
んですか?」

「ほとんど本能みたいなもので、訓練しなくても
羊を追いかけるんだよ。左とか、右とか、
こっちに来いとか、そういう指示を出す
だけでいいんだ。」

シープ・ドッグが走る。
羊たちが
「何だ、何だ、オレたちはどうすれば
いいんだ?」とばかりに
ゆっくりと歩いていくその間合いが
面白かった。

海風の中、
オイスター・キャッチャーが鳴いている。

皆で海岸をゆったりと歩く。

湾の向こうに、ボウモアの街が
遠望できた。


The gang. 左から、茂木健一郎、元吉優子、
輿水精一、中本実万、高橋大、佐藤慎吾、
田村直子、吉田晃子(敬省略)

飛行場近くのホテルに移動。

途中、タクシーを運転するラモントが
「ガソリンがなくなっちゃったよ」
と言って車を停めた。

金寿煥さんが、近くのローン・ボウリング場の
近くで、「十字架」になった。

The Machrie hotelで、輿水精一さんと、
今回の旅を振り返る。

類い希なる師と旅して、多くの
ことを学び、インスピレーションを
頂いた。

ウィスキーには、一つの生命哲学が
ある。

それは、風土によって育まれる。

そして、ローカルな要因に
よって養われつつ、やがて、
全ての人間的なるものへと
つながる「普遍性」を目指すために
昇華されるのだ。


空港に着く。

ボクは、移動中も、隙があると
ノートブックパソコンを取りだして
仕事をしている。

一方の金は、暇があると本を取り出して
読み出す。

しかし、ついうとうとしてしまう金。
疲れがたまっている、かわいそうな金。
その決定的な瞬間をとらえた。

グラスゴーに降り立つ。

グラスゴー一番のパブと言われる
Lismoreにて、シングル・モルトの
ウィスキーを飲む。

「24時間渋い男」「渋さに隙がない男」
と言われる輿水精一さんに私淑する
男三人(左から八尾久男、茂木健一郎、
そして高橋大)が、輿水さんに
「弟子入り」して「新・シブガキ隊」
を結成した。

新シブガキ隊結成の様子を、
「ステージ・マネジャー」金寿煥が
「ふふふ」と笑いながら見つめる。



「お前たちを働かせるゾ」と不敵な笑いを浮かべる
金寿煥「新シブガキ隊」マネジャー。

最後の夕食は、中華料理。

グラスゴーで一番美味しいと評判の
店、Ho Wongに行く。

店の前の路上に、不思議なパターンが。

魅せられて、写真を撮る。

サントリーが出資しているモリソン・ボウモア
に駐在している森岡清さんもいらっしゃる。


森岡清さん、吉田晃子さん、佐藤慎吾さん。

八尾久男さんが高橋大さんにアイラ島で
やった「ボクシング」は、松竹新喜劇の
池乃めだかさんの芸にインスパイア
されたもの。

中本実万さんが撮影した
別ヴァージョンの動画を、
中本さんのMacBookで
見る。

八尾さんと高橋さんが自分たちの
芸を見つめる中、「24時間渋い男」
輿水精一さんは、微笑みを浮かべながら
その様子を見守っていた。


旅が終わりに近づくことは、
さみしいことであるが、
かつて確かに存在した過去は、
次第に記憶の中で蒸溜されていく。


6月 9, 2008 at 03:06 午後 | | コメント (9) | トラックバック (3)

2008/06/08

ある典型

 アイラ島二日目。
 朝早く、海の上には濃い霧が出ていた。

 輿水精一さんといっしょに
朝食をとってから外に出る。

金寿煥さんや佐藤慎吾さんが海の
方を見ている。

 不思議な現象が起きていた。

 目の前の湾の海面が鏡面となって、
空の雲が映っている。

さざ波も立たないような完璧な
「なぎ」でないと、このような光学
現象は起こらないだろう。

朝の霧から鏡への変換。
奇跡を見る思いがする。

ラフロイグ醸造所からさらに先に
行ったところにある静かな湾へ。

沖の岩の上で、ゼニガタアザラシ
(common seal)が身体を休めている。

その数、10ほど。

浜辺を、不思議なふんいきを醸し出す
鳥が時折鳴き声を上げながら
歩いている。

後に、ボウモアのホテルの外にあった
プレートで、「オイスターキャッチャー」
だとわかった。

フィオナ・ミドルトン
(Fiona Middleton)さんが来る。

フィオナは、アザラシたちにヴァイオリンを
聞かせながら、彼らの保護をはかる
活動で知られる。

輿水さんと一緒に、フィオナの横の岩に
座ってバイオリンを聴いた。

フィオナが作ったという音楽は、
ゆったりとしたリズムで哀調を帯び、
静かに海の上を漂っていく。

双眼鏡で覗くと、アザラシたちが
顔を持ち上げて、くりくりとした目で
こちらを見ていた。

岩の上にはアザミのようなピンクの
花が咲き、穏やかにないだ海の
向こうにアザラシたちがいる。

この宇宙に、こんな情景があるとは
思ってもいなかった。
妙なる調和に包まれる。

フィオナの親戚にはケンブリッジ大学に
行った人も多く、フィオナのしゃべる
英語も、ゆったりとしたオックスブリッジの
英語。

フィオナと話していて、イギリス人の
ある典型を思い出した。

森の中のニンフのようにとらえどころが
なく、ふわっとしていて、
それでいて年を経た岩のように
しっかりと大地に根ざしていて、
どこかに飛んでいってしまいそうで、
ちゃんと留まっている。

決してアグレッシブではなく、
こまやかな愛があり、
気配を感じることができる。

浜に戻り、しばらく話す。

フィオナには著書
Seal: People of the Sea
があり、日本語にも訳されている。

ハリウッドの映画制作者たちが
フィオナの人生に
関心を持っていて、
もう脚本を20回も30回も
書き直しているのだという。

別れ際、私が脳科学を
しているということを改めて言うと、
フィオナは、
「私は正常だと思いますか?」
とゆったりとして口調で聴いた。

「もちろん。正常だと思いますよ。」
と答えると、フィオナは、
「多くの人々は、私を理解しません。」
と言って、笑った。

夕食後、Bowmore hotelのパブに行く。

パブの壁のアイラ島の地図で、
フィオナのヴァイオリンを
アザラシたちと聴いた、
その小さな入り江の場所を探す。

輿水精一さんと、電通の中本実万さんが、
店のマスターと話し込む。


マスターの「アイ。アイ。」
という肯定の返事が、
耳に心地よい。


金寿煥さん、「旅」編集部の吉田晃子さんと
談笑する。

遠いアイラの地ではあるが、二人を
見ていると、なぜか、
新潮社近くのホッピーの店
「加賀屋」で飲んでいるような気分に
なってくる。

外を見ると、オレンジの街灯が
ある。

先日金さんに送った、
新潮社「考える人」連載の
『偶有性の自然誌』の原稿が思い出される。

 最初に英国のケンブリッジに滞在したのは、今から十五年前。真冬の二ヶ月間だった。フランス出身の老婦人の家に下宿した。彼女は、持病のリュウマチについて、時々こぼしていた。私の前で「ケン、私の手の中には、釘や針が入っているみたいなの」と言いながら両手をもんでいた。
 イギリスの冬は、日が短い。すぐに太陽が落ちて暗くなる。老婦人の家から大学まで歩く道すがら、広大な芝生を横切る所にくると、暗い空を背景に光っている街灯がなぜか目に入った。
 それは、遠くにあるうちからもうすでに視界に入り、意識されていた。暗がりの中を、導かれるように一人でとぼとぼと歩いていく。彷徨の道程の中頃、柱の上に掲げられたその光を見上げる頃には、心はよほどその存在に占められていた。
 ヨーロッパの街灯は、日本のそれとは異なり、淡いオレンジ色をしている。なぜ、私の心の中で、この街灯は今、このような質感を持つ存在として感じられているのだろう。あのように鮮やかに、オレンジ色が私の心を占めているのだろう。
 私の胸の中で、同じ質問が何度となく繰り返された。そして、私は、決して答えに近づくことがなかった。私の精神は、何か、がっちりとした鋼鉄製の檻に閉じこめられでもしたかのように、身動きすることができなかったのである。
 日々を積み重ねていくうちに、次第に闇が濃くなっていく。冬至の日。 オレンジ色の街灯が、最も鮮烈に輝く時。
 夕飯後、いつものように「私の手の中には、釘や針が入っているみたいなの」と言いながら両手をもみほぐした後で、老婦人は、ほっとしたように、「今日から日が少しずつ長くなっていくのよ」と言った。

(全文は「考える人」2008年夏号に掲載されます。)

皆でウィスキーを飲んでいたら、
面白いことになって、
新潮社広告部副部長の
八尾久男さんが、同僚の高橋大さん
に対して、「シュシュシュシュシュ」
とボクシングをする。

しかし、高橋さんが腕を伸ばして、
八尾さんは届かない。

動画にも音声がとらえられて
いるように、金寿煥さんが
「ユーチューブで、タイトルはアイラ島
で流したいですね。」

と言ったので、そのように
いたします。

boxing on islay

http://www.youtube.com/watch?v=sosgJt8Z_WE 

6月 8, 2008 at 03:27 午後 | | コメント (16) | トラックバック (5)

2008/06/07

ジンジャー

グラスゴーに移動。

翌朝早く、アイラ島に飛ぶ。

飛行場を降りると、金寿煥さんが
ガオーと咆哮した。

その一瞬をとらえる。
幸先の良いスタート。

金さんとタクシーに乗る。
運転手のラモントは気のいいやつ。

金「ウィスキーで好きなのはどれですか?」
ラモント「誰が払うかによるね」
茂木「自分で払わないとしたら?」
ラモント「ラフロイグは、オレには、強すぎる。
ボウモアがちょうどいいよ。」

そのボウモア蒸留所を訪れる。
海に面している。
気持ちの良い風の中に、輿水さんと立った。

大麦を発芽させ、デンプン質を糖分に
変えて発酵しやすい状態にする
「モルティング」の過程。

発芽しすぎないように、時々、スコップで
大麦を返す。

その作業をデーヴィドに教わって、
輿水さんと一緒にやった。

撮影するのは、新潮社の佐藤慎吾カメラマン。

一通り見学した後、ティスティング。
金が、まるでその道の通のように、
「渋い人」の本家、輿水精一さんの
横で、その黄金に等しい水を味わった。

「うーん、うまい!」

リリー・フランキーさんの原稿をとって
くることにかけては世界一の情熱と
技量を持つ男編集者、金寿煥は
ご満悦であった。

ラフロイグ蒸留所は、
美しい入り江に面してある。

ピートの香りが特長のウィスキー。
そのもととなるピートの山をじっくりと見る。

輿水精一さんと一緒に、出来上がった
ラフロイグのウィスキーを賞味する。
身体の中に、生命の水が入り込んでくる。
ラフロイグでしかあり得ない、
奥深い香り。

車で、ボウモア蒸留所がピートを
採る場所(ピート・バンク)に移動する。

現在60歳。14歳の時から、46年間
ピート切り(ピート・カッティング)をやっている
というジンジャーが、
ピート・カッティングを指南してくれた。

「ジンジャーというのは、あなたの本名なのですか?」

「そうじゃないよ。若い時に、髪の毛が赤かった
から、ジンジャーというニックネームに
なったのさ。」

「そうなんですか」

「このニックネームは、その頃醸造所にいた
ベテランから、受け継いだのさ。彼も
ジンジャーと呼ばれていた。」

「そんな風に、ニックネームには伝統が
あるのですね。」

「そうさ。今では、オレの息子も、ジンジャーと
呼ばれている。」

「髪の毛が赤いんですか?」

「いいや、あいつの髪の毛は黒い。」

ピート・カッティングは、まず
ターファーと呼ばれる刃物で上層部を
取り除く。

その下にあるピート層を、二回に分けて、
ピート・カッターで切る。

「体重をうまく乗せるんだ。深く入れすぎると、
手をとられてうまくいかない。」

「ピート・カッティングは、どれくらい
やるんですか?」

「夏しかやらない。日が長い。
朝7時に始めて、夜9時までカットする
のさ。」

「大変ですね。」

「ああ。ピート・カッティングをしていると、
立派な筋肉がつくぜ。」

海をはるかに見晴るかす荒野で、
千年以上の時間を経て体積した
ピートと向き合う時間は、至福だった。

そして、ジンジャーからは、風雪に耐えた
男の香りが漂う。

別れの時は来る。

「ありがとう、ジンジャー。ピート・
カッティングができて光栄でした。」

「ああ。今日から、お前は、私は
ボウモアでピートを切ったと言うことが
できる。ウィスキーを飲むやつは沢山いるが、
ボウモアでピートを切った、と言うことが
できるやつは、数少ない。
お前は、家族や、友人や、子どもや孫に
私はボウモアでピートを切った、と言う
ことができる。今から10年後、20年後、
ボウモアのボトルを手にとって、
このウィスキーを作るために使った
ピートは、私が切ったんだよ
と言うことができる。」

最後に、ジンジャーは言った。

「また会おうぜ。どうだい、
夏に、ピート・カッティングに
来ないか。お前は、ボウモアに3ヶ月
来る。そして、毎日、ピート・カッティングを
するんだ。」

「ありがとう。考えます!」

ジンジャーの本名は、ウィリアム・
マックニールと言った。

宿泊するハーバー・インは、
ボウモアの街の海の近く。

新潮社の『旅』編集部の吉田晃子さん、
新潮社広告部の高橋大さん、
それにカメラマンの佐藤慎吾さんと
アペリティフを飲む。

外に出ると夕陽が気持ち良い。
佐藤慎吾さんと、新潮社広告部副部長の
八尾久男さんが、気持ち良さそうに
笑った。

今回の旅には、他に、電通の中本実万さん、
サントリーの元吉優子さん、そして
エディンバラ在住の田村直子さんが
参加している。

「飛び入り」で電通の伊谷以知郎さん、
東北新社の嶋元勧治さんも参加。


一日を振り返って、楽しく談笑する。

(私の入った写真は、金寿煥さん撮影。
それ以外は、私が撮影。)


6月 7, 2008 at 01:56 午後 | | コメント (9) | トラックバック (1)

2008/06/06

渋い人

輿水精一さんと、
Craigellachieのパブ、
Highlander Innで
ウィスキーのtastingをしている
時、訪れたMACALLANの様子
も相まって、一つのインスピレーションを
得て戦慄した。

スゴイ。MACALLANは凄い。
ウィスキーは凄い。
そして、山崎での輿水さんの
お仕事も凄い。

輿水さんは、『プロフェッショナル 仕事の流儀』
でお目にかかった時、「渋い人だ」
と思った。

渋い輿水さんの番組 

その後、山崎でお目にかかった時も、
「渋い人だ」と思った。

スコットランドを移動しながら、
ずっと一緒にいて、
「本当にずっと渋い人なのだ」
と判った。

渋い人、輿水精一さん。

新潮社の金寿煥さんは、
「ベテランの刑事みたいでしょ。
太陽にほえろの山さんみたいな。」
と言った。

ギネスを飲みながら、渋い人は
ふふふと笑った。

(写真撮影 金寿煥)

6月 6, 2008 at 01:33 午後 | | コメント (8) | トラックバック (4)

2008/06/05

世界のエコファイター

世界のエコファイター

日本テレビ 2008年6月5日(木)19:00〜21:09

番組表

番組詳細

6月 5, 2008 at 02:01 午後 | | コメント (7) | トラックバック (3)

幼児における前言語的カテゴリー化

須藤珠水さんの論文が掲載されました。
須藤さん、おめでとう!

Sudo, T. and Mogi, K. "Mechanism of Perceptual Categorization in the Pre-Linguistic Period" IEICE Transactions on Information and Systems, Vol.E91-D, No.6, pp.1649-1655, (2008)

Summary:

In this study, we conducted a series of experiments using stimuli characterized by various attributes in order to understand the categorization process in an infant's pre-linguistic development. The infants are able to assign the same label to members within the same category by focusing attention on specific features or functions common to the members. The ability to categorize is likely to play an essential role in an infant's overall cognitive development. Specifically, we investigated how the infants use different strategies in the process of linguistic categorization. In one strategy, members of a single category are derived from perceptual similarities within the most representative members, i.e., the prototypical members. Alternatively, each membership is established by referring to the linguistic labels for each category provided by the caretaker, in a symbol grounding process. We found that the infant is able to employ these strategies in a flexible manner in its development. We discuss the interplay between different cognitive strategies, including the prototype effects in the infant's cognitive development and the implications for cortical mechanism involved.

pdf file (membership required)

6月 5, 2008 at 01:56 午後 | | コメント (5) | トラックバック (0)

仕事があるのは、ありがたい

早稲田大学国際教養学部の授業、
ソニーコンピュータサイエンス研究所
設立20周年記念シンポジウム

http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20080604/sony2.htm

を経て、新潮社の金寿煥さんとともに
成田空港へ。

シンポジウムは、とても面白かった!
ご来場下さった方々、ありがとうございました!

ずっと必死に仕事をしていた。

飛行場でも、飛行機の中でも。

それでも眠った。起きて、バヌアツ
のビデオを見ながらご飯を食べた。

行ってみたい。火山とジャングルの島、
バヌアツ。

エールフランスの人は親切だった。
パソコンが充電できない。
バッテリーを外すと本体には電力
供給できる場合があるという。

やってみたけれども、ダメだった。
でも、バッテリーは予備を入れて3つある。

パリでトランジット。

でも、仕事は続く。

仕事は大変。でも、仕事は好き。
仕事があるのは、ありがたい。

朝早いシャルル・ド・ゴール空港でも、
働いている人たちがいた。

仕事は裏切らない。誠心誠意。

お腹が空きました。砂糖を入れて、
コーヒーを飲みました。

6月 5, 2008 at 01:49 午後 | | コメント (8) | トラックバック (3)

2008/06/04

スコットランド

本日の夜9時頃から、
6月10日(火)18時頃まで、
スコットランドに行くため
日本を留守にいたします。
この間、島に滞在する二日間を
除いては、ネットはつながる
ものと思われます。

私からの仕事を待っていらっしゃる
関係者の方々(複数)へ

移動しつつ、可及的すみやかに
進めていますので、今しばらく
お待ちくださいますよう。

茂木健一郎

6月 4, 2008 at 06:27 午後 | | コメント (10) | トラックバック (3)

脳を活かす勉強法 26刷

茂木健一郎
『脳を活かす勉強法』 
PHP研究所
は、重版(26刷、累計52万6000部)
が決まりました。

ご愛読に感謝いたします。

PHP研究所の木南勇二さんから
のメールです。

From: "木南 勇二"
To: "茂木 健一郎"
Subject: 『脳を活かす勉強法』26刷52万6000部【PHP木南】

茂木健一郎先生

いつもお世話になります。
『脳を活かす勉強法』は、26刷1万5,000部が増刷となりまして
累計52万6,000部となりました。
誠にありがとうございます。
6/2付けオリコン書籍総合週間ランキング5位です。

http://www.oricon.co.jp/rank/ob/

また土曜日は、テレビ朝日系列「SmaSTATION!!」の
収録お疲れ様でした。
6/14(土)にどのように放映されるのか
とても楽しみにしております。

PHP 木南拝

http://www.php.co.jp/bookstore/detail.php?isbn=978-4-569-69679-9

amazon

6月 4, 2008 at 06:02 午前 | | コメント (1) | トラックバック (1)

グライダー

仕事のスケジュール、
完全に崩壊。

手元を光の速度(世界にこれ以上の
スピードがないという速度。ライフゲーム
でいう「グライダー」)で動かしても、
やっとこさっとこ。

服部幸應さんにお目にかかり
お話する。

辻昌子さん。

『プロフェッショナル 仕事の流儀』の収録。

ゲストは、釧路湿原で「保全医学」(環境を保全
するために医学的アプローチを適用する)
を実践する獣医師の齊藤慶輔さん。

絶滅の危機に瀕している
ワシやフクロウたちを守る闘い
から、普遍的な問題がいろいろと見えて
くる。

終了後、いつものように日経BPの
渡辺和博さんとお話しする。

「いやあ、いいスタジオでしたね。」

「今日だけで、一冊本ができるくらいの
内容がありましたね。」

住吉美紀さんとのタッグで、
ゲストとの間に、再び素敵な魔法の
時間が訪れた。

6月 4, 2008 at 04:57 午前 | | コメント (6) | トラックバック (0)

2008/06/03

プロフェッショナル トークスペシャル

プロフェッショナル 仕事の流儀 

トークスペシャル Part7

『プロフェッショナル 仕事の流儀』
の収録では、毎回、私と
住吉美紀さんが、ゲストのお話を4時間近くに
わたってお伺いしています。

そのうち、放送されるのは15分程度。

珠玉のような言葉、
思わずもらした本音、
他では聴けない秘話

放送できなかった
熱いトークをお送りする
「トークスペシャル」!

第7弾は、芸術にかかわる三人の方
のトークを再編集。

坂東玉三郎さん。
吉田都さん。
武部聡志さん。

芸術における創造とは、
つまりは人間としての本性に
向き合うこと。

素晴らしい三人の創造者の
お話から、私たち一人ひとりが
生きる上での大切なヒントが見えて
きます。

これは絶対に見逃せない!

お話をしていて、スタジオの空気が
変わり、宇宙空間に三人だけで
浮いているような感覚を持つことがあります。

そのような瞬間が記録された映像は、
私と住吉美紀さんにとっても、
何よりの宝物であります。

ゲストの方々、素晴らしい時間を
ありがとうございます。

NHK総合
2008年6月3日 22:00〜22:45

http://www.nhk.or.jp/professional/

すみきち&スタッフブログ

6月 3, 2008 at 06:54 午前 | | コメント (3) | トラックバック (5)

君はここにいたのか!

神宮司庁で、広報課長の河合真如さんに
お目にかかる。

二年前にお目にかかって以来。

お話をうかがいながら、ゆっくりと内宮を歩く。

お神楽を奉納させていただく。

御垣内参拝をする。

二年前、初めて御垣内参拝をした時の
ことは、
小学館「和楽」の「日本のクオリア」
第三回連載で書いた。

ーーーーーー

 いよいよである。頭を垂れ、御塩で清めていただき、黒光りする清石を踏みしめた時、電撃が走った。
 それからの時間の流れを、ありありと思い出すことができる。目に映るもの、触れるもの、耳にするもの全てを感覚でとらえ、記憶しておこうと研ぎ澄ましたが、あふれていくことが鮮明に判り、その奔流のもったいなさにかえって心を動かされた。
 仕事柄、様々な現代美術の作品に接してきた。空間的に様々なものを配置する「インスタレーション」や、場所の固有性に根ざした「サイト・スペシフィック」といったものも実見してきた。
 御垣内で経験したことが、そのようなもの全てを凌駕するものであることは、直ちに明らかなことだった。私という楽器が、共鳴して、今までにない音を立てたのである。しかも、単に美であるというだけでなく、信仰と結びついている。こうして、「近代」は破れるべくして崩壊していく。

(茂木健一郎 和楽 「日本のクオリア」第3回より)

ーーーー

久しぶりにお目にかかる河合真如さんは
そのままのお人柄。

温かく、学識深く、当意即妙で、
的確に答えて下さる。


河合真如さんの話を
聞く文藝春秋の井崎彩さん、山下奈緒子さん。
(五十鈴川の畔にて)


河合真如さんの話を聞く文藝春秋の
橋本篤さん
(五十鈴川の畔にて)

前日に遡る。

二見興玉神社に行った時、
井崎彩さんが何やら絵馬に熱心に
描いていた。


絵馬を書く井崎彩さん

見ると、この伊勢の記事も掲載される
予定のCREA8月号が完売するようにという
祈願であった。


井崎彩さんが書いた絵馬

山下奈緒子さんは、シャコ貝を熱心に
見ていた。

ぱちっと撮ると、瞬間的にシャコ貝の
群れに溶け込む。


シャコ貝と山下奈緒子さん

「山下さんは、モデルの才能があるのよ」
と井崎さん。

以前、橋本篤さんが撮ったキリンの子ども
とのツーショットでも、
山下さんは瞬間的にキリンの世界に
溶け込んで、あたかもキリン族と一員
であるかのように振る舞っていた。

キリン族でもあり、シャコガイの血縁でもあり。
森羅万象と交感する山下奈緒子さん。

二見の海で、なつかしいものを見た。

岩の上に止まっているタテハチョウ。
見ると、ヒオドシチョウである。


二見で見たヒオドシチョウ。

子どもの頃、昆虫採集を始めた
ばかりの時、
家の近くの高校のグランドに
ヒオドシチョウがいて、
苦労して採集した。

その後、ヒオドシチョウは環境の
変化で個体数が減ってしまい、
アカタテハ、ヒメアカタテハ、
キタテハなどの他のタテハチョウ類
に比べても、見かけることが
少ない、「幻の蝶」になってしまった。

その蝶に、三十数年ぶりに再会した。

ヒオドシチョウよ、君はここに
いたのか!

近くにいた山下さんに、
「あの蝶に会うのは久しぶりなんです」
とぶつぶつ言っていた私の胸に
去来した昔日の思いを、果たして
空を飛んでいたツバメは理解
してくれたのであろうか。

編集部員たちの本音が見える
と大好評のCREA編集部欲張りBLOG

http://ameblo.jp/creblo/

2008年5月31日のブログに、
井崎彩さんが
「はじめてのお伊勢参り」と題して
今回の取材旅行について書かれています。

これは必読!

http://ameblo.jp/creblo/entry-10101915094.html

東京に帰る。

ヨミウリ・ウィークリー編集部の
二居隆司さんとともに、
劇団ひとりさんに会う。

太田プロダクションの髙畠久美子さんも。

『プロフェショナル 仕事の流儀』
をいつもご覧頂いている
というので、その場で有吉伸人さんに
電話した。

『陰日向に咲く』が100万部を
超えるベストセラーとなり、
批評的にも高く評価され、
映画化もされ、
一人芝居による笑いも熱心なファンが
いて、押しも押されぬ人気者になった
劇団ひとりさん。

その劇団ひとりさんのこれからの
目標は、「寅さん」のような
キャラクターを巡る物語の
原作を書き、映画化して、
監督と脚本と主演をすることだという。

劇団ひとりさんだったら、できるに
違いない。

楽しみに待っています!

それにしても、
意気投合して、愉快な時間でした。

またお目にかかってゆっくりお話
できることを楽しみに。


劇団ひとりさん、髙畠久美子さん、二居隆司さんと。

The main shrines of Ise Jingu are renewed every 20 years, in a series of special processions called "Sengu" (literally meaning the "changing of the shrines". It is a remarkable custom with a long history, in which important technologies of shrine building are taught and carried on from a generation to another.
I was 31 years old when I first visited Ise Jingu, at the time of the last Sengu (fall of 1993). I was attending a conference in Nagoya. Hearing the news that the Sengu was taking place, curiosity surged in me. I took the next train heading for Ise. Ise is about an hour and half's ride from Nagoya.
At the time, I did not know what to expect. From what I experienced at the Shinto shrines all over Japan, in areas around Tokyo in particular, I had no reason to believe that the visit would change my view of the cultural heritages associated with Shinto forever. It did, in fact. The visit to the Ise Shrine on that fateful day in 1993 would transform how I view the traditions in this venerable religion. .[60POL]

6月 3, 2008 at 06:40 午前 | | コメント (5) | トラックバック (2)

2008/06/02

創造への勇気

サンデー毎日

2008年6月15日号

茂木健一郎 
歴史エッセイ
『文明の星時間』

第16回 創造への勇気

一部抜粋

 決断に至る心の道筋。漱石の胸の内には、本気で文学をやりたいという気持ちがあったと思われる。朝日新聞入社の前の年に送られた鈴木三重吉宛の書簡の中で、漱石はこう書く。
 「死ぬか生きるか、命のやりとりをするような維新の志士の如き烈しい精神で文学をやつて見たい。」
 漱石は、いわば、「名」を捨て「実」をとったのである。あるいは、現世的なかりそめの「名」を恥じて、長年にわたって輝く栄誉を得んと望んだのである。
 入社の年の5月3日に朝日新聞に掲載された「入社の辞」の言葉は烈しい。冷静なようでいて、燃えるような情熱がその背後にある。
 「新聞屋が商売ならば、大学屋も商売である。商売でなければ、教授や博士になりたがる必要はなかろう。月俸を上げてもらう必要はなかろう。(中略)新聞が商売である如く大学も商売である。新聞が下卑た商売であれば大学も下卑た商売である。」

全文は「サンデー毎日」でお読みください。

http://www.mainichi.co.jp/syuppan/sunday/ 

6月 2, 2008 at 04:49 午前 | | コメント (3) | トラックバック (2)

伊勢

文藝春秋の井崎彩さん、山下奈緒子さん、
橋本篤さんと伊勢に来る。

神宮にかかわるものはすべて
佇まいが美しい。

外宮、内宮、
二見浦、御塩殿神社。

内宮は、古殿地前を一度通って
帰るように設いが変えられていた。

5年後の遷宮に向けて、
わきたつような空気がある。

6月 2, 2008 at 04:43 午前 | | コメント (5) | トラックバック (3)

2008/06/01

『トゥープゥートゥーのすむエリー星』広告

毎日新聞社刊
『トゥープゥートゥーのすむエリー星』
新聞広告

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6月 1, 2008 at 05:48 午前 | | コメント (6) | トラックバック (2)

インターネットと青山二郎

ヨミウリ・ウィークリー
2008年6月15日号

(2008年6月2日発売)

茂木健一郎  脳から始まる 第106回

インターネットと青山二郎

抜粋

 脳の学習のメカニズムにおいては、自ら能動的に選び取ることを積み重ねていった時に、もっともすぐれた結果を得ることができる。自分が選択し、その結果を引き受けるということを繰り返さなければ、脳は「本気」になって学習しない。選択の時代の到来したということは、脳にとって数々の学習機会があふれているということを意味する。
 「ぼくたちは秀才だが、あいつだけは天才だ」
 日本を代表する文芸評論家、小林秀雄をしてそう言わしめた青山二郎は、骨董の鑑識眼において卓越したものをもっていた。その研ぎ澄まされた感性は、たとえ失敗しても良いから、選択を積み重ねることによって磨かれていった。

全文は「ヨミウリ・ウィークリー」で。

http://info.yomiuri.co.jp/mag/yw/

6月 1, 2008 at 04:55 午前 | | コメント (2) | トラックバック (1)

オメデトウ!

私の一番弟子(最初に来た
学生で、博士号も最初に取得した)の
田谷文彦クンが、
阿部祥子さんと結婚されました。

田谷クン、おめでとう!

6月 1, 2008 at 04:48 午前 | | コメント (6) | トラックバック (1)