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2008/05/04

薄暗がりの中で

金曜日。

一日中有楽町の国際フォーラム。

ラ・フォル・ジュルネに関連して、
何件か取材を受ける。

小菅優さんのピアノを聴き、
『死と乙女』に耳を傾ける。

夕刻、
小菅優さんと対談。
小菅さんは10歳の時から
ずっとドイツで暮らしてきて、
そのお話は、パワーと配慮が
あってとても素敵だった。


小菅優さんと。(photo by Yoko Oba)

『すべては音楽から生まれる』
はラ・フォル・ジュルネ2008の
オフィシャル・ガイド・ブックであり、
その関係もあって
PHP研究所の横田紀彦さん、木南勇二さん、
丹所千佳さん、本をつくって下さった
大場葉子さん、それに同名のCD
をつくって下さったエイベックスの
中島浩之さんと飲んでいると、
大場旦がやってきた。

「あっ、オオバタンだ。
『思想地図』創刊、おめでとうございます!」

「いやあ、その、ありがとう。ぐわあ!」

オオバタンがやってきて、座はさらに
賑やかになった。

土曜日。

再び有楽町。

ラ・フォル・ジュルネにちなんで、
村治佳織さんのラジオ番組で
お話させていただく。

子どもの頃からずっとギターを
弾いてきたという村治さんの指先には、
そのしるしが、しっかりとあった。

それにしても、あんな華奢な手で、
どうやってあのダイナミックな
演奏をするのだろう。

そのギターの音色には、人の胸をざわつかせる
作用がある。


村治佳織さんと

ピアノの独奏、
歌曲のリサイタルを聞く。

横浜美術館の八柳サエさん、
木村絵理子さんと、6月に行われる
展覧会
『わたしの美術館展』
の作品の選定をする。

樋口裕一さんがいらしたので、
お話しする。

樋口さんは、なんと、ラ・フォル・ジュルネの
会期中、45のコンサートを聴くとの
こと!

参りました!


樋口裕一さんと。


ブラインドスポットの平塚一恵さんはじめ、
ラ・フォル・ジュルネのスタッフの皆さんと。


薄暗がりの中で、静かに音楽に耳を傾ける。

そうすることが、いかに魂の慰安に
つながることか、再び確認することが
できた日々だった。

The integrated parallelism is reflected in the fact that phenomenologically, there is the space-time structure in which the various qualia are organized. The very fact the "self" has access to this particular sense-set is a testimony of the parallel processes which are finally integrated to be reflected in the action.
Qualia always belong to a particular psychological moment, and a particular spatial point in the case of vision. The essence of all artistic experience consists in the way various qualia are experienced and then disintegrated in the space-time structure. Music is also a case in integrated parallelism. One may talk about an unconscious music, in which the implicitly existing physical space-time plays an important role. The conscious music, which rests upon the conscious space-time, resides in an entirely different basis of phenomenology. ([35])

5月 4, 2008 at 09:41 午前 |

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コメント

ラ・フォル・ジュルネも本日最終日。

茂木さん、小菅さんのトークに始まり、
シューベルトのミサ曲に感動し、
モーツアルトのレクイエムを聴いて心弾むゴールデンウィークとも
さようなら。

ホールの窓から見えるやわやわとした欅の緑が
音楽祭を彩ります。
てんこ盛りのプログラム。
やや時間の見積もりが甘いかな。
「未完成」がゆったりテンポで終わった時、
45分のプログラム中、35分が経過していて
その後「さすらい人幻想曲」のピアノとオーケストラヴァージョン。
優に一時間のプログラム。

会場で茂木さんと編集者のかたをお見かけしました。
連休中も常日頃と変わらずのお仕事ぶり、
くれぐれもお体たいせつになさってください。

片足を引きずりながら登場し
心を込めて指揮棒を振る
ミシェル・コルボさんのコンサートを聴ける幸せに感謝しています。

投稿: 高橋純子 | 2008/05/06 9:57:41

こんばんは。

ラ・フォル・ジュルネ、きっと大盛況のことと思います。
参加されたみなさまが羨ましいです。
音楽に身を浸して感動と歓びを味わえることって
素晴らしいですね。
音楽・・・私は今、田舎の片隅にて
天体のミューズに耳を傾けているところです(笑)。
今宵はみずがめ座流星群。
午前3時。東の空を見上げてみる。
流星をとらえることができたならば、
かつて彗星の残した足跡と、地球が交差する
その出会い的軌道を思い描いてみよう。
規則的な天体の運行は、
ときに胸躍るようなロマンスをも表現してくれる。
静寂の銀河に浮かぶ輝きに身を任せてみる、
たとえばそんなことが
精神のどこかで支えになってくれるような気がします。


PS.「風船きりん」を着たおかげで、
  楽しいGWを過ごすことができました☆

投稿: s.kazumi | 2008/05/06 3:06:56

ラ・フォル・ジュルネに行ってまいりました
大大大盛況ですね!! 音楽だけでなく、すっかり人にも酔いました。

それにしてもチケットがほぼ完売していてビックリというかさすがというか…。
クラシックを楽しむ人口が少ないって本当なんでしょうかと疑いたくなるくらいです。
それとも、それだけこの音楽祭のパワーがものすごいってことなのかしら?
せっかくいらっしゃるのだからソムリエに相談して自分に合った公演を…などと思っても買えない(笑)。
来年は先行発売の段階でしっかり押さえておかねばと決意しました。
聴きたかったのに買えなかったチケット多数…。
この教訓を来年の戦略に生かすことにします。

ごはんミュージアムで吉成順先生の「19世紀ウィーンのヒットチャート」を拝聴してまいりました。
今では全然知られていないような曲が当時では人気だったことを知り、とても興味深かったです。
よく「不朽の名作」などといいますが、「名曲」というのも時代とともに移り変わる可能性があるのですね。

茂木先生のご講演も是非是非お聴きしたかったです。
きっと素敵なお話をされたのだろうなあ。
聴けなかったことで、かえっていろいろ想像をめぐらせてしまいます。
「逃した蝶ほど印象深い」という感覚に近いものを感じます(笑)。

投稿: ちはる | 2008/05/04 23:33:26

茂木さん、おこんばんは。

茂木さんの講演、今回もスケジュールが合わず…。でもそのうちスケジュールの合う日があると、そのいつかを楽しみにしています。
「ラ・フォル・ジュルネ」
あさって最終日に、お祭りしてきます♪

投稿: 柴田愛 | 2008/05/04 22:45:43

お忙しそうですね。ラ・フォル・ジュルネ…私は行けませんが、クオリア日記にて雰囲気を感じる事ができて嬉しいです。

今日は何だか音符を見ているようです…。日記が、文章が音を紡いでいるような(…うまく言えず、すみません)。


音も音楽も一人では鳴り響けない…聞く人や演奏する他の人たちがあってこそ。

一人称の世界からではなく、別の世界を見てみたい。
でも気持ちばかりが焦っている。

それでも何もしないより、良いと思う。


ここ最近、暑い日が続いていますので(この暑さ、地方だけなのかしら?)お忙しさも加わり、お身体の調子崩されませんよう。

投稿: 奏。 | 2008/05/04 19:49:04

こんにちわ

(英語が苦手なためよろしくお願いします。)
よく音楽家などが、楽譜をパラパラめくって、「わかりました」と、言って演奏します。その時、音楽が早回しですが、リズム、メロディーなどが音素となり、カッセットテープのようなキュルキュルのような早回しでは、無いように思います。たとえば時空間の出来事を量子化する事により、人間の脳は、予定表を作れるのではないでしょうか?
たとえば、学校の献立の予定表をつくる場合、1日目からつくる事も出来ますし、31日からつくる事も出来ますし、気に入った料理から献立表をつくる事も出来ます。脳は時空間の出来事を量子化する事により、予定表つまり予測や、アイディアを生むことが出来るのではないでしょうか?


写真のオオバタンさんのシャツが黒い・・・もしかしたら、風船キリンのTシャツでは?(^^)

投稿: 音楽のクオリアby片上泰助(^^) | 2008/05/04 17:41:18

仕事とは言え、む、む、村治さんと話ができるなんてウラヤマシイです...

投稿: かまくら | 2008/05/04 17:39:47

こんにちは。

有楽町でのほぼ2日間、本当にお疲れ様でした。

昨日、ついに!ラ・フォル・ジュルネに行くことが出来ました。

薄暗い3階席だったけれど、久しぶりにオーケストラの素晴らしい演奏を聴けて、幸せでした。

私が聴いた演目はベートーヴェン作曲の序曲「コリオラン」作品62と、交響曲第2番ニ長調作品36でした。

シューベルトの音楽を聴こうと思って出かけたのですが…偶然にも楽聖のうみだした響きに出会うことが出来ました!

何れも曲名は知っていても、生で聴くのは今回が初めてで、何かとても不思議な感慨に襲われながら、オーケストラの演奏に耳を傾けていました。

会場の空間を玉のように飛び交う、管弦の音色の美しさに、憂き世の憂さというか、心に抱えている様々な悩みを忘れて、聞き入れることができました…。


投稿: 銀鏡反応 | 2008/05/04 16:00:42

こんにちは。


昨日は、しごと帰りに有楽町へ。
クラッシックの門をくぐる新入生としては、行動があまかったよう。
当日チケットを購入しようと....。
ほとんど完売。
ボードとパンフとをしばし交互に思案していると、妙齢のお方が
「お一人ですか?」と声をかけて下さる。
チケットを譲ってくださると言うのです。
チケット代も受け取ってもらえずに
「私は充分楽しんだし、遅くなってしまうからあなたが楽しんで」と、足早にさっていかれた。
ピアノかなでるメロディーの、目を閉じたら想いをかみしめる。

素敵なプレゼントでした。

投稿: 美容師 | 2008/05/04 14:36:43

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