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2008/05/14

加藤はぜんぜん似ていないじゃないか!

再びソニーコンピュータサイエンス研究所にて、
脳研究グループの議論。

加藤未希の実験パラダイムについて、
subliminal, supraliminalの関係という
視点から話し合う。

加藤と議論していたら、
となりで関根崇泰が何かを
描いている気配がする。

見上げると、また例によって
イラストをホワイトボードに
したためている。


関根崇泰クン。

「お前の描くイラストはさあ、
オレは全然に似ていない! と思うんだけど、
ブログを見た人は皆似ているとか
いうんだよなあ。」

関根がヘヘヘと笑う。

加藤との議論はまだまだ続く。
再び振り返ると、今度は関根は
自画像を描いていた。

関根のあだ名は「かものはし」
である。

先日、Nature誌に、カモノハシの
遺伝子解析の論文が出たと
朝日新聞の
「爬虫類+鳥類+哺乳類=カモノハシ?」という
記事に紹介されていたが、
関根は今度のjournal clubでこの論文を
やるらしい。

ふたたび顔を上げると、
今度は、二人の人間が描かれていた。

「これは、誰だ!」

近くにいた箆伊智充が、「茂木さんと
加藤さんが議論しているところじゃないですか」
と言った。

「加藤はぜんぜん似ていないじゃないか!」
と叫んでから、シマッタと思った。
自分の方は似ていると認めていることになる。

続いて、星野英一の
空間記憶、オブジェクト記憶の
実験について、その内容を詰める。

星野の発想はちょっとぶっ飛んでいて、
彼が何を考えているのか、
デコードするのにしばらく時間がかかる。

バイトに行かなければならないという
星野が研究所を出るぎりぎりの
タイミングまで議論した。

なるほど。記憶そのものというよりも、
記憶が身体運動に結びつく、
そのプロセスを問うているのだと
わかった。


星野英一クン。

須藤珠水が、イミテーションにおける
鏡像戦略とローテーション戦略の
区別についての実験計画をもってくる。

とてもよく練り上げられていて、
コントロールもしっかりしており、
自作の実験装置も作られていて、
こちらは即オーケー。

そうこうしているうちに、
箆伊智充が黒板に何か描き始める。


箆伊智充クン

箆伊が取り組んでいる同時性の知覚について、
新しい実験のアイデアを考えついた
のだという。

左視野、右視野、左半球、右半球の
関係について、面白い視点を
含んでいる。

須藤珠水も加わって議論。


ヘライくんと須藤さん

関根崇泰が、新しいゲーム(redistribution game)を考えてきた。
一言聞いて、「それはいいね!」
と思う。

ずっと室内にいたので、
外の空気が吸いたい。

研究所の横のオープンスペースに
二人で歩いていき、議論を続ける。

かものはし、なかなか冴えているゾ!

関根が加藤のsubliminal, supraliminalに
ついて提案したパラダイムも
とても良かった。

研究所を出る。

プロデューサーの笹生八穂子さん、
ニューヨーク在住の黒部さん、
アーティストの長谷川さんと会食。

映画の話、日米の違い、
その他いろいろな話が出て
とても面白かった。

笹生さんは、仕事で世界中を
飛び回っていて、
ドバイや、バリの不思議な話を
聞く。

世界のどこでも成り立つ、普遍的に
人間的なものを志向するという課題を、
いつも心に抱いて。

The arguments about the neural correlates of consciousness (NCC) tends to be focused on the level of neural firings (action potentials). This is to be justified from the connectionist point of view. However, it should be noted that the connectionist model is only a shorthand for the actual physical processes in the biological brain. The physical basis of the origin of consciousness is likely to lead us all the way down to the movement of molecules in the cell, the constituent elementary particles, and finally to the zitterbewegung. There is no a priori reason why a particular scale of description should be regarded relevant for the problem of mentality.
The complete clarification of the materialistic basis of consciousness, therefore, is expected to be a complicated one. Before a sufficiently detailed description of the physical correlates is to be given, a solution of the mind-brain problem at the conceptual level should be provided, in which an account is given for the enigma why conscious experience should exist in the first place. ([44])

5月 14, 2008 at 08:12 午前 |

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コメント

茂木先生 こんにちは♪
その~ぅ!関根さんのイラストやっぱり茂木先生に ソックリ!だと思います。みなさんも そう思っているようですし もう ここは認めるしかないですね!(笑)可愛くて ほんと愛らしくてもう私は大好きです!先生のファンで これ嫌いな人っていないじゃないんでしょうか?ほ…本当は先生も好きなんですよね?でないと わざわざブログに載せたりは、しませんよね?(笑)
でも簡単には認めたくないし…ちょっと複雑でしょうか?でもボードのミニ茂木先生(勝手に呼んですみません)私の頭の中では ボードから飛び出して すごい 勢いで踏まれないように人込みの中 走っている様子まで 想像出来ているんです。
関根さん これからもどんどん書いてください!茂木先生も そのつどブログに載せてくださいね。またミニ茂木先生に会えるのを楽しみにしています!

投稿: | 2008/05/15 13:59:51

ふふ…失礼ですが、私が見ても、関根さんの描く茂木博士の似顔絵、特徴をよく掴んでいると、思いますヨ!

それに、とってもかわいいですし(微笑)

とても生き生きと、活気に溢れた議論の様子が、エントリーの文面を通して伝わってきます。

研究室の皆さんの議論の様子をうかがっていると、脳についての知見が数年前よりも急速に進んでいるのではないか、という印象を受けます。

何卒、皆さん頑張って下さい…!


投稿: 銀鏡反応 | 2008/05/15 2:28:42

そもそもなぜ意識的経験があるのか。これはかなり面白いテーマだと思いました。そもそもなぜ物質が存在し、宇宙という<経験orプロセス>があるのかという問題につながっているからなのか…。量子力学によれば、完全な無(0状態)はありえないのですから、脳という宇宙でも、ヴァーチャルな意識的経験が常に生成と消滅を繰り返しているのでは。このままではニューロンの発火を引き起こしませんが、そのゆらぎが一種のトンネル効果を引き起こし、それがニューロンの発火となり、意識が生まれるのかなぁなどと、妄想をたくましくしました。
0=|1>-|1>+|2>-|2>+…+|p>-|p>+…(pre意識の量子状態!?)
ペンローズの量子脳理論をもう一度読もうと思います。

投稿: | 2008/05/14 23:23:18

茂木さん、こんばんは★

関根さんのイラスト、いつ見てもいいですネ( ̄▽ ̄)b
似ているのは勿論のこと、線から滲み出す昭和チックな可愛らしさ感がイケてます

この可愛らしさ感は、関根さんのあだ名、カモノハシに共通する可愛らしさ感であるとも感じます

これはもう、ソニー研究所内の文化遺産にするしかないと…

すみません…ちょっと羽目外しすぎました(笑)

追伸、関根さんのイラスト、アニメになったらもっと面白いような気がします。

投稿: | 2008/05/14 22:15:10

関根さんの絵は、愛とユーモアがあって、ついつい にぱぁ〜と笑ってしまいます。惹き付ける何かがあるのかしら…。
茂木さんとゼミの皆さんのやりとりが感じとれ、微笑ましい雰囲気♪


堤さんの回、録画もしつつ見ました。
スゴいなぁ。。
私たちが映画館などのスクリーンで、またテレビの画面で見るまでに、このような舞台が繰り広げられているとは…。
驚きました!


スクリーンを通して見る私達、観客の事も考え、客観的に撮れたものを見たいという姿も素敵でした(^ ^)

投稿: | 2008/05/14 16:22:26

こんにちわ

記憶の再生は、実世界で行動できるように、知世界も行動できると言う事ではないでしょうか?。記憶世界の行動、つまり、昔の小学校の時の校舎の中で行動する事も再生できる、と、言う事ではないでしょうか?


関根さんは、漫画でしか表現できないような漫画論文を書けば、海外で、高い評価をされるのではないでしょうか?(^^)

投稿: | 2008/05/14 15:27:38

移動途中
雫の落ちる音が 聞こえてきそうな
静かな公園
表通りから 少し入った そこも
今日は 誰も居ない 一日をむかえるのでしょう

世代も超えて
師弟関係も超えて
同じ”言葉”を口にする者同士の歩く姿
茂木先生が 生徒さんに慕われているご様子
また
先生が 生徒さんを大事になさっているお気持ち
なにか ホンワリとして 心地よい文章でした

昔 私が 高校生だった頃
先生たちと過ごした教務員室での
お茶会は とても 有意義だった
同じ目線で、
お互い 内緒話のオンパレードで、
今の子達は 
そんな 楽しい時間を 知っているのだろうか
あんなに 無駄で 有意義な時間の使い方
その作り方を 知っているのだろうか 

かものはしさん はじめ 皆さん 幸せ者ですね

このまま 梅雨に入るのでしょうか
お足元 お気をつけくださいね
では
先生が 明日も にこにこ 笑えますように

突き指の方は 如何 されました?
 

投稿: | 2008/05/14 12:33:13

言わせて下さい。

関根さんの絵、似てます(笑

でも顔だけ見ると野菜(ナス系)にも見えますが。

椅子に座って議論してる姿のも、片足あげてるあたりに、
「これ茂木さんぽい!」と感じるのは私だけではないと思います。

テレビやトークショーでしか茂木さんを拝見したことはないですが、
髪型や体型やリュック、手足の動き(←自他共に認めていらっしゃる多動症の片鱗!?)等々、茂木さんはチャーミングな特徴を多々お持ちですよね^^

ちなみに話し方も凄く特徴的。
特に砕けた口調でお話しされてる時が大好きです。

投稿: | 2008/05/14 9:52:32

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