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2008/04/11

正体不明

 後輩たちに時々
アドヴァイスするのは、
 「自分の正体をそう簡単に明かすな」
ということ。

 ある程度認知されて、マーケットから
求められるようになった時に危機が
訪れる。
 
 「お前は、何ものか、明かせ」
という圧力がやってくる。

 しかし、「プロクルステスのベッド」
に屈してはならないのだ。

 生まれたばかりの赤ん坊は、
何ものになるかまだわからない。
 しかし、だからこそ、
爆発的な発展のエネルギーに満ちている。

 自分自身でも、正体がわかった、
お前はこんなもんだよ、などと
簡単に思うな。

 自分が何ものかわからない、
どこに運ばれているかわからない
時にこそ、人は最大限のことを
成し遂げつつある。
 人生の「星時間」を生きている。

 手塚治虫さんのことについて
少しお話する機会があった。

 手塚さんは、まさに、何ものなのか
正体がそう簡単にはわからない
巨大な磁場である。

 だからこそ、多くの人がそこへと
惹き付けられていく。
 
 春は正体不明になるには
良い季節である。

 みなさんも、一つ、いかがでせう。

The topological construct of the self is based on a double role of the "internal" and "external". Trivially, it would seem that the "internal" coincides with the domain within boundary of the "self", but this is not the case. In the sense that every phenomenal element that are incurred within the self is ultimately accounted for by the physical processes in the brain, everything is in fact "internal". The metacognitive process then introduces a virtual boundary between the self and the non-self. Specifically, conscious percepts that appear as sensory qualia are classified as belonging to the non-self, whereas those belonging to the self is more of an abstract and less vivid nature. Percepts endowed with intentionality are experienced as tightly coupled with the core of the self. However, the entities indicated by intentionality belong to the non-self, or even to the non-world, as apparent in, e.g., those cases where the intentional percepts represent something imagined or hypothetical. These properties of the phenomenality are indicative of how consciousness is topologically constructed. ([18]) 

4月 11, 2008 at 07:59 午前 |

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コメント

2度目の投稿です。

私が今、感じている感触と本日のクオリア日記がぴったりと合い、うわぁ!と声が出てしまいました。

ただ私自身が、その状況を見極めたくてプロクルステスのベッドになるのは、イヤだな…と。

春の陽気にまどろみ、フワリふわりしながら、行き着くところを見てみたい。

投稿: 奏。 | 2008/04/12 9:19:16

2度目の投稿で失礼します。

ただ、私の中には、この世で生きていく上で果たさなければならない、何か…Mission、とも呼ぶべきことを果たせ、という思いがいつも、ある。

然しそれが何なのかは具体的に、誰にも明かすわけには行かない。明かしてしまえば、笑い者にされてしまうだけだ。

投稿: 銀鏡反応 | 2008/04/12 4:33:29

手塚治虫の作品で、初期のものやメジャーでないものを数作読んだことがある。

これらを読むたびに、手塚さんという存在の、底知れぬ奥の深さを思い知らされる。

1度しかないこの人生、一寸先はまっさら、というか、深い霧雲に覆われているように思える。何処から何が飛んで来るか分からないし、思わぬことがこの先、自分の身のもとに起こるかもしれない。

曖昧模糊としている自己という存在について考えた時に、そんな曖昧な自分というのは「こう言う者だ」という型に嵌めこまず、可塑的な存在にしておいたほうが、まっさらな未来を生き抜けるに違いないのではないか、と思う。

投稿: 銀鏡反応 | 2008/04/11 22:04:04

私自身が何処に行き着くのか分からず、なんとなく ふわりふわりとしている。

春の陽気に誘われて心地いい…。

何処に行き着くか分からずとも、明るいモノが待っていてくれている。と、私は確信を持っている。

投稿: 奏。 | 2008/04/11 19:07:44

>自分自身でも、正体がわかった、お前はこんなもんだよ、などと簡単に思うな。

ぐっと胸に響きました。
たしかに簡単に自分を「この程度」だと規定してはつまらないですよね。
もっと自分の可能性を信じたいです。

投稿: サイン(koichi1983) | 2008/04/11 17:32:06

茂木さん、こんにちは。

「思考の補助線」
まだまだ読み込み中です。
(えぃや)とあたしも補助線を引いてみる!今朝目覚めたとき、うすぼんやりした頭にフッと浮かんだのはそれでした。
内容がすべて理解できていなくても、理解より補助線を引くほうが先!補助線を引くことを知ったから浮かんだんですね☆☆

投稿: 柴田愛 | 2008/04/11 13:32:15

こんにちわ

不確定性原理で、位置を調べようとすると、速度がわからなくなる、速度を調べようとすると位置がわからなくなる、人間は止まっていると正体がわかってくる、動いていると正体がわからなくなる、創造性を働かせる時、不確定性原理で、人間は正体不明になる?(^^)

「創造の春」で、よろしいのではないでしょうか?(^^)

投稿: 不確定性原理のクオリアby片上泰助(^^) | 2008/04/11 12:36:58

茂木さん、おはようございます。

『自分自身でも、正体がわかった、お前はこんなもんだよ、などと簡単に思うな。』

バシーンとココロに突き刺さった。
バシーンと音がしたかと思った。
目が覚める感じ。衝撃でした。。

投稿: 柴田愛 | 2008/04/11 9:29:30

茂木さん!もう一回読んで少しわかりました!

知人に、ぱっと見、大人しい方がいたんですけど、一度仲良くなると、これでもか、というくらいの豊富な知識と特技を少しずつ披露してくれた方がいました。
でも意外なことに、その人は、多面的で掴みどころのない性格に劣等感を抱いていました。
私からは、そういうところが素晴らしいと見えたのですが…

あれ、またもや茂木さんおっしゃることとズレましたでしょうか?

投稿: ももすけ | 2008/04/11 8:57:23

茂木さん、おはようございますo(^-^)o
正体不明ですか…、blogなどを始めた頃、嫌な目にあいそうになって、
あえて具体的なことは書かなくなりました。
茂木さんのおっしゃっている意味とは違いますが(^_^;)
確かに、この人は他にどんな引き出し持っているんだろう…オモチャ箱みたいなワンダーランドな方って吸引力ありますよね!
…茂木さんがおっしゃることと違っていたらごめんなさい(^_^;)

ところで、私は未だに、茂木さんの英文読んでいない…イエ、読めないのですが(爆)、
今度英会話習うことになりました……(@д@)
まさか英会話習うとは思ってもいませんでした…
土地柄、外人慣れはしていて、カタコト&ジェスチャーで済ませていたのですが、それだけでは追いつかなくなりました。
茂木さんの英文、いつか読めるくらい上達するといいんですけど。

投稿: ももすけ | 2008/04/11 8:44:54

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