うんともすんとも
お台場。
フジテレビ「Pabo talk」の収録。
里田まいさん、スザンヌさん、
木下優樹菜さんに脳の話をする。
収録前、ソニーコンピュータサイエンス研究所の
綾塚祐二さんが作成した
白黒の隠し絵をプロデューサーの
神原孝さんが一生懸命見ていた。
それでも、わからない。
神原さんは、携帯でその写真をとって
去っていった。
朝倉千代子さんと打ち合わせをして
戻ってくると、
神原さんが「わかったあ!」
と叫んでいた。
綾塚さんの隠し絵は大変
質が高く、「わからない」状態と
「わかった」状態の差異が大きい。
また、「わかった」状態になると、
「確信度」が高い。
「いやあ、すっきりした」
と神原さん。
諦めずに考え続けることで
喜びを得ることができる。
Paboの三人とのトークは
とても真剣で、面白いものだった。
里田さんのアスリート性。
スザンヌさんの温かさ。
木下さんの愛のある自己懐疑。
放送は4月1日の予定。
「プロフェッショナル 仕事の
流儀」の打ち合わせ。
挿入曲を作曲されている
村井秀清さんがいらっしゃる。
有吉伸人さん、本間一成さんと、
脳の話をする。
銀座の東武ホテルでスミセイ・ベスト・ブックスの取材を受ける。
『思考の補助線』を取り上げてくださった。
筑摩書房の増田健史が同席。
電通の佐々木厚さんがいらして、増田健史
とのツーショットが実現した。
佐々木厚(左)、増田健史(右)
リクルートのG8ギャラリーにて、
箭内道彦さんの展覧会を見る。
箭内さんと対談。
創造性の「ドキドキ」「わくわく」
の背後にあるものについて。
本当に楽しかった!
箭内道彦さんと、G8ギャラリーで。
Photo by Tomio Takizawa
閉塞感が言われる現代だが、
本当に大切な問題は、難しいままに
残っている。
いわば、魚が小さな器の中で
泳いでいるようなもので、
器自体をとっぱらわないと
本当の意味での景色の変化はない。
達磨さんは面壁九年だったが、
壁というものはしつこく辛抱強く
向き合わないと、うんともすんとも
言ってくれない。
壁に向き合う時間は、
やがて来る啓示への期待感に満ちている。
3月 19, 2008 at 08:33 午前 | Permalink
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二七歳だった麗子は、帰国後、就職もせず、ブラブラとしていた。
「就職しなきゃだめだよ」健司は言っていた。
「そんなことは今の私には、どうでもいいことなのよ。私には、西洋科学も、資本主義社会の奴隷になることも、どうでもいいことなのよ。私は真理に興味がある....... [続きを読む]
受信: 2008/03/19 23:54:30
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コメント
かと言って、私の住む島に閉塞感がないわけではないのです。
厳しい経済、一刻と変わる世界軍事情勢、東京とは違うサバイバル感、閉塞感があります。
ただ、この島は美しい自然に恵まれ、その中に神の芸術・息吹を見、
真実が伝わりやすい土地であることは確かです。
精神の自由と開放と喜びがこの島に生きており、それがこの島を脅かす様々な驚異から人々を救うものになっていることを私は感謝します。
投稿: ももすけ | 2008/03/20 10:25:45
茂木さん★
閉塞感、についてもコメントしたかったのです。
私にとっての閉塞感て、東京で過ごした時期でした。一時期、仲間に恵まれ、閉塞感がなくなったと感じた時もあったけど…
なんというか、東京は沢山の人々の思い、いや、念、みたいなものが、渦巻いている場所ですよね。
それも、物とかお金とか、一時的な快楽を求めるための念が圧倒的で、
東京で本物を願い続けその実現に向け努力を怠らないことは、理性・知性・感性・悟性、体力気力勇気優しさ等のバランスがトータルに取れていないととても難しいことだと感じました。
ちょっとした隙に誘惑は見逃さないからです。
欲望の念に、真実の太陽の光は遠く、
様々な人の悲しみや憂い色んなものが見えてしまう繊細な人は、身を護る術を手に入れないと、潰れてしまいます。
ある程度、鈍くなれる人でも、あの閉塞感に視野が狭くなり、本来の力を発揮できないことも多い。
つづく
投稿: ももすけ | 2008/03/20 10:17:27
寺山修司の「書を捨てよ町へ出よう」(ATG)の上映予定を知った『わくわく』。中学生の頃、原作を単行本で読んだ。本はどこかへ行ってしまったが、表紙の絵がいまだに目に浮かぶ。MITのNon-Linear Narrativeの学習を始めた。
大海で遊ぶのは楽しい!
投稿: Nezuko S | 2008/03/20 2:48:20
一昨日面白い事がありました。
甥が、進級のお祝いに電流の実験にも使える科学のキットを貰ってきたのです。
やって〜と渡され、組み立ててる時は、ワクワクしました!
…あの後、どうなったんだろう…。(今度、来たときに聞いてみなくては!)
…“真実”は、もう曲げたくないなぁと感じた一日でした。
投稿: 奏。 | 2008/03/20 1:17:48
壁なら、いっぱいあります。笑
もともとスーパーフラットな空間だったはずなのに!
私の壁は、自分でつくってしまったものかもしれないです。
いろいろと計画らしきものをたてていても、
人生、ブリコラージュ的になってしまうものですね。
自分のことにかまけている間に、
他人のことにも気を取られている間に、
時間はどんどん過ぎていきます。
私の建築物はシュヴァルの理想宮になるのか、
ただの廃墟になるのか?
あの手この手と表現を変化させてみても
いつも同じことが繰り返されている。
永遠回帰(?)は冷静になって第三者の視点で見たら
「喜劇」なんてこともあるのですね。
とても良い勉強になっています。
九年なら短くていいなあ…。笑
でも、せっかく私のためだけにある
貴重な壁なので大事に向き合っていきます。
投稿: Boo! | 2008/03/20 0:11:44
こんにちわ
ワクワクドキドキの創造性は、量子的情報未定領域のようなモノ?。
たとえば、自分にとって、世界にとって、新しい領域があるのではないでしょうか?
平均回答に九年かかる、隠し絵があったらすごいですね?(^^)
投稿: ワクワクどきどきのクオリアby片上泰助(^^) | 2008/03/19 21:28:27
こんばんは。
街路や公園に立つ桜の蕾もいよいよ綻びだし、花開く日がもうすぐそこに迫ってきていますね。
街を歩くとき、また、会社の行き帰りの時、過剰な情報がもたらすノイズが街の空気の中をビュンビュンと飛び回って、人々の心に音もなくそろりと忍び込んでいるような気がしてならない。
その、忍び込んだノイズが、人生を明るく前向きに力強く生きる力を失わせ、やがて心の中に黒っぽい澱(おり)のような閉塞感を溜め込ませて、あたかも人々を、小さな水槽の中で生きているうちに、だんだん窒息していくペットたちのような心境にさせているのではないか…。
閉塞感という、心に出来た分厚い壁を打ち破っていく原動力とは何だろう?
それは如何なる事態になってもくじけない強固さと、人生で何があっても希望を手放さずに、前向きに立ち向かい続ける、鋼の意思なのではないか、と考えている。
それらがきっと、分厚い閉塞感の壁に風穴を開け、隠された「大切なもの」に、私達を立ち合わせてくれるに違いない。
このコメントは記事の主旨と少しずれているかもしれません。何卒お許し下さい。
投稿: 銀鏡反応 | 2008/03/19 19:51:19
茂木さん、こんばんは★
思えば私も壁と向き合う時間がとても長かったです。
その間、体を壊したりして、生きる屍状態だったことも。
こんな状況が続くようなら、神様、私はこの命はいらないです。と思ったこともありました。
しかしそれで安置に自殺というのは違うので、ずっと忍耐の日々でした。
先日の茂木さんの日記に、薫まどかさんの厳しいお言葉が載っていましたが…
私は、中途半端でみっともなくても、その自分自身に精一杯向き合い求め続けてさえいればいいとそんな風に思います。
そうすれば、茂木さんおっしゃるように、いつか必ずサプライズがあるはずだと、例外なく誰もがそうだと確信します。
そうでなければ、この世界自体の存在が危うくなります。意味のないものになります。
誰もが苦しみを通過して、やがて生来の力を発揮できること、それを信じたいと思います。
投稿: ももすけ | 2008/03/19 19:31:26
最高に楽しい対談、ありがとうございました!
一緒に行った相棒は、ノート4ページ分もメモしてました^^;
茂木さんのあのパワーはどこからわいて来るのでしょうか…
対談の最初から最後まで衰えない(どころか一層アップ)パワー・テンション・頭の回転スピードにおののきました。
「カルセオ」という黄色い風船のような花、アドレス欄のURLにアップしました。黄色くてプニュッとして悪魔みたいな感じもして…色んなクオリアをぶつけてくる花だと思います!
投稿: asami | 2008/03/19 16:48:35
こんにちは。
G8ギャラリー!。
参加したかったです
(うるうる・泣)。
週、時間拘束の(火・木)。
他の曜日は予約状況で自分の時間がつくれることも。
第三水曜日。
一日中おやすみです!
この時期、夜は事務提出もの、朝は卒業シーズンでの早朝予約。
昨日は、仕事のあと送別会。1時頃帰宅しDVDをみる。
4時頃眠りにつく前、茂木先生へコメント途中に体力もつき寝てしまったようです...。
今日は、曇っているけれど、桜の木の変化と、あえてのんびり過ごす選択をした、カフェでの時間。
何かこみあげてくるようなワクワクを想う休息日。
投稿: 美容師 | 2008/03/19 13:43:08