黒姫の森においでよ
西新宿のヒルトンホテル。
『大人のウォーカー』誌の取材
で、梶本音楽事務所の
梶本眞秀さんと対談する。
ラ・フォル・ジュルネが
日本で開催されるようになった
経緯など、興味深い話を伺う。
部屋が変わり、
『週刊ポスト』誌上で
連載されている
眞鍋かをりさんとの対談。
眞鍋さんは、自分を客観的に
見る能力に大変長けていらっしゃると
思った。
それが、才能というものだろう。
紀伊国屋書店へ移動。
地下のカレー屋さんで、
ビーフカレーを食べる。
探しても探してもビーフの
かけらはなかった。
ふと見上げると、チキンカレーや
コロッケカレーの何よりも、
この店のビーフカレーは安かった。
なるほど。でも、ビーフくんに
会いたかったなあ。
地下のスツール椅子に
思いを残して、四階に上がる。
毎日小学生新聞の取材。
毎日小学生新聞は、
二十歳過ぎの時に
童話『トゥープゥートゥーのすむエリー星』
を連載させていただいた懐かしい媒体。
朝日新聞のweb媒体
「どらく」の取材
プレジデントFamilyの取材。
ブラインドスポットの平塚一恵さんが
アレンジ下さった怒濤の
『脳を活かす勉強法』関連の取材は、
これにて終了。
紀伊国屋ホールにて、
『脳を活かす勉強法』について
お話させていただく。
この本をこの時期に出すに
至った一つの背景は、
私自身が人生においてまだまだ
変わらなければならず、
また変わるべき時が来たのであって、
その時、自分が小、中、高と
魂の激変を経過したその経験を
もう一度なぞらなければならない。
そんな思いがあるのです、と
お話する。
平塚さんがC・W・ニコル
さんの知り合いで、これから
はりはり鍋を食べると言うので、
PHP研究所の横田紀彦さん、
丹所千佳さん、木南勇二さん、
電通の佐々木厚さんとともに
西麻布へ向かう。
大場葉子さん、石井高弘さん、
田畑博文さんとは名残惜しいですが、
また会う日まで!
ニコルさんと鯨の話をした。
森の話をした。
ケルトの民と、アングロサクソンの民の
違い。
ウェールズのこと。
炭坑のぼた山に復活した緑。
地球のこと。
お酒のこと。
人生のこと。
「ケンさん、黒姫の森においでよ。」
ニコルさんがいざなった。
行くよ、ニコルさん。
私は、この地球上の何よりも、
森が好きなのです。
木々が茂っているところを見ると、
とにかく、ニコニコと
笑い出してしまうのです。
ニコルさんは、森の下のふかふか
とした大地のように、あたたかく、
大きかった。
奥の座敷に松本人志さんが
いらっしゃる。
ブルータスの対談以来。
お久しぶりでした。
2月 25, 2008 at 07:30 午前 | Permalink
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» 『鰐口考』29 トラックバック 御林守河村家を守る会
歴史を語るときに最も重要なことは
その根拠となる史料を示すことである。
その史料とは、
一次史料とよばれる古文書などのことを言う。
たとえば500年前のことを語るのに
明治期にはじめて書かれた書物の内容を根拠としてあげても、
だれも相手にしない。
なぜな�... [続きを読む]
受信: 2008/02/25 9:08:14
» 春一番も吹きすぎて・・・ トラックバック Little Tree
今朝も、晴れ晴れとした水色の空の向こうに
真っ白な富士山がすっきりと浮き立って見えています。
週末のバタバタと慌しい空気を引きずっていたのか
先週からの「遅刻モード」のまま、「一触即発 」のピリピリムードの漂う中
先ほどナントカカントカ言いつつ、ようやくkirikouが登校して行きました。
とはいえ、母の気持のほうは…... [続きを読む]
受信: 2008/02/26 7:56:38
» 茂木健一郎講演会「脳を活かす勉強法」 トラックバック そろそろ本気になって勉強してみようか。
脳を活かす勉強法posted with amazlet on 08.02.25茂木 健一郎 PHP研究所 (2007/12/04)売り上げランキング: 92おすすめ度の平均: 読みやすい! 期待はずれでした 悪くはないが・・・Amazon.co.jp で詳細を見る 第103回新宿セミナー@紀伊国屋 「脳を活かす勉強法」刊行記念..... [続きを読む]
受信: 2008/02/29 15:52:55
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コメント
ずいぶんむかし。二コル氏の著書を読んで、とても大切な「ことば」をもらった。わたしを突き抜けるぐらい大きくて揺さぶられた。なのに今思い起こそうとしても出てはこない。私の奥深くで、流れているのでしょうか。細かな、こまかな粒子になって。プロフェッショナルの羽生さんの「才能はひらめき」って!茂木さんにもまさにそうでしょう・・。
投稿: 井上良子 | 2008/02/26 23:17:36
今日、仕事でショッキングなことがあり、
ドーンと深く突き落とされたような感覚とともに
一日中、心細く不安定な気持ちでした。
「魂の激変をなぞらなければならない」・・・
状況を受け入れ、あるいは、そこに飛び込み
迷わず自分を変えていくしなやかさ。
それが今の私に必要だと思いました。
以前の日記で公開してくださった
『トゥープゥートゥーのすむエリー星』
好きで、何度か読み返しました。
いまだに続きが気になっています。
大学生の健一郎お兄さんがつくってくれた
優しいきらきらのストーリー。
当時の小学生の頃に戻ってエリー星旅行を体験したいです。
投稿: s.kazumi | 2008/02/25 23:48:44
C.W.ニコルさん、といえばだいぶ以前に、ある専門紙のインタヴュー記事にて、黒姫の森の再生を通して「森がなくなる(=自然がなくなる)と人も生きられなくなる」というようなことを言われたのを、思い出しました。
人間も、この大きな岩と土と、水と生き物たちで出来た、生きた惑星の一部なれば…豊かな緑と其処に住む生き物たちを守り育むとは、そのまま人間をも生かすことにもつながるのだ、とその記事を読み、感銘をうけたのだった。
鯨を殺す、殺さない、などと今だに捕鯨する側、しない側に世界が分かれて争っている間に、海の生態系のバランスは狂っていき、海中の環境もドンドン悪くなっていく。
かつて、反捕鯨国が鯨の商業捕鯨を禁止したとのニュースを聴いた時、嗚呼これで鯨達は助かるなァ、と浅はかにも思ったものだった。
日本を含めた捕鯨国は、あまりにも多くの鯨をとりすぎた、というのが禁止の理由だったかと思う。
気がつくと、鯨達はかえって増えすぎ、逆に鰯など、彼等が食糧とする生き物達のほうが減り出しているという。
ニコルさんは、そうして狂ってしまった海の生態系のバランスをもとにもどす為にも、捕鯨はするべきだ(ただしとりすぎないように)とこれも以前に言われていたと記憶している(もし間違いならばお許し下さい)。
森も、海も、生き物達も、そして人も、生命の連環の中に息づいている、それぞれが、掛け替えのない存在なのだということ…。
そして、その中の一つを「滅ぼす」ことはそのまま地球全ての「滅び」に繋がるということ…などの思いが、このコメントを書きながら、頭の中で駆け巡っている。
素晴らしいお二人のお写真、まさに森の大地のような暖かさが、伝わってきます。
投稿: 銀鏡反応 | 2008/02/25 21:25:07
おいそがしいですね。
濃いめのコーヒーへ、クリームをおとす。
まったく異なる色と色、各色の艶やかさを互いに称賛する。
そこへ、小さなスプーンがグルグルグル。
交ざりあうもの達は意味がある。
目の前にある緑が生き生きと育つように。
交じり変化を受け入れたその活力は、一杯のコーヒーの幸福を生みだせると同じ。
それを必要とする世界の時間をより濃いものとしてくれるから。
お二人のお写真、和やかな感じがあふれていますね。
そして、
まだまだ寒いですね。
おつかれさまです。
投稿: 美容師 | 2008/02/25 18:25:11
茂木さん、こんにちは!
紀伊国屋地下のカレー屋さん…私も入ったことあります(^o^)★
あの辺りってカレーの香りが漂っているんですよね。
もし南口高島屋のデパ地下に行かれることありましたら、
小さなカレー屋さんあるのでそこのグリーンカレーはオススメですよ★
カウンターに座席がわずかですが、テレビにも紹介されたことがあるらしいです。
珈琲豆を買いにフラフラしていたら、珈琲豆屋さんの向かいに、ゴーヤーチャンプルーのお惣菜が売ってたそのお店があり、
ゴーヤーに引き寄せられたら、カレーも食べられるお店で、グリーンカレー食べたら美味しかったので、何度か行きました★
回りくどい説明ですみません(;^_^A
美味しかったので、きっとまだそのお店あると思うのですが。
茂木さんは、森が大好きなのですね♪♪
そういえば、お名前も木が茂る、と書きますね。
一郎というお名前をもつ方は、真っ直ぐな方が多いなぁ…
イチローも小泉前総理も。
茂木さん、もしかしておひつじ座ですか?
あっでも茂木さんは、てんびん座も頷けます。
投稿: ももすけ | 2008/02/25 17:19:19
ラ・フォル・ジュルネ というのがどんなのだろうと思って検索してみました。シューベルトさんをメインに音楽祭をするのかな?
去年か一昨年にモーツアルトイヤーの時に行ったことあります。
あれと同じ系列かなぁって思いながら。
シューベルトさんの曲あまり知りませんが未完成は聴いてみたいな。
歌曲が多いみたいで歌が好きな人はいいんだろう。
何事にも聴いてみないとわからないですね。
いつもシューマンとシューベルトがごちゃごちゃになってましたが。。w
シューベルトさんって友人が沢山いた様に思います。
きっと性格よかったんだろうなって想像したり。
真鍋かをりさん大好きですw
あんなに可愛い女性になりたいなぁ~・・
目がくりくりしてかわいいw
ブログもたまに行ってます。
カレーとラーメンって男性好きですよねぇ~・・
お肉はきっとルーの中に溶け込んでいたんですよ☆
投稿: kazu | 2008/02/25 14:41:46
私の好きな森は違う場所にありますが、なぜかWilliam Shakespeareの「A Midsummer-Night's Dream」を思い出してしまいました。
投稿: Nezuko S | 2008/02/25 14:40:47
『脳を活かす勉強法』講演会楽しかったです。
「どこに進むかは自分で選択してください」
この言葉大好きです。
そして、私の大好きなターシャ・チューダーの本にあった、ソローの言葉が浮かんできました。
「夢に向かって自信を持って進み、思い描いた人生を生きようと努力するなら、思わぬ成功を手にするだろう」
私は1年前、yogaの道を選んだことでたくさんの感動体験をしました。
そこから心や哲学に興味を持つようになり、今まで手にしなかったような本を読むようになりました。
手探り状態ですが、1冊1冊新たな出会いがあるから楽しいですね。
進む道を自分で選択するという自由。限りない心(脳?)の自由を感じた講演会でした。ありがとうございます。
投稿: Ayako | 2008/02/25 12:25:55
こんにちわ
茂木さんと、C・W・ニコルさんの写真を見ると、親戚のように二人が似ているように感じます。
「ビーフカレー」ではなく、「ビー風カレー」ではではないでしょうか・・・失礼いたしました。(^^)
投稿: ビーフカレーのクオリアby片上泰助(^^) | 2008/02/25 9:54:05
朝、ほかほかブログに、大好きなニコルさんと茂木さんの2・ショット! ハッピー! 2月18日に茂木さんのブログを発見、半分分からないままに、魅力にひきずられて読ませていただいています。
2,3日前に<アホ・ブログ>に森のことを書いたばっかりだったので、身の程知らずの、衝動的コメントです。
今後の、茂木さんの「熟成」と「変身」に期待しつつ、読み続けさせていただきます。 脳が疲れたら、<アホ・ブログ>へも遊びにおいでください。
http://rarababa.cocolog-nifty.com/blog/
投稿: 柏木 良 | 2008/02/25 9:45:20